JPS60100395A - 誘導加熱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、加熱コイルから高周波磁界を発生させ、そ
の高周波磁界を負荷に与えてその調理鋼に渦電流損を生
じせしめ、その渦電流損に基づく負荷の自己発熱によっ
て加熱を行なう誘導加熱装置般に、この種の誘導加熱装
置たどえば誘導加熱調理器にあっては、加熱コイルの近
傍に磁気検出装置を設けることにより、負荷つまり調理
鋼がセットされているかどうかを検出し、無負荷調理を
禁止して安全を確保するようにしたものがある。

ただし、上記のような磁気検出方式では、鉄や１８−０
アルミニウムのようにもともと誘導加熱が可能な磁性体
の鍋を検出することはできるが、非磁性体でありながら
も誘導加熱が可能なたとえば１８−８アルミニウム製鋼
を検出することはできず、このため使用できる調理鍋の
範囲が狭まるという欠点があった。

これに対し、加熱コイルの電圧または電流によって負荷
を検出する方式がある。これは、磁性体の鍋は勿論、誘
導加熱が可能な非磁性体の１８−８ステンレス製鍋をも
検出できるものであり、磁気検出方式の欠点を補なうこ
とができる。しかしながら、加熱コイルに高周波電流を
供給するインバータ回路の安定動作には、調理鍋が磁性
体であるか非磁性体であるかの判別が必要であり、この
ため上記のような電圧、Ｎ流検出方式では適止な加熱調
理が不可能であった。

〔発明の目的〕

この発明は、上記のような事情に鑑みてなされたもので
、その目的とするところは、負荷の有無、負荷が誘導加
熱の可能なものであるかどうか、さらに負荷が磁性体で
あるか非磁性体であるかをそれぞれ適確に検出すること
ができ、これにより使用できる負荷の範囲の拡大を可能
とし、しかも適正加熱を可能どする誘導加熱装置を提供
することにある。

（発明の概要〕 この発明は、磁気による負荷検出と電圧または電流によ
る負荷検出とを１１１用するものである。

〔発明の実施例〕

以下、この発明の一実施例について図面を参照して説明
リ−る。

図面において、１は交流電源で、この電源１には電源ス
イッチ２ａ、２ｂを介してダイオードブリッジ３．チョ
ークコイル４．および平）ｎコンデンサ５からなる整流
回路が接続される。この整流回路の出力端には加熱コイ
ル６およびその加熱コイル６に直列接続されたコンデン
サ７からなる共振回路が接続される。そして、コンデン
サ７にはダイオード８およびＮＰＮ形トランジスタ９の
コレクタ・エミッタ間がそれぞれ並列に接続される。

すなわち、整流回路およびトランジスタ９を主体として
加熱コイル６に高周波電流を流すためのインバータ回路
が構成される。

電源スィッチ２ｂとダイオードブリッジ３との接続ライ
ンには電流センサ２１が設けられ、この電流センサ２１
の出力は電流検出回路２２に供給される。、この電流検
出回路２２は、電流セン＋１２１の出力によってインバ
ータ回路への入力電流を検出し、その入力電流に対応す
るレベルの電圧Ｖｉを出力するものである。一方、加熱
コイル６の両端には電圧検出回路２３が接続される。こ
の電圧検出回路２３は、加熱コイル６の両端に生じる電
圧に対応するレベルの電圧Ｖｖを出力するものである。

電流検出回路２２の出力電圧Ｖ＋　と電圧検出回路２３
の出力電圧Ｖｖとは比較回路２４で比較される。この比
較回路２４は、Ｖｉ　＞ＶＶのとき論理１１１　ＩＩｌ
信号出力し、Ｖｉ≦ＶＶのとき゛　論理”　ｏ　”　ｌ
信号を出力するものである。

一方、加熱コイル６の近傍には、磁気検出装置２５が配
設され、その磁気検出装＠２５の出力は磁気検出回路２
６に供給される。この磁気検出回路２６は、磁気検出装
置２５の出力により、加熱コイル６に対して磁性体の調
理鋼がセンＩ−されたときに論理１１１　Ｉ＋倍信号出
力するものである。しかして、比較回路２４の出力およ
び磁気検出回路２６の出力は上記判別回路２７に供給さ
れる。この判別回路２７は、比較回路２４の出力と磁気
検出回路２６の出力とに応じて負荷つまり調理鋼の有無
、調理鋼が誘導加熱に適応するものであるか、さらに調
理鍋が磁性体であるか非磁性体であるかを判定し、判定
信号Ａ、Ｂを出力するものである。

判定信号Ａは発振回路２８に供給される。判定信号Ｂは
発振制御回路２９に供給される。発振回路２８は、判定
信号Ａに応じて動作または不動作するとともに、その動
作時において発振制御回路２９からの指令に応じた周波
数信号を出力するものである。そして、この発振回路２
８の出力はインバータ駆動信号として前記トランジスタ
９のベースに供給される。なお、発振制御回路２９は、
判定信号Ｂに基づき、インバータ回路が安定動作するよ
うに発振回路２８を制御するものである。

つぎに、上記のような構成において動作を説明する。

調理鋼をセットし、電源スイッチ２ａ、２ｂをオンする
と、まず発振回路２８が通常動作し、トランジスタ９が
オン、オフして加熱コイル６に高周波電流が流れる。こ
のとき、調理鋼が鉄製あるいは１８−Ｏステンレス製な
どの磁性体であれば、加熱コイル６に流れる高周波電流
はインバータ回路に入力する電流よりも小さくなり、よ
って比較回路２４から論理１１１１１信号が出力される
。一方、このとき、磁気検出回路２６は論理”　１　”
信号を出力する。すると、判定回路２７は、磁性体の調
理鋼がセットされていると判定し、判定信号Ａを論理１
１１１１とするとともに、判定信号Ｂを論理Ｏ″とする
。これにより、発振回路２８は磁性体であることを考慮
した発振動作を行ない、磁性体の調理鍋に対応づる適正
な加熱調理が行なわれる。

調理鍋がアルミニウム製などの非磁性体であれば、加熱
コイル６に流れる高周波電流はインバータ回路に入力す
る電流と同じまたはそれ以上となり、よって比較回路２
４から論理１１０　Ｉ＋倍信号出力される。一方、この
とき、磁気検出回路２６は論理“０゛′信号を出ノｊす
る。すると、判定回路２７は、非磁性体の調理鍋がセッ
トされていると判定し、判定信号Ａを論理“０“とする
とともに、判定信号Ｂを論理“Ｏ″とする。これにより
、発振回路２８は直ちに動作を停止し、加熱調理の禁止
となる。なお、調理鍋がセットされていない場合も同様
の判定がなされて加熱調理の禁止となる。

調理鍋が１８−８ステンレス製であれば、加熱コイル６
に流れる高周波電流はインバータ回路に入ノｊする電流
よりも小さくなり、よって比較回路２４から論理ｉｉ　
Ｉ　Ｌ＋信号が出力される。一方、このとき、磁気検出
回路２６は論理”　ｏ　”信号を出力する。すると、判
定回路２７は、非磁性体ではあるが誘導加熱の可能な調
理鋼がセットされていると判定し、判定信号Ａを論理”
１”とするとともに、判定信号Ｂを論理１１１　Ｉ＋と
する。これにより、発振回路２８は非磁性体であること
を考慮した発振動作を行ない、１８−８ステンレスの調
理鋼に対応する適正な加熱調理が行なわれる。

ここで、調理鋼の種類に対する各部の出力信号の変化を
下記表にまとめて示しておく。

このように、磁気による負荷検出と電圧または電流によ
る負荷検出とを併用することにより、調理鋼の有無、調
理鋼が誘導加熱の可能なものであるかどうか、さらに調
理鋼が磁性体であるか非磁性体であるかをそれぞれ適確
に検出することができ、これにより使用できる調理鍋の
範囲が拡大し、しかも適正な加熱調理を行なうことがで
きる。

なお、この発明は上記実施例に限定されるものではなく
、要旨を変えない範囲で種々変形実施可能なことは勿論
である。

〔発明の効果〕

以上述べたようにこの発明によれば、負荷の有無、負荷
が誘導加熱の可能なものであるかどうか、さらに負荷が
磁性体であるか非磁性体であるかをそれぞれ適確に検出
づることができ、これにより使用できる負荷の範囲の拡
大を可能とし、しかも適正加熱を可能とする誘導加熱装
置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例を示す電気回路の構成図であ
る。 ６・・・加熱コイル、２１・・・電流センサ、２５・・
・磁気検出装置。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 加熱コイルから高周波磁界を発生させ、その高周波磁界
   を負荷に与えることによりその負荷を誘導加熱する誘導
   加熱調理器において、加熱コイルの電圧または電流によ
   り負荷を検出する手段と、磁気ににり負荷を検出する手
   段と、これら手段の検出結果に応じて加熱制御を行なう
   手段とを具備したことを特徴とする誘導加熱装置。