JPS6010004B2 - フエロモン徐放デイスペンサ− - Google Patents

フエロモン徐放デイスペンサ−

Info

Publication number
JPS6010004B2
JPS6010004B2 JP55121341A JP12134180A JPS6010004B2 JP S6010004 B2 JPS6010004 B2 JP S6010004B2 JP 55121341 A JP55121341 A JP 55121341A JP 12134180 A JP12134180 A JP 12134180A JP S6010004 B2 JPS6010004 B2 JP S6010004B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pheromone
sustained release
dispenser
density
tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP55121341A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5745101A (en
Inventor
圭彬 浦浜
隆之 日和
敬一 牛山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Electric Industrial Co Ltd filed Critical Nitto Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP55121341A priority Critical patent/JPS6010004B2/ja
Publication of JPS5745101A publication Critical patent/JPS5745101A/ja
Publication of JPS6010004B2 publication Critical patent/JPS6010004B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はフェロモン及びその類似物質の蒸気を長期間に
わたって実質的に一定の速度で放出するためのディスペ
ンサーに関する。
フエロモンとはカールゾーン(Karlson)らの定
義によれば、体内で生産され、体外に排出されて他の同
種の他固体に特異な行動をひきおこす物質であり、フェ
ロモンのなかでも昆虫の配偶活動に関与する性フェロモ
ンや集合活動に関与する集合フェロモンは、徴量で極め
て強力に同種の他個体を誘引するので、害虫防除に利用
することが種々試みられており、一部では実用化の段階
に入つている。
このような害虫防除の方法には、フェロモンの強力な譲
引性を利用して害虫の発生の有無を検査したり、発生の
経時的変化を検査したりする発生予察や、大量の害虫を
誘引して殺虫する大量譲殺法、害虫の交尾期に性フェロ
モン若しくはフェロモン類似物質を大気中に漂よわせて
雌雄間の交信を燭乱し、その交尾を阻害する交信鷹乱法
等が知られている。
これらのいずれの方法においても、フェロモンが高価で
あることと、所定期間にわたって大気中のフェロモン濃
度をある一定の有効濃度以上に保つ必要があることから
、フェロモンを大気中に一定の濃度で放出するためのデ
ィスペンサーが従釆から種々提案されてきているが、い
ずれも放出速度の変イの函が大きいほか、実用上種々の
難点を有する。例えば、米国特許第4017030号に
は一端を開放し、他端を閉じた紬管にフェロモン等の気
化性薬剤を装入したディスペンサーが開示されている。
このディスペンサーは気液界面における薬剤蒸気層と紬
管閉口部の断面積とによって気化性薬剤の蒸気放出速度
の制御を意図しているが、薬剤の放出速度は当初に極め
て大きく、、時間の経過によって初めて当初の10%又
はそれ以下のほぼ一定値に達するので、当初に不必要に
薬剤が消費されるという欠点がある。本発明は上記した
問題を解決するためになされたものであって、実質的に
一定の速度でフェロモン及びその類似物質を気化放出さ
せることができるディスペンサーを提供することを目的
とする。
尚、フェロモン類似物質とは、フェロモン化合物そのも
のでないが、化学的構造が類似しており、フェロモン化
合物と同等か、それよりも少し弱い生理活性を生物体に
引起こすような物質を意味し、本発明において以下、フ
ェロモン類似物質をフェロモンに含めることとする。本
発明のフェロモン徐放ディスペンサーは、両端を閉じた
実質的にポリエチレンからなる紬管に気化性フェロモン
が封入され、フェロモンが管壁を透過してその表面から
実質的に一定の速度で気化するようにしたことを特徴と
する。
紬管は一様な横断面を有し、通常外径は0.5〜5側、
好ましくは1〜3側であり、肉厚は0.005〜2側、
好ましくは0.01〜0.5帆、長さは中空部が5〜5
0比肋、好ましくは10〜10仇舷である。
本発明においては、フェロモンの気化速度は主として細
管の表面積と壁厚によって規定されるので、用いるフェ
ロモンや紬管の構成材料であるポリエチレンの種類にも
よるが、適度の気化速度を得るには紬管が上記の範囲の
外径及び肉厚を有することが必要である。細管中空部の
長さは封入すべきフェロモンの量及びフェロモン気化量
によって規定される。本発明においては細管の構成材料
として低密度、高密度いずれのポリエチレンをも用いる
ことができるが、後述するようにフェロモンの装入後、
通常、細菅両端をヒートシールしてフェロモンを細管内
に封じるので、ヒートシール時にポリエチレンが融点以
上に加熱されても容易に流動しないように、150℃に
おける動的弾性率が1ぴd叩e/の以上となるように架
橋されているものが好ましい。
特に比重0.940以上の高密度架橋ポリエチレンがこ
のヒートシール性のみならず、フェロモンを一定の速度
でより長期間にわたって放出する特性を有する点からも
本発明において好ましく用いられる。尚、ポリエチレン
はフェロモンの気化性や細管のヒートシール性を阻害し
ない限りは、又はこれらの性質を改善するためにエチレ
ン以外の構成単位、例えばビニルアルコール単位を有し
ていてもよい。前記したように細管はフェロモンを装入
後に両端を閉じられる。
通常はヒートシールによるのが便利であるが、ヒートシ
ールに限定されず。所望ならば他の手段、例えば他の樹
脂で両端を被覆して閉じてもよい。本発明においてフェ
ロモンは特に限定されず、対象とする害虫に応じて一種
又は二種以上の混合物が適宜用いられるが、例えば(Z
)一11ーヘキサデセンー1ーアルデヒドや(Z)−5
ーヘキサデセン等で代表される脂肪族不飽和炭化水素及
びその官能性議導体は、上託した高密度架橋ポリエチレ
ンの細管に封入すれば、実質的に一定の速度で長期間に
わたってその表面から蒸発されるので、本発明において
特に好ましく用いられるフェロモンの一例である。
このようなフヱロモンを用いる場合、1個のディスペン
サーからのフェロモンの気化量はその施用の態様や期間
にもよるが、例えば交信撹乱法において8h間隔の碁盤
目状に散布するときは、普通、1〜50の9/日、好ま
しくは10〜20の9/日とされ、施用期間を440日
とすれば、フェロモンの封入量は1個のディスペンサー
当り500〜1000の9程度である。
本発明のフェロモン徐放ディスペンサーは、以上のよう
に、ポリエチレン細管にフェロモンが封入されているの
で、従来の両端又は一端を開放した細管からなるディス
ペンサーに比較して、フェロモンの放出機構が基本的に
異なる。
即ち、細管内のフェロモンは管壁を透過してその表面よ
り蒸発するので、フェロモンの気化速度は長期間にわた
って実質的に一定であり、且つ、安定している。更に、
本発明のディスペンサーによれば、施用当初において紬
管壁にフェロモンが溶解し、表面から蒸発を開始し、い
わば気化の立上り期間が存在するので、両端又は一端開
放のディスペンサーとは対照的に施用当初に不必要にフ
ェロモンが0高濃度で放出されて失なわれることがなく
、少量のフェロモンで長期間使用できる。以下に本発明
の実施例を挙げるが、本発明はこれら実施例に限定され
るものではない。
実施例 1 低密度ポリエチレン(密度0.916/地、M123/
1雌ご、三井ポリケミルレ■製ミラソン68)及び高密
度ポリエチレン(密度0.960/地、M13.0/1
0分、昭和電工■製ショーレックス600岬)をそれぞ
れ外径1.65脚、肉厚0.35肌の細管に成形した。
次にこの細管を加速電圧1.4WeVの電子線照射装置
にて1机rad照射して架橋した。動的粘弾性測定装置
(東洋ボールドウイン社製パイプロン)にて150午0
、3.$塔の条件でこれら架橋ポリエチレン細管の動的
弾性率を測定したところ、架橋低密度ポリエチレン細菅
は8×1ぴdyne/の、高密度架橋ポリエチレン紬管
は2×1びd飢e/めであった。紬管を鋤岬こ切断し、
へへ へへへへへなる構造の(Z)−5−へキサデセン
(フェロモン類似物質)35雌を装入し、両端を5脚ず
つヒートシールした。
2餌時間放置後、270の排風式恒温槽に入れ、その重
量減少からフェロモンの気化速度を求めた。
結果を第1図に示す。実施例 2 高密度ポリエチレン(密度0.945夕/地、MIO.
25夕/1ぴ分、昭和電工■製ショーレックス500班
)を外径1.65側、肉厚0.35肋の細菅に成形し、
実施例1と同様に電子線20MMd照射し、150℃で
の動的弾性率5×107d肌e/鮒の高密度架橋ポリエ
チレン細管を得た。
この細管を長さ6仇岬こ切断し、へVへ」一へVへ〉へ
〉へYへ、なる構造の(Z)一11−へキサデセン−1
ーアルデヒド(フヱロモン)30の9を装入し、両端を
5側ずつヒートシールした。このディスペンサーについ
て実施例1と同様にして測定した結果を第2図に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明のディスペンサーにおけるフ
ェロモンの気化速度の経時変化を示すグラフである。 第1図 第2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 密度が0.940以上であり、150℃における動
    的弾性率が10^6dyne/cm^2以上である高密
    度架橋ポリエチレンからなり、外径0.5〜5mm、肉
    厚0.005〜2mm、中空部長さ5〜500mmであ
    る両端を閉じた細管に気化性フエロモンが封入されてな
    り、フエロモンが上記細管壁を透過し、その表面から実
    質的に一定の速度で気化することを特徴とするフエロモ
    ン徐放デイスペンサー。 2 フエロモンが(Z)−11−ヘキサデセン−1−ア
    ルデヒド及び/又は(Z)−5−ヘキサデセンであるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のフエロモン
    徐放デイスペンサー。 3 フエロモン気化速度が1〜50mg/日であること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項記載のフ
    エロモン徐放デイスペンサー。
JP55121341A 1980-09-01 1980-09-01 フエロモン徐放デイスペンサ− Expired JPS6010004B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP55121341A JPS6010004B2 (ja) 1980-09-01 1980-09-01 フエロモン徐放デイスペンサ−

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP55121341A JPS6010004B2 (ja) 1980-09-01 1980-09-01 フエロモン徐放デイスペンサ−

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5745101A JPS5745101A (en) 1982-03-13
JPS6010004B2 true JPS6010004B2 (ja) 1985-03-14

Family

ID=14808860

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP55121341A Expired JPS6010004B2 (ja) 1980-09-01 1980-09-01 フエロモン徐放デイスペンサ−

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6010004B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS608219A (ja) * 1983-06-29 1985-01-17 Shin Etsu Chem Co Ltd 気化拡散性物質放出制御体含有ペ−スト状組成物
JPH0613441B2 (ja) * 1984-07-30 1994-02-23 日東電工株式会社 活性物質徐放製剤
JPS62195303A (ja) * 1986-02-24 1987-08-28 Shin Etsu Chem Co Ltd 徐放性フエロモンデイスペンサ−
JPS62223101A (ja) * 1986-03-25 1987-10-01 Shin Etsu Chem Co Ltd 徐放性フエロモンデイスペンサ−
JPS62258301A (ja) * 1986-04-23 1987-11-10 Shin Etsu Chem Co Ltd 徐放性フエロモンデイスペンサ−
JPS6310702A (ja) * 1986-07-01 1988-01-18 Ube Ind Ltd 徐放化製剤の製造方法
AU2005330073B2 (en) * 2004-10-06 2010-11-25 Shenzhen Bioglobal Agricultural Science Co. Ltd Dispenser

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50140628A (ja) * 1974-04-12 1975-11-11

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50140628A (ja) * 1974-04-12 1975-11-11

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5745101A (en) 1982-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Hawkins Jr et al. Development of an in vitro model for determining the fate of chemicals applied to skin
US5399344A (en) Synergistic fly attractant composition
ES2299792T3 (es) Agente de control de plagas de liberacion sostenida biodegradable.
Sargent The penetration of growth regulators into leaves
EP0194896B1 (en) Methods and devices for controlled release
PT85348B (pt) Processo para a preparacao de mechas para exterminar insectos por fumigacao por aquecimento, contendo crisantemato de 2-metil-4-oxo-3-(2-propinil)-ciclopent-2-enilo
JPS6010004B2 (ja) フエロモン徐放デイスペンサ−
DREw et al. Cortical air spaces (aerenchyma) in roots of corn subjected to oxygen stress: structure and influence on uptake and translocation of 86Rubidium ions
JPS62223101A (ja) 徐放性フエロモンデイスペンサ−
US5833971A (en) Perfumed rocks
US4301043A (en) Sublimable perfume compositions
KR880000012A (ko) 바퀴에 대한 살충제 미끼의 성능을 향상시키기 위해 수증기 방출 수단을 사용하는 방법
KR20150025564A (ko) 해충 방제용 서방형 루어의 제조방법
US2441553A (en) Liquid organic fumigant containing polystyrene
JPS5821603A (ja) 防虫防かび剤
FR2325400A1 (fr) Dispositif pour la dissemination d'une substance vaporisable en particulier d'insecticides
JP2004091452A (ja) 揮散性薬剤含有エアゾール剤、その薬効表示具、及び環境雰囲気中の薬効表示方法
ITRM940564A1 (it) "insetticida che vaporizza a caldo, producente esalazioni, per uccide mosche e metodo per uccidere mosche con esso"
JP2003246701A (ja) ゲル状防虫剤
JPS62258301A (ja) 徐放性フエロモンデイスペンサ−
JPH0148242B2 (ja)
JP4302203B2 (ja) 蒸散方法
JPH0632701A (ja) 虫よけ用構成体
JPS5842841B2 (ja) 害虫駆除方法
JPH0319386Y2 (ja)