JPH0632701A - 虫よけ用構成体 - Google Patents

虫よけ用構成体

Info

Publication number
JPH0632701A
JPH0632701A JP18791392A JP18791392A JPH0632701A JP H0632701 A JPH0632701 A JP H0632701A JP 18791392 A JP18791392 A JP 18791392A JP 18791392 A JP18791392 A JP 18791392A JP H0632701 A JPH0632701 A JP H0632701A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
repellent
silica powder
porous
constituent material
insect
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18791392A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiko Nakade
淑子 中出
Takashi Nakagawa
隆司 中川
Tadao Kawamori
唯夫 河盛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP18791392A priority Critical patent/JPH0632701A/ja
Publication of JPH0632701A publication Critical patent/JPH0632701A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 忌避剤を直接肌に塗布せずに、空気中に徐々
に放出させ、効果を長時間持続させることができる虫よ
け用構成体を提供する。 【構成】 忌避剤を吸着させたシリカ粉末が、多孔性基
材からなる袋状物に収納されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、虫よけ用構成体に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、蚊などの虫よけにはスプレー剤が
使用されているが、スプレー剤は肌に直接塗布するの
で、べとついたり、汗によって流れてしまったり、さら
には皮膚刺激を生じたりする。また、短時間で忌避剤が
揮散してしまい効果が持続しないなどの問題がある。
【0003】そのため、忌避剤を無機質マイクロカプセ
ルに内包し、これをさらに合成樹脂などのバインダー樹
脂で造粒し袋状物に収納する方法が、特開昭62−20
1156号公報に開示されている。しかしながら、上記
方法は製法が複雑であり、無機質マイクロカプセルをバ
インダー樹脂と混合して造粒する際に、温度が上昇する
ため内包されている忌避剤が気化し、体積が増加して無
機質マイクロカプセルが破損したり、混合の際の衝突で
無機質マイクロカプセルが破損するなどの問題点があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑みてなされたものであり、その目的は、忌避剤を直接
肌に塗布せずに、空気中に徐々に放出させ、効果を長時
間持続させることができる虫よけ用構成体を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の虫よけ用構成体
は、忌避剤が粒径0.01〜100μmのシリカ粉末に
吸着されてなる忌避材料が、多孔性基材からなる袋状物
に収納されていることを特徴とし、そのことにより、上
記目的が達成される。
【0006】以下に請求項1記載の発明を詳細に説明す
る。本発明で用いられる忌避材料は、忌避剤がシリカ粉
末に吸着されてなる。上記忌避剤としては、例えば、蚊
などの害虫に対して忌避効果のある揮発性の化合物が挙
げられる。
【0007】忌避剤の具体例としては、N,N−ジエチ
ル−m−トルアミド(以下DEETという)、ジメチル
フタレート、ジブチルフタレート、O−ジクロルベンゼ
ン、ペンタクロルフェノール、イソバレルアルデヒド、
サリチルアルデヒド、2−エチル−1,3−ヘキサンジ
オール、リナロルオキシド、フェニル酢酸誘導体、樟脳
白油、N−オクチルビシクロヘプロテンジカルボキシイ
ミド、ブタジエン−フルフラール共重合体などが挙げら
れ、これらは単独で使用されてもよいし、併用されても
よい。
【0008】上記シリカ粉末は、表面に水酸基を有する
ので、忌避剤成分と水素結合することにより、容易に吸
着する。また、シリカ粉末が忌避剤成分を吸着しない場
合は、例えば、シリカ粉末表面の水酸基を疎水基に置換
することにより、吸着を行うこともできる。さらに、シ
リカ粉末は、一次粒子が凝集して多孔性の二次粒子を形
成するので、吸着面積が非常に大きくなり、忌避効果を
発揮させるのに十分な量の忌避剤を吸着させることがで
きる。
【0009】上記シリカ粉末の粒径は、大きくなって小
さくなっても忌避剤の吸着効率が低下するので、0.0
1〜100μmに制限され、好ましくは0.1〜20μ
mである。また、シリカ粉末が凝集して多孔性の二次粒
子を形成する場合の二次粒子径は、1〜1000μmが
好ましい。
【0010】上記シリカ粉末に忌避剤を吸着させる方法
としては、例えば、忌避剤を直接シリカ粉末に滴下し混
合する方法が挙げられる。忌避剤の吸着量としては、シ
リカ粉末100重量部に対して、0.1〜150重量部
が好ましい。
【0011】本発明で用いられる多孔性基材としては、
例えば、多孔質合成樹脂フィルムが挙げられる。
【0012】上記多孔質合成樹脂フィルムとしては、例
えば、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
可塑化ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、
ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリウレタン、ポ
リビニルアルコール、ポリアミド、ポリブタジエン、ポ
リブテン、ポリイソプレン、シリコーン樹脂、(メタ)
アクリル酸アルキルエステル、スチレン−イソプレン−
スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエンゴム
等をベース樹脂として、これらのベース樹脂に発泡剤を
加えて発泡させた連続気泡を有するフィルムが挙げられ
る。
【0013】多孔質合成樹脂フィルムを得る方法として
は、上記以外の公知の方法も採用され、例えば、上記ベ
ース樹脂に無機充填剤を加えたフィルムを延伸して多孔
化したり、ベース樹脂に水溶性充填剤を加えてフィルム
化した後該充填剤を抽出して多孔化したり、ベース樹脂
溶液にベース樹脂の不溶性の溶媒を加えてフィルム化し
た後該溶剤を抽出して多孔化したり、また、機械的に孔
開け加工により多孔化したり、熱によって多孔化する方
法等が挙げられる。
【0014】前記多孔性基材の厚さは、20〜200μ
mが好ましく、多孔性基材の孔径は、シリカ粉末の二次
粒子径より小であることが好ましく、例えば、0.5〜
500μmの範囲が好適に使用される。
【0015】本発明の虫よけ用構成体は、多孔性基材を
所定の寸法に裁断し、周辺部を熱融着などにより固定し
た袋状物に、忌避剤を吸着した微粉末シリカを封入する
ことによって得られ、袋状物を円形、三角形、正方形、
長方形などに形成することにより、任意の形状の虫よけ
用構成体が得られる。また、この虫よけ用構成体は、袋
状物に紐をつけて携帯用として使用することができ、袋
状物の片面に粘着剤層を形成することにより、テーブ
ル、台、床などに貼着して使用することもできる。
【0016】粘着剤層に使用される粘着剤としては、例
えば、アクリル系、ゴム系、ポリウレタン系のものなど
一般に使用されているものが好適である。
【0017】得られた虫よけ用構成体は、製造後から使
用時までは、例えば、忌避剤成分を透過させない材質か
らなるアルミ包材のような袋状物等に入れて保存するの
が好ましい。
【0018】
【実施例】以下に、本発明の実施例につき説明する。
【0019】(実施例1)DEET(忌避剤)35mg
を精製水1mlに溶解させ、微粉末シリカ(富士デヴィ
ソン社製「サイロイド404」、粒径11μm)1gに
吸着させた。この忌避剤を吸着させた微粉末シリカを、
厚さ50μmの多孔性ポリエチレンフィルム(積水化学
社製「セルポア」、孔径10μm)の袋状物に入れ、虫
よけ用構成体を作製した。上記虫よけ用構成体を大気中
に放置し、作製後2、6及び24時間経過後の微粉末シ
リカ中のDEET残量をメタノールを用いて抽出し、D
EET残量を高速液体クロマトグラフィ(HPLC)に
よって測定し、初期値に対する残存率(%)を算出して
表1に示した。
【0020】(比較例1)市販の虫よけスプレー(興和
新薬製「ウナコーワスプレーS」)1ml(DEET含
有量35mg)を直径50mmのシャーレに滴下し全体
に広げた後、2、6及び24時間経過後のDEETの量
を、実施例1と同様にして測定し、その測定結果より残
存率(%)を算出して表1に示した。
【0021】
【表1】
【0022】(実施例2)アクリル系粘着剤(日本アク
リル社製「プライマルN−580」、固形分50重量
%)を、厚さ40μmのポリエチレンテレフタレートフ
ィルムをシリコーン処理した離型紙上に、乾燥後の厚さ
が40μmとなるよう塗布後、60℃で30分間乾燥し
て粘着剤層を作製した。この粘着剤層を、実施例1で作
製した虫よけ用構成体の片面に転写して、粘着剤層付き
の虫よけ用構成体を作製した後、3人の半袖シャツの袖
口に貼付して、6時間川原で作業したが蚊に刺されたも
のはなかった。
【0023】
【発明の効果】本発明の虫よけ用構成体は、忌避剤をシ
リカ粉末に吸着させた忌避材料を、多孔性基材からなる
袋状体に収納することにより、直接肌などに忌避剤を塗
布する方法に比べて、発汗などにより流出することがな
く、忌避剤成分を空気中に徐々に放出するので、効果を
長時間持続させることができる。また、製造工程で加熱
する必要がないので、忌避剤が揮散することがない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】忌避剤が粒径0.01〜100μmのシリ
    カ粉末に吸着されてなる忌避材料が、多孔性基材からな
    る袋状物に収納されていることを特徴とする虫よけ用構
    成体。
JP18791392A 1992-07-15 1992-07-15 虫よけ用構成体 Pending JPH0632701A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18791392A JPH0632701A (ja) 1992-07-15 1992-07-15 虫よけ用構成体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18791392A JPH0632701A (ja) 1992-07-15 1992-07-15 虫よけ用構成体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0632701A true JPH0632701A (ja) 1994-02-08

Family

ID=16214400

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18791392A Pending JPH0632701A (ja) 1992-07-15 1992-07-15 虫よけ用構成体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0632701A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998053678A3 (en) * 1997-05-30 1999-03-11 Kisch Octrooibureau Means amd method for pest control
CN103101691A (zh) * 2011-11-10 2013-05-15 钟华 一种驱蚊防虫的垃圾袋
CN103798288A (zh) * 2014-02-26 2014-05-21 南通顺阳化工有限公司 一种驱蚊喷雾剂
WO2018155445A1 (ja) * 2017-02-22 2018-08-30 日揮触媒化成株式会社 害虫忌避材
JP2019172639A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 日揮触媒化成株式会社 害虫忌避剤組成物

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998053678A3 (en) * 1997-05-30 1999-03-11 Kisch Octrooibureau Means amd method for pest control
CN103101691A (zh) * 2011-11-10 2013-05-15 钟华 一种驱蚊防虫的垃圾袋
CN103798288A (zh) * 2014-02-26 2014-05-21 南通顺阳化工有限公司 一种驱蚊喷雾剂
WO2018155445A1 (ja) * 2017-02-22 2018-08-30 日揮触媒化成株式会社 害虫忌避材
JP2018135306A (ja) * 2017-02-22 2018-08-30 日揮触媒化成株式会社 害虫忌避材
US11122797B2 (en) 2017-02-22 2021-09-21 Jgc Catalysts And Chemicals Ltd. Pest repellent material
JP2019172639A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 日揮触媒化成株式会社 害虫忌避剤組成物
US20210029988A1 (en) * 2018-03-29 2021-02-04 Jgc Catalysts And Chemicals Ltd. Pest repellent composition

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4445641A (en) Controlled-release dispenser
CH633975A5 (de) Verfahren zur inkorporierung von wirkstoffen in siliciumdioxidhaltige traegermaterialien.
JP2002500865A (ja) 誘引捕虫装置
RU2008130171A (ru) Маскирование вкуса порошков
JPH0131482B2 (ja)
O'Connor et al. Drug release mechanism from a microcrystalline cellulose pellet system
SK280081B6 (sk) Transdermálny terapeutický systém a spôsob jeho vý
JPH0632701A (ja) 虫よけ用構成体
EP0131783B1 (en) A sustainedly vapor-releasing body for environmental control
EP1371378B1 (en) Controlled release of fragrances through non-woven pouches
JPH0344109B2 (ja)
US6132749A (en) Sustained release pheromone-containing preparations
JP3243866B2 (ja) 揮散性物質の粒体
JP2563814B2 (ja) 液状活性物質徐放デバイス
JPS61263633A (ja) 水溶性ドライカプセル
JPS61127742A (ja) 表面被覆材
JPS5931701A (ja) 液状活性物質含有膜及びその製造方法
JPS6183102A (ja) 昇華性物質を基材とする防虫材
JPH0241121Y2 (ja)
JPS6319285Y2 (ja)
JPS6319282Y2 (ja)
JPS6319281Y2 (ja)
JPH04208208A (ja) 農業用温室内におけるだに忌避剤およびだに忌避装置
JPS6319284Y2 (ja)
JPS6319283Y2 (ja)