JPS5993B2 - オ−トプリンタ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は生フィルム送り出しより露光操作及び原稿排出
までを全自動で行なうことのできるオートプリンターす
なわち、モノ反転プリンターに関するものである。

従来、フィルム原稿の反転作業は各種プリンターにより
全くの手作業で行なつていた。

したがつて能率的に作業を進めることができず合理的で
はなかつた。そこで、本発明にあつては生フィルム送り
出しより露光操作及び原稿排出までを全自動で行なうこ
とができるようにしたものであつて、具体的には複数の
原稿積載バーが無端状のガイドレールに移動自在に装着
され、ガイドレールの一側において始端部から原稿積載
バーの基端部を段状ベルトで支持することにより原稿積
載バーを水平に保持しながら積層状に下方に向けて移送
し、かつ原稿がバキューム盤で取出された最下層の原稿
積載バーがガイドレールの他側を通じて前記始端部にル
ープ状に返送される原稿供給機構と、前記最下層の原稿
積載バーからバキューム盤で取出された原稿を間歇的に
露光ガラス盤に向つて移送し、かつ露光済原稿を原稿排
出ボックスに向つて移送せしめる原稿送り機構とロール
フィルムから一定長のフィルムをカットして吸着したバ
キューム定盤のフィルム面に向つて原稿が重ね合さるよ
うに露光ガラス盤を移動せしめて露光する露光機構とを
具えてなるものである。本発明によれば原稿をセットす
るだけでよく、レタツチマンの単純返し作業に要する時
間を省くことができ、又原稿補給作業は明室作業で行な
うことができるため膜面の確認が容易であつてトラブル
も解消できるという特徴をも有するものである。

しかも、原稿供給機構は、無端状のガイドレールに原稿
積載バーを装着し、原稿が取出された最下層の原稿積載
バーをループ状に返送することとしたから、原稿補給作
業を連続して能率的に行なうことができるという作用効
果がある。

以下図面に示す実施例について説明する。

本発明は原稿供給機構、原稿送り機構、プールム送り機
構及び露光機構とからなるものであるが、先ず原稿供給
機構から説明する。

第１図において１は無端状の左右一対のガイドレールで
あつてこれに櫛歯状の原稿積載バー２基部が挿通されて
いる。

ガイドレール１の一側は原稿積載バー２が水平状態に保
持されながら積層状態に搬送されるように表面に波形突
条３′を有する段状ベルト３がロール４，４間に張設さ
れており、その波形突条３′でバー２の基端を挟持する
ようになつている。

ガイドレール１の他側はバー２が個別的に搬送されるよ
うにバー２の基端が段状ベルト３から隔離されるように
なつている。ガイドレール１の個別移送側にはガイドレ
ール１と平行に弾性体からなる送りピン５を案内するガ
イドレール６が配設され、ガイドレール６の終端部に対
応した位置には弾性体からなる受止ピン７が機枠に配設
されている。

送りピン５は図示しない機械的機構によつてガイドレー
ル６に沿つて往復動できるようになつていて、この送り
ピン５の始端位置に向つてバー２を吹き上げる圧縮空気
吹き出し管８が装置されている。９はバキューム盤であ
つて第２図に示すように櫛歯状バー２の歯間に介在する
櫛歯状に形成され、基部の連結部ｑがエアーシリンダー
１０のピストンロッドで上下動するようになつている。

したがつて、ガイドレール１の始端部ａにおいて手作業
で原稿積載バー２を段状ベルト３の波形突条３′に噛合
せて水平状態に保持し、その上に原稿をセットする。

原稿をセットするには第２図に示すようにガイドレール
１に嵌合するＵ字状切込溝１１がある一定サイズのマイ
ラ−ベース１２を使用する。

マイラ−ベース１２のＵ字状切込溝１１はマイラ−ベー
ス１２の大きさが４５０×５００ｍｍであると、その溝
巾は５．５〜６．０ｍｍで長さは２０ＴＩＬＴｆ１，で
あり、溝同志の間隔は２６０韮である。そして、切込溝
１１は一応ガイドレールに嵌合するものであるが、これ
はあくまで見当合せのためではなく原稿を后述するガラ
ス盤上にセットする際にマイラ−ベースの位置を固定す
るためのものである。したがつて、溝巾の精度は厳密に
は要求されない。以上のようなマイラ−ベースには原稿
、すなわち、網ネガ、網ポジ、線画等を貼りつけるが、
その際切込溝のある端部とこれに対応する端部とにネガ
が達しないように貼りつけるのがよい。

止むをえない場合はしつかりと固定する。これはバキュ
ーム盤９で原稿を取り出す際はがれないようにするため
である。又、マイラ−ベースは繰返して使用するもので
あるが、マイラ−ベースの切込溝は専用パンチ台を用い
れば便利に作成できる。

さて、マイラ−ベース上にセットされた原稿は原稿積載
バー２上に載せ、切込溝１１をガイドレールに差し込ん
でから次のバー２を上から覆う。

以下原稿１枚毎に上記操作を繰返して原稿を供給する。
この場合原稿は一時に５０枚積載可能なものとし、バー
間隙を８ｍｍとした場合は８Ｘ５０一４００ｍＴ１Ｌの
高低差をもつて積層することとなる。原稿がセットされ
たバー２は段状ベルト３で順次下方に送られ、最下層ａ
１にくると、バキューム盤９がエアーシリンダー１０で
待機姿勢にあるからその原稿を吸着し下方に移動する。
原稿が吸着されたバー２はゴムベルト３の波形突条ごか
ら解放されてフリーな状態となるので自重で垂れ下がる
。

これはバキューム盤９が下方移動すると共に行なわれ、
原稿はバー２からバキューム盤９に移し替えられる。こ
のようにしてバキューム盤９に吸着された原稿は次のサ
ッカー１３で移送される原稿送り機構の位置まで選ばれ
待機姿勢に移る。一方原稿が取出されたバー２は自重で
第１図Ａ２に示す位置で垂れ下るが、こｋで圧縮空気吹
出管８から吹出される圧縮空気でＡ３の位置まで吹上げ
られ、こＸで送りピン５で支えられる。送りピン５は弾
性体でできているのでバーは送りピン５を乗り越えて吹
き上げられ、下方から送りピン５で支えられることＸな
る。このように送りピン５で支えられたバー２は送りピ
ン５が適宜の駆動機構でガイドレール６に溢つて上方に
移動することにより持ち上げられ、Ａ４の位置で受止め
ピン７で支えられる。

この受止ピン７も弾性体でできているのでバー２はこれ
を乗り越えてピン７で支えられるものである。

受止ピン７にバー２を引き渡した送りピン５は再び下方
の始端位置に戻つて次の待機姿勢に移ることＸなる。か
くして、作業者がバー２をＡ４の位置からＡ５の位置を
経由させて（ａ）位置の水平状態にバー２を移動させ、
前述の操作と同じ操作を繰返して原稿をセットして供給
することＸなる。

次に原稿送り機構について説明する。

原稿送り機構は間歇的に移動停止するサッカー１３から
なるもので複数のサッカーのうち１つおきのサッカーの
みがバキューム盤９の位置で吸着作用を及ぼし、吸着作
用をしないサッカーが（４）位置にあるときバキューム
盤９はバーａ１の位置にあつて原稿を取出すようになつ
ていて吸着作用を伴なうサッカー１３が囚位置にきたと
きはすでにバキューム盤９が囚位置にあるようになつて
いるものである。

具体的に図示していないがサッカー１３は例えば無端ベ
ルトに取付けられ、バキューム盤９に相対向する位置Ａ
からベルトコンベヤー１４に相対向する位置Ｂを経由し
て露光ガラス盤１５に相対向する位置Ｃに移動し、更に
ベルトコンベヤー１４に相対向する（Ｄ）位置から再び
囚位置に戻るようになつており、ベルトコンベヤー１４
に相対向する位置Ｂ，Ｄにおいては一旦停止するように
なつている。

したがつて、バキューム盤９上の原稿はサッカー１３で
持ち上げられる囚位置にくるとバキューム盤９のバキュ
ームはとかれているのでサッカー１３に吸着され、原稿
がサッカー１３に吸着されるとサッカー１３は囚位置か
ら（Ｂ）位置に移動して一旦停止し、次の信号で再び移
動して（Ｃ）位置に至りその吸着をといて露光ガラス盤
１５上に原稿をセットする。

露光ガラス盤１５に原稿を移し替えたサッカー１３は（
０位置を離れ（２）位置に移行して停止する。后述する
露光機構で露光の終了した原稿が露光ガラス盤１５に載
つたまＸ再び（０位置にくると次の原稿を吸着していな
いサッカー１３が（０位置に移動してきて原稿を吸着し
、（０位置に至る。こｋでバキュームをといてベルトコ
ンベヤー１４上に原稿を移し替え、囚位置に戻る。ベル
トコンベヤー１４に移し替えられた原稿は原稿排出ボッ
クス３０に排出されることｋなる。この原稿の返し時間
の予測は残余数（積載枚数）を読取ることで行う。これ
は１サイクルの所要時間がきまつているからである。積
載バーの段数は電気抵抗等で読取つてデジタル表示で行
なえばよい。

又、積載バーの高さは后述する装置全体の大きさから最
下段で１０００ｍ７１最上段で１４００ｍｍの範囲内が
好ましい。次にフィルム送り機構について説明する。１
６はバキューム定盤であつてボックス型をなし、アーム
１７で機枠に回動自在に支持され、水平な（Ｐ位置から
垂直な（８）位置に向つて往復動自在となつており、か
つ又アーム１７の先端枢支部１７′位置で定盤それ自身
も例えば１４０支回動できるようになつている。

これらの１駆動機構は図示してないが公知の駆動機構を
使用するので具体的な説明は省略する。バキューム定盤
１６の表面には吸盤１８がありこれが一部に穴状部１ざ
が形成されている。

又、バキューム定盤１６のボックスケース外周のロール
２０には回動ベルト１９が張設されており、これ又適宜
の駆動機構で正転、逆転自在となつている。又、前記穴
状部１８′はガラス盤上のピン１５′を考慮したもので
あり、回転ベルト１９は弾力性に富むものである為支障
なく、ガラス盤とバキューム定盤にて原稿及び生フィル
ムをサンドした際完全密着する様配慮したものである。
２２はロールフィルムである予めカッター２３の位置よ
りも長く下方に向つてその端末が引出されている。

したがつて、第１図実線に示す水平なり位置からバキュ
ーム定盤１６がアーム１７で垂直なり位置にくると、吸
盤１８にバキュームが作用し、かつ回動ベルト１９は下
向き方向に回動するのでフィルムは吸着されて引出され
る。フィルムが一定長引出されると回動ベルト１９の回
動が止まりカッター２３が進行してフィルムを切断する
。

切断されたフィルムはバキューム定盤１６に吸着された
まｋ定盤と共に下向きとなつてＤ位置に至り、后述する
露光が行なわれる。露光済のフィルムはバキューム定盤
１６が第１図点線で示す如く支点１７′を中心として１
４００回転することにより上向きとなり、かｋる状態で
回動ベルト１９がフィルム引き出方向と逆方向に回動す
ることによりフィルムはすでにバキュームがとかれてい
る吸盤１８から離れて次の搬送機構２４に排出され、自
動現像機に送られる。このフィルム搬送機構の高さは現
像機の高さを考慮して１３００ｍｍ〜１４００ｍ７７！
とすればよい。フィルムが剥離されたバキューム定盤１
６は再び水平な８位置にもどり更に（Ｆ′）位置に至つ
て前述の操作を繰返すのである。このフィルム送り機構
で引出されるフィルムは例えば巾２σで送り出し長さは
４３０ｍｍである。又、バキューム定盤のフィルム有効
吸着面積は４５０×５００ｍ１Ｌで最大６５０×７５０
ｍｍまで可能である。

その他ロールフィルムは図示の場合内巻を用いるが外巻
の場合は位置変更を行なえばよい。

次に露光機構について説明する。露光機構は前記したフ
ィルムに送り機構を兼ねたバキューム定盤１６が用いら
れる。

原稿供給機構から原構送り機構で受取つてガラス盤１５
に送られた原稿はガラス盤１５のガラスピン１５′がマ
イラ−ベースの切込溝１２に差し込まれた状態でガラス
盤１５に吸着される。このガラス盤上のバキューム孔は
図示してないがマイラ−ベース両端に具えつける。

又、ガラス盤１５の周囲には第３図に示すようにゴム突
条１５１が張り渡されており、これはバキューム定盤１
６に向つてガラス盤１５が持ち上げられたときに真空密
着を行う際に不可欠のものである。第１図において２５
は露光用光源であつて、前記したバキューム定盤１６と
ガラス盤１５およびロールフィルムを内蔵したボックス
２８はすべて暗室内に内蔵されるように遮壁２６で取囲
まれており、原稿送り機構のサッカー出入口２９は黒膜
のフレキシブルな暗膜を用いるか、金属製の暗膜を取付
け、サッカー移動時に開閉できるようにしておく。遮壁
２６は簡易な遮光シートでもよい。

さて、原稿がガラス盤１５に吸着されるとガラス盤１５
は適宜の駆動機構で上昇し、予めフィルムを吸着したバ
キューム定盤１６に重ね合され押えつけられて密着露光
する。

露光后ガラス盤は原稿を吸着したまＸ下降して（Ｃ）位
置に至り、吸着をといて原稿は送り機構で排出され、バ
キューム定盤１６は１４０り回転してフィルムを搬送機
構に向つて排出する。なお、原稿をセットするためにマ
イラ−ベースを用いるのはフィルムや原稿に付着してい
るオペキユー、墨等がガラス盤１５に付着するのを防止
ノするためのものであるが、定期的にガラス面上をフィ
ルムクリーナー等で洗浄するとよい。

以上説明したように原稿補給機構のバーにセットされた
原稿バキューム盤やサッカー等からなる原稿送り機構で
露光機構のガラス盤に送られ、ガラス盤がフィルム送り
機構で密着しているフィルムをもつバキューム定盤に密
着することにより露光が行なわれるもので、之等の作動
が関連して行なわれるようにするためにリミットスイッ
チ、タイマー、カム等を利用して行なうものであるが、
之等は公知の機構を用いるので詳細は省略する。

しかしながら、原稿はセットされた順に確実に露光され
て行くこと、又２枚出しの事故がないように設計する必
要があり、照度分布は十分ゆとりのある状態で行なわれ
るように設計する必要がある。本発明装置はこれら条件
を満たすものである。その他、本発明装置はあらゆる背
高の作業者に支障のない高さであることが好ましく、し
たがつて前述したセットパーの高さ及びロールフィルム
のボックス高さは最適と思われるが、かかる範囲にと〜
めると全長２．０ｍ高さ２．０ｍ１巾１．５ｍの範囲内
でと〜まり設置場所をそれ程必要としない。以上説明し
たように本発明は生フィルム送り出しより露光操作及び
原稿排出まで全自動で行なうことができるので能率的に
しかも確実に露光作業が行なわれるという特徴がある。
また、原稿が取出された最下層の原稿積載バーはループ
状に返送することとしたから、原稿補給作業を連続して
能率的に行なうことができるという作用効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の全体を示す概略説明図。 第２図は原稿積載バーとバキューム盤との相対関係を示
す平面図。第３図はマイラ−ベースがセットされた状態
を示すガラス盤の平面図である。１・・・・・・ガイド
レール、２・・・・・・原稿積載バー、３・・・・・・
段状ベルト、９・・・・・・バキューム盤、１３・・・
・・・サッカー、１４・・・・・・ベルトコンベヤー、
１５・・・・・・露光ガラス盤、１６・・・・・・バキ
ューム定盤、２２・・・・・・ロールフィルム、２３・
・・・・・カッター、２４・・・・・・フィルム搬送帯
、３０・・・・・・原稿排出ボックス。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 複数の原稿積載バーが無端状のガイドレールに移動
   自在に装着され、ガイドレールの一側において始端部か
   ら原稿積載バーの基端部を段状ベルトで支持することに
   より原稿積載バーを水平に保持しながら積層状に下方に
   向けて移送し、かつ原稿がバキューム盤で取出された最
   下層の原稿積載バーがガイドレールの他側を通じて前記
   始端部にループ状に返送される原稿供給機構と、前記最
   下層の原稿積載バーからバキューム盤で取出された原稿
   を間歇的に露光ガラス盤に向つて移送し、かつ露光済原
   稿を原稿排出ボックスに向つて移送せしめる原稿送り機
   構とロールフィルムから一定長のフィルムをカットして
   吸着したバキューム定盤のフィルム面に向つて原稿が重
   ね合さるように露光ガラス盤を移動せしめて露光する露
   光機構とを具えてなるオートプリンター。