JPS599340Y2 - 自動券売機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、乗車券などを発売する自動券売機に関する
ものである。

従来は、運賃改正時にはメーカの責任で自動券売機の運
賃設定用のピンボードおよび運賃デ゛一タ部分の取替え
などによって対処されていた。

自動券売機は各地方に分散して設置されているから、メ
ーカ側で上記の取替え作業を行なうと経費が高くつき、
また取替えの迅速性が乏しいなどの問題があった。

この考案は上記の問題を考慮してなされたもので、その
目的は数字設定器を用いてユーザ側において簡易な操作
で運賃改正時に設定運賃を変更できる自動券売機を提供
することである。

上記の目的を達戊するためにこの考案では、行先を選択
するための複数の押釦を設けた接客面と、これらの押釦
に対応した記憶エリアを有する書き換え可能な記憶装置
と、この記憶装置のプロテクトを解除するための解除ス
イッチと、上記複数の押釦の番号および対応した運賃を
設定するための数字設定器と、上記解除スイッチが作動
することによって数字設定器で設定された番号で示され
る押釦に対応する記憶エリアに上記数字設定器で設定さ
れた運賃を書き込むようにする。

以上の構戊において、接客面に設けられた複数の押釦に
対応した記憶エリアにそれぞれ押釦で選択された行先に
対する運賃が記憶されており、この記憶は誤まって変更
されることのないようにプロテクトされている。

各記憶エリアのそれぞれの運賃の記憶を変更させようと
するときは、まづ解除スイッチを操作して上記記憶装置
のプロテクトを解除し、上記押釦の番号およびこの押釦
に対応した運賃を数字設定器で設定すると、制御回路は
数字設定器で設定された番号で指示された押釦に対応す
る記憶エリアに数字設定器で設定された運賃を書き込む
。

このような動作をすべての押釦について行なえば記憶エ
リアにそれぞれ運賃が記憶される。

以下この考案を図示する実施例について詳細に説明する
。

第１図はこの考案の１実施例の構或を示すためのブロッ
ク図であって、１は記憶装置で、以下これをコアメモリ
と記す。

２は発券装置、３は行先を選択するための複数の押釦を
備えた接客面、４はアドレスレジスタ、５はメモリレジ
スタ、６は数字設定器、７は制御回路、８は表示器、９
はプロテクト解除スイッチ、１０は運賃照合スイッチで
ある。

第２図は、第１図の接客面３の押釦の配置の１例を示す
ための正面図であって、３−１ないし３−１２はそれぞ
れ行先を選択するための押釦で、第２図ではこれらの押
釦を１２個として示した。

第３図は、数字設定器６と表示器８とスイッチ９，１０
との配設の１例を示すための上面図であって、１１はパ
ネルで、パネル１１に数字設定器６、表示器８、スイッ
チ９，１０が図示するように配設されている。

次に動作を説明する。

コアメモリ１には押釦３−１ないし３−１２によって選
択される行先ごとの運賃が記憶されており、押釦３−１
ないし３−１２にはそれぞれ番号が付されている。

押釦３−１ないし３−１２の所望の行先に対応するもの
を押すと、発券装置２は押された押釦の信号を受けて、
この押釦の番号に対応するアドレスを示す信号をバスラ
インＡにのせる。

このアドレス信号はアドレスレジスタ４に入り、レジス
タ４はコアメモリ１の対応するアドレスを指定する。

この指定されたアドレスに記憶された運賃を示すデータ
がメモリレジスタ５に読み出され、バスラインＢにのせ
られて発券装置２に入る。

よって発券装置２はこの運賃を記録した乗車券を発行す
る。

次にコアメモリ１の運賃の記憶を変更する動作について
説明する。

まづ、数字設定器６により押釦３−１ないし３１２のう
ちの１つの番号を設定する。

数字設定器６は、たとえば６桁あり、上の２桁で押釦３
−１ないし３−１２のうちの１つの番号を設定し、次に
のこりの４桁にこの押釦に対応する改正運賃を設定する
。

つぎにプロテクト解除スイッチ９を閉じる。

スイッチ９が閉じられると制御回路７はコアメモリ１の
プロテクトを解除し、設定器６の上２桁に設定された番
号によりその番号に対応するアドイスを指定する信号を
生じる。

この信号はアドレスレジスタ４に入れられ、レジスタ４
はコアメモリ１のアドレスを指定する。

制御回路１０は引き続いて設定器６の下４桁に設定され
た運賃のテ゛ータをデータレジスタ５に入れ、レジスタ
５はこのテ゛一夕をコアメモリ１の指定されたアドレス
に書き込む。

このとき、運賃照合スイッチ１０を閉じると、制御回路
７はスイッチ１０が閉じた信号を入力され、出力線Ｒに
よりコアメモリ１に読み出し命令を与える。

この読み出し命令が出されると、コアメモリ１のアドレ
スレジスタ４で指定されたアドレスに記憶されたデータ
がデータレジスタ５によって読み出され、制御回路７は
表示器８にコアメモリ１の指定されたアドレスに記憶さ
れた運賃を表示させる。

なお、表示器８にはこのとき設定された押釦に対応する
番号も同時に表示することができる。

よって、設定器６に設定された押釦の番号とその押釦に
対応する運賃とを表示装置８の表示と照合して所定のア
ドレスに所定の運賃が記憶されたかどうかをチェックす
ることができる。

以上の動作を押釦３−１ないし３−１２のそれぞれの番
号について行ない、コアメモリ１に記憶された運賃を改
正運賃に書き換えることができる。

なお正確に書き換えられたかどうかを一々表示器に表示
させて確認することができる。

以上説明したようにこの考案によれば、運賃改正時に簡
単な方法で記憶装置に記憶された運賃を改正された運賃
に書き換え、かつその書き換えが正確に行なえたかどう
かを確認することができるから、自動券売機を設置した
現場においてユーザがこの操作を行なうことが可能であ
り、書き換えの経費が節減でき、かつ迅速に行なうこと
ができる。

また運賃照合スイッチ、解除スイッチ、表示装置を同一
パネルに設けて、運賃照合スイッチを閉じることにより
、このとき数字設定器に設定された番号で示される記憶
エリアのデータが表示装置に表示され、よってそれぞれ
の記憶エリアに所定の運賃が正確に記憶されたかどうか
を、一見して容易に確認することができる。

それ故運賃の改正時の操作および改正後の運賃の確認が
同一場所で行なうことができ、係員の労力を少なくでき
る。

【図面の簡単な説明】 第１図はこの考案の１実施例の構或を示すためのブロッ
ク図、第２図は第１図の接客面の押釦の配設を示すため
の正面図、第３図は第１図の１部の配設を示すための上
面図である。 １・・・記憶装置、３・・・接客面、３−１・・・ない
し３１２・・・行先選択用押釦、６・・・数字設定器、
７・・・制御回路、８・・・表示器、９・・・プロテク
ト解除スイッチ、１０・・・運賃照合スイッチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 行先を選択するための複数の押釦を設けた接客面と、前
   記押釦に対応した記憶エリアを有する書き換え可能な記
   憶装置と、前記記憶装置のプロテクトを解除するための
   解除スイッチと、前記複数の押釦の番号および押釦に対
   応した運賃を設定するための数字設定器と、前記解除ス
   イッチが作動することによって数字設定器で設定された
   番号で示される押釦に対応する記憶エリアに前記数字設
   定器で設定された運賃を書き込む制御回路と、運賃照合
   スイッチと、運賃照合スイッチが閉じられることによっ
   て、前記数字設定器に設定された番号で示された記憶装
   置の記憶エリアのデータを読み出す回路と、上記読み出
   されたデータを表示する表示装置とを備え、前記解除ス
   イッチ、運賃照合スイッチ、および表示装置を前記接客
   面と別に設けた同じパネルに並設した自動券売機。