JP2609941B2 - 取引処理装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は、マスター側登録装置とサテライト側登録装
置とをインライン接続した取引処理装置に関する。

（ロ）従来の技術 このような取引処理装置は、例えば特開平２−93797
号公報に開示されており、各登録装置にて個別に登録処
理を行うと共に、マスター側登録装置はサテライト側登
録装置の売上データを収集して売上データ記憶部にファ
イルするよう構成されている。

（ハ）発明が解決しようとする課題 従って、この種の取引処理装置においては、マスター
側登録装置とサテライト側登録装置とでは異なる動作プ
ログラムが書き込まれているために、同じハードウェア
を有するにもかかわらず、別の装置として扱うために管
理上無駄が多い。

また、管理性を向上させるためには、登録装置内にマ
スター側のプログラムとサテライト側のプログラムの両
方を記憶しておくことが考えられるが、この場合、メモ
リ内で不要な、すなわちマスター登録装置であればサテ
ライト側のプログラムが、サテライト登録装置であれば
マスター側のプログラムが、存在するものである。

そのため本発明は、マスター側の動作プログラムとサ
テライト側の動作プログラムとをメモリカードに格納し
ておき、このメモリカードからプログラムを読み取らせ
ることにより、登録装置を設置した段階において、マス
ター側登録装置またはサテライト側登録装置の何れかの
機能を選択的に持たせることのできる取引処理装置を提
供するものである。

（ニ）課題を解決するための手段 上記の課題を解決するために本発明による取引処理装
置は、複数の登録装置をインライン接続して成る取引処
理装置であって、前記複数の登録装置は、マスター登録
装置としての機能を実行するためのプログラム及びサテ
ライト登録装置としての機能を実行するためのプログラ
ムの両方が記録されている着脱自在なメモリカードを有
し、前記複数の登録装置には、マスター側かサテライト
側かが指定される機能指定手段と、前記メモリカードか
らプログラムを読み取る手段と、前記機能指定手段への
指定に応じて前記メモリカードから読み取った何れかの
プログラムを処理する処理手段とを設けた構成である。

（ホ）作用 登録装置にメモリカードをセットし、機能指定手段に
てマスター側かサテライト側かを指定することで、当該
登録装置は、この指定に応じてメモリカードより読み取
ったマスター側のプログラムまたはサテライト側のプロ
グラムを処理する。これによりインライン接続した各登
録装置を、任意にマスター側登録装置またはサテライト
側登録装置としてそれぞれ機能させることができる。

（ヘ）実施例 本発明の実施例を図面を用いて説明する。

第２図は取引処理装置全体を示すブロック構成図で、
複数の登録装置１をマルチドロップラインにて接続して
いる。各登録装置１はそれぞれにおいて販売商品の登録
動作を行うが、マスター側の登録装置１はサテライト側
の登録装置１から販売データを収集して、売上を集計す
るようになっている。

第３図は登録装置１の外観図を示しており、本体２の
操作面には表示器３とキーボード４とが設けられ、操作
面の下方にはドロワ５が取り付けられている。このキー
ボード４には、登録する商品を入力する商品キー4a,置
数キー4b,その他の各種ファンクションキー4cが配列さ
れている。そして、本体２の内部には、レシート及びジ
ャーナルのプリンタがそれぞれ設けられ、操作面の横に
はレシート発行口６とジャーナル点検窓部７とが設けら
れている。また、本体２の側部には、メモリカードの挿
入口８とモードキー９とが設けられている。このモード
キー９は、休止，登録，点検，精算，トレーニングの各
モードあるいは後述するプログラムモードを登録装置１
に対し指定するためのものである。

第１図は登録装置１のブロック構成図であり、プログ
ラムにより制御動作を実行する中央処理ユニット（CP
U）10を設け、このCPU10にバスライン11を介して、動作
用のプログラムを格納したROM12,RAM13,キーボード入力
回路14,表示制御回路15,レシート及びジャーナルをプリ
ントアウトするプリンタ20を制御するプリンタ制御回路
16,インラインの通信回線を制御する通信制御部17,メモ
リカード制御回路18,及びモードキー入力回路22を接続
している。メモリカード制御回路18は、挿入口８から差
し込まれるメモリカード19と接続を行うコネクタ21を具
備している。そして、このメモリカード19には、マスタ
ー側となる登録装置が実行するアプリケーションプログ
ラムとサテライト側となる登録装置が実行するアプリケ
ーションプログラムとが記録されている。

ROM12は、CPU10が種々の処理動作を行うための制御プ
ログラムを格納しており、この制御プログラムの中に
は、メモリカード制御回路18を駆動してメモリカード19
からアプリケーションプログラムを読み取りRAM13にロ
ードするセットアッププログラムが含まれている。

そして、CPU10は、電源投入時にセットアッププログ
ラムの処理にてRAM13にアプリケーションプログラムを
ストアすると、このアプリケーションプログラムとROM1
2に格納している制御プログラムとに基づきキーボード
入力回路14,表示制御回路15,プリンタ制御回路16,及び
通信制御部17を駆動して、キー入力動作，表示動作，レ
シート及びジャーナルの発行動作，通信動作を制御す
る。従って、CPU10は、RAM13にストアしているアプリケ
ーションプログラムの種類に応じて、当該登録装置１を
マスター側登録装置またはサテライト側登録装置の何れ
かにて動作させることができる。

第４図は、セットアッププログラムの動作を説明する
フローチャートである。

電源投入後まずステップS1においては、CPU10はセッ
トアップモードであることを表示器３に表示する。そし
て、管理者が、メモリカード19を挿入口８からメモリカ
ード制御回路18にセットすると共に、あらかじめセット
アップモードにおいて操作することが定められているフ
ァンクションキー（例えば預／現計キー）を操作する
と、CPU10はメモリカード制御回路18を駆動してメモリ
カード19からマスター側及びサテライト側の両方のアプ
リケーションプログラムを読み取ってRAM13にロードす
る（ステップS2）。

次の、ステップS3においては、CPU10は表示制御回路1
5を駆動して、第５図に示す初期設定プログラム画面を
表示器３に表示する。CPU10は、この画面を表示するこ
とにより、セットアップの日付と時刻，インライン接続
した登録装置１の番号（レジNo.）とこのときのサテラ
イト側登録装置１（スレーブ）の台数，プリンタの接続
の有無，及びプリペイドカード処理機の接続の有無を問
い合わせている。そして、管理者がこの問い合わせに沿
って入力を行うと、CPU10は入力されるデータをRAM13に
ストアする。レジNo.の入力においては、当該登録装置
１をマスター側とするときは置数キーの０を押下し、サ
テライト側にセットするときはスレーブレジNo.として
１〜９までの何れかの置数キーを押下するが、このスレ
ーブレジNo.は、マスター側からの通信用のアドレスと
なる。

このようにして初期設定プログラムが落とし込まれる
と、個々の登録装置１は設定されたレジNo.を参照する
ことにより、RAM13にロードしたアプリケーションプロ
グラムのうちマスター側のプログラムを実行するのか、
あるいはサテライト側のプログラムを実行するのかを判
断し、これに応じてマスター側登録装置またはサテライ
ト側登録装置として動作する。

また、一度設定したマスター側登録装置をサテライト
側登録装置に変更する場合あるいはその逆を行うには、
モードキー22をプログラムモードに回して表示器３に初
期設定プログラム画面を表示させ、そして変更内容を入
力することによりかかる変更が可能となる。

（ト）発明の効果 本発明によれば、メモリカードに記録されているマス
ター側プログラムとサテライト側プログラムを、インラ
イン接続された複数の登録装置に読み取らせることによ
り、複数の登録装置に、マスター側登録装置またはサテ
ライト側登録装置の何れかの機能を選択的に持たせるこ
とができる。従って、同じカードを複数の登録装置に設
置した段階で、複数の登録装置を任意にマスター側ある
いはサテライト側に設定することができ、しかも、プロ
グラムとして着脱自在なメモリカードを用いているの
で、そのプログラム内容を簡単に変更することができる
ために管理性の良い取引処理装置が提供される。

また、メモリカードに記憶されたプログラムを読み込
ませることにより、マスター側登録装置か、サテライト
側登録装置かを選択するため、登録装置内に双方のプロ
グラムを有しているものと比較して、登録装置内でのプ
ログラム容量の低減を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は登録装置の構成をブロックにて示す図、第２図
は取引処理装置全体の構成をブロックにて示す図、第３
図は登録装置の外観図、第４図はセットアップ動作を説
明するフローチャート、第５図は初期設定プログラム画
面を示す図である。 １……登録装置、10……CPU、19……メモリカード。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の登録装置をインライン接続して成る
   取引処理装置であって、 前記複数の登録装置は、マスター登録装置としての機能
   を実行するためのプログラム及びサテライト登録装置と
   しての機能を実行するためのプログラムの両方が記録さ
   れている着脱自在なメモリカードを有し、 前記複数の登録装置には、マスター側かサテライト側か
   が指定される機能指定手段と、前記メモリカードからプ
   ログラムを読み取る手段と、前記機能指定手段への指定
   に応じて前記メモリカードから読み取った何れかのプロ
   グラムを処理する処理手段とを設けたことを特徴にした
   取引処理装置。