JPS5989371A - 防火性パテ状組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は防火性パテ状組成物の改良に関するものである
。

建築物、車輌、船舶等に於ては電線・ケーブルが多量に
使用されており、一度火災が発生すると、電線・ケーブ
ルを通して延焼が拡大してゆく例が少なくない。従って
現在では電線・ケーブルの貫通部は防火性のパテ状組成
物を詰めて、延焼を防止することが考えられ、このため
の提案が柿々なされている。この組成物に要求される特
性は高度の祁燃性と、充分な気密・水密性を確保し得る
ことと、電線・ケーブルの貫通部に充填する場合充填作
業が容易であるとともに、充填後は長期にわたり、振動
、温度変化等の影響を受けても、脱落やヒビ割れを生ぜ
ず、しかも電線・ケーブルを引替えるときには容易に解
体できることであるが、これらの条件・を尽く満足でき
る組成物はまず無いものと言えよう。即ち、これまで知
られている防火性パテ状組成物は、防火性能は当然その
目的を達成できるものがほとんどであるが、組成物自体
の柔軟性が不充分なために、施工現場で手で練りを入れ
て柔かくしないと電線・ケーブルの床、壁貫通孔の隙間
に充填できなかったり、グループケーブルの周囲に巻き
つけると、組成物に亀裂が生じる等の問題を生起し、特
に、長期間工事現場、倉庫等に保管された防火パテ組成
物は液状有機バインダーの揮散により、非常に固くなり
、作業性が低下するという欠点があった。

本発明は上記のような実情に鑑み、鋭意研究の結果生み
出されたもので、擾れた耐火性を有するとともに、１８
０°折り曲げても亀裂が生じない組成物を提供するもの
であり、更にこの組成物を所定の個所に充填する作業も
やり易く、作業時間が大幅に短縮されるという効果を奏
する組成物を提供するものである。

即ち本発明はフタル酸エステルを主成分とするバインダ
ー１００重量部と、クロロプレンゴム３０〜１００重量
部と、有接難燃剤６ｏ〜１５０重量部と、水酸化アルミ
ニウムを主成分とする無機充填剤５００〜１０００重量
部と、無ｍ綾、＃５〜５０重量部とからなる防火性のノ
々テ状組成物であり、これについて以下更に詳細に説明
する。

本発明の組成物中ノ々インダーはフタル酸エステルを主
成分とするもので、電線・ケーブルに使用されているシ
ース材料に悪影響はない。又、無機充填剤やクロロプレ
ンゴムとも相容性がよく、組成物の凝集力を高めるもの
である。

なお好ましいバインダーはフタル酸エステルに液状クロ
ロブレフ５〜３５重量％を含むものである。ここに７タ
ル酸エステルとともに共用される液状クロロプレンもフ
タル酸エステル同様に雷、紳・ケーブルのシース拐料に
悪影響を及ぼさず、無機充填剤、クロロプレンゴムとの
相容性もよく、組成物の凝集力を高める。なおこの液状
クロロブ液状クロロゾレンは常温で粘稠物質であシ、こ
れを配合することにより、コンクリート、鉄、硅酸カル
シウム板及び’ＷＩＮ・ケーブルのシース等によく密着
し、かつ燃焼時熱により固化することから、輻射熱等の
低熱量状態で、防火組成物に亀裂を生じない効果があり
、バインダー中で液状クロロプレンの重が５重量％に満
たない場合は密着性や、亀裂防止の効果が充分発揮され
ず、又、３５重量ｑ６を超えた場合には組成物が高価に
なるばかりでなく、火災にあって燃焼時に有毒な塩酸ガ
スを発生する欠点を有する。液状クロロプレンとしては
粘度２００〜１５００ボイズ（２５℃）の物が取扱い上
好ましい。

次にクロロプレンゴムは未加硫状態で配合されるが、防
火組成物にゴム状弾性を与えかつ折り曲げても亀裂の生
じない柔軟性を与え、室温で１年間或いは６０℃で９０
日間の貯蔵でも針入度は若干小さくなるものの１８０°
折り曲げても亀裂が発生しない。

このクロロプレンゴムの配合量が３０重量部より下の場
合、組成物の難燃性が不充分となり、弾性、柔軟性も前
述の如き効果を発揮することができず、又逆に１００重
量部を越える場合には、組成物が硬くなって弾性が大き
くなり過ぎ、パテらしさが失なわれる。

有機難燃剤としては、塩バラー７０．塩ノセラー４０、
クロロワックス５０．パークロロペンタシクロデカン等
の塩素化炭化水素、デカブロモフェニルエーテル、ヘキ
サブロムベンゼン、テトラブロモビスフェノールＡ、ヘ
キサブロモシクロドデカン等の臭素系難燃剤、トリクレ
ジルフォスフェート、トリオクチルフォスクェート等の
有機リン酸エステルより選ばれた化合物を少なくとも１
　ａ＋以上含むことが必要であり、これらを配合するこ
とによって難燃性を完全にすることができる。

有機リン酸エステルを配合する場合は２５重量部以上添
加するとブリードするので好ましくない。

これら有機難燃剤は６０重量部より少ない場合には難燃
性が不充分であり、１５０Ｍ量部を越えると、燃焼時に
大量の煙、特に有毒ガスが発生するので好ましくない。

無機充填剤は水酸化アルミニウムを主体に、タルク、ク
レー、硅酔ジルコニウム等が使用可能である。

水酸化アルミニウムは粒径０５〜２μの物が少々い沿で
適度な柔かさを持つパテが得られるので取扱いし易く特
に好ましい。

又、塩素化炭化水素を有機難燃剤として使用する場合、
三酸化アンチモンも併用することにより、一層難燃性が
向上するので配合することが望ましい。

無機充填剤は５００重社部より少ない場合、／ＪＪ（燃
性が低下し１０００重量部を越えた場合には硬くなり過
ぎて柔軟性が損われる。

無機繊維は液体、クロロプレンゴム、無機充填剤間に絡
み合い等により、組成物の凝集力を高め、高温での燃焼
時に防火性パテ状組成物の亀裂や、脱落防止に効果を発
揮するものであり、例えば、ロックウール、ガラス繊維
、セラミックファイバー等が使用可能である、なおアス
ベストも特性上は同様に使用できるが、公害問題や人体
の健康上問題があるので使用は好ましくない。

この無機繊維は５正量部より少ないと凝集力が低過ぎ、
組成物に亀裂が発生する等の問題が生じ、５０重量部よ
り多いと、組成物が硬くなりパテとして用いる場合の作
業性に問題を生じる。

次に本発明の実施例と比較例とを対比してその特性を調
べた結果を表示すれば次のとおりである。

注１）　　ＤＯＰ　　；ジオクチルフタレート２）　　
Ｌ（ｌ　Ｘ　−１００及びｘ−５０：電気化学工業社液
状クロロプレン商品名 ３）ＴＯＰ：）リクレジルフォスフェート４）ハイジラ
イ）Ｈ−４２８；昭和軽金属社水酸化アル、ミニラムの
商品名 ５）クロロプレン　Ｍ−４０：電気化学工業社クロロプ
レン商品名 ６）　　ｏ、ｘ、；酸素指数 ７）１８０度折り曲げ試験；防火性パテ状胡酸物を約５
部属のシート状にして５０　Ｘ１５０ｍｍのサンプルを
採取し手で１８０度折り曲げで、シートに亀裂が生じる
か否かを観察する。

８）ヒートサイル：導体外径５．５謔２Ｂ＋ｑ−架橋ポ
リエチレン絶縁ビニルシースケーブルを、縦１５０＋ｎ
、横１５０ｍ高さ５０＋ｍｎの鉄枠の中心に上下方向に
配置し、防火性パテ状組成物でケーブルを鉄枠に固定し
、８０℃２４時間、−１５℃×２４時間を１サイクルと
するヒートサイクルを１ｏ回くり返して防火性パテ状組
酸物の状態をＵ、Ｖする。

９）燃Ｊ焼テスト 上Ｒピと同様な試料を作成し、ブンゼンバーナー（内炎
５０問外炎１２０　ｖｍ　）で６０分間燃焼してパテの
脱落、炎が貫通するか否かを観察する。

上記の試験結果から判るように、本発明の各実施例は防
火性能は従来以上でかつ電線ケーブルの周囲に付着させ
るパテ状の性能も良く取り扱いし易く、従来品と異なり
亀裂が発生しにくく、かつヒートザイクルのか＼る場所
でも脱落、亀裂を生じることがないなど優れた性能を発
揮するものである。なお、実施例及び比較例では三酸化
アンチモンを使用する場合について述べたが当然これを
用いなくてもハロゲン等による防火作用を発揮すること
は当然である。

代即人　弁理士　　竹　内　　　守

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）　　フタル酸エステルを主成分とするバインダー
   １００重量部と、クロロプレンゴム３０〜１００１衛部
   と、有機難燃剤６０〜１５０重量部と、水酸化アルミニ
   ウムを主成分とする無機充填剤５００〜Ｌ０００重量部
   と、無機繊維５〜５０重量部とから成ることを特徴とす
   る防火性パテ状組成物
2. （２）　　ノ々イングーがフタル酸エステルと液状クロ
   ロプレンとからなり、かつ液状クロロプレンが５〜３５
   重景チ部上ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記
   載の防火性ノセテ状組成物
3. （３）　　クロロプレンゴムが、未加硫で、ムーニー粘
   度３０〜６０であることを特徴とする特ｉｆ［請求の範
   囲第１項記載の防火性パテ状組成物（４）有機難燃剤が
   、ハロゲン含有難燃剤、リン酸エステルよシえらばれた
   化合物を少なくも１種以上含むことを特徴とする特許請
   求の範囲第１項記載の防火性パテ状組成物