JPS62267394A

JPS62267394A - 防火パテ組成物

Info

Publication number: JPS62267394A
Application number: JP61109455A
Authority: JP
Inventors: Atsuyoshi Senoo; 妹尾　敦義; Naohisa Tamura; 尚久田村
Original assignee: Furukawa Electric Co Ltd
Current assignee: Furukawa Electric Co Ltd
Priority date: 1986-05-15
Filing date: 1986-05-15
Publication date: 1987-11-20

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、不乾性の防火パテ組成物に関するものである
。すなわち、電線の床貫通部や壁貫通部にケーブル延焼
防止の目的で用いられるパテ状の防火組成物、つまり防
火パテ組成物に関するものである。

従来用いられてきたこの種の不乾性防火パテは、液状ポ
リマーに、金属水和物等の無機充填剤、三酸化アンチモ
ンやハロゲン化合物等の難燃剤、及び無機又は有機繊維
を配合した組成物であったが、これをケーブルに直接施
工した場合、ケーブルンースの可塑剤が防火パテの方へ
移行してしまいケーブルを劣化させたりした。このため
、予め防火パテの方に可塑剤を配合しておくのが通常で
ある。

このような従来技術による防火パテには、次のような問
題点があった。

すなわち、液状ポリマーに低分子量のものを用いると、
流動性が増し、経時によりブリードや変形が起こり易く
なるという問題点がある。又、高分子量のものを用いる
と、ケーブルの可塑剤が移行し易いために、予め可塑剤
を添加しなければならない。ところが、一般に、可塑剤
は低粘度であるためと、さらに、組成物の中に均等に分
散し難いために、経時により局所的なブリードや変形が
起こり易い。このために、ケーブルシース材と平衡に達
するまでの充分な可塑剤を添加することもできない。

本発明の目的は、このような従来の問題点を解消し、防
火パテに可塑剤を配合する場合の分散性を改良すると共
に、経時による可塑剤のブリードやパテの変形を引き起
こすことなしにケーブルシースへの移行性を改良した不
乾性の防火パテ組成物を得ることにある。

本発明の防火パテ組成物は、液状の有機ポリマーをバイ
ンダーとして、無機粉体及び難燃剤を高充填し、さらに
形状維持のために短繊維を配合したものに、吸油性粉体
と可塑剤とを混合したものを配合した防火パテであって
、難燃性及び形状維持性を損なうことなしに、従来品に
見られたケーブルシース劣化性を改善し、さらに経時安
定性をも改善したものである。

すなわち、本発明の防火パテ組成物は、液状ポリマー１
００重量部に対し、無機充填材３５０〜１０００重量部
、難燃剤５〜５０重量部、補強繊維２〜２０重＠部及び
可塑剤３０〜６０重量部を添加配合してなる不乾性の防
火パテ組成物原料に、さらに、前記可塑剤１００重量部
に対して吸油性粉体５〜５０重量部を配合したことを特
徴とするものである。

ここで、液状のを機ポリマーとじては、液状クロロプレ
ン、塩素化ハラフィン、液状イソプレン、液状ポリブタ
ジェン、ポリブテン等を用いることができるが、粘度が
２００．０００センチポイズ以上になると、無機粉体を
高充填することが不可能になるので、高度な難燃性を得
ることができなくなる。

又、１．０００センチポイズ以下になると、粘着性が不
足して、得られるパテにクラックが生じ易くなる。従っ
て、１，０００〜２００．０００センチポイズの粘度の
ものが好ましい。

無機充填材としては、クレー、炭酸カルシウム、水酸化
アルミニウム、水酸化マグネシウム等の無機粉体を用い
ることができるが、高温で結晶水を放出して難燃効果を
示す金属水和物が好ましい。

しかして、これらは液状ポリマー１００重量部に対して
３５０〜１ｏ００ｆｆｉ量部充填することにより高難燃
性が得られ、燃焼後も残渣が不燃物として形状を維持し
、シール効果を失なわない。すなわち、３５０重量部未
満では前記の難燃性燃焼残漬物によるシール効果等の効
果が不足し不可であり、１０００重量部を越えると、逆
に得られるパテの可塑性、柔軟性、成形性が悪くなり不
可である。

前記難燃剤としては、無機系の三酸化アンチモン、ホウ
酸亜鉛、リン酸チタンや、有機系のハロゲン化炭化水素
、リン酸化合物を用いることができる。特に、三酸化ア
ンチモン、ホウ酸亜鉛、リン酸チタンは、水酸化アルミ
ニウムや水酸化マグネシウムのような金匡水和物と組み
合わせると、高温下で焼結し、固いセラミック状になる
ので、ケーブルが動いても崩壊することなく良好なシー
ル効果を維持することができる。そして、これらは、液
状ポリマー１００重量部に対し、５〜５０重量部が好適
であり、５重量部未満では得られるパテの難燃１生の効
果が微弱になり不可である。逆に、５０重量部を越える
と得られるパテの難燃性の効果が鉋７和し、それ以上に
期待てきないばかりでなく、経済的にも不利になるから
不可である。

補強繊維としては、無機系のアスベスト、ガラス″ａ維
、セラミック繊維や有機系の繊維を用いることができる
が、アスベストは発ガン性が問題化しており、他の鉱物
繊維も同様の危険性があるので、使用するのは好ましく
ない。又、ガラス繊維やセラミック繊維も作業時に皮膚
を刺激するので使用するのは好ましくない。従って有機
繊維が最も良い。特に、炭素繊維、アラミド繊維、フェ
ノール樹脂繊維や難燃処理したポリエステル繊維、ナイ
ロン繊維、ポリノジック繊維等の難燃性のものが好まし
いが、無機粉体の組み合わせにより焼結する系の場合は
、難燃性でなくてもかまわない。

しかして、これらの補強繊維は、液状ポリマー１００重
量部に対して、２〜２０重量部が好適であるが、２重量
部未満では補強作用が不足するので不可であり、逆に２
０重量部を越えると、まとまりが悪くなり、可塑性、成
形性が悪くなり、かえって不可である。

次に、吸油性粉末としては、分子構造により吸油性のあ
るポリノルボーネンの粉末と、多孔質の鉱物粉末、例え
ば、「セピオライト」（味の素■会社製商品名）やゼオ
ライト粉末を用いることができる。特にポリノルボーネ
ン粉末は自己重量の数倍の重量の油を吸収することがで
きるので、少量の使用で本発明の目的を果たすことがで
き最も好ましいものである。

通常ケーブルシースに用いられているＰＶＣは軟質にす
るために多量の可塑剤を使用している。この可塑剤はフ
タル酸系の低分子量のものが多く、防火パテを接触させ
ておくと、防火パテの方へ移行してＰｖＣが硬くなって
しまう。従って、ＰＶＣに配合しである可塑剤と、当量
の可塑剤を予め防火パテに配合しておく必要がある。し
かし防火パテに当量の可塑剤を配合すると、バインダー
の粘度を下げて、粘着性を失ったり、流動やブリードが
生じてしまうので吸油性の粉末で保持しなければならな
い。この場合、可塑剤１００重量部に対して、吸油性粉
末が５重量部未満では、ブリード性は充分に改良されな
い。又、５０重量部を越えると、逆に、ケーブルシース
から可塑剤を吸収してしまう。

従って吸油性粉末は、可塑剤１００００重量部して、５
〜５０重量部の範囲内の量を使用するのが好ましなお、
前記の不乾性の防火パテ組成物原料における可塑剤は、
３０〜６０重量部が好適であって、この場合、３０重量
部未満では、ケーブルシースから移行してしまい不可で
あり、６０重量部を越えると、逆にケーブルシースを膨
潤されてしまうので不可である。

以下本発明の実施例を比較例と対比しながら説明する。

実施例１〜６及び比較例１〜５の各々の組成及び得られ
た特性をまとめて表に示す。

この表から明らかなように、本発明によって得られる防
火パテ組成物は、従来両立させ得なかったＰｖＣシース
の劣化の改善と、ブリードによる変形の改善とを同時に
解決することができる性能を兼備しているものであり、
実用上、極めて有用なものである。

Claims

【特許請求の範囲】１、液状ポリマー１００重量部に対し、無機充填材３５
０〜１０００重量部、難燃剤５〜５０重量部、補強繊維
２〜２０重量部及び可塑剤３０〜６０重量部を添加配合
してなる不乾性の防火パテ組成物原料に、さらに、前記
可塑剤１００重量部に対して吸油性粉体５〜５０重量部
を配合したことを特徴とする防火パテ組成物。２、吸油性粉体がポリノルボーネン粉末であることを特
徴とする特許請求の範囲第１項記載の防火パテ組成物。３、吸油性粉体が多孔質粉体であることを特徴とする特
許請求の範囲第１項記載の防火パテ組成物。