JPS62167372A

JPS62167372A - 耐火塗料

Info

Publication number: JPS62167372A
Application number: JP863386A
Authority: JP
Inventors: Michio Suzuki; 鈴木　通夫
Original assignee: Ohara Inc; Osaka Packing Seizosho KK
Current assignee: Ohara Inc; Osaka Packing Seizosho KK
Priority date: 1986-01-17
Filing date: 1986-01-17
Publication date: 1987-07-23
Anticipated expiration: 2010-08-30
Also published as: JPH0781103B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】技術分野本発明は、耐火性能が著しく向上した新規耐火塗料に関
する。

従来技術及びその欠点耐火塗料は、火災時の延焼防止を主な目的として、電線
、ケーブル、壁材その他の可燃物の外周等に適用される
ものである。近年、通信ケーブル等の不燃化は高度情報
社会を支える上で特に重要視され、この分野に用いられ
る耐火塗料には、更に一層の耐火性能の向上が要望され
ている。

従来、合成樹脂に水酸化アルミニウム及び難燃剤を配合
した耐火塗わ１は、例えば特開昭５３−１４３６３１号
により公知である。この種の耐火塗料に配合される水酸
化アルミニウムは、加熱時結晶水を放出すること、その
際大きな吸熱を伴なうこと等により耐火性能を向上せし
めるものである。従って、水酸化アルミニウムの配合量
は、耐火性能の点からは多い程好ましい。

しかしながら、従来の耐火塗料においては、水酸化アル
ミニウムを多口に用いると、樹脂との混練性が低下する
こと、被塗物への付着性が悪くなって塗装時にだれ落ち
、変形が起こること、又乾燥後収縮を起こし塗膜のクラ
ック、脱落を招くこと等の欠点を生じる。従って、従来
、この種の耐火塗料での水酸化アルミニウムの配合量に
は自ずから限度がおった。

旌−因一王一且本発明者は、この種の耐火塗料において、上記欠点を生
じることなく多聞の水酸化アルミニウムを配合するべく
、種々研究した。先ず、従来用いられていた水酸化アル
ミニウムの粒度は、通常平均粒子径６０μｍ程度である
ことに着目し、従来よりも小ざい粒度のものを用いるこ
とについて検討したが、この場合には多聞配合すると水
酸化アルミニウム自体の分散性の低下、得られる塗料の
塗膜強度の低下等の欠点が生じ、目的を達成できなかっ
た。而して、本発明者は、更に引き続き鋭意研究した結
果、特に、従来よりも小さい二種のそれぞれ特定粒度の
水酸化アルミニウムを特定母併用して配合することによ
り、上記目的が達成できることを見出し、本発明を完成
するに至った。

即ち本発明は、合成樹脂に水酸化アルミニウム及び難燃
剤を配合した耐火塗料において、樹脂固形分１００重量
部に対して平均粒子径１０〜２０μｍの水酸化アルミニ
ウムを１７０〜５００ｆｆｉＨ部及び平均粒子径０．５
〜２μｍの水酸化アルミニウムを５０〜３００重口部配
合したことを特徴とする耐火塗料に係る。

上記本発明耐火塗料は、特に、二種の異なる特定粒度の
水酸化アルミニウムを併用することにより、従来の耐火
塗料にあける前記欠点を何ら生ずることなく、充分に寮
母の水酸化アルミニウムを配合できたもので、耐火性能
就中延焼防止効果が著しく向上している。

本発明で用いる合成樹脂としては、例えばエチレン−酢
酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ブタジェン−スチ
レン共重合体、アクリル酸エステル重合体、エポキシ樹
脂、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体簀を挙げることが
できる。これらの内、耐水性、耐候性に優れる点から、
エチレン−酢酸ビニル共重合体が特に好ましい。また、
合成樹脂はエマルジョンとして用いるのが好ましい。

本発明に６いては、平均粒子径１０〜２０μｍの水酸化
アルミニウムと平均粒子径０．５〜２μｍの水酸化アル
ミニウムの二種の水酸化アルミニウム粉末を併用するこ
とが必要でおる。また、これらは、合成樹脂の樹脂固形
分１００重最部に対して、前者を１７０〜５００重最部
及び後者を５０〜３００重量部配合することが必要であ
る。

前者又は（及び）後者が上記よりも少なくなると耐火性
能の向上が充分でないので好ましくない。

また、前者又は（及び）後者が上記よりも多くなると水
酸化アルミニウムの分散性が低下し、又（ｑられる塗料
の塗膜強度が低下するので好ましくない。両者が上記範
囲内でおれば、分散性や塗膜強度はいずれも良好である
。これら二種の水酸化アルミニウムの好ましい配合量は
、樹脂固形分１００重量部に対して前者２００〜４００
重量部及び後者８０〜２００重量部である。又、好まし
い両者の合計配合量は、２８０〜６００重信部でおる。

本発明で用いる難燃剤としては、この種の耐火塗料用と
して公知のものをいずれも使用でき、例えばトリクレジ
ルフオスヘート、トリメチルフオスヘート、トリス（ジ
クロロプロピル）フオスヘート等のリン酸エステル系の
難燃剤、三酸化アンチモン、ブロム系の難燃剤等を挙げ
ることができる。これらの内、リン酸エステル系のもの
が塗膜に柔軟性を与える点から好ましい。難燃剤の配合
■は、合成樹脂の樹脂固形分１００重ω部に対して通常
１０〜１００重量部程度とするのが適当である。

本発明においては、必要に応じて無機質充填剤を用いて
も良い。無機質充填剤としては、通常の塗料用のものを
いずれも使用でき、例えば珪石、炭酸カルシウム、クレ
ー、酸化チタン、シリカ、アルミナ等を挙げることがで
きる。用いる場合の配合量は、合成樹脂の樹脂固形分１
００重最重聞対して通常５０〜２００重量部程度とする
のが適当である。

本発明においては、必要に応じて有機繊維や無機繊維を
用いても良い。これらの繊維は、塗装作業時のだれ防止
、塗膜強度の向上によるクラック防止等の作用を有する
もので、例えば、有ｔｉ繊維として綿糸、麻、パルプ、
フェノール系繊維等の化学繊維等を、無ｔ１繊維として
岩綿、硝子繊維、セラミックファイバー等を挙げること
ができる。

その繊維長は０．１〜１０ｓ程度とするのが好ましい。

用いる場合の配合量は、合成樹脂の樹脂固形分１００重
量部に対して通常０．５〜５０重量部程度とするのが適
当である。尚、本発明においては、健康上有害な石綿の
使用は不要である。

本発明の耐火塗料には、更に必要に応じて、耐凍害性の
向上のためエチレングリコール、ジエチレングリコール
等の水溶性アルコール、ポリエチレンオキサイド、メチ
ルセルロース等の増粘剤、消泡剤、防腐剤、防かσ剤、
分散剤等を適宜使用しても良い。

本発明の耐火塗料は、上記各成分を常法通り撹拌混合す
ることにより製造できる。

かくして得られる耐火性能が著しく向上した本発明塗料
は、ハケ、コテ、スプレー等の一般の塗装方法で容易に
塗付できる。

実　　施　　例以下、実施例を示して、本発明を具体的に説明する。

実施例　１エヂレンー酢酸ビニル共重合体エマルジョン（「デンカ
ＥＶＡテックス＃２７Ｊ、電気化学工業（体製、固形分
４９〜５１％、粘度３００〜２０００ＣｐＳ）の樹脂固
形分１００重ｄ部に対して、トリクレジルフオスヘート
２７重但部及び平均繊維長約５＃の綿糸１．２重量部を
添加して充分に撹拌混合した。次に、平均粒子径１７μ
ｍの水酸化アルミニウム２６８重量部及び平均粒子径１
μｍの水酸化アルミニウム１０６単口部を添加混合し、
更にｆｉ機質充填剤（珪石５６重量部、シリカ系軽帛フ
ィラー（「ガロライト」、白石工業（体製）３６手組部
、酸化チタン１０重伍部）を添加した後高速撹拌して本
発明の耐火塗料を（ｑた。

この際の混練性は良好であった。得られた塗料をケーブ
ル上にへヶ塗りしたところ塗膜のだれ落ら、変形は全く
起こらなかった。

上記塗装′＋１を屹燥したところ、クランク等の全くな
い良好な塗膜が得られた。また、ケーブルの下端をバー
ナーで着火したところ、ケーブルの下部は激しく燃え上
がり、ケーブルの上部も火炎により多少熱変形をしたが
、耐火塗料の塗膜にはクラックや崩落は全く認められず
、又塗膜の下のケーブルシースにも異常は認められなか
った。

（以　上）

Claims

【特許請求の範囲】

（１）合成樹脂に水酸化アルミニウム及び難燃剤を配合
した耐火塗料において、樹脂固形分１００重量部に対し
て平均粒子径１０〜２０μｍの水酸化アルミニウムを１
７０〜５００重量部及び平均粒子径０．５〜２μｍの水
酸化アルミニウムを５０〜３００重量部配合したことを
特徴とする耐火塗料。
（２）合成樹脂がエチレン−酢酸ビニル共重合体である
特許請求の範囲第１項に記載の耐火塗料。
（３）平均粒子径１０〜２０μｍの水酸化アルミニウム
と平均粒子径０．５〜２μｍの水酸化アルミニウムの合
計量が樹脂固形分１００重量部に対して２８０〜６００
重量部である特許請求の範囲第１項に記載の耐火塗料。