JPS5828310B2 - 防火組成物 - Google Patents
防火組成物Info
- Publication number
- JPS5828310B2 JPS5828310B2 JP50052929A JP5292975A JPS5828310B2 JP S5828310 B2 JPS5828310 B2 JP S5828310B2 JP 50052929 A JP50052929 A JP 50052929A JP 5292975 A JP5292975 A JP 5292975A JP S5828310 B2 JPS5828310 B2 JP S5828310B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- parts
- fire
- fire protection
- protection composition
- Prior art date
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- Paints Or Removers (AREA)
- Insulating Bodies (AREA)
- Fireproofing Substances (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、防火組成物に関する。
可燃性物体、特にポリエチレン、塩化ビニル等の可燃性
プラスチックを用いた、建材、ケーブル等は火災時にも
えやすく、このものから他に延焼を起し、引いては、家
屋、その他の設備を破壊にいたらしめる危険性がある。
プラスチックを用いた、建材、ケーブル等は火災時にも
えやすく、このものから他に延焼を起し、引いては、家
屋、その他の設備を破壊にいたらしめる危険性がある。
そこで従来これら可燃性物体からの延焼を防止する目的
で、これら可燃性物体の表面に防火組成物を塗布するこ
とが行われている。
で、これら可燃性物体の表面に防火組成物を塗布するこ
とが行われている。
本発明は、従来にないすぐれた防火組成物を提供するも
のである。
のである。
すなわち、エチレン−酢酸ビニル共重合体25〜40重
量部、無機繊維10〜30重量部、少くとも15重量部
以上の水酸化アルミニウム粉体を含む無機粉体30〜5
0重量部、ハロゲン化炭化水素10〜15重量部、三酸
化アンチモン5−10重量部からなることを特徴とする
防火組成物である。
量部、無機繊維10〜30重量部、少くとも15重量部
以上の水酸化アルミニウム粉体を含む無機粉体30〜5
0重量部、ハロゲン化炭化水素10〜15重量部、三酸
化アンチモン5−10重量部からなることを特徴とする
防火組成物である。
本発明の防火組成物は、特にケーブル等の如き可撓性、
耐候性、耐水性を必要とする物体に有効であり、以下、
ケーブルの例で本発明の詳細な説明するが、本発明の防
火組成物は、ケーブルに適用される場合はもちろんのこ
と一般の建材等の可燃性物体においても効果があるのは
当然のことである。
耐候性、耐水性を必要とする物体に有効であり、以下、
ケーブルの例で本発明の詳細な説明するが、本発明の防
火組成物は、ケーブルに適用される場合はもちろんのこ
と一般の建材等の可燃性物体においても効果があるのは
当然のことである。
さて、ケーブル絶縁体、シース等には、一般にポリエチ
レン。
レン。
塩化ビニル等が使用されている。これらは可燃性であり
、火災時ケーブルからの延焼により、他の電気設備等を
破懐する危険性がある。
、火災時ケーブルからの延焼により、他の電気設備等を
破懐する危険性がある。
この事から、火災からケーブルを保護し、火災時の被害
を最小限にする必要がある。
を最小限にする必要がある。
こういった要求から、従来、布設したケーブルに防火材
を塗布していた。
を塗布していた。
しかしながら一般に使われているこれら防火材は、その
ベースとして、例えば特開昭48−4979号明細書に
示される如く比較的難撚化し易いポリ酢酸ビニルが使わ
れていた。
ベースとして、例えば特開昭48−4979号明細書に
示される如く比較的難撚化し易いポリ酢酸ビニルが使わ
れていた。
しかしこの場合ポリ酢酸ビニルがベースとして使われて
いる為、耐水性、耐候性が悪いという難点があった。
いる為、耐水性、耐候性が悪いという難点があった。
又ベースとして耐水性、耐候性の良いエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体を使用すると、延焼防止効果を充分もたせ
るには、ハロゲン化炭化水素等を多量に添加せねばなら
ず、火災時、塩化水素等の多量の有害ガスを発生するこ
とになり望ましくない。
ニル共重合体を使用すると、延焼防止効果を充分もたせ
るには、ハロゲン化炭化水素等を多量に添加せねばなら
ず、火災時、塩化水素等の多量の有害ガスを発生するこ
とになり望ましくない。
前記本発明の組成物は、上記の欠点を解決し、耐水性、
耐候性に優れ、しかも延焼防止効果にも優れ、有害ガス
の発生量の少ない防火組成物である。
耐候性に優れ、しかも延焼防止効果にも優れ、有害ガス
の発生量の少ない防火組成物である。
エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョンの乾燥時に
おける重量が25重量部以下では、塗布後の塗膜の柔軟
性に欠ける。
おける重量が25重量部以下では、塗布後の塗膜の柔軟
性に欠ける。
又40重量部以上では、充分な延焼防止効果が得られな
い。
い。
又アスベスト等の無機繊維は、10重量部以下では塗布
後の塗膜の機械的強度がそこなわれ、30重量部以上で
は、塗布しにくくする。
後の塗膜の機械的強度がそこなわれ、30重量部以上で
は、塗布しにくくする。
水酸化アルミニウム粉体の量は、15重量部以下では、
延焼防止効果がそこなわれる。
延焼防止効果がそこなわれる。
無機粉体の量が全体として50重量部をこえると機械的
強度に劣り、30重量部以下では充分な防火効果が得ら
れすくする。
強度に劣り、30重量部以下では充分な防火効果が得ら
れすくする。
又ハロゲン化炭化水素の量、二酸化アンチモンの量は、
上記の範囲で、水酸化アルミニウムと併用すれは、充分
な延焼防止効果が得られ、これより量を多くすれば、ハ
ロゲン化水素等の有害ガスの発生が多くなり、入量を少
なくすれば、延焼防止効果がそこなわれる。
上記の範囲で、水酸化アルミニウムと併用すれは、充分
な延焼防止効果が得られ、これより量を多くすれば、ハ
ロゲン化水素等の有害ガスの発生が多くなり、入量を少
なくすれば、延焼防止効果がそこなわれる。
尚、本発明で言うエマルジョンとは、水に樹脂粒子を機
械攪拌または小量の乳化剤の添加によって分散し、樹脂
分が55重量咎の乳濁状態としたもので、乾燥すると樹
脂粒子が相互に融着し、均−f、(膜を形成するもので
ある。
械攪拌または小量の乳化剤の添加によって分散し、樹脂
分が55重量咎の乳濁状態としたもので、乾燥すると樹
脂粒子が相互に融着し、均−f、(膜を形成するもので
ある。
従って、分散剤、乳化剤は必要に応じて添加されるもの
であわから、本発明に用いるエチレン−酢酸ビニル共重
合体エマルジョンの防火組成物全体に対する組成比(但
し、乾燥時の重量)は、水及び分散剤、乳化剤を含まな
い樹脂分の重量部を意味する。
であわから、本発明に用いるエチレン−酢酸ビニル共重
合体エマルジョンの防火組成物全体に対する組成比(但
し、乾燥時の重量)は、水及び分散剤、乳化剤を含まな
い樹脂分の重量部を意味する。
しかし、分散剤、乳化剤の添加量は通常無視できる程度
少量である。
少量である。
又、本発明に言う無機粉体とは、二酸化アンチモンを除
く無機粉体を意味し、三酸化アンチモンは本発明におい
ては上記無機粉体に属さない難燃剤として扱われるもの
である。
く無機粉体を意味し、三酸化アンチモンは本発明におい
ては上記無機粉体に属さない難燃剤として扱われるもの
である。
本発明の防火組成物のケーブル等可燃性物体への塗布方
法は、必要とあらば、適量の水を加えることにより、コ
テ、ハケ、スプレー等一般の塗装方法で充分塗布が可能
である。
法は、必要とあらば、適量の水を加えることにより、コ
テ、ハケ、スプレー等一般の塗装方法で充分塗布が可能
である。
組成物の配合割合を第1表に示す如く、種々かえて、固
形分(水損外の成分の合計)が50重量饅になるように
水を加えて均一にし、この組成物を外径12間の3.5
sq3心のCEEケーブル(ポリエチレン絶縁ポリエチ
レンシースケーブル)上に3間厚に塗布し、その後室温
で48時間放置して完全乾燥させ1.5mπ厚の塗膜を
設けたケーブルサンプルとした。
形分(水損外の成分の合計)が50重量饅になるように
水を加えて均一にし、この組成物を外径12間の3.5
sq3心のCEEケーブル(ポリエチレン絶縁ポリエチ
レンシースケーブル)上に3間厚に塗布し、その後室温
で48時間放置して完全乾燥させ1.5mπ厚の塗膜を
設けたケーブルサンプルとした。
そのサンプルにつき、以下の試1験を行った。
尚、表中配合の組成比を示す数値は、乾燥時(即ち水を
除去した時)の重量部を表わす。
除去した時)の重量部を表わす。
ただし、表中ポリ酢酸ビニル及びエチレン−酢酸ビニル
共重合体は、いずれもこれらの樹脂のエマルジョンを意
味し、その組成比は樹脂分の重量部を表わす。
共重合体は、いずれもこれらの樹脂のエマルジョンを意
味し、その組成比は樹脂分の重量部を表わす。
ポリ酢酸ビニルエマルジョンノ樹脂分は50重量係、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョンの樹脂分は5
5重量係である。
チレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョンの樹脂分は5
5重量係である。
又、実施例及び比較例の配合にはエマルジョン中に無視
し得る程度の分散剤、乳化剤は含まれているが、更に添
加はしていない。
し得る程度の分散剤、乳化剤は含まれているが、更に添
加はしていない。
■ 延焼防止効果式1験・・・・・・ケーブルサンプル
を水平にし、都市ガス(300CC/分)を用いてバー
ナで加熱し、この時の着火迄の時間並びにケーブルシー
ス士の温度上昇を測定した。
を水平にし、都市ガス(300CC/分)を用いてバー
ナで加熱し、この時の着火迄の時間並びにケーブルシー
ス士の温度上昇を測定した。
尚バーナーは、その炎(巾約20間、外炎長約150順
、内炎長50m0が上記ケーブルサンプルの中央真下に
なり、かつ、その内炎の先端が上記ケーブルサンプルに
触れる様に位置させて加熱した。
、内炎長50m0が上記ケーブルサンプルの中央真下に
なり、かつ、その内炎の先端が上記ケーブルサンプルに
触れる様に位置させて加熱した。
■ 耐水性試験・・・・・・上記ケーブルサンプルを6
0℃温水中に3日浸漬後、塗膜のわれ脱落を有無で判定
した。
0℃温水中に3日浸漬後、塗膜のわれ脱落を有無で判定
した。
○は何ら変化の無いもの、×は脱落したもの。
■ 耐屈曲性試験・・・・・・耐水性と同一のサンプル
を用い、サンプル外径の10倍径で180’1回屈曲し
た時の塗膜の割れの有無で判定した。
を用い、サンプル外径の10倍径で180’1回屈曲し
た時の塗膜の割れの有無で判定した。
○割れ無し、×割れ発生
■ 耐候性試験・・・・・・上記ケーブルサンプルをJ
ISK−5400における6、17促進耐候試験に準じ
た条件(カーボンアーク燈の光に暴露させ、水量約2A
l1分120分中18分間のサイクルで噴霧した)で1
000時間行ない、塗膜表面の亀裂の有無を調べた。
ISK−5400における6、17促進耐候試験に準じ
た条件(カーボンアーク燈の光に暴露させ、水量約2A
l1分120分中18分間のサイクルで噴霧した)で1
000時間行ない、塗膜表面の亀裂の有無を調べた。
結果を第1表に示す。
尚耐候性試験の結果については第1表に併記していない
が、ペースポリーマーがポリ酢酸ビニルである比較例I
および2だけに亀裂が認められ、他は認められなかった
。
が、ペースポリーマーがポリ酢酸ビニルである比較例I
および2だけに亀裂が認められ、他は認められなかった
。
この結果から、本発明の防火組成物を塗布すれば、塗布
しない場合はもちろん、従来の防火組成物を塗布した場
合より、着火迄の時間が長く、シースの温度上昇も少な
い事が認められた。
しない場合はもちろん、従来の防火組成物を塗布した場
合より、着火迄の時間が長く、シースの温度上昇も少な
い事が認められた。
Claims (1)
- 1 エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン25〜
40重量部(但し、乾燥時の重量)、無機繊維10〜3
0重量部、少くとも15重量部以上の水酸化アルミニウ
ム粉体を含む無機粉体30〜50重量部、ハロゲン化炭
化水素10〜15重量部、三酸化アンチモン5〜10重
量部からなることを特徴とする防火組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50052929A JPS5828310B2 (ja) | 1975-04-30 | 1975-04-30 | 防火組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50052929A JPS5828310B2 (ja) | 1975-04-30 | 1975-04-30 | 防火組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS51128194A JPS51128194A (en) | 1976-11-08 |
JPS5828310B2 true JPS5828310B2 (ja) | 1983-06-15 |
Family
ID=12928517
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50052929A Expired JPS5828310B2 (ja) | 1975-04-30 | 1975-04-30 | 防火組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5828310B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62168162U (ja) * | 1986-04-11 | 1987-10-24 | ||
JPS63138564A (ja) * | 1986-11-30 | 1988-06-10 | Nec Home Electronics Ltd | 線速度制御回路 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59221345A (ja) * | 1983-05-31 | 1984-12-12 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 難燃性ポリオレフイン樹脂組成物 |
JPH0669254B2 (ja) * | 1986-12-12 | 1994-08-31 | 日立電線株式会社 | 電線・ケ−ブル延焼防止被覆の剥離方法 |
JPH0669255B2 (ja) * | 1986-12-17 | 1994-08-31 | 日立電線株式会社 | 電線・ケ−ブル延焼防止被覆の剥離方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4961677A (ja) * | 1972-10-18 | 1974-06-14 |
-
1975
- 1975-04-30 JP JP50052929A patent/JPS5828310B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4961677A (ja) * | 1972-10-18 | 1974-06-14 |
Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
JPS62168162U (ja) * | 1986-04-11 | 1987-10-24 | ||
JPS63138564A (ja) * | 1986-11-30 | 1988-06-10 | Nec Home Electronics Ltd | 線速度制御回路 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS51128194A (en) | 1976-11-08 |
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