JPS5816566B2 - 延焼防止ケ−ブル - Google Patents
延焼防止ケ−ブルInfo
- Publication number
- JPS5816566B2 JPS5816566B2 JP51030248A JP3024876A JPS5816566B2 JP S5816566 B2 JPS5816566 B2 JP S5816566B2 JP 51030248 A JP51030248 A JP 51030248A JP 3024876 A JP3024876 A JP 3024876A JP S5816566 B2 JPS5816566 B2 JP S5816566B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spread prevention
- fire spread
- cable
- fire
- fibers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Insulated Conductors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は延焼防止ケーブルに関する。
従来より、電線ケーブルの絶縁体、シース等の被覆物と
して、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等が使用されてお
り、火災時、これら可燃性の被覆物が燃焼し、炎を伝播
し、制御室等地の電気設備等に損害を及ぼし、火災時の
損失を多大にする恐れがある。
して、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等が使用されてお
り、火災時、これら可燃性の被覆物が燃焼し、炎を伝播
し、制御室等地の電気設備等に損害を及ぼし、火災時の
損失を多大にする恐れがある。
この様な事態を防ぐ為、電線ケーブルに発泡性の延焼防
止組成物あるいは非発泡性の延焼防止組成物を塗布する
方法が用いられており、非発泡性の延焼防止組成物とし
ては、例えば、特開昭48−4979号明細書に記載さ
れているような合成樹脂エマルジョンとアスベストの如
き無機質繊維とハロゲン化炭化水素を主成分とし、その
他炭酸カルシウム、シリカ等の無機充填剤からなる延焼
防止組成物を塗布する方法が近年採られている。
止組成物あるいは非発泡性の延焼防止組成物を塗布する
方法が用いられており、非発泡性の延焼防止組成物とし
ては、例えば、特開昭48−4979号明細書に記載さ
れているような合成樹脂エマルジョンとアスベストの如
き無機質繊維とハロゲン化炭化水素を主成分とし、その
他炭酸カルシウム、シリカ等の無機充填剤からなる延焼
防止組成物を塗布する方法が近年採られている。
いずれにしてもこれらは、ケーブル布設抜水等により稀
釈された塗料として塗布するものである。
釈された塗料として塗布するものである。
それに対して本願は、ケーブルを製造後、すぐにあるい
は布設されるまでにケーブルの上に延焼防止組成物を押
出被覆したケーブルを提供することを特徴とするもので
あり、さらには押出被覆に適した組成物の配合を提供す
るものである。
は布設されるまでにケーブルの上に延焼防止組成物を押
出被覆したケーブルを提供することを特徴とするもので
あり、さらには押出被覆に適した組成物の配合を提供す
るものである。
すなわち本願発明は、合成樹脂15〜40wt%溶融し
ない有機繊維1〜30wt%、無機粉体20〜70wt
%、ハロゲン化炭化水素5〜20Wi%からなる組成物
を延焼防止層としてケーブル最外層に押出被覆したこと
を特徴とする延焼防止ケーブルである。
ない有機繊維1〜30wt%、無機粉体20〜70wt
%、ハロゲン化炭化水素5〜20Wi%からなる組成物
を延焼防止層としてケーブル最外層に押出被覆したこと
を特徴とする延焼防止ケーブルである。
本願の特徴は、従来のようなケーブル布設後塗布すると
いう厄介な作業をすることなく、すでに延焼防止層をも
ったケーブルを提供出来るという点にある。
いう厄介な作業をすることなく、すでに延焼防止層をも
ったケーブルを提供出来るという点にある。
又、従来の塗料の如く水を全く含んでいないという利点
もある。
もある。
合成樹脂としては、種々のものを用いることが出来るが
、エチレン−酢酸ビニル共重合体が耐水性、耐候性がす
ぐれており、もつとも好ましい。
、エチレン−酢酸ビニル共重合体が耐水性、耐候性がす
ぐれており、もつとも好ましい。
合成樹脂の量は、20wt%以下では柔軟性にかけ40
wt%以上では充分な延焼防止効果が得られない。
wt%以上では充分な延焼防止効果が得られない。
加熱高温時に溶融しない有機繊維としては、フェノール
系繊維(例えば日本カイノール社製「カイノール」)、
ポリイミド繊維、ポリアミドイミド繊維、全芳香族ポリ
アミド繊維(例えばデュポン社製「ノーメックス」)酢
酸セルロース繊維等があるが、特にフェノール系繊維が
好ましい。
系繊維(例えば日本カイノール社製「カイノール」)、
ポリイミド繊維、ポリアミドイミド繊維、全芳香族ポリ
アミド繊維(例えばデュポン社製「ノーメックス」)酢
酸セルロース繊維等があるが、特にフェノール系繊維が
好ましい。
繊維を用いることは、延焼防止層の割れをふせぎ、強度
をもたせる意味で必要なものであるが、従来の塗料タイ
プに用いられていた無機繊維例えばアスベスト等は、労
働衛生上問題があったのに対して、この有機繊維は性能
的に充分満足しえるものであり、かつ労働衛生上の問題
、作業上の問題もないものであることが分った。
をもたせる意味で必要なものであるが、従来の塗料タイ
プに用いられていた無機繊維例えばアスベスト等は、労
働衛生上問題があったのに対して、この有機繊維は性能
的に充分満足しえるものであり、かつ労働衛生上の問題
、作業上の問題もないものであることが分った。
有機繊維の量は、1wt%以下では延焼時に亀裂が入る
為望ましくなく、又30wt%以上では押出しにくくな
る。
為望ましくなく、又30wt%以上では押出しにくくな
る。
特に1〜5wt%程度でも充分特性が出るので製造上好
ましい範囲である。
ましい範囲である。
無機粉体としては、通常用いられている炭酸カルシウム
、シリカ等なんでも用いることが出来るが、特に好まし
いのは、クレー又は/及び硼酸亜鉛である。
、シリカ等なんでも用いることが出来るが、特に好まし
いのは、クレー又は/及び硼酸亜鉛である。
炭酸カルシウム等を用いると、特にケーブルが垂直にた
っているような所では、炎があたった時、延焼防止層に
亀裂が生じ、そこから内部のポリエチレン等の可燃物が
吹き出し、これに引火する場合がある。
っているような所では、炎があたった時、延焼防止層に
亀裂が生じ、そこから内部のポリエチレン等の可燃物が
吹き出し、これに引火する場合がある。
この場合、クレー又は/及び硼酸亜鉛を充填剤として用
いた場合には、炎があたった時、炎の熱によって、クレ
ー又は/及び硼酸亜鉛が固い穀を形成して、内部のポリ
エチレン等の可燃物の外部への流出を阻止し延焼を防止
する効果が大きい。
いた場合には、炎があたった時、炎の熱によって、クレ
ー又は/及び硼酸亜鉛が固い穀を形成して、内部のポリ
エチレン等の可燃物の外部への流出を阻止し延焼を防止
する効果が大きい。
又、充填剤の量が20〜70wt%の範囲内では、クレ
ー又は/及び硼酸亜鉛が無機充填剤のうち50%以上あ
れば、他の無機粉末を併用しても充分固い穀を形成して
延焼防止の効果がある。
ー又は/及び硼酸亜鉛が無機充填剤のうち50%以上あ
れば、他の無機粉末を併用しても充分固い穀を形成して
延焼防止の効果がある。
又、無機粉体としては、水酸化アルミニウムを用いる場
合は、燃焼時の発煙が少くなり延焼防止に効果があり好
ましい。
合は、燃焼時の発煙が少くなり延焼防止に効果があり好
ましい。
従って、クレー又は/及び硼酸亜鉛と水酸酸化アルミニ
ウムの組合せがもつとも好ましい。
ウムの組合せがもつとも好ましい。
無機充填剤の量は、20wt%未満ては、延焼防止の効
果がそこなわれるし、70wt%を超えると延焼防止層
の柔軟性がそこなわれるし、押出しがむつかしくなる。
果がそこなわれるし、70wt%を超えると延焼防止層
の柔軟性がそこなわれるし、押出しがむつかしくなる。
ハロゲン化炭化水素の量が5 w t%未満ては延焼防
止効果は充分でなく、20wt%以上では、それほど延
焼防止効果は向上せず、塩素系のガスの発生量が多くな
るので好ましくない。
止効果は充分でなく、20wt%以上では、それほど延
焼防止効果は向上せず、塩素系のガスの発生量が多くな
るので好ましくない。
その他三酸化アンチモン等難燃剤を添加するのが好まし
い。
い。
又本発明の効果をそこなわない程度に他のものを加えた
ものも本発明の範囲に入るものである。
ものも本発明の範囲に入るものである。
組成物の配合割合を第1表に示す如く、種々かえてロー
ルにて混合し、これをスクリュー押出機にて3X3.5
sqCEEケーブル(ポリエチレン絶縁−ポリエチレン
シースケーブル)の上に押出温度100〜180℃で3
im厚に押し出し被覆してケーブルを作成した。
ルにて混合し、これをスクリュー押出機にて3X3.5
sqCEEケーブル(ポリエチレン絶縁−ポリエチレン
シースケーブル)の上に押出温度100〜180℃で3
im厚に押し出し被覆してケーブルを作成した。
このケーブルの延焼防止性、加工性、柔軟性を測定した
。
。
結果を第1表に示す。
Claims (1)
- 1 合成樹脂15〜4Qwt%、火災時等の熱により溶
融しないで炭化する有機繊維1〜30wt%、無機粉体
20〜70wt%、ハロゲン化炭化水素5〜20wt%
からなる組成物を延焼防止層としてケーブル最外層に押
出被覆したことを特徴とする延焼防止ケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51030248A JPS5816566B2 (ja) | 1976-03-18 | 1976-03-18 | 延焼防止ケ−ブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51030248A JPS5816566B2 (ja) | 1976-03-18 | 1976-03-18 | 延焼防止ケ−ブル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS52112784A JPS52112784A (en) | 1977-09-21 |
JPS5816566B2 true JPS5816566B2 (ja) | 1983-03-31 |
Family
ID=12298398
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51030248A Expired JPS5816566B2 (ja) | 1976-03-18 | 1976-03-18 | 延焼防止ケ−ブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5816566B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54164478U (ja) * | 1978-05-10 | 1979-11-17 | ||
JPS5628412A (en) * | 1979-08-15 | 1981-03-20 | Furukawa Electric Co Ltd | Fireeresisting electric wire |
JPS6059683B2 (ja) * | 1979-10-05 | 1985-12-26 | 日立電線株式会社 | 絶縁電線 |
-
1976
- 1976-03-18 JP JP51030248A patent/JPS5816566B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS52112784A (en) | 1977-09-21 |
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