JP2673559B2 - 難燃性パテ状組成物 - Google Patents
難燃性パテ状組成物Info
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- JP2673559B2 JP2673559B2 JP63229773A JP22977388A JP2673559B2 JP 2673559 B2 JP2673559 B2 JP 2673559B2 JP 63229773 A JP63229773 A JP 63229773A JP 22977388 A JP22977388 A JP 22977388A JP 2673559 B2 JP2673559 B2 JP 2673559B2
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Description
【発明の詳細な説明】 （発明の技術分野） 本発明は難燃性パテ状組成物、さらに詳細には構造物
の床、壁における電線、ケーブル貫通孔部の空隙あるい
は建造物の内装材の継ぎ目部などに充填使用する難燃性
パテ状組成物に関する。
の床、壁における電線、ケーブル貫通孔部の空隙あるい
は建造物の内装材の継ぎ目部などに充填使用する難燃性
パテ状組成物に関する。
（従来技術） 上述のような難燃性パテ状組成物としては、従来種々
の組成物が知られている。
の組成物が知られている。
このような難燃性パテ状組成物として典型的なもの
は、ハロゲン系ポリマにハロゲン系難燃剤と三酸化アン
チモンとを添加したものが知らている。たとえばパテ状
難燃性組成物としては、液状クロロプレン又はクロロプ
レンの共重合体に三酸化アンチモンおよびハロゲン（塩
素、臭素）を添加した組成物が知られている。
は、ハロゲン系ポリマにハロゲン系難燃剤と三酸化アン
チモンとを添加したものが知らている。たとえばパテ状
難燃性組成物としては、液状クロロプレン又はクロロプ
レンの共重合体に三酸化アンチモンおよびハロゲン（塩
素、臭素）を添加した組成物が知られている。
上述のようなハロゲン系ポリマにハロゲン系難燃剤を
添加した組成物は、難燃性が良好で、燃焼後に固化し、
施工場所から剥落ないし脱落しないという利点を有して
いる。しかしながら、このような難燃性パテ状組成物は
燃焼時に塩化水素などのハロゲン化水素化合物などの有
毒ガスを発生するという大きな欠点があると共に、著し
く多量の黒煙を発生するため周辺機器の腐食を招くだけ
でなく、人身への影響が大きく防災上大きな問題になっ
ていた。
添加した組成物は、難燃性が良好で、燃焼後に固化し、
施工場所から剥落ないし脱落しないという利点を有して
いる。しかしながら、このような難燃性パテ状組成物は
燃焼時に塩化水素などのハロゲン化水素化合物などの有
毒ガスを発生するという大きな欠点があると共に、著し
く多量の黒煙を発生するため周辺機器の腐食を招くだけ
でなく、人身への影響が大きく防災上大きな問題になっ
ていた。
上述のような欠点を除去するために、ハロゲン系難燃
剤の代わりに、無機物、例えば金属水和物を高充填した
難燃性樹脂組成物が開発されている。このような難燃性
パテ状組成物は高い酸素指数（O.I.）を示し、難燃性が
極めて優れているという利点を有している反面、火災な
どの強制的な火源にあうと、燃焼を避けることができな
いという欠点があった。このため、一度燃焼すると、そ
の成型材料としての初期の機能は失われ、施工時の形状
保持ができないという問題があった。
剤の代わりに、無機物、例えば金属水和物を高充填した
難燃性樹脂組成物が開発されている。このような難燃性
パテ状組成物は高い酸素指数（O.I.）を示し、難燃性が
極めて優れているという利点を有している反面、火災な
どの強制的な火源にあうと、燃焼を避けることができな
いという欠点があった。このため、一度燃焼すると、そ
の成型材料としての初期の機能は失われ、施工時の形状
保持ができないという問題があった。
（発明の概説） 本発明は上述の点に鑑みなされたものであり、従来の
難燃性パテ状組成物を改良し、良好な難燃性と燃焼後の
形状保持性を有すると共に、燃焼したときに機器、人体
の有毒なガスを発生しない難燃性パテ状組成物を提供す
ることを目的とするものである。
難燃性パテ状組成物を改良し、良好な難燃性と燃焼後の
形状保持性を有すると共に、燃焼したときに機器、人体
の有毒なガスを発生しない難燃性パテ状組成物を提供す
ることを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明による難燃性パテ
状組成物は、 （ａ）ハロゲン元素を分子中に含有しない液状ゴムの一
種以上100重量部に対し、 （ｂ）水和金属化合物の一種以上100〜700重量部、 （ｃ）燃焼時に前記水和金属化合物と反応し固化する、
常態で固体のリン酸塩化合物の一種以上10〜500重量
部、 （ｄ）耐熱性繊維の一種以上２〜100重量部を含むこと
を特徴としている。
状組成物は、 （ａ）ハロゲン元素を分子中に含有しない液状ゴムの一
種以上100重量部に対し、 （ｂ）水和金属化合物の一種以上100〜700重量部、 （ｃ）燃焼時に前記水和金属化合物と反応し固化する、
常態で固体のリン酸塩化合物の一種以上10〜500重量
部、 （ｄ）耐熱性繊維の一種以上２〜100重量部を含むこと
を特徴としている。
本発明による難燃性パテ状組成物によれば、良好な難
燃性を有すると共に、火災時の高温化において、機器、
人体に有毒なガス、煙を発生することなく、優れたノン
ドリップ性を有し、また灰化状態においても、強靭性を
有し、原形状に保持するという利点を有している。
燃性を有すると共に、火災時の高温化において、機器、
人体に有毒なガス、煙を発生することなく、優れたノン
ドリップ性を有し、また灰化状態においても、強靭性を
有し、原形状に保持するという利点を有している。
（発明の具体的説明） 本発明をさらに詳しく説明する。
本発明による難燃性パテ状組成物に使用される液状ゴ
ムとしては、高温時に原形を損なわないように硬化ある
いは固化するようなものであり、かつ前述のような有毒
ガスを発生しないようにハロゲンなどの有毒元素を分子
内に含まないようなものであれば、本発明において基本
的に限定されるものではない。
ムとしては、高温時に原形を損なわないように硬化ある
いは固化するようなものであり、かつ前述のような有毒
ガスを発生しないようにハロゲンなどの有毒元素を分子
内に含まないようなものであれば、本発明において基本
的に限定されるものではない。
例えば、ブタジエンゴム（BR）、スチレン−ブタジエ
ン共重合体（SBR）、ニトリル−ブタジエンゴム（NB
R）、ブチルゴム（IIR）、エチレンプロピレンゴム（EP
M）、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体（EPD
M）、ポリイソブチレンゴムなどの液状ゴムの一種以上
であることができる。
ン共重合体（SBR）、ニトリル−ブタジエンゴム（NB
R）、ブチルゴム（IIR）、エチレンプロピレンゴム（EP
M）、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体（EPD
M）、ポリイソブチレンゴムなどの液状ゴムの一種以上
であることができる。
上述の基材に添加される水和金属化合物は、脱水によ
る吸熱作用によって組成物を難燃化する作用のほか、後
述のリン酸塩化合物と反応して固化性燃焼残渣を形成す
る作用のために添加される。
る吸熱作用によって組成物を難燃化する作用のほか、後
述のリン酸塩化合物と反応して固化性燃焼残渣を形成す
る作用のために添加される。
このような水和金属化合物として、例えば水酸化アル
ミニウム、水酸化マグネシウム、ハイドロタルサイトな
どの一種以上が添加される。
ミニウム、水酸化マグネシウム、ハイドロタルサイトな
どの一種以上が添加される。
上述の水和金属化合物は、樹脂100重量部に対し100〜
700重量部添加される。添加量が100重量部未満である
と、難燃化作用を損なう恐れがあると共に、前述のリン
酸塩化合物などと作用して固化性燃焼残渣を形成しにく
くなるからである。一方700重量部を超えると、難燃性
パテ状組成物の特性を損なう恐れを生じるからである。
700重量部添加される。添加量が100重量部未満である
と、難燃化作用を損なう恐れがあると共に、前述のリン
酸塩化合物などと作用して固化性燃焼残渣を形成しにく
くなるからである。一方700重量部を超えると、難燃性
パテ状組成物の特性を損なう恐れを生じるからである。
本発明に添加されるリン酸塩化合物は、高温時に上述
のように金属水和化合物と反応し、組成物を固化さる作
用を有するものである。したがって、上述のように水和
金属化合物と反応し、固化するリン酸塩化合物であれ
ば、本発明において基本的に限定されるものではない。
例えば、オルトリン酸塩、オルトリン酸水素塩、ポリリ
ン酸塩、メタリン酸塩、ウルトラリン酸塩、リン酸塩フ
リットなどの常態において固体のリン酸塩化合物の一種
以上を具体例としてあげることができる。
のように金属水和化合物と反応し、組成物を固化さる作
用を有するものである。したがって、上述のように水和
金属化合物と反応し、固化するリン酸塩化合物であれ
ば、本発明において基本的に限定されるものではない。
例えば、オルトリン酸塩、オルトリン酸水素塩、ポリリ
ン酸塩、メタリン酸塩、ウルトラリン酸塩、リン酸塩フ
リットなどの常態において固体のリン酸塩化合物の一種
以上を具体例としてあげることができる。
上述のようなリン酸塩化合物の一種以上は、樹脂100
重量部に対し、10〜500重量部添加される。10重量部未
満であると、燃焼したときに固体性燃焼残渣を形成しな
い恐れがあり、一方500重量部を越えると、組成物の特
性を損なう恐れを生じるからである。
重量部に対し、10〜500重量部添加される。10重量部未
満であると、燃焼したときに固体性燃焼残渣を形成しな
い恐れがあり、一方500重量部を越えると、組成物の特
性を損なう恐れを生じるからである。
本発明においては、上述のような耐熱性繊維が添加さ
れる。このような耐熱性繊維は難燃性を改良すると共
に、パテ状組成物が硬化したときに、強度を向上させ、
また、高温下においては、固体性燃焼残渣を形成しやす
くするために添加される。このような耐熱性繊維として
は、火災時などに添加された繊維が変形しあるいは溶融
しないように、熱変形温度が250℃以上であるのが好ま
しい。このような繊維としては、ガラス繊維、アスベス
ト繊維、カーボン繊維、セラミック繊維などの無機繊維
のほか、フェノール系繊維、ポリイミド繊維、ポリアミ
ドイミド繊維、アクリル繊維、エステル繊維などの一種
以上を使用することができる。
れる。このような耐熱性繊維は難燃性を改良すると共
に、パテ状組成物が硬化したときに、強度を向上させ、
また、高温下においては、固体性燃焼残渣を形成しやす
くするために添加される。このような耐熱性繊維として
は、火災時などに添加された繊維が変形しあるいは溶融
しないように、熱変形温度が250℃以上であるのが好ま
しい。このような繊維としては、ガラス繊維、アスベス
ト繊維、カーボン繊維、セラミック繊維などの無機繊維
のほか、フェノール系繊維、ポリイミド繊維、ポリアミ
ドイミド繊維、アクリル繊維、エステル繊維などの一種
以上を使用することができる。
上述のような耐熱性繊維の添加量は樹脂100重量部に
対し２〜100重量部である。２重量部未満であると、添
加効果がなく、一方100重量部を越えると、パテ状組成
物の使用時に支障を生じる恐れがあるからである。
対し２〜100重量部である。２重量部未満であると、添
加効果がなく、一方100重量部を越えると、パテ状組成
物の使用時に支障を生じる恐れがあるからである。
上述のような組成物に対し、燃焼時に固化を助けるよ
うな補助充填剤を添加することもできる。
うな補助充填剤を添加することもできる。
このような充填剤としては、例えばクレー、タルクな
どを挙げることができ、前記組成物に対し少量添加する
ことができる。
どを挙げることができ、前記組成物に対し少量添加する
ことができる。
本発明による難燃性パテ状組成物には、この主の組成
物に添加される種々の他の添加剤を添加できるのは明ら
かである。例えば加硫剤、加硫促進剤、老化防止剤、加
工助剤、ジオクチルフタレート（DOP）、ジオクチルア
ジペート（DOA）、ジオクチルセバケート（DOS）などの
可塑剤などを添加することができる。
物に添加される種々の他の添加剤を添加できるのは明ら
かである。例えば加硫剤、加硫促進剤、老化防止剤、加
工助剤、ジオクチルフタレート（DOP）、ジオクチルア
ジペート（DOA）、ジオクチルセバケート（DOS）などの
可塑剤などを添加することができる。
（実施例） 下記の組成を有する組成物をニーダで混練して製造
し、酸素指数、耐熱軟化性、灰の固化性を求めた。酸素
指数はJISK7201によって試験した。また耐熱軟化性は、
２×２×5cmの柱状の試験片が200℃のオーブン中で、30
分の間に倒れるかどうかによって試験し、灰の固化性は
１×１×1cmの立方体をバーナーで20分燃焼後、手で触
って崩れるかいなかによって試験した。
し、酸素指数、耐熱軟化性、灰の固化性を求めた。酸素
指数はJISK7201によって試験した。また耐熱軟化性は、
２×２×5cmの柱状の試験片が200℃のオーブン中で、30
分の間に倒れるかどうかによって試験し、灰の固化性は
１×１×1cmの立方体をバーナーで20分燃焼後、手で触
って崩れるかいなかによって試験した。
結果を第１表に、試験した組成と共に示す。
（発明の効果） 以上説明したように本発明による難燃性パテ状成物に
よれば、優れた難燃性を示すと共に、火災の猛火、猛煙
における高温強熱風圧下においても剥落することなく、
むしろ経時変化と共に硬化し、さらに、たとえパテ状組
成物が燃焼し、灰化したとしても強靭な灰化物となり、
従来のパテ状組成物には見られない遮煙、延焼防止効果
を発揮するという利点がある。
よれば、優れた難燃性を示すと共に、火災の猛火、猛煙
における高温強熱風圧下においても剥落することなく、
むしろ経時変化と共に硬化し、さらに、たとえパテ状組
成物が燃焼し、灰化したとしても強靭な灰化物となり、
従来のパテ状組成物には見られない遮煙、延焼防止効果
を発揮するという利点がある。
Claims (1)
- 【請求項１】（ａ）ハロゲン元素を分子中に含有しない
液状ゴムの一種以上100重量部に対し、 （ｂ）水和金属化合物の一種以上100〜700重量部、 （ｃ）燃焼時に前記水和金属化合物と反応し固化する、
常態で固体のリン酸塩化合物の一種以上10〜500重量
部、 （ｄ）耐熱性繊維の一種以上２〜100重量部を含むこと
を特徴とする難燃性パテ状組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63229773A JP2673559B2 (ja) | 1988-09-16 | 1988-09-16 | 難燃性パテ状組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63229773A JP2673559B2 (ja) | 1988-09-16 | 1988-09-16 | 難燃性パテ状組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0280468A JPH0280468A (ja) | 1990-03-20 |
| JP2673559B2 true JP2673559B2 (ja) | 1997-11-05 |
Family
ID=16897450
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63229773A Expired - Fee Related JP2673559B2 (ja) | 1988-09-16 | 1988-09-16 | 難燃性パテ状組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2673559B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1085699C (zh) * | 1999-12-02 | 2002-05-29 | 杜瑞平 | 耐燃隔热的橡胶及其应用 |
| WO2018032058A1 (en) * | 2016-08-19 | 2018-02-22 | Dianne Sanvito | Joint compound |
| CN107573601A (zh) * | 2017-10-11 | 2018-01-12 | 内蒙古航天红峡化工有限公司 | 一种聚酰亚胺纤维填充的抗烧蚀三元乙丙绝热材料 |
| CN110527345A (zh) * | 2019-09-18 | 2019-12-03 | 重庆兴渝涂料股份有限公司 | 彩色阻燃建筑内墙腻子粉及其制备方法 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57141476A (en) * | 1981-02-25 | 1982-09-01 | Haraden Koji Kk | Refractory airtight sealing material |
| JPS61293291A (ja) * | 1985-06-20 | 1986-12-24 | Hitachi Cable Ltd | パテ状防火組成物 |
| JPS6213486A (ja) * | 1985-07-10 | 1987-01-22 | Hitachi Cable Ltd | パテ状防火組成物 |
-
1988
- 1988-09-16 JP JP63229773A patent/JP2673559B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0280468A (ja) | 1990-03-20 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070718 Year of fee payment: 10 |
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