JP2613101B2 - 発泡性難燃組成物および発泡性難燃テープ - Google Patents

発泡性難燃組成物および発泡性難燃テープ

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JP2613101B2 JP63279052A JP27905288A JP2613101B2 JP 2613101 B2 JP2613101 B2 JP 2613101B2 JP 63279052 A JP63279052 A JP 63279052A JP 27905288 A JP27905288 A JP 27905288A JP 2613101 B2 JP2613101 B2 JP 2613101B2
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文男 赤石
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Fujikura Rubber Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の属する技術分野) 本発明は発泡性難燃組成物および発泡性難燃テープ、
さらに詳細には耐火ケーブル、難燃ケーブルなどの押さ
え巻きに使用される発泡性難燃テープ用組成物および発
泡性難燃テープに関するものである。
(従来技術) 近年、防災上の見地から各種施設、構造物などの不燃
化、難燃化の要請が強く、電線、ケーブルなどの分野に
おいても火災などによりこれらが高熱や火災にさらされ
た場合でも長時間使用に耐え得る耐火ケーブルの開発が
要望されている。
耐火ケーブルの耐火材料として大別すると、発泡性の
ものと非発泡性のものとがあり、薄く塗布するだけで熱
伝導を押さえる発泡性タイプのものが注目されている。
しかし、今では、エチレン−酢ビ共重合体エマルジョ
ンにデンプンなどの炭化形成剤、リン酸アンモニウムな
どの発泡層形成剤を主成分としたものを綿布などに塗布
したものが使用されていたが、かかる従来の耐火組成物
では、加熱により形成される炭化物が火勢により脆くな
って飛散する傾向があり、また、基布自体も耐熱性が低
いため収縮を起こしたり、脆くなって崩れてしまい、耐
火性が劣る欠点があった。
(発明の目的) 本発明は、従来の発泡性耐火組成物のかかる欠点によ
り、火災などによりケーブルが高熱や火災にさらされた
とき、強固な発泡炭化層を形成し、断熱効果の優れた発
泡性難燃組成物およびこの組成物を設けた発泡性難燃テ
ープを提供することを目的とする。
(発明の構成) 上述の欠点を除去するため、本発明による発泡性難燃
組成物は、 (a)結合剤として、ハロゲンを含有しないポリマー10
0重量部に対し、 (b)発泡層形成剤 80〜600重量部、 (c)炭化層形成剤 30〜200重量部、 (d)金属水和物 10〜100重量部 を配合したことを特徴としている。
また本発明による発泡性難燃テープは、 (a)結合剤として、ハロゲンを含有しないポリマー10
0重量部に対し、 (b)発泡層形成剤 80〜600重量部、 (c)炭化層形成剤 30〜200重量部、 (d)金属水和物 10〜100重量部 を配合した難燃性組成物を難燃基布、又は木質繊維布に
設けたことを特徴としている。
本発明によれば、火災などによりケーブルが高熱や火
災にさらされたとき、強固な発泡炭化層を形成し、断熱
効果の優れているという利点を生じる。
(発明の具体的説明) 本発明による発泡性難燃組成物によれば、結合剤とし
て、ポリマー中にハロゲンを含有しないもの例えばEV
A、EEA、PEなどのプラスチック、BR、SBR、IR、NBR、EP
M、EPDM、IIRなどのゴム、他熱可塑性エラストマーの一
種以上を使用している。
ハロゲン系ポリマーにハロゲン系難燃剤を添加した難
燃性組成物が知られているが、このようなハロゲン系難
燃性組成物は難燃性が良好であるという利点がある反
面、燃焼してしまうと有毒なハロゲンガスを発生すると
いう欠点がある。このため本発明においては、ハロゲン
元素を含有しないポリマーを使用しているのである。
このような結合剤に添加する発泡層形成剤としては、
従来、この種の発泡層形成剤を有効に使用できる。たと
えばリン酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、スルファ
ミン酸アンモニウム、メラミン、尿素などの一種以上を
有効に使用できる。
このような発泡層形成剤は、結合剤100重量部に対
し、80〜600重量部添加される。80重量部未満である
と、万一燃焼したときに発泡層を形成しない恐れがあ
り、一方600重量部を越えると、加工がしずらく、物性
も極端に落ちてしまう。
このような発泡層と共に炭化層を形成するための炭化
層形成剤としては、同様に従来この種の難燃性組成物と
して使用されている炭化層形成剤を有効に使用できる。
たとえばデンプン、サッカロースなどの炭水化物、ヘキ
シトール、ペンタエリスリトールなどの多価アルコール
類などを有効に使用できる。
この炭化層形成剤は結合剤100重量部に対し30〜200重
量部添加されている。配合量が30重量部未満であると、
万一の燃焼時に炭化層を形成できない恐れがあり、一方
200重量部を越えると、加工できなくなる。
本発明においては、このような配合に対し金属水和物
を添加している。上述のような結合剤に発泡層形成剤、
炭化層形成剤などを添加した発泡性耐火組成物は組成物
は発泡倍率が大きいという利点があるが、発泡炭化層が
やや脆いという欠点がある。しかしながら、金属水和物
を添加することによって、発泡倍率はやや低下するもの
の、強固な炭化層を形成することが見いだされたからで
ある。
このような金属水和物としては、例えば水酸化アルミ
ニウム、水酸化マグネシウム、ハイドロタルサイトなど
の一種以上を例としてあげることができる。
金属水和物の一種以上の配合量は、10〜100重量部で
ある。10重量部未満であると、炭化層を強化する効果が
発揮されない恐れがあり、一方100重量部を越えると、
発泡倍率が低くなり過ぎる恐れがあるからである。
本発明の難燃性組成物には、任意に発泡剤を添加する
ことができる。このような発泡剤としては例えば有機発
泡剤として、アゾジカルボンアミド、N,N′−ジニトロ
ペンタメチレンテトラミン、P,P′−オキシビスベンゼ
ンスルホニルヒドラジドなど、無機発泡剤として、重炭
酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウ
ム、カルシウムアジドなどの一種以上を例としてあげる
ことができる。このような発泡剤の添加量は、好ましく
は100重量部以下であるのがよい。これ以上添加しても
効果に変わりがない。
上述のような難燃性組成物に、種々の添加剤を添加す
ることも可能である。たとえば充填剤として二酸化チタ
ン、シリカ、カーボンブラック、各種安定剤を加えるこ
とができる。また、結合剤がゴムにおいては、各種促進
剤、加硫剤も加えることができる。
上述のような難燃性組成物を、たとえばロール又はニ
ーダー混練後、溶剤にて溶解して糊状とし、ガラスクロ
スセラミックペーパーなどの不燃物、フェノール系繊
維、アクリル系繊維、エステル系繊維などの難燃繊維、
綿、レーヨンなどの木質繊維などの難燃基布に糊引した
ものをテープ状に成形し、発泡性難燃テープとする。
この場合、溶媒としては前記難燃性組成物を溶解し、
かつ難燃基布を侵さないようなものであれば基本的にい
かなるものでもよい。たとえばトルエン、キシレンなど
の芳香族、炭化水素、四塩化炭素、トリクレンなどの塩
素系炭化水素、MEKなどのケトン系溶媒などの一種以上
を例としてあげることができる。
このような溶媒を使用し、前記難燃性組成物の濃度を
好ましくは10〜50%として、基布上に糊引きなどの手段
により設ける。難燃性組成物の濃度が10%未満である
と、粘度が低すぎて機械加工が難しくなると同時に、基
布からしみ出してしまうという欠点がある。一方、難燃
性組成物の濃度が50%を越えると粘性が高くなって、糊
引きなどが困難になるからである。
このような難燃性組成物は、好ましくは難燃基布上に
30〜150g/m2設けるのが好ましい。
30g/m2未満であると、テープの難燃層が薄すぎる恐れ
があり、一方150g/m2を越えると、難燃層が厚くなり過
ぎて取り扱いが不便になる恐れを生じるからである。
このような難燃層の厚さは、好ましくは0.01〜0.1mm
であるのがよい。0.01mm未満であると、難燃防止効果が
十分でない恐れを生じ、一方0.1mmを越えると、取り扱
いが不便になる恐れがあるからである。
(実施例) 第1表の配合をロール又はニーダーにて混練し、溶媒
トルエンにて溶解し、糊状とした。糊状組成物の濃度は
35%であった。
このような糊状組成物を綿布の片面に厚さ0.02mmに塗
布し、発泡性難燃テープを製造した。
このような発泡性難燃テープの酸素指数をJISK 7201
により測定した。また手触による炭化物の硬さを測定し
た。
結果を第2表に示す。
以上の実施例においては難燃基布の片面に難燃層を設
けているが、両面に設ければさらに良好な難燃性となる
ことは明らかである。
(発明の効果) 以上説明したように、ポリマーに発泡層形成剤、炭化
層形成剤、任意に発泡剤、金属水和物を含有させたもの
は酸素指数、発泡、可撓性が良好であり、炭化層が強固
なものとなることがわかり、燃焼時ケーブル内部の損傷
を最小限に押さえることがわかる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)結合剤として、ハロゲンを含有しな
    いポリマー100重量部に対し、 (b)発泡層形成剤80〜600重量部、 (c)炭化層形成剤30〜200重量部、 (d)金属水和物10〜100重量部 を配合したことを特徴とする発泡性難燃組成物。
  2. 【請求項2】(a)結合剤として、ハロゲンを含有しな
    いポリマー100重量部に対し、 (b)発泡層形成剤80〜600重量部、 (c)炭化層形成剤30〜200重量部、 (d)金属水和物10〜100重量部 を配合した難燃性組成物を難燃基布、又は木質繊維布に
    設けたことを特徴とする発泡性難燃テープ。
JP63279052A 1988-11-04 1988-11-04 発泡性難燃組成物および発泡性難燃テープ Expired - Lifetime JP2613101B2 (ja)

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