JPH0118118B2 - - Google Patents
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- JPH0118118B2 JPH0118118B2 JP53135474A JP13547478A JPH0118118B2 JP H0118118 B2 JPH0118118 B2 JP H0118118B2 JP 53135474 A JP53135474 A JP 53135474A JP 13547478 A JP13547478 A JP 13547478A JP H0118118 B2 JPH0118118 B2 JP H0118118B2
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Description
本発明は、燃焼時にハロゲンを含むガスを発生
しない難燃性組成物に関する。 従来の高分子化合物の難燃性組成物としては、
三酸化アンチモンとハロゲン化合物（ハロゲン系
難燃剤）とを併用した組成物が知られている。こ
の組成物は、高い難燃性を有するが、火災時に有
毒なハロゲンを含むガスを発生するため危険性が
ある。また、煙が多量に発生して危険であるとい
う問題もある。更に、ハロゲンを含むガスは腐食
性があるため、機器類を腐食させ、損害をもたら
す等の欠点がある。そこで、ポリ塩化ビニルコン
パウンドの場合には、燃焼時ハロゲンを含むガス
を捕捉する添加剤を添加した組成物が提案されて
いるが、完全にハロゲンを含むガスの発生を阻止
することはできなかつた。また、ハロゲンを含ま
ない高分子化合物に水酸化アルミニウム等の無機
含水化合物を添加した組成物も提案されている
が、難燃性を上げるためにはハロゲン系難燃剤の
場合よりも多量の添加剤を添加する必要があり、
コスト高となる。また、このように多量の添加剤
を添加すると、樹脂の物性が低下するという欠点
が生ずる。 そこで、本発明者等は高い難燃性を示すと共に
ハロゲンを含むガスを発生しない難燃性組成物を
見い出すために種々の材料について検討を行つた
ところ、加熱膨張性のグラフアイトを配合するこ
とによつて難燃性を付与できることを知見した。
まず最初にこのような加熱膨張性のグラフアイト
を使用した場合には水酸化アルミニウム等を使用
した場合よりも難燃性が良くなることを示すた
め、実験結果を第１表に記載する。なお、エチレ
ン―プロピレン―非共役ジエンゴム（EPDM）
100重量部、亜鉛華４重量部、パラフイン１重量
部、ノクラツク300〔４，4′―チオビス―（６―第
三―ブチル―３―メチルフエノール）〕0.5重量
部、バルノツクDGM（Ｐ，P′―ジベンゾイル・キ
ノンジオキシム）1.5重量部をすべての試料に配
合した。
しない難燃性組成物に関する。 従来の高分子化合物の難燃性組成物としては、
三酸化アンチモンとハロゲン化合物（ハロゲン系
難燃剤）とを併用した組成物が知られている。こ
の組成物は、高い難燃性を有するが、火災時に有
毒なハロゲンを含むガスを発生するため危険性が
ある。また、煙が多量に発生して危険であるとい
う問題もある。更に、ハロゲンを含むガスは腐食
性があるため、機器類を腐食させ、損害をもたら
す等の欠点がある。そこで、ポリ塩化ビニルコン
パウンドの場合には、燃焼時ハロゲンを含むガス
を捕捉する添加剤を添加した組成物が提案されて
いるが、完全にハロゲンを含むガスの発生を阻止
することはできなかつた。また、ハロゲンを含ま
ない高分子化合物に水酸化アルミニウム等の無機
含水化合物を添加した組成物も提案されている
が、難燃性を上げるためにはハロゲン系難燃剤の
場合よりも多量の添加剤を添加する必要があり、
コスト高となる。また、このように多量の添加剤
を添加すると、樹脂の物性が低下するという欠点
が生ずる。 そこで、本発明者等は高い難燃性を示すと共に
ハロゲンを含むガスを発生しない難燃性組成物を
見い出すために種々の材料について検討を行つた
ところ、加熱膨張性のグラフアイトを配合するこ
とによつて難燃性を付与できることを知見した。
まず最初にこのような加熱膨張性のグラフアイト
を使用した場合には水酸化アルミニウム等を使用
した場合よりも難燃性が良くなることを示すた
め、実験結果を第１表に記載する。なお、エチレ
ン―プロピレン―非共役ジエンゴム（EPDM）
100重量部、亜鉛華４重量部、パラフイン１重量
部、ノクラツク300〔４，4′―チオビス―（６―第
三―ブチル―３―メチルフエノール）〕0.5重量
部、バルノツクDGM（Ｐ，P′―ジベンゾイル・キ
ノンジオキシム）1.5重量部をすべての試料に配
合した。
【表】
以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明す
る。 ハロゲンを含まない高分子化合物の単独又はそ
れらの混合物（ａ成分）と、加熱膨張性グラフア
イト（ｂ成分）と、無機含水化合物と焼結性無機
充填剤との混合物（ｃ成分）と、その他の成分と
を以下の第２〜４表に示すように配合した。これ
らの各組成物を使用して通常のロールプレス作業
により作成したシートについて、JIS Ｋ―7201、
ASTM Ｄ―2863に準拠して酸素指数を測定し
た。また、各組成物よりなるコンパウンドを0.9
mmの厚さで被覆したシース材について、ULFR―
１燃焼試験（UL Subject758中に記載）に準拠し
て燃焼テスト（ポリエチレン絶縁体外径3.0mm、
シールド外径3.1mm）を実施した。得られた結果
をそれぞれ第２〜４表に併せて示す。 なお、第２〜４表中のFR―１燃焼試験の項に
おいて、×印はFR―１燃焼試験で不合格であるこ
とを示し、〇印は合格であることを示し、◎印は
余裕をもつて合格することを示す。
る。 ハロゲンを含まない高分子化合物の単独又はそ
れらの混合物（ａ成分）と、加熱膨張性グラフア
イト（ｂ成分）と、無機含水化合物と焼結性無機
充填剤との混合物（ｃ成分）と、その他の成分と
を以下の第２〜４表に示すように配合した。これ
らの各組成物を使用して通常のロールプレス作業
により作成したシートについて、JIS Ｋ―7201、
ASTM Ｄ―2863に準拠して酸素指数を測定し
た。また、各組成物よりなるコンパウンドを0.9
mmの厚さで被覆したシース材について、ULFR―
１燃焼試験（UL Subject758中に記載）に準拠し
て燃焼テスト（ポリエチレン絶縁体外径3.0mm、
シールド外径3.1mm）を実施した。得られた結果
をそれぞれ第２〜４表に併せて示す。 なお、第２〜４表中のFR―１燃焼試験の項に
おいて、×印はFR―１燃焼試験で不合格であるこ
とを示し、〇印は合格であることを示し、◎印は
余裕をもつて合格することを示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
第２〜４表から明らかなように、本発明の難燃
性組成物を示す実施例１〜15は、従来の加熱膨張
性グラフアイトを含有しない組成物あるいは加熱
膨張性グラフアイトを含有してはいるものの焼結
性無機充填剤を含有しない組成物（比較例１〜
８）に比べ、良好な難燃性、耐火性、防火性を有
している。 以上説明したように、本願発明は (a) ハロゲンを含まない高分子化合物の単独又は
それらの混合物100重量部と、 (b) 加熱膨張性グラフアイト３〜120重量部と、 (c) 無機含水化合物と焼結性無機充填剤との混合
物10〜200重量部と からなり、上記焼結性無機充填剤が硼酸亜鉛、雲
母、タルク、アスベストのいずれか１種以上であ
る組成物から構成されるものであることから、難
燃性、耐火性、防火性の点において優れた性質を
有し、特に加熱膨張性グラフアイトと無機含水化
合物とが相乗的に作用することによつてこの組成
物の燃焼速度が遅くなつて難燃性が著しく向上す
る効果が得られるとともに、さらに焼結性無機充
填剤を配合したことによつて膨張したグラフアイ
トが焼結、硬化し強固に補強されるため、膨張し
たグラフアイトが落下することが防止されて、燃
焼滴下物のない組成物を得ることが可能となる。 このため、ケーブルの外部シース材等として使
用した場合に、強固でかつ難燃性に優れた内部絶
縁体の防火材として優秀な特性を発揮し得るもの
である。 また、ハロゲンを含まない高分子化合物を使用
しているため、燃焼時に有毒なハロゲン含有ガス
を発生することももちろん防止でき、さらに、加
熱膨張性グラフアイトを使用したことによつて、
耐候性や耐薬品性が向上するといつた利点も得ら
れる。
性組成物を示す実施例１〜15は、従来の加熱膨張
性グラフアイトを含有しない組成物あるいは加熱
膨張性グラフアイトを含有してはいるものの焼結
性無機充填剤を含有しない組成物（比較例１〜
８）に比べ、良好な難燃性、耐火性、防火性を有
している。 以上説明したように、本願発明は (a) ハロゲンを含まない高分子化合物の単独又は
それらの混合物100重量部と、 (b) 加熱膨張性グラフアイト３〜120重量部と、 (c) 無機含水化合物と焼結性無機充填剤との混合
物10〜200重量部と からなり、上記焼結性無機充填剤が硼酸亜鉛、雲
母、タルク、アスベストのいずれか１種以上であ
る組成物から構成されるものであることから、難
燃性、耐火性、防火性の点において優れた性質を
有し、特に加熱膨張性グラフアイトと無機含水化
合物とが相乗的に作用することによつてこの組成
物の燃焼速度が遅くなつて難燃性が著しく向上す
る効果が得られるとともに、さらに焼結性無機充
填剤を配合したことによつて膨張したグラフアイ
トが焼結、硬化し強固に補強されるため、膨張し
たグラフアイトが落下することが防止されて、燃
焼滴下物のない組成物を得ることが可能となる。 このため、ケーブルの外部シース材等として使
用した場合に、強固でかつ難燃性に優れた内部絶
縁体の防火材として優秀な特性を発揮し得るもの
である。 また、ハロゲンを含まない高分子化合物を使用
しているため、燃焼時に有毒なハロゲン含有ガス
を発生することももちろん防止でき、さらに、加
熱膨張性グラフアイトを使用したことによつて、
耐候性や耐薬品性が向上するといつた利点も得ら
れる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ (a) ハロゲンを含まない高分子化合物の単独
又はそれらの混合物100重量部と、 (b) 加熱膨張性グラフアイト３〜120重量部と、 (c) 無機含水化合物と焼結性無機充填剤との混合
物10〜200重量部とからなり、 前記焼結性無機充填剤が硼酸亜鉛、雲母、タル
ク、アスベストのいずれか１種以上であることを
特徴とする難燃性組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13547478A JPS5562988A (en) | 1978-11-02 | 1978-11-02 | Flame-retardant composition and cable with the same |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13547478A JPS5562988A (en) | 1978-11-02 | 1978-11-02 | Flame-retardant composition and cable with the same |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5562988A JPS5562988A (en) | 1980-05-12 |
| JPH0118118B2 true JPH0118118B2 (ja) | 1989-04-04 |
Family
ID=15152551
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13547478A Granted JPS5562988A (en) | 1978-11-02 | 1978-11-02 | Flame-retardant composition and cable with the same |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5562988A (ja) |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3602888A1 (de) * | 1986-01-31 | 1987-08-06 | Bayer Ag | Intumeszierende polysiloxan-formmassen |
| DE3917518A1 (de) * | 1989-05-30 | 1990-12-06 | Bayer Ag | Brandschutzelemente |
| JP2002147659A (ja) * | 2000-11-16 | 2002-05-22 | Showa Denko Kenzai Kk | 耐火複合管の配管材 |
| GB0229810D0 (en) | 2002-12-20 | 2003-01-29 | Vantico Ag | Flame retardant polymer compositions |
| KR20080007693A (ko) * | 2006-07-18 | 2008-01-23 | 주식회사 엘지화학 | 개선된 안전성의 이차전지 |
| US7863522B2 (en) * | 2006-12-20 | 2011-01-04 | Dow Global Technologies Inc. | Semi-conducting polymer compositions for the preparation of wire and cable |
| JP4860672B2 (ja) * | 2008-07-30 | 2012-01-25 | 電気化学工業株式会社 | 防火用目地材 |
| CN105694127A (zh) * | 2016-03-01 | 2016-06-22 | 邱林 | 一种耐火阻燃橡胶 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5141041A (ja) * | 1974-10-04 | 1976-04-06 | Showa Denko Kk | Nannenseinosuguretanetsukasoseijushisoseibutsu |
| JPS5146341A (ja) * | 1974-10-18 | 1976-04-20 | Mitsubishi Petrochemical Co | Jishoseijushisoseibutsu |
-
1978
- 1978-11-02 JP JP13547478A patent/JPS5562988A/ja active Granted
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5141041A (ja) * | 1974-10-04 | 1976-04-06 | Showa Denko Kk | Nannenseinosuguretanetsukasoseijushisoseibutsu |
| JPS5146341A (ja) * | 1974-10-18 | 1976-04-20 | Mitsubishi Petrochemical Co | Jishoseijushisoseibutsu |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5562988A (en) | 1980-05-12 |
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