JPS598927Y2 - 液圧制御装置 - Google Patents

液圧制御装置

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JPS598927Y2
JPS598927Y2 JP9076179U JP9076179U JPS598927Y2 JP S598927 Y2 JPS598927 Y2 JP S598927Y2 JP 9076179 U JP9076179 U JP 9076179U JP 9076179 U JP9076179 U JP 9076179U JP S598927 Y2 JPS598927 Y2 JP S598927Y2
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chamber
hydraulic
piston
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忠夫 瀧本
仁 久保田
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日産自動車株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車の2系統式液圧ブレーキ装置等に用いら
れ、1系統中に生ずる出口液圧により他系統の入口液圧
を制限しつつ出口液圧となすよう機能する液圧制御装置
に関するものである。
自動車のブレーキ系統を2系統化して、ブレーキ故障時
の安全を確保しようとする液圧ブレーキ装置が安全対策
のため今日多用されている。
この種安全ブレーキ装置は、タンデムマスターシリンダ
の一方の液圧出口から出る液圧を前右のホイールシリケ
ダと後左のホイールシリンダとに供給し、他方の液圧出
口からの液圧を前左のホイールシリンダと後右のホイー
ルシリンダとに供給するようブレーキ系統を分割する方
式や、前左右のホイールシリンダを各々2個設けておき
、タンデムマスターシリンダの一方の液圧出口がら出る
液圧を前左右の1個のホイールシリンダと後左のホイー
ルシリンダとに供給し、タンデムマスターシリンダの他
方の液圧出口から出る液圧を前左右の他方のホイールシ
リンダと後右のホイールシリンダとに供給するようブレ
ーキ系統を分割する方式が有効なものとして実用化され
ている(特公昭52−26595号公報参照)。
前者の方式をX配管、後者の方式をJ−J配管と称する
が、いずれの配管方式においても、後輪ホイールシリン
ダへの両液圧供給系中に、制動時前後輪の軸重配分が変
化することがら、リミッテイングバルブ或いはプロポー
ショニングバルブ等の液圧制御弁を個々に設ける必要が
ある。
このため、従来の2系統式安全ブレーキ装置は、両系統
に1個づつ、合計2個の構造複雑で高価な液圧制御弁を
必要とし、高価になり勝ちであった。
又、このように両系統の後輪ブレーキ液圧を個々の液圧
制御弁により制御するのでは、制御弁の製造誤差等のた
め両後輪ブレーキ液圧を完全に一致させるのが困難で、
後輪左右でブレーキ力のアンバランスを生ずる危険が懸
念される。
本考案は1系統には従来通りの液圧制御弁を用いるが、
他系統の液圧供給系中には、この液圧制御弁からの制御
済液圧出口液圧に応動してこれと同じ液圧を出力する液
圧制御装置を従来の液圧制御弁の代りに用いれば、この
液圧制御装置を従来の液圧制御弁より大幅に簡単な構戊
にし得てブレーキ装置の低廉化に寄与すると共に、後輪
左右でブレーキ液圧を完全に一致させ得て安全性の向上
につながるとの観点から、例えばこのように2系統式安
全ブレーキ装置に用い得る液圧制御装置を開発したもの
である。
以下、本考案装置をX配管の2系統式安全ブレーキ装置
に適用した図示の例により詳細に説明する。
第1図は本考案の一例構或になる液圧制御装置1及び通
常の液圧制御弁2を持つX配管の2系統式安全ブレーキ
装置を示す。
液圧制御弁2はその本体3に大径の孔3aと、この孔に
連なる小径の盲孔3bと、この盲孔に並設した孔3Cと
を形戊する。
盲孔3bの開口端にリテーナ4を嵌着し、このリテーナ
による案内下で盲孔3b内にプランジャ5を摺動自在に
嵌合することにより2個の室6,7を画或する。
室6は連絡ポート8により孔3Cに連通させ、室7は液
圧出ロポート9に通じさせる。
室7に臨むプランジャ5の端面に盲孔5aを開口させて
設け、この盲孔内にばね10で閉弁方向へ附勢されたポ
ペット弁体11を配置し、この弁体11に対する弁座1
2を盲孔5aの開口端より突出させて、この開口端に固
設する。
なお、弁体11の弁ステム11 aは閉弁時弁座12よ
り盲孔3bの端壁に向け若干突出する長さとする。
又、プランジャ5にはその盲孔5aの底部近傍において
この盲孔を室6に通じさせる透孔5bを設け、弁座12
にはその内部を室7に通じさせる透孔12 aを形戒す
る。
7L3aの開口端を端蓋13で閉塞し、その内端面に開
口させて段付盲孔13aを設ける。
盲孔13 a内にピストン14を摺動自在に嵌合して室
15を画或し、この室15に連なる半径方向孔16を端
蓋13に形或する。
室15に連通するエヤ抜きバルブ17を本体3に螺装し
、半径方向孔16に連通し且つ孔3C内に開口する液路
18を本体3に設ける。
−7L3aに臨むピストン14の端面にばね座19を係
合させ、孔3a内に突出するプランジャ5の端部にばね
座20を固着し、両ばね座19. 20間にばh20a
を縮設すると共に、ばね座19をばね20の他、ばね2
1により端蓋13に向け附勢する。
孔3Cの開口端をプラグ22により封止して室23を画
戒すると共に、この室内にボール24を摺動自在に収納
し、このボールの前後に出来た室を溝25により連通さ
せる。
又、室22に開口させて本体3に液圧入口ポート26を
形或し、室23に開口する液路18を塞ぐための弁座2
7を設ける。
本考案の液圧制御装N1はその本体28に大径盲孔28
aと、この盲孔の底部に開口する小径盲孔28 bと
を形或し、大径盲孔28 Hの開口端にこれを閉塞する
プラグ29を液密封止下に嵌着する。
プラグ29にはその内端面に開口させて盲孔29 aを
形或し、これを盲孔28 bに同径とする。
そして盲{L28 a, 28 b, 29 aに夫々
摺動自在に嵌合するピストン部分30 a, 30 b
, 30 Cを持った段付ピストン30を設けて、4個
の室31〜34を画或する。
本体28には更に、室31に開口する液圧入口ポート3
5と、室32に開口する液圧入口部36及び液圧出ロポ
ート37と、室33に開口する液圧入口ポート38とを
形或し、プラグ29には、室34に開口する液圧入口ポ
ート39を形或する。
液圧入口部36にはコネクタ40を嵌着し、このコネク
タに液圧入口ポート41を形或する。
又、液圧入口部36と室32との連絡部にはこれを開閉
する開閉弁42を設け、この開閉弁をばね43で図示の
閉位置に保たれた弁体44を持ち、この弁体44が室3
2内に突出する弁棒44 aをピストン30により押さ
れる時、傾動されて閉位置になるチルトバルブで構或す
る。
なお、このチルトバルブ42は、ピストン30の両方向
移動により開かれるようにし、ピストン30の一方向(
図中右方)への移動時は、ピストン部分30 aにより
、又ピストン30の他方向(図中左方)への移動時は、
ピストン部分30 Cに一体に設けた拡大部30 dに
より夫々チルトバルブ42が開かれるものとする。
上述の構或とした本考案液圧制御装置1及び液圧制御弁
2を用いる場合、X配管の2系統式安全ブレーキ装置は
次の如く配管する。
即ち、ブレーキペダル45の踏込みにより作動されるタ
ンデムマスターシリンダ46の一本の液圧出口を前輪左
側のホイールシリンダ47と共に液圧入口ポート26.
38に接続し、他方の液圧出口を前輪右側のホイール
シリンダ48と共に液圧入口ポート39. 41に接す
る。
そして、液圧出ロポート9を後輪右側のホイールシリン
ダ49と共に液圧入口ポート35に接続し、液圧出ロポ
ート37を後輪左側のホイールシリンダ50に接続する
又、液圧制御弁2をその図中左端が車両前方に向くよう
、且つボール24が常時は重力によりプラグ22に当接
しているよう前上がりにして車体に傾斜状態に取付ける
ことにより、上記液圧ブレーキ装置は次の如くに作用す
る。
先ず、液圧制御弁2の作用を説明するに、図面はこれが
非作動の時の状態、即ちブレーキペダル45を踏込まな
い時の状態を示す。
この時、ボール24は上述のようにプラグ22に接し、
弁座27がら離れて、流路18と室23とを通じさせて
おり、ヌプランジャ5及びピストン14はばね20a,
21により最も離間した位置に保たれ、ポペット弁体1
1がその弁ステム11 aを盲孔3bの底部により折込
められて開弁位置にされている。
ここで、ブレーキペダル45の踏込みによりマスターシ
リンダ46がその両液圧出口から液圧Pm1,Pm2を
出力すると、一方の液圧出口から出たマスターシリンダ
液圧Pm1は前輪左側のホイールシリンダ47及び液圧
入口ポート26に供紹される。
ポート26に供給された液圧Pm1はそのまま室23、
連絡ポート8、室6、透孔5b、盲{L5a、ポペット
弁体11及び弁座12間の隙間、透孔12 a、室7、
液圧出ロポート9を経て後輪右側のホイールシリンダ4
9に供給される。
従って、ホイールシリンダ47. 49に係わる系統に
おいては、後輪ブレーキ液圧Pr1が前輪ブレーキ液圧
(マスターシリンダ液圧)Pm1に等しく、第5図にa
bで示す前後輪ブレーキ液圧配分特性(勾配1の等配分
特性)が得られる。
この時のプランジW5に作用する力の配分式はリテーナ
4の内孔断頂積をA2、ばね20 aのばね力をF(こ
の時ばね2(aのセット荷重)とすると、次式で表わさ
れる。
Pm1・A2=F ブレーキペダル45を一層強く踏込むことで、マスター
シリンダ液圧Pm1が上昇すると、上式左項の値が大き
くなってゆき、プランジャ5はばね2(aに抗し第1図
中左方に移動し、この移動でポベット弁体11はばね1
0により閉方向に作動されて遂には弁座12に着座する
閉弁位置となる。
この峙の液圧、即ち臨界液圧Psは上式中Pm,にPs
を代入して , Ps =A ,,・・・・・・(1) で表わされる。
その後、マスターシリンダ液圧Prnlが更に上昇する
と、この液圧はポペット弁体11の上記目閉により、プ
ランジャ5に逆向きの力を及ぼすようになる。
この力は、孔3bの断面積を八(A1> A2 )とす
ると、Pm1 (AI−A2)で表わされ、この力でプ
ランジャ5は第1図中右方へ押す。
これによりポペット弁体11はばね10に抗して再度開
弁され、これを経てマスターシリンダ液圧Pm1がポー
ト9に向け補給され、後輪ブレーキ液圧Pr,はその分
増加する。
ここで、Pm1≧Psの時、プランジャ5に作用する力
の釣合式を求めると、PrIA1=Pml (AI−
A2)+F・・−−−−(2)となり、この式から後輪
ブレーキ液圧Pr1は次式で表わされる。
A −A F FPrl =
−L」Pm1 + =mpm! +一・・曲(3)A
1A1A1 (但しm=Aと二Aヱ) Al ?式から明らかなようにマスターシリンダ液圧Pmが臨
界液圧Ps以上になると、後輪ブレーキ液圧Pr1は第
5図にl) − cで示す如く、これまでの上昇勾配1
より小さい勾配mを持って上昇し、後輪のロックを防止
できる。
一方、上記液圧制御弁2の作用中、ポート26に供給さ
れたマスターシリンダ液圧Pm1は弁座27の弁孔、液
路18及び半径方向孔16を経て室15にも供給されて
いる。
そして、上記作用による車両の制動中、車両減速度が一
定値に達すると、ボール24がこの車両減速度により重
力に抗して移動され、プラグ22から離れて弁座27に
着座する。
これにより液路18が塞がれ、室15内にはそれ以上マ
スターシリンダ液圧Pm1が供給されず、室15内に上
記一定の車両減速度を生じた時のマスターシリンダ液圧
Pm1が封じ込められる。
ところで、上記一定の車両減速度を得るにも、運転者は
車両重量が重くなる程ブレーキペダル45を大きな力で
踏込まなければならず、室15内の封じ込め圧は車両重
量が増加するにつれ高くなる。
しかして、軽積車時程度の車両重量に対応する室15内
の封じ込め圧では、これでピストン14をばね20a,
21に抗し第1図中右動させ得す、ばね20 aのばね
力Fはセット荷重を保つ。
従って、液圧制御弁2は前記した如く第5図にa−1)
− cで示すような後輪ブレーキ液圧制御を遂行する
そして、車両重量がそれ以上重くなると、これに応じ高
まる室15内の封じ込め圧がピストン14をばね20a
,21に抵して、封じ込め圧に応じた距離だけ、第1図
中右動させる。
この右動でばね20aはそのばね力Fを増し、液圧制御
弁2は、例えば半経車時の場合第5図にa−b’−c’
の如く、又大積車時の場合第5図にa−b”−c“の如
くに後輪ブレーキ液圧Pr1の制御を行ない、前後輪ブ
レーキ液圧配分特性を車両重量の変化時も理想特性にほ
ぼ近似させることができる。
次に、本考案液圧制御装置1の作用を説明するに、その
室31には上述の如く液圧制御弁2により制御された後
輪ブレーキ液圧Pr1がポート35より、又室33には
マスターシリンダ46の一方の液圧出口から出たマスタ
ーシリンダ液圧Pm,がポート38より夫々供給されて
いる。
他方、マスターシリンダ46の他方の液圧出口がら出た
マスターシリンダ液圧Pm2は前輪右側のホイールシリ
ンダ48に供給される他、ポート41に供給されると共
に、ポート39より室34に供給される。
ところで、当初開閉弁42が図示の如く閉じているため
室32内には液圧が生ぜず、ピストン30は室31及び
33内に供給される液圧Pr1,Pm1により室34内
に供給される液圧Pm2に抗して第2図に示す如く第1
図の位置から右動される。
この右動でピストン部分30 aは弁棒44 aを介し
弁体44を傾動させて開閉弁42を開く。
これにより、ポート41に供給されたマスターシリンダ
液圧Pm2は開閉弁42、室32、ポート37を経て後
輪左側のホイールシリンダ50に供給される。
この後輪左側のホイールシリンダ50に供給される後輪
ブレーキ液圧Pr2は室32内においてピストン部分3
0 aに作用し、この液圧はその上昇につれピストン3
0を第2図の位置から第1図の位置に向け押戻し、液圧
Pr2が或る値になると、ピストン30は第1図の位置
に復帰する。
この時、開閉弁42はばね43により再び自閉し、それ
以上後輪ブレーキ液圧Pr2は上昇しない。
この時の後輪ブレーキ液圧Pr2を求めるため、ピスト
ン30にかかる力の釣合式を求めると、この式は、ピス
トン部30 aの断面積をA4、ピストン部30b,3
0Cの断面積を夫々A5とすると、次式で表わされる。
A5Pm, +(A4−A5)−Pr1=A5Pm2+
(A4=A5 )Pr2 ところで、Pm1=Pm2であるから、上式よりPr2
=Pr,となる。
従って、本考案液圧制御装置1により制御されて後輪左
側のホイールシリンダ50に向う後輪ブレーキ液圧Pr
2は、液圧制御弁2により制御されて後輪右側のホイー
ルシリンダ49に向う後輪ブレーキ液圧Pr1と常時等
しく、本考案液圧制御装置1を含む系統においても前後
輪ブレーキ液圧配分特性は、液圧制御弁2を含む他系統
と同様第5図に示す如きものとなり、後輪のロックを防
止できる。
次に、1系統失陥時の作用を説明する。
本考案液圧制御装置1を含む系統が失陥した場合、マス
ターシリンダ液圧Pm2が生ぜず、室32, 34に液
圧が存在しないため、ピストン30は室31, 33内
の液圧により第2図の如く開閉弁42を開く右行位置を
保つが、これが液圧制御弁2を含む正常な系統に影響を
及ぼすことはなく、この系統で前記のように制動が行な
われ、この場合も制動不能になることはない。
又、液圧制御弁2を含む系統が失陥すると、マスターシ
リンダ液圧Pm1が生ぜず、室31,33内に液圧が存
在しないため、ピストン30は室32, 34内の液圧
により第3図の如く第1図の位置より更に左行し、この
位置を保つ。
これがため拡大部30 dにより弁棒44 aを介し弁
体44が傾動されることから、開閉弁42が開位置を保
たれ、ポート41(第1図参照)に供給されたマスター
シリンダ液圧Pm2が常時そのまま後輪ホイールシリン
ダ50に供給されるようになる。
従って、この場合後輪ブレーキ液圧Pr2は常時前輪ブ
レーキ液圧(マスターシリンダ液圧)Pm2に等しく、
正常な系統の前後輪ブレーキ液圧配分特性は第5図にa
−dで示す等配分特性となり、この系統のみにより制動
力不足を左程感ずることなく車両を制動させることがで
きる。
かくして、本考案液圧制御装置は、例えば上述の如く自
動車の2系統式安全ブレーキ装置に用いる場合、通常の
複雑で高価な液圧制御弁を1系統に設ければ足り、他系
統にはかかる通常の液圧制御弁に代え、構造が簡単で安
価な本考案液圧制御装置を用いるだけで良いため、ブレ
ーキ装置を安価にできると共に、前記作用説明から明ら
かなように後輪左右のブレーキ液圧を完全に一致させて
これらのブレーキカをバランスさせることかで゛き、安
全性の向上にも寄与する。
第4図は本考案液圧制御装置1の他の構或例を示す。
本例ではその本体51に大径の盲孔51 aと、この盲
孔の底部に開口する小径の盲孔5l bとを形威し、大
径盲孔51 aの開口端にこれを閉塞するプラグ52を
液密封止下に嵌着する。
プラグ52にはその内端面に開口させて盲孔52 aを
形或し、これを盲孔5l bに同径とする。
そして盲孔51a,5lb,52aに夫々摺動自在に嵌
合するピストン部分53 a, 53 b, 53 C
を持った段付ピストン53を設けて、4個の室54〜5
7を画或する。
本体51には更に、室54に開口する液圧入口ポート5
8と、室55に開口する液圧入口ポート59と、室56
に開口する液圧入口ポー} 60とを形威し、プラダ5
2には更に、盲孔52 aの底部に開口する液圧人口ポ
ート61を形或する。
盲孔52 aの底部に開口する液圧入口ポート61の端
部に弁座62を固設し、この弁座に向けばね63で附勢
されたポペット弁体64を設け、これらポペット弁型式
の開閉弁65を構或する。
この開閉弁は、ポペット弁体64の弁ステム64 aを
閉弁時ピストン53に向け弁座62から若干突出する長
さとし、これによりピストン53の図示する右限位置で
その端面がポペット弁体11をばね62に抗して押込ん
だ開弁位置にし得るようにする。
この開弁位置で、開閉弁65がポート61を室57に通
じさせるよう、弁座62に透孔62 aを穿設する。
盲孔51 aに嵌着したプラグ52の外周面に条溝52
bを形戊し、この条溝より室58に至る半径方向孔5
2 Cをプラグ52に形或する。
又、本体51には条溝52 bを通ずる液圧出ロポート
66を形威し、これにより室57を常時ポート66に通
じさせる。
かかる構或の例液圧制御装置1は、通常の液圧制御弁2
と共にX配管の2系統式安全ブレーキ装置に用いる場合
、次の如くに配管する。
即ち、この場合、マスターシリンダ46の一方の液圧出
口(マスターシリンダ液圧Pm1を出力する)を前輪右
側のホイールシリンダ48と共にポー} 26. 59
に接続し、他方の液圧出口(マスターシリンダ液圧Pm
2を出力する)を前輪左側のホイールシリンダ47と共
にポー} 58, 61に接続する。
そして、液圧出ロポート9を後輪左側のホイールシリン
ダ50と共にポート60に接続し、ポート66を後輪右
側のホイールシリンダ49に接続する。
かように本例液圧制御装置1を持つ2系統式安全ブレー
キ装置においても、液圧制御弁2を含む系統(この場合
前輪右側のホイールシリンダ48及び後輪左側のホイー
ルシリンダ50の系統)における前後輪ブレーキ液圧配
分特性は第1図に示すブレーキ装置につき前述したと全
く同じであるが、液圧制御装置1は次の如くに機能して
、これを含む系統(この場合前輪左側のホイールシリン
ダ47及び後輪右側のホイールシリンダ49の系統)の
前後輪ブレーキ液圧配分特性を液圧制御弁2の系統にお
ける前後輪ブレーキ液圧配分特性と一致させる。
即ち、液圧制御装置1には、そのポート59より室54
にマスターシリンダ液圧Pm1が、ポート60より室5
6に液圧制御弁2で制御された後輪ブレーキ液圧Pr1
が、又ポート58より室54にマスターシリンダ液圧P
m2が夫々供給される。
ところで、室55内のマスターシリンダ液圧Pm1と、
室54内のマスターシリンダ液圧Pm2とが相等しいた
め、これらはピストン53に向い合せに作用して打消し
合い、ピストン53は室56内の液圧Prエにより図示
の如く弁座62に当接して開閉弁65を開いた右限位置
となる。
これにより、前輪左側のホイールシリンダ47にも供給
されているマスターシリンダ液圧Pm2がポー1〜61
より開閉弁65、室57、半径方向孔52C、条溝52
b及びポート66を経て後輪右側のホイールシリンダ
49に供給される。
このホイールシリンダに供給される後輪ブレーキ液圧P
r2は室57内においてピストン部分53 Cに作用し
、この液圧はその上昇につれピストン53を第4図の位
置から図中左方へ押戻し、ポペット弁体64がばね63
によりピストン53に追従移動される。
液圧Pr2が或る値になると、ピスI・ン53はポペッ
ト弁体64をこれが弁座62に着座する閉弁位置にし、
これらで構或される開閉弁62の自閉によりそれ以上後
輪ブレーキ液圧Pr2が上昇するのを阻止する。
この時の後輪ブレーキ液圧Pr2を求めるため、ピスト
ン53に作用する力の釣合式を求めると、この式は、ピ
ストン部分53 aの断面積をA6、ピストン部分53
b,53Cの断面積を夫々A7とすると、次式で表わさ
れる。
A7Pr1+ (A6−A7) Pm2= (A6
−A7) Pm.+A7Pr2 ところでPm,=Pm2であるから、上式はPr2=P
r1 となる。
従って、本例の液圧制御装置を持つブレーキ装置も、こ
の液圧制御装置を含む系統において他系統におけると同
様の前後輪ブレーキ液圧配分特性を呈し、前記した所期
の目的を達し得る。
又、本例液圧制御装置は1系統失陥時も、上記断面積A
6,A7をA6− A7> A7となるよう選定するこ
とで、以下の如く第1図に示す構或例の場合と同様に機
能する。
液圧制御装置を含む系統の失陥時は、液圧Pm2,Pr
2が生ぜず、室54, 57内に液圧が存在しないため
、ピストン53は、室55内の液圧Pm1により受ける
力が室56内の液圧Pr1により受ける力に打勝つこと
から、これら力の差により図中左行して開閉弁65を閉
じるが、これか液圧制御弁2を含む正常な系統に何等影
響を及ばずことはない。
従って、この正常な系統で通常通りに制動を行なえ、制
動不能になることはない、又、液圧制御弁2を含む系統
の失陥時は、液圧Pm1, Pr1が生ぜず室55,
56内に液圧が存在しないため、ピストン53は、室5
4内の液圧Pm2により受ける力が室57内の液圧Pr
2により受ける力に打勝つことから、これら力の羞によ
り図示の右限位置に保たれて開閉弁65を常開させる。
これにより後輪ブレーキ液圧Pr2が常時マスターシリ
ンダ液圧Pm2に等しくされ、この正常な系統の前後輪
ブレーキ液圧配分特性は前記例と同様第5図にa −
dで示す等配分特性となり、この系統のみにより制動力
不足を感ずることなく、車両を制動することができる。
なお、前記各例ではいずれも、本発明液圧制御装置1を
2系統式安全ブレーキ装置に用いた場合について説明し
たが、本考案装置は2系統を持つ他の液圧システムにも
同様の考え方により適用可能であり、又この場合適用対
象に応じ、ピストン部分30 b, 30 C (53
b, 53 C)の断面積を同じにせず異ならせて、
本考案液圧制御装置の出力液圧(図示例の場合Pr2)
を制御液圧(図示例の場合Pr1) と異ならせるよう
制御することも可能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置を具える2系統式安全ブレーキ装置
のシステム図、第2図及び第3図は夫々第1図に示す本
考案装置の作用説明図、第4図は本考案装置の他の例を
示す2系統式安全ブレーキ装置のシステム図、第5図は
2系統式安全ブレーキ装置の1系統に用いる通常の液圧
制御弁による前後輪ブレーキ液圧配分特性図である。 1・・・本考案液圧制御装置、2・・・通常の液圧制御
弁、28. 51・・・本体、29. 52・・・プラ
グ、30, 53・・・ピストン、31〜34、54〜
57・・・室、35, 38, 39, 41,58,
59, 60, 61・・・液圧入口ポート、37,
66・・・液圧生ロポート、42, 65・・・開閉
弁、45・・・ブレーキペダル、46・・・タンテ゛ム
マスターシリンダ、47. 48・・・前輪ホイールシ
リンダ、49, 50・・・後輪ホイールシリンダ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 1系統中に生ずる出口液圧により他系統の入口液圧を制
    限しつつ出口液圧となす液圧制御装置において、前記l
    系統中に生ずる出口液圧及び前記他系統の出口液圧を向
    い合せに受けてバランス位置に停止するピストンを設け
    ると共に、このピストンの移動により開閉される開閉弁
    を、前記他系統の入口液圧が入力されるポート部に挿入
    したことを特徴とする液圧制御装置。
JP9076179U 1979-07-03 1979-07-03 液圧制御装置 Expired JPS598927Y2 (ja)

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JPS569953U JPS569953U (ja) 1981-01-28
JPS598927Y2 true JPS598927Y2 (ja) 1984-03-21

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