JPS59862B2

JPS59862B2 - 投票所における現金管理システム

Info

Publication number: JPS59862B2
Application number: JP56213649A
Authority: JP
Inventors: 健彦田中; 恒久吉田
Original assignee: Fujitsu Ltd
Current assignee: Fujitsu Ltd
Priority date: 1981-12-29
Filing date: 1981-12-29
Publication date: 1984-01-09
Also published as: JPS58115578A

Description

【発明の詳細な説明】（イ）発明の技術分野本発明はトータリゼータシステムに関し、特に複数の投
票券発売機から送出されてくる投票券発売情報等を集計
管理する機能を有する集計システムがもうけられた投票
所における現金管理システムに関する。

（ロ）技術の背景トータリゼータシステムにおいては、投票券の発行、票
数の集計、集計結果の表示、払戻金の計算などの業務が
必要不可欠のものであり、これらの業務はすべて自動化
されている。

一方、投票所内の現金管理については、いまだに人手の
作業として自動化からとり残されている。

←→ 従来技術と問題点従来の現金管理の方法は、概略
第１図に示す通りである。

まず、窓口には投票券発売機が置かれており、ファンに
対して現金と引換えに、投票券が渡される。票数は集計
システムによつて自動的に集計される。一つのレースの
発売が終了すると、集計システムからは、窓口別売上リ
ストが印字される。このとき、１売上リスト上のデー
タ２現金の合計３発売機で印字されたレシート（合計値付）の３者が
一致しなければならない。

しかし、窓口係は、時に客の注文とは異なる投票券を誤
まつて発行してしまうことがあり、その場合は、正しい
券をもう一度発行すると共に、誤つた券を集計ファイル
から減算する必要が生ずる。

通常は、減算処理は窓口係とは別の係（減算係）が、減
算専用の端末機からデータを入力して処理し、減算済み
になつた券（減算券）を、別途管理″ する。発売が終
了すると、各窓口係（発売機のオペレータ）は自分が受
取つた現金を整理し、現金を数え窓口伝票を記入する。

窓口伝票は（Ｉ）窓口番号氏名（２）レース番号（３）発売票数（レシートに印字された合計票数、１票
は１００円）（４）減算票数（減算係に減算を依頼した
票数合計）（５）差引票数一手元現金合計を記入する。

（５）項に差額がある時には、係員のミスとなり別途の
特別処理となる。窓口伝票の記入が終了すると、窓口係
は（１）現金（２）窓口伝票の１部（２部コピーのうち１部）を納金
係へ提出し、（３）窓口伝票の他の一部（４）レシートを提出する。

台係は、自分が管理している減算券と、各窓口から上つ
てくる窓口伝票とが間違つていないか、レシートと伝票
のずれはないかを確認する。

さらに集計システムで印字された窓口別売上リストと、
各窓口伝票との照合を行う。さらに、窓口別売上リスト
には班全体の合計値も印字されているので、その値が窓
口伝票の合計値と一致することも確認する。（窓口伝票
の合計値は通常は別に一欄表を作成し、窓口伝票の値を
転記した上でソロバンにより合計値を計算している。）
さらに納金係は、窓口から上つてくる現金と、窓口伝票
とが一致していることを１窓口ごとに確認し、確認が終
つた現金は、紙幣種類、コイン種ごとに仕分けし、銀行
へ渡たすための伝票を作成する。

以上のような操作は、いずれも現金の取扱いを分業で行
つている上で、個々の扱者の責任を明確にするためにと
られているものである。

もし、窓口係がつり銭を多く渡してしまうとか、投票券
の金額よりも少い金額を受領してしまつたとかいうよう
な事故が発生した時に、その扱者に対して厳重に注意し
て、事故の再発を防止したり事故の多い扱者を他の係に
配転するような方策が、上記のシステムにより可能とな
り、こうしたシステムにより、全体として各係員の気持
を引締めて事故の数を減らそうとしている訳である。現
在の現金管理システムの問題点は次のとおりである。

（１）窓口係が窓口伝票を記入するという手間がかかる
。

（２）発売締切のたびに現金、伝票レシートを、窓口係
があちこちに持つて移動しなければならず、投票所の中
が騒然となる。

人間が移動することによる騒しさ、ほこりなどは職場環
境上好ましくない。またミスの元にもなる。（３）台係
という、調整役が窓口５〜６窓に１人の割合で必要とす
る。

台係は、窓口係よりもよりベテランを配置するため全体
的にはそれぞれ窓口係の戦力（客捌きの能力）が落ちる
ことになる。（４）各種伝票の書きちがい、伝票から一
欄表への転記ミス、合計計算のソロ入くン入れちがいな
ど、管理作業自身のミスが生ずる要因が多く残つている
。

投票所の現金管理システムを分析すると、ほんとうに物
体として移動しなければならないのは現金だけであり、
（１）レシート（２）伝票（２部）（３）減算券（４）窓口別売上リスト（５）それを選ぶ入間などはすべて情報を伝える紙および運搬手段にすぎぬこ
とがわかる。

（キヤツシユレス時代では現金すら不要になるが）そこ
でこれらの情報は可能なかぎり電子的に移動させるよう
にすれば、人間の移動は最小限に押さえられ、全体の現
金管理が可能となる。（ニ）発明の目的本発明は上記考察にもとずくものであり、投票所内にお
ける現金管理の合理化を計ることを目的としている。

（ホ）発明の構成上記目的を達成するために本発明は複数の投票券発売機
から送出されてくる投票券発売情報等を集計管理する機
能を有する集計システムがもうけられた投票所における
現金管理システムにおいて、Ｄカード読取り手段をそな
えＩＤカードが挿入されているときのみ投票券発売処理
および減算処理が可能となるよう構成されるとともに投
票券発売情報および減算情報をＩＤカード情報とともに
上記集計システムに送出する投票券発売機と、Ｄカード
読取り手段をそなえそのＩＤカード情報にもとづいて上
記集計システムにアクセスし、上記集計システムから送
出されてくる情報を表示する納金端末とをそなえ、上記
投票券発売機から入力された情報と上記納金端末から入
力された情報との比較照合を上記１Ｄカード情報にもと
づいて上記集計システムにて行なうことを特徴とする。

（へ）発明の実施例第２図は本発明による実施例の現金
管理システムの全体構成図、第３図は実施例の納金端末
の外観図、第４図は実施例において使用される現金収納
容器の外観図、第５図は実施例の現金収納容器を多段に
積み重ねたときの外観図、第６図は実施例における投票
券発売機のプロツク図、第７図は実施例における納金端
末のプロツク図、第８図は実施例における集計システム
の要部プロツク図である。

第２図において、１は集計システム、２−１〜２−ｎは
投票券発売機、３−１〜３−ｎは納金端末、４は現金収
納容器、５はＩＤカード、６は現金、７は管理用端末、
８は銀行である。

第３図において、５はＩＤカード、１０は表示画面、１
１はキーボード、１２はＩＤカード挿入哄１３はプリン
タである。

第４図において、５はＩＤカード、１４は容器本体部、
１５はＤカードホルダ、１６は透明なアクリル板からな
るプタ、１７はコイン入れ容器、１８は収容された紙幣
、１９は紙幣押さえ部材である。

第５図において、１４は第４図図示の容器本体部、５は
最上段に積み重ねられた容器に収容されているＩＤカー
ドである。

第６図において、２は投票券発売機、２０はＩＤカード
読取り処理部、２１は発券処理部、２２は減算処理部、
２３は対集計システムインタフエ一部である。

第７図において、３は納金端末、２４はＩＤカード読取
り処理部、２５はデータ入力部、２６は表示部、２７は
対集計システムインタフエース部である。

第８図において、２８は対納金端末インタフエース部、
２９は対投票券発売機インタフエース部、３０はＤカー
ド情報保持領域、３１は発売情報保持領域、３２は減算
情報保持領域、３３は格納処理部、３４は読出し処理部
、３５は入力データ保持部、３６は比較照合処理部であ
る。

実施例の動作は以下の通りである。

投票券発売機２にＤカードが挿入され、ＩＤカード情報
がＩＤカード読取り処理部２０にて識別されると、ＩＤ
カード読取り処理部２０は発券処理部２１、減算処理部
２２に信号を送り、発券処理動作および減算処理動作を
可能ならしめる。

次に、発売動作または減算動作が行なわれる毎に、発売
情報、減算情報はＩＤカード情報とともに集計システム
１に送出される。集計システム１においては、格納処理
部３３の制御のもとに、送出されてきたＤカード情報、
発売情報、減算情報をそれぞれＩＤカード情報保持領域
３０、発売情報保持領域３１、減算情報保持領域３２に
格納する。この結果、集計システム１では、各窓口別に
、発売票数、減算票数を把握可能となり、各窓口単位に
正確にいくらの現金が残つておればよいかを常に把握す
ることができる。発売終了後、各窓口係のＩＤカード５
および現金６は、現金収納容器４に入られる。

その格納形態は第４図に示す通りである。その後、各窓
口係の現金収納容器４は回収係により回収され、例えば
第５図に図示するように順次積み重ねつつ回収される。
このようにして回収された現金収納容器４は、納金係に
より開かれ、内部の現金がカウントされる。

このカウント作業は機械的な現金カウントによつて行な
つてもよいし、また納金係の手作業によつてもよい。次
に、納金端末３にＤカードが挿入され、Ｄカード情報が
ＩＤカード読取り処理部２４にて識別されると、Ｄカー
ド読取り処理部２４はデータ入力部２５、表示部２６に
信号を送り、データ入力動作、表示動作を可能ならしめ
る。

その後、上記カウントされた現金データ情報がデータ入
力部２５に入力されると、その現金データ情報はＩＤカ
ード情報とともに集計システム１に送出される。集計シ
ステム１においては、入力されてきた現金データ情報を
入力データ保持部３５に保持するとともに、入力されて
きたＩＤカード情報をもとに読出し処理部３４が、同−
１Ｄカード情報に対応する発売情報、減算情報をそれぞ
れ発売情報保持領域３１、減算情報保持領域３２から読
出す。しかる後、比較照合処理部３６にて上記「現金デ
ータ情報」と［発売情報一減算情報」の比較照合が行な
われる。

そして、その比較照合結果は、納金端末３へ送出され、
表示部２６の制御のもとに表示画面１０上に表示される
。このようにして、次々に現金収納容器４の処理が行な
われてゆき、１班全体についての照合動作が終了するこ
とになる。

この状態では納金端末３のキーボード１１上の操作によ
り、表示画面１０上に、１扱者別の納金額リスト（班内
合計金額付）２班内合計金額の金種別リストを表示でき
特に、２については、プリンタ１３によりハードコピー
をとることにより、銀行に対する伝票となりこれに責任
者の印を押せばいつでも納金できる体制となる。

また実施例においては、第２図に図示するように、集計
システム１に管理用端末が接続されており、例えば、班
長などの責任のある立場の人が操作可能なように構成さ
れている。

この管理用端末には、集計システム１から送出されてく
る窓口別の発売票数、減算票数、差引票数、納金額、事
故金の額等が表示可能である。（ト）発明の効果本発明によれば以下の効果が得られる。

（１）窓口伝票が不要となる。

（２）人、物の移動が少なくなり、投票所内がすつきり
してくる。

（３）台係が不要となり、納金係、窓口係などにまわせ
る。

（４）従来、手作業の現金管理につきまとう各種のミス
が少なくなる。

（５）現金管理がスピードアツプされ、省力化される。

（６）納金事務も納金伝票の自動作成により合理化され
る。

なお、納金係の現金カウントを現金カウンタを使用して
行なう場合には現金カウンタと、納金端末は接続され、
さらに自動化が推進されることになる。

【図面の簡単な説明】第１図は従来の現金管理システムの構成例、第２図は本
発明による実施例の現金管理システムの全体構成図、第
３図は実施例の納金端末の外観図、第４図は実施例にお
いて使用される現金収納容器の外観図、第５図は実施例
の現金収納容器を多段に積み重ねたときの外観図、第６
図は実施例における投票券発売機のプロツク図、第７図
は実施例における納金端末のプロツク図、第８図は実施
例における集計システムの要部プロツク図である。

Claims

【特許請求の範囲】

１複数の投票券発売機から送出されてくる投票券発売
情報等を集計管理する機能を有する集計システムがもう
けられた投票所における現金管理システムにおいて、Ｉ
Ｄカード読取り手段をそなえＩＤカードが挿入されてい
るときのみ投票券発売処理および減算処理が可能となる
ように構成されるとともに投票券発売情報および減算情
報をＩＤカード情報とともに上記集計システムに送出す
る投票券発売機と、ＩＤカード読取り手段をそなえその
ＩＤカード情報にもとずいて上記集計システムにアクセ
スし、上記集計システムから送出されてくる情報を表示
する納金端末とをそなえ、上記投票券発売機から入力さ
れた情報と上記納金端末から入力された情報との比較照
合を上記ＩＤカード情報にもとづいて上記集計システム
にて行うことを特徴とする投票所における現金管理シス
テム。