JPS598391Y2 - 電子装置の収納装置

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【考案の詳細な説明】この考案は電子装置の収納装置の改良に関する。

近年、計装制御機器を上位装置、例えば計算機に接続し
てシステムの制御演算を行なわせるようなってきている
が、これらの機器はプリント板や電子回路部品等を一体
的に搭載して、機能的にユニット化された電子装置が多
く用いられている。

而して、この種電子装置にあっては、その設置位置、使
用態様が必らずしも一定化されてないので、調整、メイ
ンテナンスを容易に行なうことができることが要請され
る。

これに対して、筐体にプリント板等を搭載し、この筐体
を収納ケースに挿脱できるようにしている。

このようにすることにより、プリント板等への塵埃の付
着による性能低下の防止、ノイズからの保護が行なわれ
ることは勿論である。

ところで、このように収納ケース内に筐体を収納する場
合、振動などショックにより筐体が収納ケースから外れ
たりすることを防止することが必要となる。

これに対し、例えば筐体に板バネなどを設け、このバネ
が収納ケースに設けた凹部にかみ合うようにして両者の
結合を行なうようにしたものがあるが、構或が複雑で、
従って高価となるという欠点がある。

この考案は、上述の事柄に留意して提案されたもので、
筐体の前面の美観を保ったまま動作が確実でかつ安価な
この種装置を得ることを目的とする。

以下、図面に示す一実施例に基づいて説明する。

１は収納ケースで、その前面の上方にはネジ穴２を有す
るナットプレート３が設けられている。

４は収納ケース１に挿脱自在に収納される筐体で、５は
その前面パネル、６は例えばフレームで、前面パネル５
及び図示しない後面パネルによって筐体４を構或してい
る。

その筐体４は、プリント板等が一体的に搭載できるよう
に構或されている。

そして、前面パネル５の上部に、パネル５を後方にわず
かに折り曲げ加工するなどして垂直板７を設けるととも
にガイド８を設ける。

前記垂直板７にはナットプレート３のネジ穴２に対応す
る穴９が設けられている。

１０はネームプレートで、前記垂直板７とガイド８との
間に設けられた空間１１に差込まれるものであって、電
子装置の名称等が表記されてある。

１２は固定ネジで゛ある。而して、このように構或され
た収納装置にあっては、筐体４に適宜プリント板等が搭
載され、この筐体４を収納ケース１内に挿入する。

完全に挿入するとナットプレート３と垂直板７とがほぼ
密着するので、固定ネジ１２によりこれら両者を締付け
る。

これによって筐体４は収納ケース１とは完全に結合され
、振動など外部から力が加えられても収納ケース１から
抜け出ることはない。

この結合を完了すると、次にネームプレート１０を垂直
板７とガイド８との間の空間１１に差込む。

このネ２ムプレー｝１０には電子装置の名称等が表記
されているので、その識別を行なうことができる。

このネームプレート１０によって前記固定ネジ１２の頭
を覆うことができ、この種装置の美観を高めることがで
きるほか、ネームプレート１０を取り外さない限り、固
定ネジ１２をゆるめることができないので、構造を知ら
ない第三者によっては簡単に結合を解くことができない
という利点がある。

更に、このネームプレー｝１０は必要に応じて工場出
荷後、ユーザー等においても取換えることができるとい
う利点もある。

以上のように、この考案によれば、収納ケースと筐体と
を確実に結合した上、筐体の前面パネルの美観を損うこ
とをなくすることができるとともにこの種装置を極めて
安価に得ることができるので、計装制御機器等に使用す
れば極めて、大なる実用的効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示す斜視図である。１・・・・・・収納ケース、３・・・・・・ナットプレ
ート、４・・・・・・筐体、５・・・・・・前面パネル
、７・・・・・・垂直板、１０・・・・・・ネームプレ
ート。

【実用新案登録請求の範囲】