JPH0755740Y2 - 電気機器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、電源コードあるいは他の機器と接続される信
号用ケーブルを有する電気機器に関する。

「従来の技術」 デイスクプレーヤー機器やレコードプレーヤー機器はそ
れらに内臓されている光ピックアップのデッキシャーシ
ー、ターンテーブルは使用時に外部からの振動によっ
て、サーチ不良あるいはレコード針がレコード盤を飛び
はねて聞きづらくなったり、性能劣化に極力ならない様
に、該振動を吸収する為に、弾性力のあるゴムあるいは
スプリング等を設けていた。

しかし、使用前すなわち出荷時、配達輸送時の際生じる
外部からの該機器内のこれらの部品をユーザーが使用す
るまで一時的にネジで固定する技術があった。

「考案が解決しようとする問題点」 前記従来技術では、ユーザーが使用する前に機器内の所
定の部品の固定解除を忘れたり、あるいは知らなかった
りして本来の使用前の正しい取扱いがなされない状態を
引き起こしていた。

又、この様な正しい使用前の取扱いがされていないま
ま、電気機器を動作したために、性能劣化や故障につな
がる要因にもなっていた。

「問題点を解決するための手段」 然るに、本考案は、電源コードあるいは他の機器と接続
される信号用ケーブルを有する電気機器において、着脱
可能なロック部材を設けて前記電源コード、信号ケーブ
ルを該電気機器に固定すると共に、前記電気機器内の部
品をも工具を用いなくとも容易に固定する事を特徴とす
るものである。

「実施例」 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。

第１図は全体の斜視図、第２図は全体の平面図、第３図
は断面側面図であり、本機器（１）のボトムシャーシー
（２）にロック部材（３）の足（10）（11）（12）（1
3）が各々嵌脱可能な穴（５）（６）（７）（８）を配
設している。

該ボトムシャーシー（２）に対し、略垂直方向にロック
部材（３）を嵌入し、固定するにはロック部材（３）の
足（10）を軸に右方向に回動させて、該部材（３）の足
（13）の突設部（24）が該シャーシー（２）の穴（９）
に装着させて、該部材（３）を定着させる。

この際、該部材（３）の足（10）（11）の各々の突片
（14）（15）（16）より該ボトムシャーシー（２）を部
材（３）の上面との間ではさみつける横告にある。

又、電源コード（４）と該部材（３）との取付けは、該
部材（３）の足（12）と（13）の間に第４図に示す形状
スペース（20）（21）に収納する。

該収納スペース（20）（21）において、該コード（４）
が容易に脱落あるいは動いたりしない様に突起形状（1
7）（18）（19）を設ける。

該スペース（20）（21）は、電源コードの形状あるいは
肉厚寸法等該コードのタイプによって多少異なるので、
第４図の収納スペース（20）と（21）の形状を若干変え
ている。

第３図において、該部材（３）が該シャーシー（２）に
固定されている状態では光ピックアップのデッキシャー
シー（14）に該部材（３）の足（12）が当接しており、
該シャーシー（14）を定着させている。

第７図は、該部材（３）の正面図であり該部材（３）を
ボトムシャーシー（２）に嵌入した状態を示し、第５図
は該部材（３）の足（10）を軸に右方向に回動し、装着
した状態を示している。

「考案の効果」 以上実施例から明らかなように本考案は、電源コード
（４）あるいは他の機器と接続される信号用ケーブルを
有する電気機器において、これらの該電源コード
（４）、信号用ケーブルを着脱可能なロック部材（３）
を設けて該電気機器（１）のボトムシャーシー（２）に
固定すると共に、光ピックアップのデッキシャーシー
（14）も固定する。

よって、該電気機器を製造してからユーザーに供給され
るまでの出荷時あるいは配達輸送時等の際生じる外部か
らの該電気機器に及ぼす衝撃、圧力等により、該デッキ
シャーシー（14）を保持する該ロック部材（３）をドラ
イバー等の工具無しでユーザーが容易に取りはずせる効
果がある。

又、該機器（１）の梱包用カートン内では、電源プラグ
（21）がその該コード（４）が固定されているので、前
記出荷時あるいは配達輸送時の際の電源プラグ（２）の
動きが制限されるので該プラグ（２）の刃先（23）によ
る該機器（１）上の損傷を軽減出来る効果も同時になし
得る。

又、該機器の使用にあたっては、まずユーザーは電源コ
ード（４）あるいは該信号ケーブルが該ロック部材によ
って固定されているので、容易にこれらの電源コード
（４）あるいは該信号ケーブルを該ロック部材（３）よ
りリリースしようという意識が働き、実行するので、該
電気機器内の部品あるいは機構に関する知識が特に無く
ともこれらの実行によって同時に該電気機器内の部品の
リリースもなしえる実用的な効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す全体の斜視説明図、第
２図は全体の平面説明図、第３図及び第６図は断面側面
説明図、第４図は側面説明図、第５図及び第７図は正面
図。 （１）…電気機器、（２）…ボトムシャーシー、（４）
…電源コード、（３）…ロック部材、（14）…光ピック
アップのデッキシャーシー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】電源コードあるいは他の機器と接続される
   信号用ケーブルを有する電気機器において、該電気機器
   に着脱可能なロック部材を設けて、前記電源コード、信
   号用ケーブルを固定すると共に、前記電気機器内の部品
   も固定する事を特徴とする電気機器。