JPS598125Y2 - 温風暖房機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は強制給排気方式の温風暖房機に関するものであ
る。

従来強制給排気方式の温風暖房機は第１図に示すように
燃焼用送風機１、燃焼部２、熱交換器３及び温風用送風
機４を外装５内に内蔵し、燃焼用送風機の運転により給
気路６を介して燃焼用空気を燃焼部２に供給した後、熱
交換器３、排気路７を経て排ガスとして排出する。

また、温風用送風機４の運転により、給気口８より室内
の空気を吸引した後、熱交換器３等で温風とし、吐出口
９より再び室内へ吐出している。

同図中実験矢印は燃焼用空気の流れを示し、一点鎖線矢
印は温風用空気の流れを示す。

しかしながら以上のように構威した場合、次に示す欠点
がある。

すなわち、熱気流中の圧力変動によって、容易に熱交換
器３壁面が励振され、これが原因となって騒音を発生し
、室内機器として静音化を望む場合、重大な欠点となっ
ていた。

そこで本考案は熱交換器の壁面が振動するのを防止する
ことを目的とし、この目的を達戊するために本考案では
熱交換器内において、その後壁に設けた熱交換出口とこ
の出口に対向する前壁内面との間に、中空状の管路を橋
架状に固定するとともに、この管路は上面と熱交換出口
対応部とに連通口を設けたもので、以上の構戊にするこ
とにより熱交換器の前後壁のいわゆるベコツキがなくな
り、騒音の発生がなくなるのである。

以下図面を用い本考案の一実施例について詳細に説明す
る。

第２図に示すように、燃焼用送風機１１，燃焼部１２，
熱交換器１３および温風用送風機１４を外装１５内に内
蔵し、燃焼用送風機１１の運転により、給気路１６を介
して燃焼用空気を燃焼部１２に供給した後、熱交換器１
３，排気路１７を経て排ガスとして排出する。

また、温風用送風機１４の運転により、給気口１８から
外装外の空気を吸引し、熱交換器１３等に送気した後、
吐出口１９より再び外装１５外へ吐出している。

さらに熱交換器１３内部の熱交換器出口２０に対応させ
て、中空状でかつ、外周の」二面に連通口２１を有する
管路２２を配し、管路２２は熱交換器１３の前壁面およ
び後壁面に、例えばビス等で固定するとともに連通口２
１と熱交換器出口２０対応部の連通口を介して熱交換器
１３内部と熱交換器出口２０を連通させている。

なお管路２２の外周側面に設けた連通口２１は燃焼部１
２より流れてきた排気ガス１８０゜その流れる方向を転
向する方向に開口すべく上面に配しているのである。

以上のように構戊することによって、特に熱交換器１３
において、熱交換器出口２０に対向する壁面の振動を制
御することができるものである。

すなわち管路２２を熱交換器１３の前後面に渡して固定
することにより、特に熱交換器１３の前後壁面の機械的
な強度を増すことができるものである。

さらに排ガスの流れとともに伝播する。例えば燃焼用送
風機１１等での騒音に対して、連通口２１を燃焼部１２
からの排ガスの流れが１８０゜方同転換するように配す
ることで、この部分での減音効果を得ることができ、排
気路１７を介して外部に放出される騒音も著るしく低下
せしめることができるものである。

さらに熱交換器１３内部での熱エネルギーの滞溜を侃進
するため、熱交換効率をも向上するという効果もある。

なお第２図中実線矢印は燃焼用空気の流れを示し、一点
鎖線矢印は温風用空気の流れを示す。

以上のように本考案によれば初期の目的を達或できるだ
けでなく、管路の上面に通気口を設けているので、燃焼
部からの騒音が熱交換器外に放出されにくくなるととも
に、熱交換効率も高いものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す温風暖房機の断面図、第２図は本
考案の一実施例を示す温風暖房機の断面図である。 １３・・・・・・熱交換器、２０・・・・・・熱交換器
出口、２１・・・・・・連通口、２２・・・・・・管路
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 燃焼部と、この燃焼部の下部に連結した熱交換器と、こ
   の熱交換器の外表面に送風する温風用送風機と、上記熱
   交換器の後壁に設けた熱交換出口に連結した排気路とを
   備え、上記熱交換器内において、熱交換出口部とこの熱
   交換出口に対向する前壁内面との間に、中空状の管路を
   橋架状に固定するとともに、この管路は上面と熱交換出
   口対応部とに連通口を設けた温風暖房機。