JPS597719B2 - シチジン誘導体の製法 - Google Patents

シチジン誘導体の製法

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JPS597719B2
JPS597719B2 JP50122599A JP12259975A JPS597719B2 JP S597719 B2 JPS597719 B2 JP S597719B2 JP 50122599 A JP50122599 A JP 50122599A JP 12259975 A JP12259975 A JP 12259975A JP S597719 B2 JPS597719 B2 JP S597719B2
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JP
Japan
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acid
cytidine
arabinofuranosyl
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cytosine
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JP50122599A
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一三 井上
一彦 近藤
淑久 新井
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Tanabe Seiyaku Co Ltd
Original Assignee
Tanabe Seiyaku Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 本発明は02・ 2’−アンヒドロー1−(3’ ・
5’−ジー0−アシルーβ−D−アラビノフラノシル)
シトシン塩類の新規製法に関する。
上記本発明の目的化合物は抗白血病剤、抗腫瘍剤として
有用な医薬化合物である。
従来、O2・ 2’−アンヒドロー1−(3’ ・ 5
’−ジー0−アシルーβ−D−アラビノフラノシル)シ
トシン塩類の合成法としては、例えばO2・ 2’−ア
ンヒドロー1−(β−D−アラビノフラノシル)シトシ
ンに無水酢酸と臭素とを反応させて得られるO2・ 2
’−アンヒドロー1−(3’ ・ 5’−ジー0−アセ
チルーβ−D−アラビノフラノシル)−5−ブロモシト
シンを接触還元する方法〔ジャーナル・オブ・メデイチ
ナル・ケミストリー、15巻、1218頁(1972年
)〕、シチジンとα−アシルオキシアシルハライドとを
反応させて得られるO2・ 2’−アンヒドロー1−(
3’ −0−アシル−β−D−アラビノフラノシル)シ
トシンを更にアシルハライドでアシル化する方法(特開
昭49−132084号)等が知られているが、これら
の方法は、原料化合物である02・ 2’−アンヒドロ
ー1−(β−D−アラビノフラノシル)シトシンあるい
はその3 ′−0−アシル誘導体を合成する工程を必要
とし、目的化合物の合成に数工程を要する欠点があつて
、該目的化合物の工業的合成法として満足し得るもので
はない。
他方、シチジンから一工程反応によつてO2・2’−ア
ンヒドロー1−(3’ ・ 5’ −ジー0−アシルー
β−D−アラビノフラノシル)シトシン塩類を合成する
方法としてシチジンに脂肪酸ハライドを反応させる方法
も知られている〔ケミカル・アンド・フアーマシユテイ
カル・ブユレチン、22巻、128頁(1974年)〕
しかしながらこの方法による場合、シチジンから一工程
反応で該目的化合物を合成し得るものの、その収率はせ
いぜい20%前後である上、その単離にはカラムクロマ
トグラフィーの如きはん雑な操作が必要である。更にシ
チジンに対し一方の原料たる脂肪酸ハライドを10倍モ
ル程度の多量に必要とし、反応時間も2〜3時間も必要
である等の欠点がある。従つて、この方法も該目的化合
物の実用的な合成法とはいえない。本発明者等は種々研
究を重ねた結果、シチジンと有機酸ハライドとの反応を
三フツ化ホウ素の存在下に実施すれば、一方の原料の有
機酸・・ラードはシチジン1モルに対して約2〜5モル
程度でよく、しかも反応時間も約15〜20分間程度の
短時間で高収率に02・ 2″−アンヒトロー1−(3
″・5/−ジ一0−アシル−β−D−アラビノフラノシ
ル)シトシン塩類を合成し得ることおよびその単離も極
めて簡単な操作で行ない得ることを見出し本発明を完成
するに至つた。
すなわち、本発明はシチジンと有機酸ハライドとを三フ
ツ化ホウ素の存在下に反応させることを特徴とする02
・ 2ヒアソヒドロ一1−(3ζ5′ジ一0−アシル−
β−D−アラビノフラノシル)シトシン塩類の製法であ
る。
本発明において、一方の原料たる有機酸ハライドの好適
例としては、例えば酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸
、イソ吉草酸、ピバリン酸、ステアリン酸、パルミチン
酸、りグリセリン酸等の炭素数2乃至30個を有する直
鎖状乃至分枝状飽和脂肪族カルボン酸の酸ハライド、フ
エニル酪酸、フエニル酢酸等のアリール基置換飽和脂肪
族カルボン酸の酸ハライド、クロトン酸、桂皮酸等のア
リール基置換もしくは非置換不飽和脂肪族カルボン酸の
酸ハライド、シクロペンタンカルボン酸、シクロヘキサ
ンカルボン酸、アダマンタン一1−カルボン酸等の脂環
式カルボン酸の酸・・ラード、安息香酸、α−ナフトエ
酸、β−ナフトエ酸等の芳香族カルボン酸の酸ハライド
等をあげることが出来、これらはいずれもシチジンと反
応して対応する目的化合物に誘導することが出来る。
本発明において、シチジンと上記有機酸ハライドとを反
応させるに際し、該反応系に共存させる三フツ化ホウ素
はエーテル、アセトニトリル等とのコンプレツクスとし
て用いるのが好ましく、とりわけエーテルとのコンプレ
ツクスとして用いるのが適当である。
三フツ化ホウ素の使用量はシチジン1モルに対して概ね
1〜10モル、特に3モル程度であるのが適当である。
本発明の反応は適当な溶媒中0〜150℃、とりわけ8
0〜100℃附近にて好適に進行し、反応溶媒としては
例えばアセトニトリル、ジオキサン等を適宜使用するこ
とが出来る。かくして生成した02・ 21−アンヒト
ロー1−(3′・5/−ジ一0−アシル−β−D−アラ
ビノフラノシノリシトシン塩類は、例えば反応終了液よ
り溶媒を留去して得た残査につき、適当な溶媒による洗
浄、再結晶等の公知精製操作により高純度結晶として単
離することが出来る。
実施例 1 シチジン4yをアセトニトリル120m1にけん濁し、
これに三フツ化ホウ素一エーテルコンプレツクス(BF
3・Et2O)6.2m1を加える。
かくはん還流下にアセチルクロリド6.5yを含むアセ
トニトリル40m1溶液を5分間要して滴下し、滴下後
10分間還流する。反応中は窒素ガスを導通する。反応
終了液を減圧下に濃縮し得られる残査にエーテル150
m1を加えて結晶化し、口取する。この結晶をイソプロ
パノールで洗浄することにより、02・ 21−アンヒ
トロー1−(3ζ57−ジ一0−アセチル−β−D−ア
ラビノフラノシル)シトシン・HBF4塩4.65yを
得る。収率71%0mp.148〜150℃本品2.0
yを水10m1に溶解し、ダイヤイオンSA−11B(
Cl一型)50m1を充填せるカラムに導通する。
このカラムを水100m1で洗浄したのち、通過液と洗
液を合し減圧下に濃縮することにより、02・ 21−
アンヒトロー1−(31・5′−ジ一0−アセチル−β
−D−アラビノフラノシル)シトシン塩酸塩1.67を
得る。収率92%0mp.219〜220℃(分解)実
施例 2 シチジン4,07をアセトニトリル120m1にけん濁
し、三フツ化ホウ素一エーテルコンプレツクス(BF3
・Et2O)6.2m1を加える。
窒素ガスを導通しながらかくはん還流し、ピバリン酸ク
ロリド6.0yを含むアセトニトリル40m1溶液を9
分間を要して滴下する。更に5分間還流したのち減圧下
に濃縮する。得られる残査にエーテル100m1を加え
て結晶化し、口取する。この結晶をイソプロパノールで
洗浄することにより、02・ 2′−アンヒトロー1−
(3ζ5/−ジ一0一ピバロイル一β−D−アラビノフ
ラノシル)シトシン・HBF4塩6.9yを得る。収率
86.7%0mp.239〜243℃(分解)実施例
3 シチジン4.07をアセトニトリル120mjにけん濁
し、三フツ化ホウ素−エーテルコンプレツクス(BF3
・Et2O)6.2meを加える。
これに窒素ガスを導通しながらかくはん還流し、ベンゾ
イルクロリド11.667を含むアセトニトリル70m
j溶液を10分間を要して滴下する。更に10分間還流
したのち、反応終了液を減圧下に濃縮する。得られる残
査にエーテル75m1を加えて口取し、エタノールで洗
浄することにより、 ★!02・ 27−アンヒトロー
1−(31・57−ジ一0−ベンゾイル−β−D−アラ
ビノフラノシノリシトシン・HBF4塩7.17を得る
。収率82.5%。Mp.283〜284゜C(分解)
実施例 4〜11 実施例1〜3に準じて反応することにより下記第1表に
示す化合物を合成することが出来る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 シチジンと有機酸ハライドとを三フッ化ホウ素の存
    在下に反応させることを特徴とするO_2・2′−アン
    ヒドロ−1−(3′・5′−ジ−O−アシル−β−D−
    アラビノフラノシル)シトシン塩類の製法。
JP50122599A 1975-10-11 1975-10-11 シチジン誘導体の製法 Expired JPS597719B2 (ja)

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JPS5246098A JPS5246098A (en) 1977-04-12
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