JPS596980Y2 - 丸刃カツタ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は丸刃カッターに関し、隘狭なスペースにおいて
も容易に切断作業を行なうことができる丸刃カッターを
提供することを目的とする。

固定刃と、固定刃に対して回転することができる回転刃
と、両端部に右ねじ及び左ねじをそれぞれ螺設したラチ
ェット軸と、ラチェット軸に固着されたラチェットに間
けつ的に回転を与えることができるラチェットハンドル
を備え、ラチェットハンドルを揺動させることにより回
転刃を回転させて切断物（ワイヤー等）を切断する丸刃
カッターは従来公知であった。

従来品では固定ハンドルが切断物に対して直角の方向に
設けられており、固定ハンドルの位置を変更することが
できない欠点があった。

以下本考案の一実施例を図面について説明する。

第３図及び第４図は本考案の要部を構戒するハンドル取
付板を示す。

ハンドル取付板１に複数個の穴２ａ，２ｂ，２Ｃ・・・
・・・を明ける。

実施例においては穴３を中心とする円周上に３個の穴２
ａ，２ｂ，２Ｃが設けられている。

穴３は固定ハンドルの回転軸の役目をするピン４ （第
１図及び第２図）を挿通する穴であり、穴２ａ， ２
ｂ， ２Ｃはジョイントピン５ （第１図及び第２図
）を挿通する穴であり、穴２ｂは穴２ａに対して４５゜
の方向に、穴２Ｃは穴２ａに対して９０゜の方向に配置
されている。

ハンドル取付板１に対して直角方向に連結部６を形成す
る。

連結部６にはリベットを挿通する穴７，７・・・・・・
レバーピンを支持する穴８を明ける。

固定刃９の固定腕１０と連結部６とレバーピン支持金具
１１を３枚重ねてリベット１２で結合する（第５図）。

固定ハンドル１３の脚１４． １４の間にハンドル取付
板１を挿入し、ピン４とジョイントピン５によって結合
する。

ジョイントピン５の先端部にはねじ１５が設けてあり、
一方の脚１４に螺合する。

第１図においては固定ハンドル１３はハンドル取付板１
の穴２ａの位置に取り付けてあるが、穴２ｂ又は穴２Ｃ
に取付けることにより固定ハンドル１３の位置を各方向
に変更することができる。

ラチェット軸１６の先端部には右ねじ１７が螺設され、
他端部には左ねじ１８が螺設され、端部に早廻しハンド
ル１９を取付ける。

ラチェット軸１６の右ねじ１７はレバーピン２０によっ
て支持される（第５図）。

レバーピン２０にはラチェット軸１６の右ねじ１７と螺
合する雌右ねじが設けてあり、レバーピン２０の上端と
下端はそれぞれ連結部６とレバーピン支持金具１１に回
動自在に支持されている。

回転刃２１の可動腕２２も同様に連結部２３とリベット
で結合し、連結部２３によって支持されるレバーピン２
４はラチェット軸１６の左ねじ１８と螺合する。

連結部２３とレバーピン２４との関係は第５図に示すと
ころと同じであって、レバーピン２４の上端と下端は連
結部２３とレバーピン支持金具によって回動自在に支持
されている。

ラチェット軸１６の中間部にラチェット２５を固着し、
ラチェット軸１６とラチェット２５は一体的に回動でき
る。

ラチェットハンドル２６の端部に二股の脚２７，２７を
形威し、脚２７． ２７はラチェット２５を両側から挾
み、ラチェット軸１６に対しては遊嵌の関係にある。

脚２７． ２７の間にピン２８を設け、ピン２８によっ
てラチェット爪２９を支持する。

ラチェットハンドル２６を揺動させることによって公知
のラチェット機構を介してラチェット軸１６を間けつ的
に回動することがで゛きる。

本考案の丸刃カッターを用いて切断物Ｗ（ワイヤー等）
を切断する場合について説明する。

第２図においてラチェット軸１６がＩの位置にある場合
、一方の手で固定ハンドル１３を押さえ、他方の手でラ
チェットハンドル２６を持って揺動を繰返すと、ラチェ
ット２５を介してラチェット軸１６が間けつ的に回転さ
れる。

ラチェット軸１６には右ねじ１７と左ねじ１８が設けて
あるので、左ねじ１８と螺合するレバーピン２４は上方
へ移動しようとし、回転刃２１の可動腕２２を反時計方
向に移動させＩＩの位置へ移動する。

この際、レバーピン２４の上端と下端は回動自在に支持
されているので、可動腕２２の移動を妨げることがない
。

回転刃の回転によって切断物Ｗは確実に切断される。

ジョイントピン５がハンドル取付板１の穴２ａに挿通さ
れているときには固定ハンドル１３はＡの位置にあるが
、ジョイントピン５を穴２ｂ，２Ｃに挿通するとそれぞ
れＢ又はＣの位置を占める。

第６図は固定ハンドル１３が穴２Ｃの位置に取付けられ
た場合の使用例の説明図である。

固定ハンドル１３を片方の手で持ち、他方の手でラチェ
ットハンドル２６を矢印方向に揺動させると回転刃２１
が回転して切断物Ｗを切断する。

固定ハンドル１３が刃に対して一直線方向（第１図にお
いてＡの位置）に固定されている従来品の場合には第６
図のような切断物の周囲に障害物がある隘狭なスペース
において切断物Ｗを切断することは不可能であったが、
本考案によれば、固定ハンドル１３の位置を各方向に変
更することができるハンドル取付板１を備えているので
隘狭なスペースにおける切断作業を可能にする。

切断場所が地中の場合でも大きな穴を堀る必要がない。

又電柱上で電線を切断する場合、足場が悪くて切断しに
くいときでも固定ハンドルの位置を変更することによっ
て楽な姿勢で安全に切断作業を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の側面図、第２図は平面図、
第３図はハンドル取付板の拡大側面図、第４図はその平
面図、第５図は第２図におけるＶ一■線に沿う拡大断面
図、第６図は使用例の説明図で゛ある。 １・・・・・・ハンドル取付板、２ａ，２ｂ，２Ｃ・・
・・・・穴、９・・・・・・固定刃、１３・・・・・・
固定ハンドル、１６・・・・・・ラチェット軸、１７・
・・・・・右ねし、１８・・・・・・左ねし、２１・・
・・・・回転刃、２５・・・・・・ラチェット、２６・
・・・・・ラチェットハンドル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 先端に固定刃９を有する固定腕１０と先端に回転刃２１
   を有する可動腕２２を備え、回転刃２１は固定刃９に対
   して摺動面を介して回転させることができるように取付
   け、固定腕１０の後端側にレバーピン２０を取付けて可
   動腕２２の後端側にレバーピン２４を取付け、両端部に
   右ねじ１７及び左ねじ１８をそれぞれ螺設して中央にラ
   チェット２５を固着したラチェット軸１６の右ねじ１７
   及び左ねじ１８をそれぞれ前記のレバーピン２０及びレ
   バーピン２４と螺合させ、ラチェットハンドル２６の先
   端にラチェット爪２９を取付けてラチェット爪２９を前
   記のラチェット２５とかみ合わせて、ラチェットハンド
   ル２６を揺動させることにより回転刃２１を回転させる
   ことかで゛きる丸刃カッターにおいて、ハンドル取付板
   １に直角方向の連結部６を形戒し、該連結部６を固定腕
   １０に結合し、固定ハンドル１３の先端とハンドル取付
   板１との間をピン４により回転自在に連結し、ハンドル
   取付板１にピン４を中心とする複数個の穴２ａ，２ｂ，
   ２Ｃ・・・・・・をあけ、固定ハンドル１３にあけた穴
   とそれらの穴２ａ， ２ｂ， ２Ｃ・・・・・・か
   ら選んだ１つにジョイントピン５を挿通することにより
   固定ノスンドル１３の取付位置を変更することができる
   ことを特徴とする丸刃カッター