JPS6212089Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ターンバツクルに関するものであ
る。

従来のターンバツクルは、直線の軸状基体に設
けてある貫孔に工具の柄部或は軸材等の操作部材
を貫通させ、そして操作部材を把持して基体を回
動させるので、一回転或は半回転毎に上記操作部
材をつかみかえなければならない。

このため、手数がかかると共に、迅速に雄ネジ
を進退させることができない欠点があつた。

また、プレスにより貫孔を打抜いたとき発生す
るバリを切削により除去しなければならない欠点
もあつた。

この考案は、回動に際しつかみかえることがな
いようにして、上述の欠点を解消することを目的
としている。

この考案は、左雌ネジと右雌ネジとを結ぶ線の
片側にクランク状の把持部を突出させて、上記把
持部をつかみかえることなく回動操作できるよう
にしたターンバツクルを提供する。

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。

図において、１は把持用の軸材で、この軸材１
の両端には、一方向に突出して対向するアーム
２，２′が設けられている。

また、両アーム２，２′の先端には、軸材１に
並行して貫通する左雌ネジ３と右雌ネジ４とが設
けられている。

５は上記左雌ネジ３と右雌ネジ４とにねじ込ん
だ雄ネジで、この両雄ネジ５の外端には、フツク
状等の係合部６が設けられている。

なお、図中７は軸材１に嵌装した合成樹脂製の
パイプで、このパイプ７の嵌装方法は、上記パイ
プ７に軸方向に沿うスリツト８を設け、上記スリ
ツト８を挾む両側を広げ、そして軸材１に嵌め込
まれる。９は両アーム２，２′の先端に設けた角
軸部で、この角軸部９に工具が係合するようにな
つている。

また、上記の軸材１及びアーム２，２′は、鍛
造により成型され、かつ切断により二つ取りされ
る。

この考案に係るターンバツクルは、以上の構成
であつて、軸材１を把持（軸材１にパイプ７を嵌
装してある場合、上記パイプ７を把持する）し、
そして軸材１を回動させながら互に雄ネジ５を後
退させたり、前進させたりするので、従来のよう
に基体の貫孔に操作部材を貫通させ、そして操作
部材をつかみかえながら回動させる手間がなくな
る。

このため、簡単かつ迅速に雄ネジを進退させる
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るターンバツクルの一部
切欠正面図、第２図は第１図Ａ−Ａ線に沿う断面
図、第３図は同上の要部を示す分解斜視図であ
る。 １……軸材、２，２′……アーム、３……左雌
ネジ、４……右雌ネジ、５……雄ネジ、６……係
合部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 把持用の軸材と、この軸材の両端から連ねて対
   向するよう一方向に突出させたアームと、この両
   アームの先端に軸材と並行するよう貫通させた左
   雌ネジ及び右雌ネジと、この左雌ネジと右雌ネジ
   とにねじ込んだ雄ネジと、この両雄ネジの外端に
   設けた係合部とから成るターンバツクル。