JPS5969426A - 沈降性炭酸カルシウム水系分散体 - Google Patents

沈降性炭酸カルシウム水系分散体

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JPS5969426A
JPS5969426A JP57176796A JP17679682A JPS5969426A JP S5969426 A JPS5969426 A JP S5969426A JP 57176796 A JP57176796 A JP 57176796A JP 17679682 A JP17679682 A JP 17679682A JP S5969426 A JPS5969426 A JP S5969426A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、懸詞安定性の良好な、高濃度、かつ、低粘度
の沈降性炭酸カルシウム水系分散体に関する。
従来から沈降性炭酸カルシウムはその粒子径及び粒子形
に応じてゴムやプラスチックスの填料や塗料の体質顔料
として、さらに製紙方面においては、塗被顔料あるいは
抄紙内填用填料として広く用いられている。この沈降性
炭酸カルシウムはわが国においては、水酸化カルシウム
の水懸濁液に炭酸ガスを導通して炭酸カルシウムを沈殿
生成させ、これをフィルタープレスその他の脱水機で炭
酸カルシウム固形分譲度!θ重、t%以上まで脱水し、
それをそのまま含水製品として供給したり、あるいは、
これを更に乾燥して粉末製品として市場に供給している
。この沈降性炭酸カルシウムの沈殿生成物を脱水機にか
けて得られる含水物は固形分濃度が50重量%以上にな
ると固いケーキ状(以下これをケーキという)を示し、
流動性の全くない、バイブ流送などの非常に困416な
泥状物である。これは炭酸カルシウムの細かい粒子に強
く吸着された厚い水利ノーの形成により、かなり大量の
水が固足化され、系の流動性に役立つ自由水が必然的に
少なくなるためであると考えられる。
ケーキ状の含水炭酸カルシウムは、これを一度乾燥して
粉砕により粉末状にしたものより、はるかに二次凝集物
が少ないため、これら沈降性炭酸カルシウム全水系で使
用可能な分野、たとえば塗被紙用顔料、水系塗料及びイ
ンキ等の易分散型体質顔料などに使用する場合には、そ
れら製品の不透明性、光沢度、印刷適性等の物性をより
良好ならしめるため、二次凝集物の少ないケーキ状の含
水炭酸カルシウムを使用するのが望ましい。
しかしながら、このような用途に使用する場合、非流動
性で固いケーキ状の含水炭酸カルシウムは、出荷時ある
いは使用時における容器からの出し入れ、あるいは顔料
調合、顔料分散工程に2いて多大の人的もしくは機械的
エネルギーを必要とするが、これを流動性のある懸濁安
定性の良好な高濃度かつ低粘度の炭酸カルシウム水系分
散体に変えうるならば、簡単な操作で使用が可能となり
、又紙用塗被料塗料、インキ中の炭酸カルシウム顔料濃
度を高めることができるなど含水炭酸カルシウムの用途
面で太@なメリットが得られる。特に製紙業界において
は塗被紙の乾燥コストの低減及び塗被紙出」の光沢良好
な塗被紙を得る手段としてより高H度のコーティングカ
ラーの開発が急務となって2v。
そのためにもより高濃度かつ、低粘度の炭酸カルシウム
水系分散体が望まれている。従来このようす懸濁安定性
の良好な高濃度かつ、低粘度の炭酸カルシウム水系分散
体としては最も一般的には分散剤として、ヘキサメタリ
ン酸ソーダ、ビロリン酸ソーダ等のリン酸系、リグノス
ルホネート、ナフチルスルホネートのようなアニオン界
面活性剤系、クエン酸、リンゴ酸又はこれらの塩Mのよ
うな、ポリカルボン酸系、アクリル酸虞合物、アクリル
酸とマレイン酸の共重合物などの高分子ポリカルボン酸
めるいはそれらのソーダ塩、アンモニクム塩など?それ
ぞれ炭酸カルシウム水分散系に添加したものが公知であ
る。
しかし、これらの方法は、沈殿生成した炭酸カルシウム
の粒子表面における水和層形成の少ない比較的粒子径の
大きい炭酸カルシウムにはある程度効果が認められるが
、平均粒子径/μm以下のコロイド貿沈降炭酸カルシウ
ムに対し又は固形分濃度60重舷チ以上で易流動性を呈
する屍酸カルシウム水系分散体ケ得るには効果として充
分とはいえず、また多址に分散Mを必要とする欠点を有
する。さらに最近の塗料及び製紙等の分野において要求
される易流動性を呈する沈降性炭酸カルシウム水系分散
体は7v重jtt%以上に達してPジ、前記公知の分散
剤を使用してこの要求を満足しうる炭酸カルシウム水系
分散体の製造は不可能に近く、またかりに前記公知の分
散剤を大量に添加し、20M欺チ以上の易流動性全土す
る沈1)、を性辰i投カルシウム水系分散体を製造しえ
たとしでも、短時間のうちに増粘しプリン状さらにはス
ポンジ状へと変化し現実の使用に供されるに値しないも
のとなってしまう。また製紙塗工用として前記のように
大量の分散剤を添加することにより、短時間のみ易流動
性な炭酸カルシウム水系分散体を使用し得たとしても、
過剰の分散剤が悪影響を2よほし、塗工時にスクラッチ
やビーディングが発生しやすく、また得られる塗工紙に
ぬりむらが発生したり、光沢の低下がおこりか′i2な
い。
本発明は、これらの欠点をなくし、非常に少ない分散剤
の使用址で充分に解膠した、しかも長時間にわたって、
低粘度で安定な高濃度の沈降性炭酸カルシウムの水系分
散体を提供することを目的とし、沈降性炭酸カルシウム
と水と高分子ポリカルボン酸又はそのアルカリ塩類とか
ら成る沈降性炭酸カルシウム水系分散体に2いて、Sr
塩又はBa塩もしくはその両者とが添加されるとともに
、強力に攪拌混合されることによジ調製されることを特
徴とするものである0本発明にPいて、コロイド質沈降
炭酸カルシウムと高分子ポリカルボン酸系分散剤とSr
塩又はB、塩もしくはその両者との併用とからなる分散
体が顕著な効果tもたらす理由については未だ詳らかで
ない点もあるが、主たる理由は次のように考えられる。
即ち、高分子ポリカルボン酸又はそのアルカリ塩類の炭
酸カルシウム水系分散体に対する分散性向上、粘度低下
効果については、一般に高分子ポリカルボン酸又はその
アルカリ塩類が水和層を伴う炭酸カルシウムの粒子表面
に吸着し、荷電的、立体障害的に炭酸カルシウム粒子の
分散を助け、凝集を防ぎ粘度が低下すると考えられてい
る0その場合Sr塩又はBa塩もしくは七の両者を高分
子ポリカルボン酸又はそのアルカリ塩類と併用して使用
すると、水利層を併う炭酸カルシウム粒子表面における
高分子ポリカルボン酸又はそのアルカリ塩類の成層がS
r址に* BB塩なしの高分子ポリカル7にン酸又はそ
のアルカリ塩類の単独の場合より、水利層とi!き換っ
ての@冨が充分に行われ、少黛添加でも有効的にV女状
態に吸着し、そのため自由水が坩加して粘展低下効果が
一層顕著に現われるものと考えられる。本発明に係るコ
ロイド質沈肚炭酸カルシウム(普通は、平均粒子系7μ
m以下)としては、水酸化カルシウム水濁液と炭酸ガス
の反応によって得られるいわゆる炭酸ガス化合法によっ
て生成された炭酸カルシウム、塩化カルシウム水溶液に
炭酸ソーダ又は炭酸アンモニウム水耐液を添加して得ら
れるいわゆる塩化カルシウム法により生成された炭酸カ
ルシウム、その他いずれの方法による沈降性炭酸カルシ
ウムでも使用できる。
本発明に2いて使用する高分子ポリカルボン酸又はその
アルカリ塩類としては、アクリル酸恵合物、アクリル酸
とアクリレート共産合物、アクリル酸とマレイン酸共厘
合物、マレイン酸とスチレン、酢酸ビニル、エチレン2
.ブチレン、インブチレン、ブタジェンなどのモノマー
との共重合体などのうち、分子量!00〜100.00
0好ましくは/、θ0θ〜so、 ooo  でこの重
合物中カルボン酸基が少なくと%/3%以上好ましくは
コθチ以上含有する重合物およびこれらのアルカリ金属
塩アンモニウム塩、アミン塩などのアルカリ塩で水溶性
のものが挙げられる。これら高分子ポリカルボン酸又は
そのアルカリ塩の使用量tよ、・使用する炭酸カルシウ
ムあるいは雇終的に得ようとする水系分散体の粘度によ
って異なるものであるが、本発明における炭酸カルシウ
ムの平均粒子径/111n以下の低粘度の水系分散体を
得るには0.7〜j重量%で充分である。まだ、本発明
におけるSr塩又はBa塩としては各々の炭酸塩、硫酸
塩、塩化物、水酸化慟、酸化物等を挙げることができる
。これらSr塩又はBa塩もしくは、その両者の添加散
は水系分1ir体を構成する炭酸カルシウムに対しS、
又はBaもしくはその両者が0.00j%以上好ましく
は0.07 %以上であることが必要であり、Sr又は
B8もしくはその両者の添加瞳がo 、oos%未満の
場合、それらの添〃■による効果は確認しがたく、高分
子ポリカルボ/j″’Jl又はそのアルカリ塩の単独添
加使用による結果とさほどかvt)はない。また、これ
らSr塩又はBa塩もしくはその両者の添加時期は炭酸
カルシウムケーキ、高分子ポリカルボン酸又はそのアル
カリ1胤と共に添加する炭酸カルシウム水系分散体の製
造時で充分その添加効果を発揮するが、さらに好ましく
は炭酸カルシウム水系分散体に使用する沈降性炭酸カル
シウムを前記のような方法で製造する炭酸化工程の開始
前又は炭酸化工程中に添加するか、または炭酸化工程完
了後書られる炭酸カルシウム懸濁液中に添加するのが好
ましい。本発明の炭酸カルシウム水系分散体を製造する
強力攪拌装置は一般に用いられているもので充分で6D
、例えば、リボンミキザー、ニーグー、ボールミル、高
速ディスパー、ホモジナイザーなどがある。かくして得
られる炭酸カルシウム水系分散体は、炭酸カルシウム固
形分#:度がjO〜7j重凰チと高濃度にもかかわらず
低粘度であり、なおかつ長期間放置してもプリン状ある
いはスポンジ状にならない懸濁安定性の良好な性質を有
し、従来にはなかった工業的に有用な新しい組成物を本
発明によって始めて提供することが可能となるものであ
る。本発明炭酸カルシウム水系分散体は、紙、ゴム、ラ
テックス、水系の合成樹脂、塗料。
インキ、接着剤などに対し、優れた機械的性質、光学的
性質を付与し、寸だ操業性を非常に良好ならしめる易分
散型充填剤又は顔料として用いることができるが、目的
、用途によっては不発1男炭酸カルシウム水系分散体を
ペースにし、これに他の充填剤、顔料、その他の必要添
加剤の粉末または水分散体にしたものを適宜まぜて易分
散型混合分散体として使用することもでき、本発明の利
用法の一つとして工業的に有用に利用されるもの1ある
。以下、実施例を具体的に説明ノー乙。
〈実施1317〜実施例!、比較例1〉水酸化力ルシク
ム’i/グhΔの葭度で含ひ30QCにmM製した石灰
乳/ざ01中に二酸化炭素源度がJ容量チの炭酸ガスを
/j001JLルの速度で導通し、36(1)rpmの
攪拌速度で反応g、を攪拌しつつ炭酸化反応全行い、反
応開始76時間後PH7,0,温度20°Cで炭酸化反
応を停止した。このよりにして得られた炭酸カルシウム
はθ、2〜o、4tμmの粒子径(4子顕微鏡視野によ
る7次粒子の大きさであり、以下電顕写真視野という)
を有する炭酸カルシウムであった。炭酸化反応停止後、
炭酸カルシウム水11イ濁液を6等分しご個の容器に移
しかえた後、その内7個をのぞく他の5個に表−/に示
すようにSr塩、Ba塩を添加し、7時間攪拌を続け、
その波谷々の炭酸カルシウム水懸濁1v、をフィルター
プレスを用い脱水し約7/%のプレスケーキ全書た。こ
のようにして得られた炭酸カルシウムのプレスケーキに
分散剤(アクリル酸とマレインMの共重合物のカリウム
塩)を添加した後高速ラボディスパー(特殊機化工業(
株)哀)を用いて炭酸カルシウム水系分散体を調製した
。添加剤名、Sr、Baの添加率、分散剤の添加率、炭
酸カルシウム水系分散体の固形分1度及び粘度変化を表
−/に示す。表−/の結果から本発明品(実施例/〜j
)はS1垣又はB8塩無使用である比較例1とくらべ良
、好な結果全示して2り、Sr塩又はBa塩の添加が低
粘度炭酸力ルシクム水系分散体の調製には不可欠である
ことは明確である0 (比較例2) 水酸化カルシウムを/473μに濃度で含む3θQCに
調製した石灰乳30!中に二酸化炭素源F℃が〃容岸:
%の炭酸ガスを3001/JLa、の速度で導通し、3
乙θr J)ITIの攪拌速度で反応液f:攪拌しつつ
炭酸化反応を行い、反応開始/、2M間後PH7,2,
温度乙J0Cで炭酸化反応を停止した。このようにして
得られた炭酸カルシウムは0.2〜のグ11mの粒子径
(電顕写真視野)を有する炭酸カルシウムであった。炭
酸化反応停止後炭酸カルシウム水懸濁液をフィルタープ
レスを用いて脱水し約7/%のプレスケーキを得た。こ
のようにして得られた炭酸カルシウムのプレスケーギ分
散剤(ポリアクリル酸系)を添加した後、高速ラボディ
スパー(特殊機化工業(株)製)を用いて炭酸カルシウ
ム水系分散体全調製した。分散剤の添加率、炭酸カルシ
ウム水系分散体の固形分濃度及び粘度変化ケ表−2に示
す。
〈実施例617.!〉 比較例−2に用いた石灰乳に表−ノに示すようにSr塩
又はBFL塩を同じく表−コに示す添加率で添加した後
炭酸化反応を行うことをのぞいて比較例−2と同様の方
法で炭酸カルシウム水系分散体全調製した0添加剤名、
Sr、Baの添加率、炭酸カルシウム水系分散体の固形
分濃度及び粘度変化を表−2に示す。なお、実施例6〜
ざで得られた炭酸カルシウムはすべて0゜、2〜0.り
戸(電顕写真視野)の粒子径分有する炭酸カルシウムで
あった。表−2の結果から本発明品(実施例6〜と)は
比較例−2とくらべて良好な結果を示しており、Sr塩
又はハ塩の添加が高濃度かつ低粘度の炭酸カルシウム水
系分散体の調製には不可欠であることが明確である。
(比較し03) 実施例−乙に用いた添加剤5rCOeの添加威奮ン。に
変更することをのぞき、実施例−乙と同様の方法で炭酸
化を行い、同様の方法で炭酸カルシウム水系分散体を調
製した。これにより得られ次炭酸カルシウムは0.2−
〇、グμm(電顕写真視野)の粒子径を有する炭酸カル
シウムでろつまず炭酸カルシウム31,13重量% ス
ターチ(MS !600) 3 j A 量% ラ−7
−ツクスCJSR(M/1)jO重面形 分散剤0,3
3M嵐%及び水グ0重量%からなる塗工液を調製し、こ
れ全米J−vp;グ!/イのコート紙にコーティングロ
ッドで//1/イ片面塗工を行い、これを温1反20℃
 二ッグ圧!θkJVGrn 3回通紙の条件下でスー
パーカレンダーにかけて道工、紙を得だ。
この結果全表−Zに示す。
表−Z なお、各試j倹の評価は次の方法によジ行った。
1.60rpm Low−Vis : B m粘度計−
5℃で1lll1足2、  醇00 r pm Hi 
−Vi s : ”−キコーレス粘度計2jOCで測定 3、 白紙光沢度  ニゲロスメーター76−230測
定 4、 印刷光沢度  °  同  上 5、 不透明度   二ノ・ンタ一式白色度計測定 6、 表面強度   : IGT印刷適注試験機o4り
定 以上のような塗工紙試験結果から1男らかなように、本
発明方法により得た炭酸カルシウム水系分散体は、紙塗
工用として、各物性において良好であることが確認され
る。
出願人  丸尾カルシウム株式會社 、。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)  沈降性炭酸カルシウムと水と高分子ポリカル
    ボン酸又はそのアルカリ塩類とから成る沈降性炭酸カル
    シウム水系分散体において、Sr塩又はBa導もしくは
    その両者とが添加されるとともに、強力に攪拌混合され
    ることにより調製されることを%徴とする、沈降性炭酸
    カルシウム水系分散体。
  2. (2)Sr又はB、もしくはその両者の添加址か炭酸カ
    ルシウムに対し4Q0!%以上であることを特徴とする
    特許請求の範囲オ/項記載の水系分散体。
JP57176796A 1982-10-06 1982-10-06 沈降性炭酸カルシウム水系分散体 Granted JPS5969426A (ja)

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