JPS596640B2 - 還元型グルタチオン抽出液の濃縮精製法 - Google Patents

還元型グルタチオン抽出液の濃縮精製法

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JPS596640B2
JPS596640B2 JP12521781A JP12521781A JPS596640B2 JP S596640 B2 JPS596640 B2 JP S596640B2 JP 12521781 A JP12521781 A JP 12521781A JP 12521781 A JP12521781 A JP 12521781A JP S596640 B2 JPS596640 B2 JP S596640B2
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reduced
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glutateone
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邦男 秦
貞夫 高橋
紀男 松倉
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、還元型グルタテオン抽出液を濃縮精製する方
法に関するものである。
一般に、酵母から還元型グルタテオンを分離するには、
常法に従い酵母菌体を酸、たとえば1.ON硫酸水溶液
で抽出し、この抽出液を濃縮除濁した後濃縮液より銅塩
として単離することが出来る。
還元型グルタチオンは水溶液の状態では非常に不安定で
分解及び酸化反応を受け易く、更にこれらの反応は温度
の上昇にともない急速に進行し、収率、及び純度の低下
をきたす。
このため従来の蒸発濃縮法によって抽出液を濃縮するに
は、還元型グルタチオンの分解及び酸化反応を抑制すべ
く蒸発温度を可能なかぎり低くし、できれば常温で行な
うことが望ましい。
理論的には、蒸発温度を低くとることは、蒸発罐内圧力
を減圧すれば可能になる。
しかしながら、実際面では装置の機能上減圧には限界が
あり、熱効率や設備費等を考慮すれば装置内の蒸発液温
としては50〜60゜Cが下限であり、常温下での濃縮
は非常に難かしいという欠点があった。
本発明は、上記従来法の欠点を改良したもので、抽出液
を前処理として限外沢過膜により充分清澄化した後に、
逆浸透膜を用いて濃縮することにより、常温で且つ短時
間に還元型グルタテオンを分解及び酸化させることなく
濃縮精製することを可能にしたものである。
一般に、酵母菌体より還元型グルタテオンを抽出処理し
た後、抽出液と抽出残酵母を分離するには、デラバル型
遠心分離機が使用される。
この際得られる抽出液には、機械的に破砕された微細な
酵母破片や菌体より抽出された蛋白等コロイド状の濁質
物が、完全には分離されずに混入して来る。
これら濁質物が濃縮抽出液に混入した状態で次の還元型
ン゛ルタtオン単離のためのグルタテオン銅塩析出工程
に持ち込まれた場合、この濁質物は析出するグルタチオ
ン鋼塩フロックに凝集混入し、このため単離還元型グル
タチオンの純度が低下するのみならず、抽出液よりのグ
ルタチオン銅塩フロックの分離並びに洗滌操作に支障を
きたす。
さらにこのグルタテオン銅塩フロックと共に分離された
濁質物は、グルタテオン銅塩懸濁水溶液に硫化水素を吸
収させ銅を硫化銅としてグルタテオン銅塩より分離沈澱
させ還元型グルタテオンを水溶液として再溶解せしめる
段階で、硫化水素と反応し蛋白質の硫化物に変化するた
め、還元型グルタテオン水溶液との分離を完全に行なう
ことが困難である。
このために、分離グルタテオン水溶液が着色し後工程で
の精製に支障をきたす。
従つ℃、抽出液の除濁は極めて重要なポイントである。
従来の蒸発濃縮法では、抽出液の濃縮段階で濁質物は凝
集フロック化するため濃縮液を珪藻土による通常の清澄
沢過を行なえばある程度の清澄濃縮抽出液が得られるが
、必ずしも完全ではないために後工程での精製処理の煩
雑さは避けられない。
更に、珪藻土は溶存還元型グルタテオンの分解を促進す
る傾向にあるために、逆に還元型グルタチオンの収率な
低下させる結果となってしまう。
このため、従来の蒸発濃縮・除濁法によれば、抽出液中
の還元型グルタテオンに対する最終濃縮液中の還元型グ
ルタテオンの収率は、せいぜい80%程度であった。
本発明者らは還元型グルタチオンの逆浸透膜による濃縮
工程の前処理としての除濁工程に、適切な膜を選択した
限外沢過膜分離法によりPH2.0〜3.5の範囲内で
除濁することにより、抽出液中の溶存還元型グルタチオ
ンの分解を促進させることなく非常に清澄な抽出液を得
ることが出来ることを見出した。
即ち、本発明の特徴は、還元型グルタチオン抽出液を常
温且つ低PRに℃限外沢過膜を用いて短時間に沢過する
ことにより必要且つ充分の清澄液を得、これを逆浸透膜
を用いて常温且つ短時間に沢過することにより抽出液中
の溶存還元型グルタテオンの酸化及び分解反応を抑制し
ながら濃縮することにある。
ここでいう限外沢過膜とは、分画分子量150000以
下の膜であり、還元型グルタテオン抽出液がもつ低PH
(2.0〜3.5)域で長期間その特性が変らぬ限りど
のような材料でできていても良いが、沢過膜の型態はテ
ユーブラー状でなげればならない。
例として、鍾淵化学工業KK製PS−100及び150
、並びに日東電気工業KK製NTU−20100−18
Aを挙げることができる。
更に、分画分子量150000以下の膜とは分子量20
000のポリエチレングライコールの阻止率20%以上
の限外沢過膜をいう。
分画分子量が150000より大きい場合でも、抽出液
の除濁は可能で少くとも通常の清澄沢過による除濁以上
の効果はあるが、抽出液中の微細なコロイド状の濁質物
を完全には除くことができないため、次の工程である逆
浸透膜による除濁抽出液の濃縮の段階で膜の初期透過流
束が低くなったり、濃縮時間の経過に伴い透過流束の低
下が急速に進む等膜汚染による影響があらわれると同時
に濃縮液の液質の低下をも伴うことになる。
温度、pHの沢過条件は抽出液の持つ特性から温度25
〜35゜C,pH2.0〜3.5附近で沢過を行なう。
沢過残液は水にて希釈し再度限外沢過を行なえば目的グ
ルタテオンの収率なさらに高めることが出来る。
除濁抽出液の濃縮に使用する逆浸透膜とは、シュークロ
ーズ除去率99%以上の膜であり、還元型グルタチオン
抽出液の持つ低pH(2.0〜3.5)域で長期間その
特性が変らぬ限り如何なる材質でできていても良く、又
沢過膜の形態は平板状、筒状、あるいは非常に細い筒状
ないしは中空糸状その他一般に逆浸透沢過に適した形態
であるかぎり任意である。
例としては東レKK製SC−5100、米国オスモニツ
クス社製97CAがあげられる。
ここで、シュークローズ除去率99係以上の逆浸透膜と
は、シュークローズ濃度0.1%(1000ppm )
の原溶液を沢過した時透過液側のシュークローズ濃度が
0.001%( 1 0 ppm )以下となる逆浸透
膜である。
還元型グルタチオン抽出液の逆浸透膜による濃縮におけ
る重要なポイント(ζ還元型グルタテオンの膜透過性に
ある。
膜透過性が高ければ、濃縮による透過液の流出に伴ない
還元型グルタチオンの流失する量が増加し、還元型グル
タテオンの濃縮収率の低下につながる。
即ち、逆浸透膜として要求されるものは、還元型グルタ
テオンは透過せず、水の透過流束の高いものということ
になる。
シュークローズの除去率99%以上の逆浸透膜ではほぼ
この目標に近い結果かえられるのに対し、除去率99%
以下の膜ではこの除去率の減少にともない急激に還元型
グルタテオンの透過量は増太し収率が低下する。
以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
しかし本発明は実施例により何らの制限を受けるもので
はない。
〔実施例 1〕 常法に従い酵母菌体を1.ON硫酸水溶液で抽出し、デ
ラバル型遠心分離機にて分離したグルタテオン抽出液5
00lを日東電気工業KK製限外沢過膜NTU−2 0
1 0 0−1 8A(チューブラー状分画分子量1
00000、膜面積1.6J)を用いて、透過圧6.0
Kg/,,1、循環液流量18l/分で濃縮側液を循環
しつつ透過液450lを得た。
清澄沢液のミリポアー膜(0.45μ孔径)について沢
過閉塞常数は5.5 X 1 0−’ ( 1 /me
)で珪藻土沢過による清澄沢液の1/7であった。
次に、上記の限外沢過膜により除濁した清澄沢液を東レ
KK製逆浸透膜SC−5100(スパイラル状、膜面積
6.5.’)を用い平均透過圧50K9/crA、循環
液流量20l/分で濃縮液を循環しつつ濃縮度4倍迄濃
縮した。
この際逆浸透膜透過液中への還元型グルタテオンの透過
はトレース程度であった。
抽出液中の還元型グルタテオンに対する最終濃縮液中の
還元型グルタチオン収率は、通常の蒸発濃縮・除濁法に
よる収率と比較して5%程高い結果が得られた。
昧施例 2〕 実施例1と同様のグルタチオン抽出液500lを日東電
気工業KK製限外沢過膜NTU−20100−18A(
チューブラー状、分画分子量100000 ,膜面積1
.6i)を用いて、透過圧6.OK9/crA循環液流
量18l/分で濃縮液側液を循環しつつ透過液450l
を得た。
この際得られた沢過残液は501であった。
このP過残液に当量(50l)の洗滌水を加えて2倍に
稀釈した後、前回と同一の条件でもって限外沢過を行な
い透過液75lを得た。
得られた透過液を最初の透過液と合せて525lの透過
液とした。
この透過清澄液のミリポアー膜(孔径0.45μ)につ
いての沢過閉塞常数は1.5 X 1 0−’ ( 1
/薇)であった。
次に、上記の清澄透過液を東レKK製逆浸透膜SC−5
100を用い℃実施例1と同一の条件で濃縮度4倍迄濃
縮した。
この際得られた還元型グルタチオンの収率は、蒸発濃縮
法と比較して15%程の収率増が見られた。
峡施例 3〕 実施例1と同様のグルタテオン抽出液200lを鍾淵化
学工業KK製限外沢過膜PS−150(テユーブラー状
、分画分子量150000膜面積0. 417 )を用
い透過圧3−OKti/cd、循環液流量103l/分
で濃縮液側液を循環しつつ透過液160lを得た。
清澄液のミリポアー膜(0.45μ孔径)についての沢
過閉塞常数は12.4X1 0−’ ( 1 /me
)で珪藻土沢過による清澄液の約1/3であった。
上記の限外沢過膜により除濁した清澄液を、オスモ製逆
浸透膜97CA(スパイラル状、膜面積5m2)を用い
て、平均透過圧30Kg/crIL、循環液流量20l
/分で濃縮液を循環しつつ濃縮度4倍迄濃縮した。
この際逆浸透膜透過液中への還元型グルタチオンの透過
は2ppm弱であった。
抽出液中の還元型グルタテオンに対する最終濃縮液中の
還元型グルタチオンの収率は93%であり、通常の蒸発
濃縮・除濁法による収率と比較して16係程高い結果が
得られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 酵母を酸性下で抽出処理した還元型グルタテオン抽
    出液をPH2.0〜3.5の範囲内で分画分子”−15
    0000以下の合成樹脂系テユーブラー状里 限外沢過膜を用いて沢過精製を行なった後、シュークロ
    ーズ除去率99%以上の逆浸透膜を透過させて濃縮する
    ことを特徴とする還元型ク゛ルタチオン抽出液の濃縮精
    製法。
JP12521781A 1981-08-12 1981-08-12 還元型グルタチオン抽出液の濃縮精製法 Expired JPS596640B2 (ja)

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CN106282280A (zh) * 2016-09-21 2017-01-04 河北美邦工程科技股份有限公司 一种谷胱甘肽提取方法

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