JPS596384Y2 - 冷凍庫 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は複数段の蒸発器を具備する冷凍庫の改良構或に関
し、特に各蒸発器の連通接続部分の構威を良好にしたも
のである。

従来此種冷凍庫は、複数段に配設した蒸発器を貯蔵室内
にて相互に連通接続していた・め、その接続部が貯蔵室
内隅角部等に露出し、意匠的に欠点を有するばかりでな
く、貯蔵物品が衝接して接続部分を圧潰して冷媒流通を
阻害したり、折損等により冷却不能となる恐れが強かっ
た。

又蒸発器配設時貯蔵室内背壁に蒸発器が当接し、空気の
循環を阻害することが多かった。

本案は係る点に鑑みてなされたものであり、以下図につ
いて説明する。

１は外箱２、内箱３及び両箱２，３間に断熱材４を充填
して構或せる冷凍庫本体で、前記内箱３にて前面開口を
扉体５にて開閉自在に閉塞する貯蔵室６を形戊している
。

該貯蔵室６内には本体１底部機械室７内に配設された冷
媒圧縮機８等と共に冷媒回路を形戊する複数の蒸発器９
，９．９を相互に間隔を存して上下等に対向配設し、複
数位置より貯蔵室６内を冷却する。

前記蒸発器９は板状に形威するため、アルミニウム板Ａ
の裏面に蛇行状に屈曲した冷媒流通用の管体等よりなる
冷媒通路Ｂを添着して形戒するか、ロールボンド式にて
、或いは管体に多数の線状フィンを装着する等して形戊
し、且つ、各冷媒通路Ｂの端部Ｃ，Ｃ・・・・・・を前
記内箱３の隅角部等に穿設した透孔１０，１０・・・・
・・等より内箱３外へ突出して、前記外箱２と内箱３間
にて冷媒流通関係に連通接続している。

前記内箱３は穿設した前記透孔１０，１０・・・・・・
を含む近傍を局部的に貯蔵室６内へ膨出して、前記蒸発
器９の対向端が当接する突部１１，１１・・・・・・と
なし、前記蒸発器９と内箱３の背壁３Ａとの間に冷気流
通用の間隔Ｄを形戊すると共に、前記突部１１・・・・
・・より連続せる前記背壁３Ａ外面を彎曲形威して円弧
面部１２・・・・・・となし、この円弧面部１２・・・
・・・に略沿って内箱３を貫通した前記端部Ｃ，Ｃ・・
・・・・の１本或いは複数本を屈曲すれば端部Ｃ，Ｃ・
・・・・・を圧潰することなく屈曲が出来易く、シかも
内箱３に沿って連結出来対向せる外箱２との間隔を大き
くして本体１外表面での結露現象が少なくなる。

１３．１３は前記内箱３の両側壁に装着した蒸発器９支
持用の支持具であり、同様のものを各蒸発器９，９にも
対応して設けている。

本案は以上の如く各蒸発器の連通接続を内箱外で行って
いるため、貯蔵室内の意匠的弊害は解消されると共に、
物品の納出による事故も防止され安全性の向上も計れる
。

更に前記蒸発器の冷媒流通用の管体が貫通する透孔部分
の内箱を膨出して前記蒸発器と当接する突部を設けてい
るため、内箱と蒸発器間に間隔を形戒出来、貯蔵室内全
体への冷気流通が阻害されることなく良好となると共に
、この突部が内箱に形威された事により、透孔近傍の内
箱の強度が高められる事になり、従って蒸発器の端部を
透孔に挿通して屈曲する際に荷重が加わっても透孔周辺
の内箱が変形したり割れたリせず、組み立て作業性が向
上する。

この突部の近傍外面を彎曲形威して円弧面部となせば一
層蒸発器の端部屈曲作業等が良好となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案冷凍庫の概略縦断面図、第２図は同要部縦
断面図、第３図は同じく他の要部横断面図、第４図は同
要部分解せる一部切欠斜視図である。 ９・・・・・・蒸発器、１０・・・・・・透孔、１１・
・・・・・突部。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）内箱にて形或される貯蔵室内に、相互に間隔を存
   して対向配設され、夫々の冷媒通路の端部を前記内箱適
   所に穿設した透孔を貫通して前記内箱外に導出せられ該
   内箱外にて相互に連通接続される複数の蒸発器と、前記
   内箱の前記透孔部分を対向せる前記蒸発器に当接する様
   前記貯蔵室内に膨出して形威された突部と、該突部を除
   く前記内箱と蒸発器間に形威された間隔とから戊る冷凍
   庫。
2. （２）内箱の透孔より導出した冷媒通路の端部の屈曲部
   が沿う様前記内箱に膨出形威した突部近傍外面に湾曲し
   た円弧面部を形或した実用新案登録請求の範囲第１項記
   載の冷凍庫。