JPS644064Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、冷凍・冷蔵シヨーケースをその下部
左右両端で支える台枠に関するものである。

〔従来の技術〕

この種の台枠は、冷凍・冷蔵シヨーケースをそ
の下部左右両端で支える為に、左右両端に１つず
つ設けられる。第６図は従来の台枠で支えられた
冷凍・冷蔵シヨーケースの下部構造を示した断面
図である。シヨーケース本体２０は、周囲が断熱
パネル２１によつて囲まれており、断熱パネル２
１と背板２２との間の下部空間に設置された蒸発
器２３によつて冷やされた空気は、フアン（図示
せず）によつて図の矢印の如く循環し、庫内の棚
板２４に陳列された商品（図示せず）を冷やして
いる。図において、２５は冷気を吸い込むための
吸入口、２６は網板、２７は外箱前板、２８はキ
ツクプレート、２９は排水トラツプ、３０は側
板、３１は断熱パネル２１の下部に設けられた底
板である。台枠１０′は、シヨーケース本体２０
の下部左右両端で底板３１に取付けられ、シヨー
ケース本体２０を支えている。

第５図は第６図に示された従来の台枠１０′の
構造を示した斜視図である。台枠１０′は、上面
が開放した基体１１′と、該基体１１′の両端にス
ポツト溶接、電気溶接等で取り付けられた一対の
支持体１２′，１２′とから成り、該支持体１２′
の外方向に開いた上端面１２′ａには、台枠１
０′を底板３１にネジで固定するためのネジ用穴
１３′が設けられている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

このような従来の構造では、台枠１０′が複数
の部品より成つているために、個々の寸法のバラ
ツキが大きく、組付時において、ネジで締付ける
ためのネジ用穴１３′の位置がずれたり、高さ方
向の寸法の狂いが発生し易いという欠点があつ
た。又、複数部品であるため、台枠１０′の重量
が重く、取り扱いが面倒であつた。更に、補強部
材が横方向から見た場合、第５図に示されるよう
に斜めに出ているので、冷媒配管、排水配管等を
通す時の妨げになり、設置時点で切断してそれら
を通さなければならないという欠点もあつた。
又、複数部品のために高価になるという欠点があ
つた。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は、冷凍・冷蔵シヨーケースをその下部
左右両端で支える台枠において、長手方向に沿つ
た両端より同一方向に主面より約90度折り曲げら
れて互いに対向する一対の起立壁を有する断面コ
字型の長尺素材が、該長尺素材の両端から第１の
所定寸法位置にて前記起立壁の立ち上がつている
方向へ互いに対向するように約90度折り曲げら
れ、更に、両端から前記第１の所定寸法位置と異
なる第２の所定寸法位置にて該両端が互いに近接
するように約90度折り曲げられて、基底部と一対
の垂直立上げ部と一対の端部とから成り、かつ該
基底部及び該端部の主面同士が実質上互いに並行
である、形状略〓字型に形成され、少なくとも前
記端部の主面に、該端部の主面と前記冷凍・冷蔵
シヨーケースの下部とをネジで固定して当該台枠
を取付けるためのネジ用穴が設けられていること
を特徴とする。

〔実施例〕

以下、図面と参照して本考案の実施例について
説明する。

第４図は本考案による台枠で支えられた冷凍・
冷蔵シヨーケースの下部構造を示した断面図であ
り、第６図と同様の構造を有するものには同一参
照符号を付してある。本考案に係る台枠１０も、
第６図に示された従来の台枠１０′と同様に、シ
ヨーケース本体２０の下部左右両端で底板に取付
けられ、シヨーケース本体２０を支えている。

第１図は第４図に示された本考案による台枠１
０の一実施例の構造を示した斜視図である。台枠
１０は、主面１１より長手方向に沿つた両端より
同一方向に約90度折り曲げられて互いに対向する
一対の起立壁１２，１２を有した断面コ字型の形
状をしている。又、台枠１０は、基底部１３と、
該基底部１３の両端より約90度起立壁１２の立ち
上がつている方向へ折り曲げられた一対の垂直立
上げ部１４，１４と、主面が基底部１３の主面と
実質上平行となるように、端同士が互いに近接よ
うに垂直立上げ部１４より更に約90度折り曲げら
れた一対の端部１５，１５とからなる略〓字型に
形成された一体構造をしている。又、端部１５，
１５の主面には、該主面とシヨーケース本体２０
の底部３１とをネジ３２で固定するためのネジ用
穴１６がそれぞれ４個ずつ設けられている。更
に、ネジ用穴１６と対向する位置にねじ回し（図
示せず）の本体部分を挿入するためのねじ回し挿
入用穴１７が、基底部１３の主面に８個設けられ
ている。

このような構造を有する２つの台枠１０は、ね
じ回し挿入用穴１７を介して挿入されたねじ回し
により、ネジ３２で端部１５，１５とシヨーケー
ス本体２０の底板３１とが固定され、シヨーケー
ス本体２０の下部左右両端に取付けられそれを支
える。本考案による台枠１０は、一部品であり寸
法のバラツキ、穴位置のズレ等を極力小さくで
き、加工数も少なくできる。又、一部品であるた
め、素材使用量が少なくなり、軽量であるため、
取り扱いが非常に容易である。又、断面コ字型の
素材を用い、起立壁側へＲをつけて曲げているの
で、補強部材を使用しなくても十分な強度を保つ
ことができ、配管等のスペースも広く確保でき
る。

第２図は本考案による台枠の他の一実施例の構
造を示した斜視図である。第１図と異なる点は、
端部１５の起立壁間の幅を他のところより拡くし
て、端部１５の主面の出つ張らせた凸部１８を、
端部１５，１５にそれぞれ４個ずつ形成し、その
凸部１８にネジ用穴１６を設けている。これによ
り、基底部１３の主面にねじ回し挿入用穴を設け
なくてすむ。

第３図は本考案による台枠の更に他の一実施例
の構造を示した斜視図である。端部１５の主面に
設けられるネジ用穴１６の位置は、起立壁１２に
近接している。該ネジ用穴１６と対向する基底部
１３の起力壁間の幅を他のところより狭くして、
基底部１３の主面の凹んだ凹部１９より、ねじ回
しでネジ３２を回せるようにした。

〔考案の効果〕

以上説明したように、本考案によれば、一部品
で構成されているので、寸法のバラツキ、穴位置
のズレ等を極力小さくでき、加工数も少なくでき
る。又、素材使用量が少なくすむので軽量であ
り、取り扱いが非常に容易になる。更に、断面コ
字型の素材を用い、起立壁側へＲをつけて曲げて
いるので、補強部材を使用しなくとも十分な強度
を保つことができ、配管等のスペースも広く確保
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による台枠の一実施例の構造を
示した斜視図、第２図は本考案による台枠の他の
一実施例の構造を示した斜視図、第３図は本考案
による台枠の更に他の一実施例の構造を示した斜
視図、第４図は本考案による台枠で支えられた冷
凍・冷蔵シヨーケースの下部構造を示した断面
図、第５図は従来の台枠の構造を示した斜視図、
第６図は従来の台枠で支えられた冷凍・冷蔵シヨ
ーケースの下部構造を示した断面図である。 １０……台枠、１１……主面、１２……起立
壁、１３……基底部、１４……垂直立上げ部、１
５……端部、１６……ネジ用穴、１７……ねじ回
し挿入用穴、１８……凸部、１９……凹部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 冷凍・冷蔵シヨーケースをその下部左右両端
   で支える台枠において、長手方向に沿つた両端
   より同一方向に主面より約90度折り曲げられて
   互いに対向する一対の起立壁を有する断面コ字
   型の長尺素材が、該長尺素材の両端から第１の
   所定寸法位置にて前記起立壁の立ち上がつてい
   る方向へ互いに対向するように約90度折り曲げ
   られ、更に、両端から前記第１の所定寸法位置
   と異なる第２の所定寸法位置にて該両端が互い
   に近接するように約90度折り曲げられて、基底
   部と一対の垂直立上げ部と一対の端部とから成
   り、かつ該基底部及び該端部の主面同士が実質
   上互いに並行である、形状略〓字型に形成さ
   れ、少なくとも前記端部の主面に、該端部の主
   面と前記冷凍・冷蔵シヨーケースの下部とをネ
   ジで固定して当該台枠を取付けるためのネジ用
   穴が設けられてなる冷凍・冷蔵シヨーケースの
   台枠。 ２ 前記基底部の主面に、前記ネジ用穴と対向す
   る位置にねじ回しを挿入するためのねじ回し挿
   入用穴が設けられている実用新案登録請求の範
   囲第１項記載の冷凍・冷蔵シヨーケースの台
   枠。 ３ 前記ネジ用穴が、前記端部主面の前記起立壁
   に近接した位置に設けられている実用新案登録
   請求の範囲第１項記載の冷凍・冷蔵シヨーケー
   スの台枠。 ４ 前記ネジ用穴が設けられるところの前記端部
   の起立壁間の幅が、他の起立壁間の幅より拡く
   なつており、該拡げられて他より出つ張つた前
   記端部の主面に、前記ネジ用穴が設けられてい
   る実用新案登録請求の範囲第３項記載の冷凍・
   冷蔵シヨーケースの台枠。 ５ 前記ネジ用穴と対向するところの前記基底部
   の起立壁間の幅が、他の起立壁間の幅より狭く
   なつており、該狭められて他より凹んだ前記基
   底部の外側位置より、ねじ回しで前記ネジを回
   せるようにした実用新案登録請求の範囲第３項
   記載の冷凍・冷蔵シヨーケースの台枠。