JPS59590Y2 - 車両用液面検出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車両の燃料タンクにおける液面を検出して指示
器等を駆動しうる車両用燃料計発信器において、特に液
面の傾きに対する検出値の影響を少なくしたものである
。

近年、車両の燃料タンクの薄型化が進むと共に指示器に
応答性のよい交差コイル式可動磁石計器が使用されつつ
あるので、車両の加減速、旋回等の加速度によって液面
が傾くと、液面検出装置がその傾きの影響を受け、指示
器の針振れが大となる欠点がある。

本考案はこの点に鑑み、液面が傾いたときは可動部をロ
ックして検出値の変動を抑え、安定した検出値を出力し
うるようにした液面検出装置を提供する。

本考案の第１の実施例を第１図〜第３図で説明すると、
１は液面検出装置であって、水平に軸支された回転軸２
と、一端が回転軸２に回転可能に取付けられたＴ字状ア
ームで形成された可動部材３と、該可動部材３の枝部３
ｂの両端に固定されたフロー）５．５’と、回転軸２の
回転によって駆動される摺動抵抗器６とよりなり、該摺
動抵抗器６の一端は指示器７に接続され、液面の変動に
よる抵抗値変化に応動して、燃料計が駆動されるもので
ある。

３ａは該アームの一部分に形成された非円形断面、たと
えば楕円断面部であって、該楕円断面部３ａは該アーム
の移動軌跡に沿って形成されたフロート傾き抑制用の固
定部材８のスロワ）８ａに第２図に示すようにその長径
がスロット８ａの長手方向に一致するよう挿入されてい
る。

固定部材８は図示しない固定部にそのスロワ）８ａが鉛
直方向に伸びるように固定されている。

上記実施例の作動を説明すると、燃料が増減したときは
、その液面は大体水平を保って上下するのでＴ字状可動
部材３の枝部３ｂも水平に上下動し、回転軸２が回転さ
れ、燃料の増減が指示器７に示される。

車両に枝部３ｂの方向に沿った加速度が加わったときは
、それに応じて液面が傾くので、この傾きにより例えば
フロート５が上方に、５′が下方に動けば可動部材３は
矢印方向に回転し、可動部材３の楕円断面部３ａがスロ
ワ）８ａに干渉して可動部材３の回転軸２を中心とする
揺動運動は一時的にロックされ、液面の傾きによる摺動
抵抗器６の出力変動が抑えられる。

よって加速度による液面の傾きの影響の少ない液面検出
装置が得られる。

尚、楕円断面部３ａに代え四角、六角断面としてもよい
。

本考案は上記したように、液面に応動するフロート５，
５′と、該フロートによって回動されるアーム状の可動
部材３と、該可動部材の回動を１気的出力に変換する変
換部６とを有する燃料計蜀信器において、該可動部材の
一部に非円形断面部１３ａを形成すると共に、該非円形
断面部３ａの和動軌跡に沿って前記非円形断面部が遊嵌
されるスロワ）９ａを有する固定部材８を設け、前記フ
ロー１〜５，５′が液面の傾きによって傾いたとき、甫
記可動部材３の回転によって前記非円形断面部３ａを前
記スロワｌ−８ａに干渉せしめたので、本考案によれば
、加速度によって液面が傾いたとき、可動部材３が一時
的にロックされるので液面検出値の変動が少なく、指示
器７の針振れを小さくできる。

また本考案によれば、フロートの傾きによって可動部材
３と固定部材８とがロックするようにしたので、特別に
付加される部品点数が少なく、安価に実施できる等の効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１の実施例の斜視図、第２図は第１
図のＡ−Ａ断面図、第３図は第２図と同様な図であって
装置がロック状態にある図である。 １・・・液面検出装置、２・・・回転軸、３・・・可動
部材、５．５′・・・フロート、６・・・摺動抵抗器、
７・・・指示器、８・・・固定部材、８ａ・・・スロッ
ト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 液面に応動するフロート５，５′と、該フロートによっ
   て回動されるアーム状の可動部材３と該可動部材の回動
   を電気的出力に変換する変換部６とを有する燃料計発信
   器において、該可動部材の一部に非円形断面部３ａを形
   成すると共に、該非円形断面部３ａの移動軌跡に沿って
   前記非円形断面部が遊嵌されるスロワ）８ａを有する固
   定部材８を設け、前記フロー）５．５’が液面の傾きに
   よって傾いたとき、前記可動部材３の回転によって前記
   非円形断面部３ａを前記スロワ）８ａに干渉せしめたこ
   とを特徴とする車両用燃料計発信器。