JPS59590B2 - 抵抗加熱蒸着用ボ−ト - Google Patents

抵抗加熱蒸着用ボ−ト

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Publication number
JPS59590B2
JPS59590B2 JP1895976A JP1895976A JPS59590B2 JP S59590 B2 JPS59590 B2 JP S59590B2 JP 1895976 A JP1895976 A JP 1895976A JP 1895976 A JP1895976 A JP 1895976A JP S59590 B2 JPS59590 B2 JP S59590B2
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JP
Japan
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boat
cavity
temperature
resistance heating
embankment
Prior art date
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Expired
Application number
JP1895976A
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English (en)
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JPS52102681A (en
Inventor
康光 堀
隆男 長崎
明弘 友沢
紀之 中村
正親 鳴島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Publication of JPS52102681A publication Critical patent/JPS52102681A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は抵抗加熱蒸着において蒸着物を収容するボート
に関する。
周知のように、半導体装置、集積回路装置等の製造にお
いて、各物品にアルミニウム(1U)等の薄膜を形成す
るに際し、ボートの窪みに蒸着物(At)を入れた後、
このボートに電流を流すことによつて抵抗発熱させ、ボ
ート上のAtを蒸発させて物品面に蒸着させる方法、い
わゆる抵抗加熱蒸着法が採用されている。
従来、前記ボートはタングステン、モリブデン、タンタ
ル、黒鉛、アルミナ等の単一材で形成されている。
しかし、これらのボートでは高温状態の使用に対する劣
化が激しく、ボートの寿命が短かい。たとえば、タング
ステンボートでは2回しか使用できない。一方、数十回
使用できるボロンナイトライドボート(BNボート)が
提案されている。
このBNボートはBN、TiB2(チタンボライト)、
導通剤を主成分とするものである。ところで、ボート使
用時、溶融したAlがボートの窪みから這い上がつて、
ボートの両端であるクランプ部に徐々に延びる現象(這
い上がり現象)が生じる。
そして、この現象は使用回数の少ない前記タングステン
ボートなどでは弊害は少ないが、使用回数の多いBNボ
ートでは弊害は大きい。すなわち、Atが這い出すこと
によつて蒸発するAt領域が変化することにより、蒸着
速度や蒸着膜厚分布が一定とならなくなる。また、流出
したAtが附着したボート部分では、At部分を電流が
流れるためボートの発熱が少なくなり、さらにAtの這
い出しが進展する。そして、Atの這い出しが続く結果
、Aιと電極が接触してショートを起こし、蒸着処理が
できなくなり、ボートの寿命が短かくかる。そこで、第
1図に示すように、板状のボート1において、中央上面
の窪み(キャビティ)2と電極3でクランプされるクラ
ンプ部4との間の連繋部5の板厚を薄くすることによつ
て、ボート部分の電気抵抗の増大を図り、この連繋部5
の温度を高くし、キャビティ2から這い出たAtが、こ
の連繋部5で蒸発するようにした構造が提案されている
しかし、このような形状のボートであつても、なおAt
の這い上がりが生じることがわかつた。
すなわち、新しいボートはAt等の蒸着物(金,銀等)
に対して漏れ性が悪い。このため、Atがボートのキヤ
ビテイ(窪み)内で溶ける瞬間球状化してしまい、この
状態でキヤビテイ内を動き回り、徐々に漏れはじめ広が
つていく。したがつて、最初の蒸着では徐々に蒸着が進
行するため、蒸着時間が長くなるとともに蒸着膜厚分布
が不均一となる。そこで、新しいボートを使用する場合
には、キヤビテイ内にキヤビテイ内部全域が漏れるに最
小にして充分な量のAtを充填して予備加熱蒸着させる
。また、被蒸着物を用いた場合には被蒸着物は廃棄する
。この結果、キヤビテイの表面には黒色の高融点反応物
が形成さへAtの漏れ性が良くなり、第2回目の加熱蒸
着から本工程に使用できる。なお、前記予備加熱蒸着に
あつて、最初からボートに多大の電流を流すと、Atの
蒸発が速くなり、充分にキヤビテイ全域に広がらない。
そこで、最初は比較的小さな電流(たとえば6V,18
0A)を流すことによつてAtを溶融させ、Atがキヤ
ビテイ内に広がつた状態で電流量を増大(たとえば、8
V,320A)させる二段方法を採つている。また、2
回目以降の蒸着作業においてもAtを入れた後、最初は
低い温度でAtを溶かその後ボートを高温にして蒸着を
行なう方法が採られている。そして、この最初の第1低
温加熱工程において多くAtが這い出ることがわかつた
また、本発明者は溶融したAtは低温部へ流入し易いと
いう現象を発見した。すなわち、第2図aのボート形状
に対応して同図bで示すように、ボートの温度分布はキ
ヤビテイ2の中央部位(ボート全長Lの1/2の部位)
が最も高く、キヤビテイ2を形成するクランプ部側の堤
部分6(ボートの左側からaの長さ位置)ではボートの
断面積が他の部分よりも大きいことから電気抵抗が減少
し、発熱量が低下するため、局部的に温度(T)の低い
領域ができる。また、溶融したAtがボートの温度が低
いことから、蒸着に時間が掛るた八長くキヤビテイ内に
留まる。
そして、この間に順次温度の低い領域、すなわち、堤部
分6にAtは移動する。したがつて、本発明は溶融状態
のAtは低温領域に流動するという現象を利用すること
によつて成されたものであり、その目的とするところは
、蒸着速度、膜厚分布を一定にすることができるボート
を提供することにある。
また、本発明の他の目的は寿命の長いボートを提供する
ことにある。
以下実施例により本発明を詳細に説明する。
第3図に本発明による抵抗加熱蒸着用ボートの一実施例
を示す。同図に示すように、このボート7は細長の板状
物からなるBNボートであり、ボート7の中央部には蒸
着物、たとえばAtを入れる窪み(キヤビテイ)8を有
するキヤビテイ部9と、両端の電極を取り付けるクラン
プ部10と、キヤビテイ部9とクランプ部10とを繋ぐ
薄い連繋部11とからなつている。また、キヤビテイ8
のクランプ部10側の両端縁に沿うボート下面および側
面部分には溝12が設けられている。したがつて、溝1
2を有するボート部分は他のキヤビテイ部分に較べて断
面積が小さくなつている。このため、第4図A,bで示
すように、キヤビテイ8を形成するクランプ部側の堤部
分13(ボートの左端からaなる位置)は他のキヤビテ
イ部分に較べて温度が高くなる高温領域を形成するよう
になつている。たとえば、溝位置(ボートの左端からb
で示す位置)での温度T,を1700K前後とする。な
おT。はこの場合1500Kを示す。このようなボート
7によれば、キヤビテイ8の両端縁を形成するボート部
分は部分的にその断面積が他の部分に較べて小さく形成
されているので電気抵抗が大くなる。この結線、第4図
bで示すように、この部分は発熱量が高く温度が高くな
る。そこで前記のように、蒸着物(At)のBNポート
に対する漏れ性の向上を図る予備加熱蒸着あるいは通常
の蒸着等における第1低温加熱工程(たとえば6Vで1
80Aを流す)において、高温領域におけるAtは高温
領域、すなわち、キヤビテイ8の中心方向あるいは堤部
分13に向かつて流れ出す。しかし、高温領域でのAt
の蒸気化率は第8図のグラフで示すように、他の領域に
較べて極めて高い(同グラフでMpはAtの溶融点を指
す。)。たとえば、蒸気圧(P)は温度(T)1500
Kにおいて10−2T0rrに対して、1750Kでは
6×10−【TOrrとなり、蒸気圧は1桁も高くなる
ため、Atの蒸気化が速い。したがつて、高温領域内の
Atは流動する間に蒸発するため、従来のように、At
が堤部分13を乗り越えて這出ることはほとんどなくな
る。また、高温領域のキヤビテイ中心側のAtは低温域
に向かつて流動する(この場合、堤部分へ移動するとき
と同様にAt蒸発も生じることは勿論である)ことから
、従来のようにキヤビテイ内のAtの堤部分への流動も
生じない。この結果、常に一定のAt溶融面積を維持で
きるとともに、一定の温度分布状態を形成することがで
きるので、蒸着速度を一定にし、被蒸着物面に形成され
る膜厚の均一化を図ることができる。なお、本発明は前
記実施例に限定されない。
たとえば、キヤビテイ部両端に対応するボート下面にの
み溝を設け、部分的にボートの断面積を小さくし、発熱
を大きくする構造でもよい。また、第5図で示すように
、ホーロ4のキヤビテイ15において、クランプ部16
側のキヤビテイ部分を一部ボートの幅員方向に広くかつ
その底を深く形成することによつて、クランプ部側のキ
ヤビテイ縁のボート断面積の減少化による電気抵抗の増
大、すなわち発熱の増大を図つてもよい。
また、第6図に示すように、ボート17のキヤビテイ部
18の下面をキヤビテイ部18の中心から堤部分19に
向かつて徐々に深く削つて、キヤビテイ部18のクラン
プ部20側部分の温度を高くしてもよい。さらに、第7
図で示すように、ボート21の中央上面に設けられたキ
ヤビテイ22において、クランプ部23に向かつてキヤ
ビテイ22の底を徐徐に深くすることによつて、キヤビ
テイ22のクランプ部23側の温度を高くするようにし
てもよい。
また、本発明はキヤビテイ内に入れる蒸着物としてはA
tに限らず、金,銀等でもよい。
また、ボートはNBボートに限らず他の黒鉛等従来から
用いられているボートにも適用できる。
以上のように、本発明の抵抗加熱蒸着用ボートによれば
、蒸着物を収容するキヤビテイの両端縁部に高温領域が
できるようボートの断面積を小さくすることによつて電
気抵抗の増大を図つた。この結果、この高温領域でのA
tはキヤビテイの中央に流れるとともに蒸発する。また
、キヤビテイの堤部分へのAtの流出は高温領域におけ
るAtの蒸発が大きいことから、堤部分に達する間に蒸
発してしまう。したがつて、従来のようなキヤビテイか
らのAtの這い出しはほとんどなくなり、シヨート不良
、蒸着速度の不安定、膜厚の不均一などは防ぐことがで
き、ボートの寿命を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の抵抗加熱蒸着用ボートの斜視図、第2図
A,bは同じくボートの温度分布状態を示す説明図、第
3図は本発明の一実施例による抵抗加熱蒸着用ボートの
斜視図、第4図A,bは同じくボートの温度分布状態を
示す説明図、第5図は本発明の他の実施例を示す斜視図
、第6図は同じく他の実施例を示す斜視図、第7図は同
じく他の実施例を示す一部断面斜視図、第8図はアルミ
ニウムの温度一蒸気圧曲線を示すグラフである。 1・・・・・・ボート、2・・・・・・窪み(キヤビテ
イ)、3・・・・・・電極、4・・・・・・クランプ部
、5・・・・・・連繋部、6・・・・・・堤部分、7・
・・・・・ボート、8・・・・・・キヤビテイ、9・・
・・・・キヤビテイ部、10・・・・・・クランプ部、
11・・・・・・連繋鳳 12・・・・・・溝、13・
・・・・・堤部分、14・・・・・・ボート、15・・
・・・・キヤビテイ、16・・・・・・クランプ部、1
7・・・・・・ボート、18・・・・・・キヤビテイ部
、19・・・・・・堤部分、20・・・・・・クランプ
部、21・・・・・・ボート、22・・・・・・キヤビ
テイ、23・・・・・・クランプ部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 蒸着源を収容するキャビティの端縁部において、上
    記端縁部の断面積を上記キャビティの他の部分の断面積
    よりも小さくなるように形成したことを特徴とする抵抗
    加熱蒸着用ボート。
JP1895976A 1976-02-25 1976-02-25 抵抗加熱蒸着用ボ−ト Expired JPS59590B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1895976A JPS59590B2 (ja) 1976-02-25 1976-02-25 抵抗加熱蒸着用ボ−ト

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JP1895976A JPS59590B2 (ja) 1976-02-25 1976-02-25 抵抗加熱蒸着用ボ−ト

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JPS52102681A JPS52102681A (en) 1977-08-29
JPS59590B2 true JPS59590B2 (ja) 1984-01-07

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JP1895976A Expired JPS59590B2 (ja) 1976-02-25 1976-02-25 抵抗加熱蒸着用ボ−ト

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KR100489304B1 (ko) * 2002-12-23 2005-05-17 재단법인 포항산업과학연구원 저항가열 보트 및 그 제조방법
CN110629168B (zh) * 2019-10-30 2021-11-02 东北大学 一种真空镀膜机的蒸发装置

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JPS52102681A (en) 1977-08-29

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