JPS595812B2 - 冷凍装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、冷凍装置における空気側熱交換器のデフロ
スト装置に関するものである。

一般に、冷暖房装置においては、通常外気温度が大巾に
変化するので空気側熱交換器のデフロストを完全に行な
わせるため、四方弁を切換えて圧縮機から直接ホットガ
スを供給して行なうリバースサイクルデフロストが殆ん
どである。

ところが、外気温度が０℃以上あれば圧縮機を停止する
だけで行なう、いわゆるオフサイクルデフロストでも自
然にデフロストを終了することができるが、従来は外気
温度に何ら関係なくリバースサイクルデフロストを行な
っているので、省エネルギーの面で不利であった。

この発明は、上記実情に鑑がみなされたもので、空気イ
則熱交換器の雰囲気温度に応じて強制デフロストあるい
はオフサイクルデフロストを選択的に行なわせ、オフサ
イクルデフロスト中に一定時間経過しても終了しない場
合には強制デフロストに切替えデフロストを終了せしめ
るものである。

以下、この発明の一実施例である全対水ヒートポンプ式
冷暖房装置について説明する。

第１図において、１は圧縮機、２は四方弁、３は水側熱
交換器で、冷媒流通コイル３ａおよびこのコイルと熱交
換する水回路３ｂからなる。

４は絞り装置、５は送風機６を有し且つ室外に設置され
、空気を熱源とする空気側熱交換器、７は気液分離装置
でそれぞれ順次冷媒配着され、通常のヒートポンプサイ
クルを構成しており、暖房時には、図中実線矢印で示す
ようなサイクルが、また冷房時およびパースサイクルデ
フロスト時には同じく点線矢印で示すようなサイクルが
形成され、水側熱交換器３を介して冷暖房を行なう。

８は空気側熱交換器５周囲の外気温度を検出する第１の
検出装置で、外気温度が高いとき、例えば４℃以上のと
きはオフサイクルデフロストへ、また低いとき例えば２
°Ｃ以下のときはリバースサイクルデフロストへ移行さ
せるための信号を出力する。

９，１０は空気側熱交換器５の温度を検出し、リバース
サイクルデフロストおよびオフサイクルデフロストの開
始および終了信号を出力する第２および第３の検出装置
で、第２の検出装置９は第３の検出装置１０よりも低い
作動温度に設定されている。

１１゜１２は水側熱交換器３の冷温水温度を検出する第
４および第５の検出装置、１３はこれらの検出装置８〜
１２からの信号を受け、圧縮機１０発停を制御する制御
器で、冷房運転時には第４の検出装置１１による冷水温
度感知信号を、一方、暖房運転時には第５の検出装置１
２による温水温度感知信号をそれぞれ受け、圧縮機１お
よび送風機６０発停を行なう。

また、デフロスト時には第１、第２および第３の検出装
置８〜１０からの信号に応じてリバースサイクルデフロ
スト、あるいはオフサイクルデフロストを選択して空気
側熱交換器５のデフロストを行なう。

なお、２２，２３は停止スイッチおよび安全スイッチで
ある。

つぎに上記動作を第２図の電気回路図において詳細に説
明すると、まず、起動ボタンスイッチ１４を閉成スルと
リレー１５が付勢され、その接点１５１が閉成して自己
保持回路が形成される。

また、接点１５２も同時に閉成し、かつ冷暖切換スイッ
チ１６１が「暖」側に閉成されているので、温水温度が
所定温度以下に低下しているときは第５の検出装置１２
の接点１２１が閉成している。

従って、圧縮機用電磁開閉器１７がリレー１８の接点１
８１を介して付勢され、その接点１γ１が閉成するので
圧縮機モータＭＣが運転される。

また、同時に外気温度が高いときはリレー１９の接点１
９１が、外気温度の低いときはリレー２０の接点２０１
が閉成するので送風機用電磁開閉器２１が付勢され、送
風機モータ■゛が接点２１１を介して運転する。

さらに、冷暖切換スイッチ１６２も「暖ｊ側に閉成して
いるため四方弁２の電磁コイル２ａが接点１９２あるい
は接点２０２を介して付勢され、四方弁２は暖房サイク
ルの位置に維持される。

一方、デフロスト時において、外気温度が例えば２℃以
下のときは第１の検出装置８の接片８１が「低」側に閉
成して第２の検出装置９の接点９１を介してリレー２０
が付勢されるが、空気側熱交換器５の蒸発温度が所定値
よりも低くなると第２の検出装置９がデフロスト開始の
信号を出力しその接点９１が開放されるのでリレー２０
が去勢されることになり、その接点２０２が開放して電
磁コイル２ａが去勢され四方弁２が冷房サイクルへ切換
わる。

すなわち、圧縮機１から四方弁２を介して空気側熱交換
器５へ高温ガスが供給されデフロストを開始する。

このとき、接点２０１も開放されるので、電磁開閉器２
１が去勢され、送風機６が停止している。

また、デフロストが進み空気側熱交換器５の温度が上昇
すると第２の検出装置９が作動して接点９１が復帰して
閉成される。

従って、再びリレー２０の接点２０２が閉成し、四方弁
２の電磁コイル２ａが付勢され、冷房サイクルから暖房
サイクルへ切換りリバースサイクルデフロスト終了する
と共に電磁開閉器２１が付勢され送風機６が運転を開始
し、暖房運転に戻る。

一方、外気温度が例えば４℃以上のときは第１の検出装
置８の接片８１が「高」側に閉成するので、リレー１９
が付勢され、接点１９１１９２を介して圧縮機１と共に
送風機６ならびに四方弁２は暖房運転を維持するが、空
気側熱交換器５の蒸発温度が所定温度まで低下すると第
３の検出装置１０の接点１０１は閉成し、リレー１８及
びタイマー２４が付勢され、その接点１８１が開放する
ので、電磁開閉器１７が去勢され、圧縮機モータＭＣは
運転を停止する。

このとき、リレー１９の接点１９１を介して電磁開閉器
２１が付勢されているので送風機６は運転をつづける。

すなわち、圧縮機１を停止して外気にのみよるオフサイ
クルデフロストへ移行し、空気側熱交換器５のデフロス
トを行なう。

デフロストが進み、空気側熱交換器５の温度が上昇して
くるとその温度を第３の検出器１０が検出し、その接点
１０１が元の状態に復帰して開放するので、リレー１Ｂ
が去勢され、これに伴なって電磁開閉器１７が付勢され
、圧縮機１が運転を開始し、元の暖房運転が行なわれる
。

若し、一定時間のオフサイクルで第３検出器１０の接点
１０１が復帰しないとき、すなわち、デフロストが終了
しない場合はタイマー２４が検知して接点２４１を一時
閉成しリレー１８の接点１８２も閉成してリレー２５を
付勢し接点２５３で自己保持する。

接点２５２の閉成、接点２５４゜２５１の開放により圧
縮機用電磁開閉器１７の付勢による圧縮機Ｍｅの運転、
送風機用電磁開閉器２１の去勢による送風機■゛の停止
、四方弁２用電磁コイル２ａの去勢による四方弁２の切
換えが行なわれリバースサイクルデフロスト運転に入り
、空気側熱交換器５の温度が上昇してくると、第３の検
出器１０が検出し、その接点１０１が元に復帰して開放
するので、リレー１８の去勢、接点１８２の開放、リレ
ー２５の去勢、接点２５１゜２５４の閉成により四方弁
２は暖房サイクルへ切換わり送風機６は運転を開始し、
暖房運転になる。

なお、上記実施例ではデフロスト開始信号を第２および
第３の検出装置９，１０によって出力するようにしたが
タイマーなどの時限装置を利用し、暖房運転開始からの
積算時間によってデフロスト開始信号を出力するように
してもよく、また、暖房能力を高めるために空気側熱交
換器５に電気ヒータ、蒸気などの側熱源を備えたものに
おいては。

その周囲の雰囲気温度を検出し、側熱源あるいはリバー
スサイクルデフロストによる強制デフロスト、またはオ
フサイクルデフロストへ選択的に移行するようにしても
よい。

さらに、ルームエアーコンデショナのような空対空のも
のに適用することも可能である。

以上のよう゛にこの発明では、空気側熱交換器のデフロ
スト時におい”Ｃ１その熱交換器の雰囲気温度の条件で
強制デフロスト、あるいはオフサイクルデフロストを選
択的に行なわせると共にオフサイクルデフロスト時に、
一定時間が経過すると強制デフロストに切換えるように
したので、経済的な運転を自動的に維持することができ
、省エネルギ一時代にふされしい冷凍装置を得ることが
できると共に確実にデフロストを終了させることができ
る効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の一実施例を示すヒートポンプ式冷
暖房装置のサイクル構成図、第２図は同じ（電気回路図
である。 図中、１は圧縮機、５は空気側熱交換器、８〜１０は第
１〜第３の検出装置、２４はタイマである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 空気側熱交換器を有する冷媒サイクルと、上記空気
   側熱交換器へ強制的に熱量供給してデフロストを行なう
   強制デフロスト装置、および上記冷媒サイクル中の圧縮
   機の運転を停止して上記空気側熱交換器のデフロストを
   行なうオフサイクルデフロスト装置と、上記空気側熱交
   換器のデフロスト開始信号を出力する装置と、上記空気
   １則熱交換器の雰囲気温度が所定値以下の条件では上記
   強制デフロスト装置を、上記所定値以上の条件ではオフ
   サイクルデフロスト装置を選択的に作用させる選択装置
   と、上記オフサイクルデフロスト時において一定時間経
   過してもデフロストが終了しないときは上記強制デフロ
   ストに切換える切換装置とを備えた冷凍装置。