JPS5815796Y2 - ヒ−トポンプ式空気調和機の除霜装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は圧縮機、切換弁、利用側熱交換器、減圧装置及
び熱源側熱交換器を連結して冷媒回路を構成すると共に
利用側熱交換器及び熱源側熱交換器の近傍に送風機を配
置したヒートポンプ式空気調和機の除霜装置の改良に関
する。

従来の此種のヒートポンプ式空気調和機では暖房運転時
に蒸発作用を行なう熱源側熱交換器は気温が低く温度が
高い外気条件下では着霜を生じるため、時々冷媒回路を
暖房サイクルから冷房サイクルに切換えて除霜運転を行
なっていた。

ところが従来の除霜方式は熱源側熱交換器の冷媒温間又
は圧力を感知して着霜信号を出し除霜運転を行なうよう
にしているので、実際に着霜していないにも拘らずみか
けの除霜運転を行なうことがあり、室内の暖房効果が損
なわれてした。

本考案は上述の事実に鑑みてなされたもので、熱源側熱
交換器に着霜した際、送風機による熱源側熱交換器の風
下側の風量が減少することに着目して、ここに配置され
た発熱体により熱動スイッチが作動すると共に熱源側熱
交換器の冷媒温度又は圧力を感知する検知スイッチとが
作動した時に着霜信号を出すことを特徴とするものであ
り、みかけの除霜運転を防止して室内の暖房効果を高め
るようにしたヒートポンプ式空気調和機の除霜装置を提
供することを目的とする。

以下本考案の一実施例を図面に基づき説明すると、第１
図はヒートポンプ空気調和機の冷媒回路１を示し、２は
圧縮機、３は四方切換弁、４は利用側熱交換器、５は減
圧装置、６は熱源側熱交換器で夫々図示の如く接続され
ている。

そしてＴ及び８は利用側熱交換器４と熱源側熱交換器６
とに夫々近接して配置された室内側送風機及び室外側送
風機である。

第２図はヒートポンプ式空気調和機の制御回路を示し、
９は交流電源、１０はＡ端子が交流電源９の一端に接続
され、停止位置で各端子間が開略し、送風位置でＡ−Ｂ
端子間が導通し、運転位置でＡ−Ｂ端子間とＡ−Ｄ端子
間とが導通する操作スイッチ、１１及び１２は操作スイ
ッチ１０のＢ端子と交流電源９の他端との間に直列に接
続された室内側送風機用モータ及び常閉の第１補助リレ
ースイツチ、１３は操作スイッチ１０のＤ端子に接続さ
れ双投接点を有する冷暖切換スイッチ、１４は冷暖切換
スイッチ１３の冷房側接点に高温側接点りが、又暖房側
接点に低温側接点Ｈが夫々接続された室温サーモ、１５
及び１６は操作スイッチ１０のＤ端子と交流電源９の他
端との間に冷暖切換スイッチ１３及び室温サーモ１４を
介して接続された直列の室外側送風機用モータ及び第２
補助リレースイツチ、１１は室外側送風機用モータ１５
及び第２補助リレースイツチ１６と並列に接続される圧
縮機用モータ、１８は冷暖切換スイッチ１３の暖房側接
点と交流電源９の他端との間に接続された除霜制御回路
で熱源側熱交換器６のパイプ温度を感知し所定温度以下
で閉路する検知スイッチ１９、補助リレー２０及び常開
の熱動スイッチ２１とが直列に接続され、これらと並列
に四方切換弁用コイル２２及び発熱体２３の並列回路と
第３補助リレースイツチ２４とが直列に接続されてしる
。

尚第３補助リレースイツチ２４は熱動スイッチ２１を側
路する逆接点を有してしる。

そして発熱体２３と熱動スイッチ２１とは第１図に示す
ように熱源側熱交換器６の風下側に熱的に配置される。

暖房時は冷暖切換スイッチ１３が暖房側接点に投入され
、室温サーモ１４が低温側接点Ｈを閉路しているので操
作スイッチ１０を運転位置に投入することにより、室内
側送風機用モータ１１が操作スイッチ１０のＡ−Ｂ端子
間及び第１補助リレースイツチ１２を介して通電され、
更に室外側送風機用モータ１５及び圧縮機用モータ１７
が操作スイッチ１０のＡ−Ｄ端子間、冷暖切換スイッチ
１３の暖房側接点及び室温サーモ１４の低温側接点Ｈを
介して夫々通電される。

又四方切換弁用コイル２２及び発熱体２３が操作スイッ
チ１０のＡＤ端子間、冷暖切換スイッチ１３の暖房側接
点及び第３補助リレースイツチ２４を介して夫々通電さ
れる。

これにより圧縮機２及び四方切換弁３が作動して冷媒回
路１は冷媒が実線矢印の如く流れる暖房サイクルになる
と共に室内側送風機Ｉ及び室外側送風機８が送風運転し
て空気調和機は暖房運転を行なう。

暖房運転中は熱源側熱交換器６が蒸発作用をしていて低
温になっており、着霜がない状態では室外側送風機８に
よりここを通過する風量が多いため風下に位置する発熱
体２３は冷却されていて熱的に配置した熱動スイッチ２
１を加熱して閉路することができない。

今外気温が低くなり、熱源側熱交換器６の冷媒温度が下
がると検知スイッチ１９が閉路する。

そして熱源側熱交換器６に霜が付き始めて成長してくる
と、次第に熱源側熱交換器６を通る風量が減少して風下
に位置する発熱体２３が真向に熱動スイッチ２１を加熱
するようになるため、熱源側熱交換器６の着霜が成る程
度進んだ段階で熱動スイッチ２１も閉路する。

これにより除霜制御回路１８は補助１ｊレー２０が検知
スイッチ１９及び熱動スイッチ２１を介して通電され、
第１補助す１／−スイツチ１２が開路して室内側送風機
用モータ１１の通電を切り、第２補助リレースイツチ１
６が開路して室外側送風機用モータ１５の通電を切り、
又第３補助リレースイツチ２４が逆接点に切換わって四
方切換弁用コイル２２及び発熱体２３の通電を切る。

従って冷媒回路１は冷媒が破線矢印の如く流れる冷房サ
イクルとなって熱源側熱交換器６が凝縮作用を行なうた
め、空気調和機は除霜運転をする。

この時室内側送風機７が停止していて室内への冷風吹出
しを防止すると共に室外側送風機８も停止していて除霜
を促進する。

又発熱体２３の通電が切られたことにまり熱動スイッチ
２１がすぐに回路するが、補助リレー２０は検知スイッ
チ１９及び第３補助リレースイツチ２４を介して通電が
継続される。

除霜運転を続けることにより熱源側熱交換器６の除霜が
進むと、検知スイッチ１９の感温部の温度が上昇し、所
定温度になみと検知スイッチ１９が開路とし補助リレー
２０の通電を切る。

このため第１補助リレースイツチ１２、及び第２補助リ
レースイツチ１６が開路し、第３補助リレースイツチ２
４が常閉接点側に切換わるため、室内側送風機用モータ
１１、室外側送風機用モータ１５、四方切換弁用コイル
２２及び発熱体２３が通電されて冷媒回路１が暖房サイ
クルに戻り、空気調和機は暖房運転を行なう。

尚暖房運転中に室温が設定温度に達して室温サーモ１４
が高温側接点りに切換わると室外側送風機用モータ１５
及びコンプレッサモータ１７の通電が停止するが、この
場合も発熱体２３が熱動スイッチ２１を加熱して、熱動
スイッチ２１が閉路する。

しかしながら室温が高く、室温サーモ１４が開路する状
態では、一般に検知スイッチ１９が開路していて補助リ
レー２０が通電されないので室温サーモ１４が低温側接
点Ｈに復帰した後に除霜運転に入ることはない。

又検知スイッチ１９は熱源側熱交換器６の冷媒圧力を感
知するようにしても良い。

冷房運転時について簡単に説明すると、冷房時は冷暖切
換スイッチ１３が冷房側渉点に投入され、室温サーモ１
４が高温側接点りに入っているので操作スイッチ１０を
運転位置に投入すると室内側送風機用モータ１１が操作
スイッチ１０のＡ−Ｂ端子間を介して、又室外側送風機
用モータ１５及びコンプレッサモータ１７が操作スイッ
チ１０のＡ−Ｄ端子間、冷房切換スイッチ１３の冷房側
接点、及び室温サーモ１４の高温側接点りを介して夫々
通電され、除霜制御回路１８には通電されることがない
ので、四方切換弁用コイル２２も通電されず、冷媒回路
１は破線矢印の如く冷媒が流れて空気調和機は冷房運転
を行なう。

本考案は上述の如く近傍に送風機が配置された熱源側熱
交換器の風下側に暖房時に通電される発熱体と熱動スイ
ッチとを熱的に配置したことにより、熱源側熱交換器に
着霜すると、熱交換器を通過する風量が減少して発熱体
の加熱が真向に熱動スイッチに伝わるため熱動スイッチ
が作動して着霜を検出することができ、更に熱源側熱交
換器の冷媒温度或いは圧力を感知する検知スイッチを設
け、熱動スイッチ及び検知スイッチが共に作動した時除
霜信号を出し、除霜終了は検知スイッチが復帰した時に
行なうようにしたので、みかけの除霜運転を防止して除
霜を確実に行なうため暖房効果を高めることのできるな
ど実用的効果の高いヒートポンプ式空気調和機の除霜装
置を提供するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を適用したヒートポンプ式空気調和機の
冷媒回路図、第２図は本考案の一実施例を示す電気回路
図である。 １・・・・・・冷媒回路、２・・・・・・圧縮機、３・
・・・・・四方切換弁、４・・・・・・利用側熱交換器
、５・・・・・・減圧装置、６・・・・・・熱源側熱交
換器、８・・・・・・室外側送風機、１８・・・・・・
除霜制御回路、１９・・・・・・検知スイッチ、２１・
・・・・・熱動スイッチ、２２・・・・・・発熱体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 圧縮機、切換弁、利用側熱交換器、減圧装置及び熱源側
   熱交換器を連結して冷媒回路を構成すると共に利用側熱
   交換器及び熱源側熱交換器の近傍に送風機を配置したヒ
   ートポンプ式空気調和機に於いて、熱源側熱交換器の風
   下側に暖房時通電される発熱体と熱動スイッチとを熱的
   に配置し、熱源側熱交換器の冷媒温度或いは圧力を感知
   する検知スイッチを設けると共に、該検知スイッチと前
   記熱動スイッチおよび通電時除霜信号を出し、非通電時
   除霜終了信号を出す補助リレーから逐る直列回路を冷暖
   切換スイッチの暖房側と電源母線間に接続し、前記熱動
   スイッチと並列に前記補助リレーの常開接片を設けたこ
   とを特徴とするヒートポンプ式空気調和機の除霜装置。