JPS5956317A - プスバ−の絶縁処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、配電盤等のブスバー（銅帯）の絶縁処理に関
する。

この種のブスバーの絶縁処理は、一般に施工の作業性に
優れること及び長期間の実使用状態で亀裂等の異常がな
く、電気絶縁性を維持することが要求される。更に、最
近は配電盤が設置される環境にも硫化ガス等の腐蝕性ガ
スの存在する場合があシ、ブスバー自体の防錆、防蝕処
理も必要となってきている０ この種の絶縁処理方法としては、塩化ビニル系又はゴム
系の収縮チューブを使用する方法及び粉体塗装又は絶縁
ワニス塗装等のいわゆる絶縁コーティングを行なう方法
等が知られているが、これらの方法には次のような欠点
がある。

（１）収縮チューブ法：施工作業性は非常に優れている
が、ブスバー自体との密着性がないため絶縁処理後にメ
ッキができない（メッキはできるが、収縮チューブとの
隙間に腐蝕性の強いメッキ液が浸透するので実用化でき
ない）こと及び長期間の使用で熱老化するので寿命が短
いこと等の問題がある。更に、直角向げのある導体では
、きれいに仕上げるために後から修正作業が必要である
。

（２）粉体塗装法：耐熱性には優れ且つ塗装後メッキが
可能であるが、粉体塗装作業時に導体接触部のマスキン
グ処理が必要であり、コストが高いこと、そして焼付温
度が２５０〜３００℃と高いためブスバーが酸化し、粉
体塗料が剥離し易くなること等の問題がある。更に、膜
厚を均一にすること、ピンホールを完全に無くすことが
困難である。

（３）絶縁塗装法：膜厚を均一にすること及び厚膜塗装
が困難である。更に、刷毛塗りの場合は工数を多く必要
とし、スプレー塗装の場合は、粉体塗装の場合と同様に
、導体接触部のマスキング処理が必要であり、コストが
高い。

したがって、本発明は、上述のような従来法の欠点を除
去して、よシ経済的、合理的なブスバーの絶縁処理方法
を提供することを目的としたもので、施行作業性を改善
すると同時に絶縁処理後の導体メッキ（はとんどの場合
銀メッキ）を可能とし、絶縁処理膜下の不要の銀メッキ
を削除した大巾な省銀効果を狙ったものである。

しかして、本発明は、繊維強化材に熱硬化性樹脂を含浸
又は塗付させたプリプレグテープを導体にかぶせ、貼付
けし、硬化させた後に、導体部にメッキを施すことから
なるブスバーの絶縁処理方法に係る。

本発明の方法で用いられるプリプレグテープは、繊維強
化材のクロス又はマットを基材とし、これに熱硬化性樹
脂を含浸又は塗付したものである。

繊維強化材としては、ガラス繊維、石綿、セラミック繊
維等の無機繊維、またポリエステル繊維、ポリアミド繊
維等の有機繊維の布、不織布、マット等が用いられる。

熱硬化性の樹脂としては絶縁性、で耐熱性のものが好ま
しく、エポキシ樹脂、フェノールレゾール樹脂等が用い
られる。このようなプリプレグテープは、通常の含浸法
、コーティング法等により製造することができる。プリ
プレグテープとしては、絶縁性耐熱性樹脂を重量比で８
５％以上含有するものが好ましい。また、樹脂には、必
要に応じて各種の充填剤、難燃剤、顔料等を配合するこ
とができる。プリプレグテープの熱硬化性樹脂は、通常
半硬化状態、即ちＢ段階をわずかに越えた段階まで硬化
を進めたものであることが好ましい０ 絶縁処理にあたっては、ブスバーの巾に応じてプリプレ
グテープを切断し、これをプスノ（−に当て貼付ける０
必要ならば２回以上巻回してもよい０また、直角曲げの
あるブスバーでは、下記の実施例に示すように、まず曲
げ部分のテープに切込みを入れて折返し、貼付けし、次
いで直線部分を折返し、貼付けるように作業される０こ
のように、曲げブスバーでも処理の作業性が向上するＯ
プリプレグチーブを貼付けたブスバーは、次いで加熱硬
化処理に付される。これは所定の温度の恒温槽で行なう
ことができる０このように処理したブスバーは次いで導
体メッキが行われる。導体メッキとしては通常銀メッキ
が行われる０ 本発明の方法によれば、ガラス繊維、ポリエステル繊維
等を基材とし、それにエポキシ樹脂等の絶縁性、耐熱性
の優れた樹脂を重量比で８５％以上含浸させた樹脂リッ
チの構成としたために作業性に優れ、導体との密着性に
優れるため、後メッキが可能となり、絶縁被覆下のメツ
キネ要部分のメッキが省略できるので大ｌ］なコスト低
減が可能となる。更に、施工にあたシマスキング等のわ
ずられしい前処理が一切不要でちゃ、大巾な作業改善効
果が期待される。

本発明は、主として配電盤用のブスバーの絶縁処理方法
として説明したが、低圧器具の導体絶縁処理にも応用す
ることが可能である。

以下に本発明の実施例を示す０ 第１図は、平形ブスバーにおける本発明の絶縁処理方法
を適用した場合の例である０第２図は、直角曲げあるブ
スバーに対する第１図の適用例の変形を示す。

実施例１ 厚さ６祁、中１００＋ｎ＋ｎ、長さ４００閣の銅製導体
で、中央部からＬ字形に直角曲げを行なったプスノ＜−
の絶縁処理例を示す。

プリプレグテープとしては、ポリエステル不織布に難燃
剤を配合したエポキシ樹脂を塗布し、樹脂量９０〜９５
％（重量比）としたもので厚さ０．５　ｖｒｍに仕上げ
たものを使用した。

テープの巾は、処理するブスバーの巾に応じて次式によ
シ求めて切断し、長さはブスバーの処理部分の長さに等
しく切断する。

テープの切断中＝ブスバーの巾×２＋ブスバーの厚さＸ
　２　＋　１０ｍｍ　（重ね合せ代）次いで、第３図に
示すように、切断したテープをブスバーに当て、直角曲
げ部分のテープの両側に切込みを入れ（Ａ）、これを折
シ返して貼付ける（Ｂ） 次に、直線部分のテープを内側に折シ込んで仕上げた後
、予め１２０℃に温度調節した恒温槽に入れて１時間硬
化させる。室温に取出し、放冷後、酸洗いを行ない、常
法によシ銀メッキを施した。

このように処理したブスバーについて、耐メッキ性、耐
ヒートサイクル性、密着性、絶縁耐力について試験した
。得られた結果を第１表に示す。

実施例 上記の実施例１と同一の構成及び作業手順であるが、プ
リプレグテープを２回巻きとし、絶縁強化を行なった。

得られたブスバーについて、同様の試験を行ない、結果
を従来法と比較して第１表に示す。

第１表

【図面の簡単な説明】

第１図は、平形ブスバーに対する本発明方法の適用を例
示するものである。第２図は、直角曲げブスバーに対す
る適用の変形例である。第３図（Ａ）及び（ｆ３）は、
直角曲げブスバーの絶縁処理手順を示すものである。 ここで、１は導体、２はプリプレグテープ、２′は角部
処理用プリプレグテープ。 特許出願人　　富士電機製造株式会社 浮１ヲ 浮２戊

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）繊維強化材のクロス又はマットを基材とし、これ
   に熱硬化性樹脂を重量比で８５％以上含浸又は塗布した
   半硬化状態のプリプレグテープでブスバーを覆い、次い
   で硬化させることからなるブスバーの絶縁処理方法。 （２、特許請求の範囲第１項に記載の絶縁処理方法にお
   いて、プリプレグチーブがガラス繊維又はポリエステル
   繊維のクロス又はマットにエポキシ樹脂を含浸又は塗付
   したものであることを特徴とする絶縁処理方法。 （３）特許請求の範囲第１項に記載の絶縁処理方法にお
   いて、プリプレグテープによる絶縁処理後に導体メッキ
   を行なうことを特徴とする絶縁処理方法０