JPS5953449A - エラスタ−ゼ抑制剤、その製法、それらを含有する薬剤 - Google Patents

エラスタ−ゼ抑制剤、その製法、それらを含有する薬剤

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JPS5953449A
JPS5953449A JP58146816A JP14681683A JPS5953449A JP S5953449 A JPS5953449 A JP S5953449A JP 58146816 A JP58146816 A JP 58146816A JP 14681683 A JP14681683 A JP 14681683A JP S5953449 A JPS5953449 A JP S5953449A
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inhibitor
trypsin
elastase
solution
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JP58146816A
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カルル・ホ−ホシユトラ−ザ−
エルマル・バハタ−
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Bayer AG
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/81Protease inhibitors
    • C07K14/8107Endopeptidase (E.C. 3.4.21-99) inhibitors
    • C07K14/811Serine protease (E.C. 3.4.21) inhibitors
    • C07K14/8114Kunitz type inhibitors
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P29/00Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は下記のBI−3−E及びBI−S−E(エラス
ターゼに対するMr8000を有する牛型の抑制物質)
と呼ばれる膵臓及び白血球エラスターゼに対する牛血清
からの新規抑制物質及びその製造方法及びその抑制物質
を含む薬剤に関する。
本発明に従うエラスターゼ抑制物質BI−S−Eは下記
のBI−S−T(トリプシンに対するMr3000を有
する牛型の抑制物質)と呼ばれる構造的に均一なトリプ
シンーチモトリプシン抑制物質と共に、牛(cal.l
.lt・)のIT1と略称されるインターα一トリプシ
ン(iul.+}じα−Lry1円団)から1段または
それ以上の酵素反応により放出され、そしてクロマトグ
ラフ法により純粋な形で製造される,BI−S−Eは、
N−アセチルニュウラミン酸、N−アセチルグルコサミ
ン、ガラクトーズ及びマンノーズの残基から形成された
炭水化物部分がペプチド鎖の24の位置にあるAsnの
側鎖によりN−グルコシド状に結合している糖蛋白であ
る。文献から公知の方法によりグリコシド法を分解する
ことにより、BI−S−Eから下記においてBI−S−
E”と呼ばれる本発明による変形抑制物質が得られる。
両抑制物質、BI−S−E及びBI−S−E”は第1表
からわかるように同一の抑制スペクトルを有する。BI
−S−Eは下記の構造を有する。
この構造は、活性点位置15またはシエヒター及びベル
ガ−(Scl+t・cl+l.t・rand13+・r
6cr)(1,Schccl+l.+′ranclA.
13QrBcr,13iocl旧1},13io1+y
s.l<(rs.COIIIIIILII1.2%、+
5’?−f62(19G7))の命名法によるP1にリ
ジン残基を有する、牛の器官から得られるBPTI(塩
基性膵臓トリプシン抑制物貿、クニツツ(ku旧Lz)
抑制物質〕の構造と極めて類似しており、従って本抑制
物質はクニッツ(1(Llll酉l)型の抑制物質と呼
ばれる。
本発明によるクニツツ型抑制物質の特異性を決定する位
置15またはPのアミノ酸残基はロイシンである。詠抑
制物質は膵臓及び白血球エラスターゼ、チモトリプシン
及びカテプシン(caLll(!I+!シ団)Gの有力
な抑制物質である。従って該抑制物質は、酵素源からの
増加した放出または細胞崩壊中の放出の結果としてこれ
ら蛋白分解酵素の過剰生成によるかまたは器官及び組織
液体中の酵素の入然内生抑制物質の不足または欠損によ
り生ずる病気の治療に本発明に従い用いることが出来る
この型の病因を有する病気は種々の形のショック症、外
傷後または手術後の併発症、血液凝固症、急性及び慢性
の炎症、及び特に結合組織に対する壊死的及び変質的損
傷を伴う慢性の炎傷、例えば膵炎、及び免疫性複合誘発
脈管炎、糸球体腎炎、リウマチ様関節炎及び他の膠原症
、並びに代謝がら生する沈清により起る関節炎(痛風)
、更にまた血管壁の弾性要素の変質的変化(アテローム
性動脈硬化症)または肺の弾性要素の変質的変化(肺気
腫)である。
クニツツ型抑制物質〔八・l.K+u+i1.2and
H.H.Norl.lIrol+,.J.(.;(・n
.円lysiol.]9+CJ’:)](]!ノ36)
)とも呼ばれるBPTI〔H.KraulK.Mrey
a+uJI’.,WL1+1c.’/.“I”l+ys
iol.Cltqn.−1..8】,1ノ7(1!J.
’{(1))は多数の生埋的に重要な酵素、例えばキニ
ノゲニン(キニノゲナーゼ)、プラスミン、チモトリプ
シン及びトリプシン〔E.We−rlcinW.13r
pncbiandci,IIal+t》rland:N
cuc八SII(11山1d(ゝ+′I’ra:yyl
o1−1”l+〈lrul+i((Nt1u+/\bl
l(’C−1.!;ofTrasylolTl+era
++y)s−1’J+I’.K.Scl1uLl.−a
u(Ir−V(JrlaHSl.uLL8arL−Ne
+IIYorkI5ノ72;及びII.Frizz、I
I.Tscl+cscl+e+1−,.J,(irce
neandIE.1”rusc1+eiL(I艶diL
ors):レroL(linasclnlribiLo
rs(DuyerSy+nl+osiumV),Pro
c.2ndIn−1(lrnal.ionalRt+s
earcl+Conl’(Ircq+ct1+S1+r
inHtlr−verlaI;I3(!rlin−11
(Iidell>cr);−Neu+York]!J7
・1〕、を抑制し、そしてアプロチニン(一般名)とし
て、ショック症状の治療及び予防及び手術後及び外傷後
の併発症の予防に用いられることがすでに発表されてい
る。
また、下記においてBI−30と呼ばれるMr30,0
00を有する酸安定性の生理的lTlが人間血清の脱蛋
白のための方法と同様の方法で過塩素酸を用いて牛血清
の脱蛋白により得られることが知られている。〔E.W
a<:I山・r,K.I)+甲川1円、K,IIoJp
+l.ras(++−r,K,L(q川+IIrl.t
illCI1<.(it}iH(》r,1・゛1・:1
う81、(・山・rs(19ii′f1)]I!ノ、5
ト6冫〕.然しながら、人間の系とは対照的に、この上
澄液過塩素酸はまた他の蛋白分解酵素を抑制するがエラ
スターゼを抑制せずそして同様にクニッツ型抑制物質の
種類に属する、Mr8,000の更に一つのトリプシン
抑制物質を含む。それはITIから生ずるものではなく
、下記においてBI−8と呼ばれる。
更にまた、人間の系におけると同様ITIから生ずるク
ニツッ型の他の抑制物質が、ホッホシュトラツサ−(l
Iocl1sLrasst・r)及び共同研究者により
人間の系について記載されているように、過塩素酸沈澱
物からトリプシン、プラスミン、エラスターゼまたはカ
リクレインのごとき過剰の蛋白分解酵素を用いて弱塩基
性溶液中で部分的に酸素加水分解することにより放出さ
れることが知られている。CK.IIocbsl.ra
sScr+C:.13rcLノt1l,II.l’Tj
ll−l.ll,W.IIillaanJK.L.c・
IIII+arLII.S,;’.,l’l+ysi−
ol.CII(qn.:3ユ??ξi−7i53暑(3
ン゜(.1!]’7f’i)).人間の系から知られて
いるようにCV.,WachL<・=r+K.lIoc
l+sLrass(lr+G.13reLzela++
dS,I−1eind−1.H.S.Z.Pl+ysi
ol.CI+cqn.31j(.),l2!J7−]:
{(1:{(1!J’7!J)、この限定的蛋白分解に
より、異なった特異性を有するクニツツ型の2つの抑制
物貿がノ\rH;−’l’l+r・結合により共有結合
的に結合した1.31−1.:4と呼ばれるMr14,
000の多価抑制物質が得られる。
本発明において、両領域の完全な抑制作用が保たれるよ
うに、弱アルカリ性溶液中で蛋白分解酵素を用いてB1
−14を長時間処理することによりこのAr8−Thy
結合を選択的に開裂させ得ることが見出された。
本発明によれば、この蛋白分解に適した蛋白分解酵素は
尿または膵臓からのカリクレイン、プラスミン及び特に
トリプシン、更にまた植物、菌または細菌からの蛋白分
解酵素である。該蛋白分解醇素は固体、不活性担体に結
合させた固定化した形で有利に用いることが出来る。固
定化トリプシン、好ましくはトリプシンーセフアローズ
を用いる場合、可溶性酵素を加えることが有利である。
抗トリプシン作用を有するB−14のトリプシンーセフ
アローズへの結合は希薄溶液からでも完全であり、そし
て過剰に結合したまたは添加された可溶性トリプンンに
よる蛋白分解は担体上で進行し、そしてトリプシンを抑
制しない抑制物質のみが上澄液中に移動する。
抑制物質を基準にしてモル過剰のの蛋白分解酵素、特に
BI−14により抑制される蛋白分解酵素が分解に用い
られる。この過剰量は10〜400%とすることが出米
、それは好ましくはI50乃至300%である。この反
応は6.5〜10、特定的には7.5〜8.5のpH値
を有する緩衝溶液中で行われる。適当な緩衝材はトリス
−(ヒドロキシメチル)−アミノメタン、トリエタノー
ルアミン、アルカリ金属の硼酸塩もしくは燐酸塩または
アルカリ金属炭酸塩を用いて製造される。適当ならは、
緩衝剤はまたジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シドまたはへキサメチル燐酸トリアミドのごとき有機溶
媒及び/または添加剤としての塩類を含むことが出来る
。反応混合物の温度は好ましくは蛋白分解中37℃に保
たれる。然しなから、分解はそれより低いまたは高い温
度で行うことも出来る。反応時間は1〜24時間、好ま
しくは1〜10時間である。分解は完全に進行しない。
未反応のBI−14のほかに、反応混合物は2つの加水
分解生成物BI−S−T及びBI−S−E及び更に一つ
のMr14,000のエラスターゼーチモトリプシン抑
制物質を含み、該エラスターゼーチモトリプシン抑制物
質において抑トリプシン中心は明かに変形されておりそ
して下記において該抑制物質はBI−14’と呼ばれる
本発明によるエラスターゼ抑制物質を得るための好まし
い出発物質は牛ITIからの直列のクニツツ型抑制物質
BI−14である。すでに述べたことく、この酸安定性
の多価抑制物質は脱蛋白中に得られる沈澱物の限定的蛋
白分解により得られる。すでに知られているように、更
に比較的少量のBI−14及びその中間BI−30を過
塩素酸沈澱の上澄液から分離することができる〔l−:
.〜’acl]lOr.K.l)(iHu+cr,K.
IIocl1:山us:;(’f’HK.Lc+Bar
l.andR,C:(Ii);t−r,l’l;I{S
L.Cl.l.prs(11ノ冫i0)II!ノ+5i
i−62)。
本発明によれば、BI−S−EはまたBI−30から出
発し、すでに列記された酵素、特にトリプシンを用いて
完全に蛋白分解により得ることも出来る。またBI−1
4とBI−30の混合物または牛血清それ自体を用いる
ことら出来る。後者の場合、勿論かなり多量の酵素が分
解に必要であり、その理由は酸に不安定な抑制物質を先
づ中和または複合化しなければならないからである。従
って、すべての場合、抑制作用を有しない混在物貿、及
びBI−14、BI−14、BI−S−T及び、牛血清
または脱蛋白中に得られる抑制物質フラクションまたは
固定化トリプシンを含む支持本を用いて可逆的複合化に
より得られた組BI−14を用いるには、更にBI−1
4のごとき抑制作用を有する物質から所望のBI−14
−Eが分離されねばならない。第1図はセファデックス
(Se1+haJ(・X)(:−,7.■カラムを用い
たBI−14トリプシン分解バッチの溶離曲線を示し、
カラム寸法は3X20(lcm、溶離剤はpH8.0の
0.05M硼酸塩緩衝液、塩化ナトリウムに関して0.
2Mであり、24mlのフラクションか捕集された。フ
ラクションの数が横座標に示されており、そして縦座標
は左側に溶離液の抗トリプシン活性度を示しそして右側
に抗エラスターゼ活性度を示す。トリプシンまたはエラ
スターゼの抑制のデータは溶離液1ml当りのミリ抑制
物質単位(mIU/ml)で表わされる。
トリプシンの抑制は2.d.に記載された方法で測定さ
れ、そして豚膵臓エラスターセの抑制は2.d.に記載
された方法で測定された。曲線1はエラスターゼの抑制
度を示し、他方曲線2はトリプシンの抑制度に相当する
固定化されたトリプシンを用いる複合化がトリプシンに
対する抑制作用を有する物質を分離するのに特に適して
いる。このためには、分解に用いられる酵素は先づ好ま
しくは過塩素酸を用いる沈澱及び遠心分離またはろ過に
より除去される。中和しそしてpH値を7.5至10に
調節した後、抑制物質を含む溶液はトリプシンを付加し
た担体と混合されるかまたはこの支持体上で濾過される
BI−S−Eはトリプシンと複合化ぜす、そしてBI−
14はトリプシンと僅かな親和性を有するに過ぎない。
両者は中性の流出液中にまたは洗浄中のろ液中に得られ
る。BI−14及びBI−S−Eは好ましくは該混合物
を分子節カラムによりろ過することにより分離される。
適当な分子篩はセフアデックス(el+hadp)G−
50、セフアデックスG−75@またはセフアデックス
G=100バイオ−ゲル(Bio−Gel)P−30、
バイオ−ゲルP−60またはバイオ−ゲルP−100の
ごとき交差結合デキストランである。ゲルろ過のためほ
特に適当な溶媒は酢酸のごとき高揮発性希酸、または蟻
酸アンモニウム溶液、重炭酸アンモニウム溶液または酢
酸アンモニウム溶液のごとき揮発性緩衝剤または塩の溶
液である。BI−S−Eを更に精製するには、抑制物貿
は中性または弱アルカリ性溶液から固定化チモトリプシ
ンを有する担体、好ましくはα−チモトリプシン−セフ
アローズに吸着せしめられ、そこで複合化が起る。不純
物を洗い出した後、複合木はバッチまたはカラム中でそ
れ自体公知の方法により酸性緩衝剤を用いる親和性担体
の処理により解離せしめられ、抑制物質が放出される。
複合本の解離かカラム中で行われる場合、溶離は比較的
小量の容積で行うことが出来る。更に限外ろ過により濃
縮を行うことが出来、塩は同時に除去される。然しなが
ら、上記の方法により分子節カラムにより濃縮物のろ過
により塩を分離することも可能である。
別法として、Bl−S−Eはまたコンカナバリン−A−
セフアローズ(Concan?vuliu−A−Sz,
1+l+aros−(・■)を用いる吸着法により精製
することも出来る。
α−メチルグリコシドまたはα−メチルマンアシドの溶
液を用いて脱着する前に、水及び/または緩衝溶液を用
いて不純物を洗い出す。アミコン(Am−icon)U
M−2膜を用いる限外ろ過または分子篩カラムを用いる
ろ過により塩を除去した後、得られたBI−S−Eを凍
結乾燥により分離することが出来る。
BI−S−Eを分離するには、BI−14+及びBI−
S−Eを含むトリプシンカラムからのろ液または中性溶
離液を固定化チモトリプシンを含む担体と共に保温し、
それ以上操作を加えないのが特に有利である。抑制物質
と固定化酵素との複合化はバッチ中でまたは親和性担体
を充填したカラムを用いるろ過により行うことが出来、
結合は中性または弱アルカリ性溶液により行われる。
不純物を洗い出した後、抑制物質は好ましくは塩を含む
希酸溶液を用いて酸性にすることにより複合体から遊離
せしめられる。特に適した酸は塩酸または蟻酸及び酎酸
である。塩として塩化ナトリウムまたは塩化カリウムを
用いることか好ましいか、他の無機塩及び塩化ナトリウ
ム、塩化グアニジニウムまたは尿素のごとき変性剤も適
している。遊離はバッチまたはカラムのいづれかで行う
ことか出来る。最後に、中和及び濃縮後、B1−3−E
はすでに記載した適当な分子篩を用いるゲルろ過により
すでに記載した遊離剤を用いて分離される。この方法で
は、塩は同時に除去される。
数回述べたごとく、BI−S−Eは凍結乾燥により分離
することが出来る。第2図はセファデツクスG−75カ
ラム3X200cmの溶離曲線である。
カラムは塩化ナトリウムに関して0.2MでありpH3
.0の0.05M硼酸塩緩衝液を用いて溶離され、そし
て溶離液は24mlのフラクションで補集された。溶離
液において、特定のトリプシン抑制度は2.d.に記載
された方法で測定され、豚膵臓エラスターセの特定の制
度は2.aに記載された方法で測定され、そして抑制物
質単位が確認された(I111(inLilj+l.o
r旧■l.)は2酸素単位を50%抑制する抑制物質の
量に相当する)。縦座標には、左側にトリプシン抑制度
(曲線II)が、ぞして右側にエラスターセ抑制度(曲
線■)がmill/mlの単位で示されており、そして
フラクション数が横座標に示されている。
然しながら最初に粗分解混合物からすでに記載された方
法により炭水化合物含有抑制物質をコンカナバリン〜A
カラムに吸着させ、そしてすでに記載された方法で、混
在物質を洗い出した後に、α−メチルグリコシド溶液を
用いてカラムから脱着させることも出来る。この脱着物
質中に含まれる抑制物質はすでに数回記載された方法で
分子篩カラムを用いるゲルろ過により分離することが出
米、同時にα−メチルグリコシドと及び関係ある塩が分
離除去される。
本発明に従えば、下記においてBI−S−E+と呼ばれ
る炭水化物を含まないBI−S−Eは凍結乾燥物からま
たは必要ならば濃縮された溶液から出発して、それ自体
公知の方法により炭水化物を酸を用いて分離することに
より得ることが出来る。
60〜90%の蟻酸を40〜70℃、好ましくは56℃
の温度にて用いることが特に有利である。
然しなから、IM硫酸またはIN塩酸のごとき他の酸を
50乃至100℃,好ましくは90℃の高い温度にて用
いることも可能である。中和後、加水分解生成物及び酸
は例えばアミコンUM−2のごとき規定された孔径のフ
ィルターを用いる限界が過によりまたは溶液の濃縮後ゲ
ルろ過によるろ過によりBI−S−E”から分離される
抗本を含む親和性担体、特定的にはモノクロナル(mo
noclonal)抗体を用いて本発明による抑制物質
を分離することも出来る。
すでに述べたごとく、本発明によるエラスターゼ抑制物
質BI−S−E及びBI−S−Eは抑制物質の特異性を
定めるペプチド鎖の位置P,のロイシン残基を有する。
合成基質及び抑制物質の白血球エラスターゼ、膵臓エラ
スターゼ、チモトリプシン及びカラプシンGに対する親
和性に関する研究において得られたパワーズ(Powe
rs)及びチンマーマン(li+1)の研究グループの
結果によればCM.×immcnna++andBI−
14.M.ノ\sl1(I+I’3iocl+i−ロ+
.BI−14i+月+llys.ノ\cLa..j.j
:(.IH’tビ41(.1()’i7);.J,C.
I’41111+−1’8+l{,1″,L:1111
1.011.A,l).lIa+it1y+N.N−i
sllio++1111(IR.C,Wl+iLltI
y,BI−14iocl目+n.l{iol+l+ys
−Ar山−:’lj!−5.l]56(]97゜7);
M.Ca!+l.illo,K.Naka,BI−14
+na+I’t’l.li1luntlnnun+11
1(1.J.(ニ.l’(luf’f’s+Analy
l..IJio(二BI−14(・+n.!J−:),
5.’4(197!))andK,N−akIjji+
na+.J.C.I’0111i’l’S+BI−14
.M.t\:;lIeandM.7.i+111fle
rmllll+.J.BI−14io1,(二llf’
ll+.2’,+−1+4.027(1″)7QLLe
uI5抑制物質のすべてのこれらの酵素に対する良好な
抑制作用は驚くべきことである。
本発明による抑制物質はBPTIより優れた生物的特性
を有する。膵臓及び白血球からのエラスターゼ及びカテ
プンンGに対する抑制作用は特に有利でありそして治療
的用途の新しい可能性を開くものである。膵臓エラスタ
ーゼは膵炎において重要な役割を演しCM,C.Gco
kas,BI−14.Riuclprkn−eclIL
.V.8111111180111BI−14.1’.
Vil.ronanclBI−14.j.l−1a−v
erback,CBI−14n.Rps−IG,205
(+!]6BI−14)G血清エラスターゼはアテロー
ム性動脈硬化症において重要な役割を演じCLJ,BI
−14uLl.uriniandNi.1−an8en
,KBI−14n.WoJ+ensclIr./Lfl
+427(1!JG2)〕、そして白血球エラスターゼ
は結合組織への損傷を伴う急性及び慢性炎症CA..J
anorr+A+ncr.J.laLl+ol.GiL
!’i7!J(+!J72)]、血管壁に対する損傷〔
ノ〜.Ja++orr111141.J.1つ.Zel
igs,ScIpnc<・I−G↓−,702(]!ノ
68)〕及び壊死症及び例えば肺組織の変性、気腫[G
.M.’l’urino,RJ4.Senior+BI
−14,1),Gar);,S.Kcller,MJ4
.1.evBI−14IndI.Mandl,Scie
nceIG5.7(J!ノ(19(i!I);BI−1
4.I・,.1・:νfil1・+島]J4,l.t・
νia+1dlJ・lllll−dl,AIll(・+
、Rt・ν.1く《・・+1+ir.l)i!,,If
lI.3.”)!+(+5ノ゜7(1)I1ndi\.
.JIJIDBI−14rl1<.i\,3Hl(Ih
aus,\’,I).11o:中+・ll1arn+n
+dR.Ros+JJL′+’b+I”roe,S(1
(:.l゛.’X−1+l.l.11io1.へ・lp
d.j,jQ,.’+16(1!]’72):Iの場今
において重要な役割を演じる。免疫的起源の炎症反応(
M,KBI−14OBI−14L),M.Mul.oa
ndBI−14.Ilaya:;bi+1’Oil+I
kLI.1.lハ1+ll.h11ed.−!).i,
2:{+(14ノ6;;)〕、例えばリウマチ様関節炎
G.〜’f’!!islIlalllland,J.S
1+ilb(Ir);,/\1゛11旧l.is旧l(
1tunal.jl+162(1!ノr’r:;))に
おけるリソソマル(lyso!−;o+n−Il1)酵
素及び特に白血球エラスターセの役割は同しく重要であ
る。
本発明による抑制物質の更に一つの利点はその低い抗原
性及び免疫性である。即ち、BI−14は抗ITI抗体
と反応するが、BI−S−E及びBI−S−Eは反応し
ない。
従って、本発明による新規の抑制物質を提供することは
医薬の分野を強化することである。牛血清から得られる
本発明による抑制物質は新規である。該物質は化学的、
物理化学的、生化学的及び物理学的特性により特徴づけ
られそして公知の物質に関係づけて明示することが出来
る。下記の基準が用いられた。
1.アミノ酸配列の測定 BI−S−E”300mgを還元しそしてシスティン残
基のメルカプト基をクレストフィールド(Cr−esl
field)及び共同研究者により記載された方法でカ
ルボキシメチル化した〔A,M.CresLrielc
l,S.MooreandW,II.SLeiu,J.
13io1.CII(’I11.2−;{−谷.G22
−(;2゜7(1!〕63))過剰の試薬をバイオーゲ
ル(Bio−Gel)P−2を用いるゲルろ過により分
離した後、抑制物質の分割した部分をチモトリプシン及
びトリプシンを用いて酵素的に分解し、後者の場合もそ
れ自体公知の方法でシトラフニル化した後に行った[K
.I−]ocl+sl.raSsI!rand1:.W
dcl+Lc・r+H.S,χ.PI+ysiol.C
I+e+n.3GO+1冫ij7−1206(+’.)
79))この結果得られた物質の混合物は、上記の研究
のホツホシユトラツサー(IIocl+!;lra:;
:;+・r)及びワッヒター(WI1(:l山・−『・
)により記述されたごとくイオン交換クロマトグラフ法
及びゲルクロマトグラフ法によりその成分に分離された
。個々の成分のアミノ酸配列はR.A.ラウルセン(1
.dur!;(・u)による固相シークエンシエーター
(seuuenl.iator)によりエドマン(1:
dmu−++)分解法により測定された[1<.ノ\.
l.aurspn+l:u−rol+..J.13io
chcm..2−+lii+1−!JI(1!J71)
相当する部分配列の相互の並び方により、BIーS−R
の全体的配列が測定された: 2、蛋白分解酵素抑制スペクトル a)エラスターゼ抑制 a)膵臓エラスターゼ抑制 ニュートリショナル・バイオケミカルl(Mcss−r
s.NulriLiooal13ioclnqnicu
lC:or++.)からの糸占晶臓エラスターゼ(豚)
を本発明による抑制物貿による抑制実験に月1いた。基
質としてサクシニルーL−5−アラニルーL−アラニル
ーL−アラニンーp−ニトロアリニド〔.J.lJic
Lb,IJ.S1+iessandC.(i.Wc−r
mul.l+,13iocl1(・m.M(J.l14
.’35fl(1!J’7,・l)]を用いた。加水分
解は遊離されたp一ニトロアニリンの405nmにおけ
る吸光度を連続的に測定することにより観測された。最
高複合度を確認するために、酵素及び抑制物質は基質の
添加前に15分間予備保温された。
この場合に関する抑制物質について酵素の抑制度に関す
る半定量的データを第1表に集録する。
第3図は本発明によるBI−S−Eを用いる膵臓エラス
ターゼ(豚)の滴定曲線を示す。エラスターゼの総体活
性度が縦座標にプロットされておりそして抑制物質の量
(nモル単位)が横座標にプロットされている。
β)白血球エラスターゼ抑制 基質としてサクシニル−L−アラニルーL−アラニルー
L−アラニンーp−ニトロアニリド〔J.Bieth,
13.S1+i(−:;81111+IC.G,W+}
r1nul.h,l(iocluqn.ヘ’lpd.j
j−..’{.”)fl(1!474)]を用いた。こ
の場合に関する抑制物質について白血球エラスターゼの
抑制度に関するデータを第1表に示す。
b)チモトリプシン抑制 チモトリプリンの活性度を、サクシニルーL−フエニル
アラニン−p−ニトロアニリドを基質として用い、W.
Na8(・l計’.Willig,’vV.I’c・:
;cl+kcand1”.H,SclunidL+II
.S.7..円1ysiol,CIu・m.;{4カー
,I(1!JG5),の方法により光度測定法により測
定しそして加水分解を遊離されたp−ニトロアニリンの
405nmにおける吸光度の連続測定により測定した。
酵素及び抑制物質は基質の添加前に15分間試験緩衝液
中に保温した。
シユナーベル(S(二1団alノcl)[1死.Scl
u+alノ(ゝ1,II.S.:/..I’by!ii
ol.(二二lIcm,;j−62,G55−G(i/
L(1!Jijl)]により記述された連続試験におい
て更に一つの基質としてサクシニルーL−フエニルアラ
ニンーβ−ナフチルエステルが用いられた。酵素及び抑
制物質は基貿の添加前に10〜15分間室温にて試験緩
衝液中で予備保温された。
第1表に、この上易今に関する抑制物貿についてのチモ
トリプシン抑制度に関するデータか示されている。
c)カテプシンG抑制 カテプンンGの活性瓜もE.シュナーヘル(Sch−+
+ab+l)CII,S.シー.円1ysiol.(二
hem,I3[i2,G.’)5−+56−?1(1!
J8])〕の方法によりサクシニル−L−フエニルアラ
ニン−β−ナフチルエステルを用いて測定された。
第1表に、この1易今に関する抑制物質についての抑制
度に関するデータが示されている。
d)トリプシン抑制 トリプシン活性度は、基質としてベンゾイルーL−アル
キニンーp一ニトロアニリドを用いて、H.フリツツ1
・1・11ノ〕、L.トラウトシヨルド(i’ra−u
lscl1old)及びE.ベルレ(Wcrl(・)に
よる方法により測定された[:inMr1.lu)(I
n+dt1rcq+zy+nal.iscl旧IAnu
lys(値へkl.l1odsor旨zy+nal.i
ct旨uly!;:S)gII.’vV.IJ(!f’
lil11f’yf’l’ctl,,2nul:dil
.ion.VolLllll(lI+](111(1!
ノ゜7(’l,l:l遊離したp−ニトロアニリンは4
05nmの波長にて吸光度法により観測された。
酵素及び抑制物質は基質の添加前に15分間予備保温さ
れた。この場合に関する抑制物質によるトリプシンの抑
制度に関するデータが第1表に示されている。
更に、本発明による抑制物質は急性炎症の場合の予防的
且つまた治療的作用を有することが見出された。炎症病
毒が固定した後数時間後に抑制物質を投与した場合、炎
症反応は若しく抑制される。
この抑制物質の治療作用は保持時間か長いことに原因が
あり、その結果実験動物体中の作用及び抑制スペクトル
かより長く有効となることによる。
ラットにおける抗炎症作用を例示するための実験方法 a)カオリン誘発性炎症反応 体重130〜160gのウィスタル(Wisl.ar)
ラットの後足に10%カオリン懸濁液0.1mlを足底
内注射することにより炎症反応を誘発させた。
炎症反応の処置に用いられた本発明による抑制物質は0
.9%塩化ナトリウム溶液に10〜20mg/mlの濃
度にて溶された。実験動物は、予防的に、即ち炎症病毒
が固定する前に、または治療的に、即ち炎症病毒が固定
した後に、抑制物質の0.5〜1.0ml溶液を腹腔内
、筋肉内、皮下または静脈内注則することにより処置さ
れた。灸傷反応の重症度の尺度である炎症を起した足の
膨化なケムバー・アンチフログメーター(K(I+叩(
lr11111印旧o6一+ncl.pr)により時間
の関数として観測した[:F.Ke−町+crand(
i.A+11eln,Z.Bes,exl+.Mcd.
131−+=・l(17−411(]5)5!〕)]。
炎症病毒が固定した後4時間後に測定した値を用いて服
用量と効果の関係を測定した。
作用の比較は本新規抑制物質がBPTIより優れた抗炎
症作用な有することを示している。
b)エーロシル(Aerosil)誘発性炎症反応体重
130〜160gのウィスター・ラットの後足に2%エ
ーロシル懸濁液0.1mlを足底内注射することにより
炎症反応を誘発させた。炎症反応の処置に用いられた本
発明による抑制物質は0.9%塩化ナトリウム溶液に1
0〜20ms/mlの濃度にて溶された。実験動物は、
炎症病毒が固定した後15時間後に抑制物質の溶液0.
5〜1.0mlを腹腔内、皮下または静脈注射すること
により処置された。炎症反応の重傷度の尺度である炎症
を起した足の膨化をケムバー・アンチフログメーターを
用いて時間に関して追跡した。炎症誘発後21時間11
の値(=本発明による抑制物質の注射G時間後)を測定
して服用量と効果との関係を確かめた。
実施例による本新規抑制物質を用いる治療実験の結果は
この実験モデルにおいて用いられた抑制物質の作用を示
しており、同服用量のBPTIは炎症反応を抑制しない
生物的作用に基つき、牛ITIから製造された本発明の
新規抑制物質は特定的には下記の病気または症状の処置
に用いることか出来る:1.種々の形のショック症、特
定的にはショック肺及び内毒素ショック、及び外傷後及
び手術後の併発症、 2.血液凝固症、 3.急性及び慢性炎症反応、特定的には例えば膵臓のご
とき器官損傷、及び照射誘発性腸炎、免疫複合体により
発生する炎症反応、例えば免疫性脈管炎、糸球木賢災及
び関節炎、及び膠原症、特定的にはリウマチ様関節炎の
治療及び予防、4、代謝から生ずる沈積物により発生す
る関節炎(例えば痛風)、 5.アテローム性動脈硬化症または肺気腫の場合のごと
き、器官の結合組織の弾性成分の変性、及び 6、照射誘発性関節炎。
本発明の新規活性化合物は(BPTIと同様に)公知の
方法により通常の組成物に転化することが出来る。
好ましいものとして次の組成物をあげることが出来る: 1.静脈内、筋肉内もしくは皮下注射壕たは関節内およ
び腫瘍内注射のための非経口的用途のための溶液、 2連続静脈内注入用の溶液、 3吸入用エーロゾルとして用いるだめの溶液、4外部局
所投薬用の溶液、乳濁液、軟膏、ペースト、クリーム、
ローションまたは粉末、及び5抑制スペクトルを互いに
補う他の抑制物質との組合せ。
本発明による組成物中の新規活性化合物の濃度は溶液1
ml当り0.01乃至100mg好ましくは溶液1ml
当り0.1乃至10mgの範囲で変化する。
新規活性化合物は通常の方法で用いることが出来、そし
て特に好ましいものとして下記の投与方法があげられる
: a)非経口投与:静脈内、筋肉内、皮下、関節内及び腫
瘍内、 b)局所投与:例えば鼻孔内、及び C)経口投与。
本発明の新規活性化合物に関して次の投与量範囲を記す
ことができる: 体重1Kg当り活性化合物Ol〜20mg,好ましくは
体重lKg当り活性化合物1乃至10mg、投与量はと
りわけ処置されるべき種類及び投与形態に依存する。
本発明による新規活性化合物は人間及び動物に用いるこ
とが出来る。
実施例l a)生理的牛ITJの分離及びBI−8’の分離70%
過塩素酸(257ml)428.65’を牛血清10リ
ットル中に室温にて十分攪拌しながら加え、そして沈澱
した蛋白質を混合物を2時間放置した後に遠心分離した
(40分、3000g)。
沈降物は天然及び関係ある場合には部分的に分解したI
TIの大部分を含みそしてb)に記載されている方法で
Mr14,000を有する多価抑制物質を得るために用
いられた。
透明な遠心分離液を5N水酸化カリウム溶液(約600
me)を用いて中和しそして沈澱した過塩素酸カリウム
をろ過分離した。ろ過残渣を、280nmの吸収をろ液
が示さなくなるまで水洗した。次に溶液のpH値を2N
水酸化カリウム溶液を用いて7.8に調節し、そしてト
リプシンーセファローズ4Bを、すべての抗トリプシン
活性物(56抑制物質即位)が結合するまで、ゆっくり
機械的に攪拌しながら添加した。トリプシン抑制物質と
複合化したトリプシンーセファローズをシンターガラス
ろ斗を用いて懸濁液を吸引涙過することにより分離した
。ろ過残渣をpH7,8の0.2Mトリエタノールアミ
ン/塩酸緩衝液、0.23M塩化ナトリウム500ml
を用いて洗浄し、そして0.2M塩化カリウム/pH1
.5塩酸溶液250ml中に懸濁させた。該懸濁液を2
0℃にて2時間放置した後、それをカラム(5×30c
m))を用いて、塩化カリウム/塩酸溶液で280nm
での吸収が最早見られなくなるまで溶離した後(全容積
約500ml)、ろ過した。溶離液のpH値を水酸化ナ
トリウム溶液を添加して7.8に調節しそしてアミコン
UA1−2膜を用いる限外沖過により容積を25mlに
減じた。残った物質をセファデックスG一75、微粒子
(カラム3×200cm)を用いて、溶離剤としてpH
7.5の0.005M酢酸アンモニウム緩衝液によりろ
過した。溶離液をたの抗トリプシン活性度に従って3つ
のフラクションに分割した: 1.J1r30,000を有する生理的ITI(βI−
30)(約5抑制物質単位;溶離容積450〜600m
l) 2.Mr14,000を有する変性ITJ(B1〜14
)(約20抑制物質単位;溶離容積600〜795ml
) 3.Mr8,000を有する血清抑制物質(BI〜8+
)(約25抑制物質単位;溶離容積795〜975ml
) b)多価直列型抑制物質BI−14の分離α)に従って
分離された過堪素酸沈澱物を水7リットル中に懸濁させ
た。該懸濁液に5N水酸化カリウム溶液をpHが8,0
になるまで添加し、そして該混合物を20℃にて12時
間攪拌することにより均質化した。次にセファデツクス
G−75クロマトグラフからのITIフラクション1を
懸濁液に加えそして該混合物のpH値をIN水酸化ナト
リウム溶液を用いてpH8.0に再調整した。
反応混合物を37℃に加温した後、牛トリプシン3gを
加えた。該混合物を37℃にて1時間徐々に機械的に攪
拌した。次に該混合物に70%過塩素酸325g(l9
3ml)を十分攪拌しながら添加し、そして該混合物を
室温にて2時間放置した後、生成した沈澱を遠心分離(
40分、3000g)により分離した。遠心分離物を5
N水酸化カリウム溶液を添加して中和しそして沈殿した
過塩素酸カリウムをろ過により除去した。ろ液のpH値
を次に水酸化カリウム溶液を用いて7.8に調節し、そ
して溶液の全抗トリプシン活性物(105抑制物質単位
)が親和性担体に結合するまで、トリプシンーセファロ
ーズをゆっくリ攪拌しつつ一部分づつ添加した。固定化
した酵素一抑制物質枚合体をシンターガラスろ斗を用い
て吸引ろ過によりa)に記載された方法で分離した。p
H1.5の0,2M塩化カリウム/塩酸溶液中にトリプ
シン−セファローズを加えた懸濁液をろ過することによ
りa)に記載された方法で酸安定型トリプシン抑制物質
の溶液を得た。このトリプシン抑制物質溶液を5N水酸
化ナトリウム溶液で中和した後、該浴液を真空蒸発によ
り約50mlまで濃縮しそして該濃縮物をセファデツク
スG−75カラム(3×200cm)により溶離剤とし
て0.01M酢酸アンモニウム緩衝液を用いてろ過した
。BI−14を含む溶離液(溶離容積600〜800m
lは1フラクション当り15mpの容積にてフラクショ
ン40〜54に相当する)をアミコンVAf−2膜を用
いる限外ろ過により25mlの容積まで濃縮し、そして
この溶液からバイオゲルP−2カラム(5×50cm)
により溶離剤として水を用いてろ過することにより塩を
除去し、それぞれ200〜400ml及び450〜56
0mlの溶離容積を有する二つの蛋白ピークを浴離させ
、塩酸を用いてpH1.5に調節した0.2M塩化カリ
ウム溶液を用いてカラムを溶離させて、セファデツクス
G75を用いるクロマトグラフ法によりBI−8”が前
以って除去されていなかった場合には、a)に記載され
た方法で更に一つのピークを洗い出した。ピーク1から
凍結乾燥によりBI−14100〜110mgを分離し
た(用いた抗トリプシン活性度の50〜55%)。ビー
クl及び塩化カリウム溶離液は各々トリプシンのみを抑
制する抑制物質35mgを含んだ(各々の場合用いた抗
トリプシン活性度の7%)。BI−14の抑制作用の状
態は第1表から知ることが出来る。
c)エラスターゼ抑制物質BI−8−Eの分離b)に従
って得られたB1−14200mg(143μモル)を
pH7.8の0.2Mトリエタノールアミン/塩酸緩価
液75mlに溶解しそして該溶液を同じ緩価液に溶解し
たトリプシン800mg(30μモル)と共に37℃に
て2時間保温した。
該溶液に次に70%過塩素酸7.5mlを添加しそして
混合物を6時間放置した後沈澱物を遠心分離(30分、
5000g)により分離した。遠心分離物を5N水酸化
カリウム溶液(lsy)を用いて中和しそして沈澱した
過塩素酸カリウムをろ過により分離した。ろ液をアミコ
ンUN−2膜を用いる限外瀘過により20mlの容積ま
で濃縮した。
該濃縮物を3X200wセファデツクスG−75カラム
に入れそしてとのカラムを0.2M塩化ナトリウムを含
むpH8.0の0.05M硼酸ナトリウム緩衝液を用い
て溶離きせた。
溶離液中の抗トリズシン及びエラスターゼ活性度を測定
した。このクロマトグラフ分析の結果を第1図に示す。
B1−8−Eと共に溶離するB1−8−Tを、すでに数
回記載された方法で、3×15cmトリプシンーセファ
ローズカラムにより溶液を直接ろ過することにより分離
した。BI−8一Eを含む溶離液をアミコンUM−2膜
を用いる限外ろ過により20mlの容積まで濃縮し、そ
して次に塩を、この溶液からIM酢酸アンモニウム溶液
と平衡にしたパイオーゲルP−2カラム(15X150
cm)によるろ過により除去した。抑制物質を含むフラ
クションを合しそしてBI−8−Eを凍結乾燥により分
離した。それにより無色のBI−8−El5mg(約1
5係)が得られた。この抑制物質の抑制挙動に関するデ
ータは第l表に示されている。
d)BI−8−E+ c)に従って得られたBI−8−E10mgを80%蟻
酸2mlに溶解した。この溶液を56℃にで12時間保
った。次にこの溶液をバイオーゲルP−2カラム(1.
5X100cm)により溶離剤として水を用いてろ過し
た。蛋白含有俗離液を合しそして凍結乾燥しだ。それに
より用いたエラスターゼ抑制活性度の50〜80%を有
する無色の物質45〜6.5mgが得られた。本発明に
従う炭水化物を含まないBI−8−E+の抑制スペクト
ルは第1表から知ることが出来る。
実施例2 実施例1.αに記載された方法で牛血清10リットルか
ら得られた過塩素酸沈澱物を水7リットルを用いてペー
ストにした。pHが82になるまで5N水酸化ナトリウ
ム溶液を加えた後、該混合物を20℃にて12時間攪拌
することにより均質化した。該懸濁液にトリプシン3.
5gを加えそしで該混合物をゆっくり攪拌しつつ37℃
にて18時間保った。次に70%過塩素酸325g(l
95ml)をこの混合物に加え、そして該混合物を20
℃にて2時間放置した後、沈澱を遠心分離(40分;3
000g)により分離した。遠心分離物のpH値を5M
水酸化カリウム溶液を用いて7.8に調節した。沈澱し
た過塩素酸カリウムをろ過により分離した。ろ液中に存
在するトリプシン抑制物質をトリプシンーセファローズ
4Bを部分にわけて加えることにより複合化し、そして
不溶性の酵素一抑制物質複合体をろ過により分離した。
ろ液の容積を真空中で約700mlに下げ、そして該ろ
液を、コンカナパリン−A−セファローズを充填しそし
てpH8.0の0.05Mトリスー塩酸緩衡液と平衡に
しだカラム(2.5×20cm)により溶離剤としてそ
の平衡用緩衝液を用いてろ過した。本発明のエラスター
ゼ抑制物質BI−8及ひ変性BI−14+をpH6.0
の0.05M酢酸ナトリウム緩衝液、α−メチルマンノ
シドに関して005Mを用いて溶離した。アミコンUM
−2膜を用いる限外ろ過により抑制物質含有溶離物から
塩を除去した。
BI−14+及びBI−8−Eは実施例1.C.に記載
された方法でセファデツクスG−75を用いるゲルろ過
により分離された。バイオーゲルP一2により塩を除去
しそして凍結乾燥した後に、BI−8−El0mgが得
られた。
実施例3 実施例1.b.に従って得られたBI−14200mg
をpH7,8の0.2Mトリエタノールアミン/塩酸緩
衝液75mlに溶解し、そしてトリプシン800mgを
用いる加水分解及び処理を実施例1.c。に記載の方法
で行った。実施例1.a.に記載のごとく、過塩素酸カ
リウムを除去した後に得られた抑制物質の溶液にトリプ
シンーセファローズ4Bを、該溶液の全抗トリプシン活
性物質がトリプシンと結合するまで加えた。次にその複
合化したトリプシンーセファローズをシンターガラスろ
斗(D2)でろ過することにより分離除去しそしてpH
7.8の0.2Mトリエタノールアミン/塩酸緩衝液、
塩化ナトリウムに関して0.2Mの全量200mlを用
いて十分溶離させた。ろ液及び洗浄水を合し、そしてチ
モトリプシンーセファローズ4Bを、エラスターゼ抑制
物質が上澄液中に最早検出されなくなるまで、添加した
。BI−14”及びBI−8−Eと複合化しだチモトリ
プシンーセファローズを2.5×30cmカラムに移し
そして上記のトリエタノールアミン/塩酸緩衝液を用い
て洗浄した。
エラスターゼ抑制物質BI−14及びBI−8−Eの脱
着のため、水で溶離させたあとpH1.5の0.2M塩
化カリウム/塩酸溶液250mlを用いて、溶離液が2
80nmにおいて吸収がなくなるまで、カラムを溶離さ
せた。エラスターゼに対する抑制活性作用を有する溶離
液を補集し、そしてlN水酸化カリウム溶液で中和した
後、その結果得られた溶液の容積をアミコンUN−2膜
を用いる限外ろ過により約10mlに下げた。
残留塩からBI−14”を分離するために、該濃縮液を
セフアデツクスG−75を允填したカラム3×200c
mにより戸過しだ。
pH7.5の0.1M酢酸アンモニウム溶液を溶離剤と
して用いた。
溶離液を24mlのフラクションに捕集しそしてそのエ
ラスターゼに対する抑制度を測定した。カラムの溶離の
状況は第1図から知ることが出来る。
BI−8−Eを含む溶離液を集めそして凍結乾燥により
抑制物質を分離した。無色の凍結乾燥物10〜20mg
を得た。BI−8−E”は実施例1.d.に記載の方法
でBI−8−Eから得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図はセファデツクスG−75C”)カラムを用いた
BI−14トリプシン分解パッチの溶離曲線を示す。 第2図はセファデツクスG−75カラム3×200cm
の溶離曲線を示す。 第3図は本発明によるB1−8−Eを用いる膵臓エラス
ターゼ(豚)の滴定曲線を示す。 特許出願人バイエル・アクチェンゲゼルシャフト

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 式中、×は水素またはグリコシド残基を表わす、なる一
    般式(1)のエラスターゼ抑制物質。 2.Xかグリコシド残基を意味する、特許請求の範囲第
    1項記載の一般式(1)のエラスターゼ抑制物貿(13
    トトIら)。 3、Xが水素を意味する、特許請求の範囲第1項記載の
    一般式(1)のエラスターゼ抑制物質(B1−S.+)
    。 4、牛からのインター−α−トリブシン抑制物質または
    この抑制物質から部分的加水分解により得られる抑制物
    質B1−30もしくはB1−14,またはそれらの混合
    物を、蛋白分解酵素を10〜400%、好ましくは15
    0〜300%の過剰量にて用いて、6.5〜10pHに
    て1乃至24時間、好ましくは1乃至10時間、約37
    ℃にて処理し、そしてそれにより生成した抑制物質を分
    離しそしてB−S−E”に転化することを特徴とする、
    特許請求の範囲第1項記載の一般式(1)のエラスター
    ゼ抑制物質の製造方法。 5.蛋白分解酵素としてトリブシンを用いる、特許請求
    の範囲第4項記載の方法。 6.酸として60〜90%蟻酸を40〜70℃、好まし
    くは56℃の温度にて用いる、特許請求の範囲第4項記
    載の方法。 7.特許請求の範囲第1項記載の一般式(1)のエラス
    ターゼ抑制物質を含む薬剤。 8、特許請求の範囲第1項記載の一般式(1)のエラス
    ターゼ抑制物質を不活性、無毒性の医薬的に適した賦形
    剤と混合する、薬剤の製造方法。 9.ショック症状に権った患者を特許請求の範囲第7項
    記載の薬剤を用いて処置する、ショック症状処置方法。 10.リウマチ様関節炎に羅った患者を特許請求の範囲
    第7項記載の薬剤を用いて処置する、リウマチ様関節炎
    の処置方法。 11,肺気腫に罹った患者を特許請求の範囲第7項記載
    の薬剤を用いて処置する、肺気腫処置方法。
JP58146816A 1982-08-14 1983-08-12 エラスタ−ゼ抑制剤、その製法、それらを含有する薬剤 Pending JPS5953449A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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DE32302754 1982-08-14
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