JPS5953355B2 - 4−ヒドロキシ−2,4,6−トリアルキルシクロヘキサ−2,5−ジエノンの製法 - Google Patents

4−ヒドロキシ−2,4,6−トリアルキルシクロヘキサ−2,5−ジエノンの製法

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JPS5953355B2
JPS5953355B2 JP53094125A JP9412578A JPS5953355B2 JP S5953355 B2 JPS5953355 B2 JP S5953355B2 JP 53094125 A JP53094125 A JP 53094125A JP 9412578 A JP9412578 A JP 9412578A JP S5953355 B2 JPS5953355 B2 JP S5953355B2
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JP
Japan
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dienone
hydroxy
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trialkylphenol
trialkylcyclohexa
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JP53094125A
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JPS5520745A (en
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吉夫 元山
徹 山中
紀之 広渡
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、2、4、6−トリアルキルフェノールを陽極
酸化することにより4−ヒドロキシ−2、4、6−トリ
アルキルシクロヘキサー2、5−ジエノンを高収率で製
造する方法に関する。
4−ヒドロキシー2、4、6−トリアルキルシクロヘキ
サー2、5−ジエノンは塩基の存在下に容易に転移反応
を起こし、2、3、6−トリアルキルヒドロキノンを生
成する。
この2、3、6ートリアルキルヒドロキノンは医薬、農
薬、合成樹脂用配合剤などの製造中間体として利用され
る。たとえば、2、3、6−トリメチルヒドロキノンは
ビタミンEの製造原料としてと<に有用である。有機溶
媒中で水の存在下に2、4、6−トリメチルフェノール
を陽極酸化することにより4−ヒドロキシー2、4、6
−トリメチルシクロヘキサー2、5−ジエノンを合成す
る方法は、JoumalofChemicalSoci
ety、PerkinL2337(1973)に報告さ
れている。
この方法では、電極として陽極に鉛または酸化鉛を使用
し、陰極に炭素が使用されているが、電解反応の際の電
流効率が低かつたりあるいは目的生成物への選択性が充
分に高いとは言い難い。本発明者らは、2、4、6−ト
リアルキルフェノールを陽極酸化することにより4−ヒ
ドロキシー2、4、6−トリメチルシクロヘキサー2、
5−ジエノンを製造する方法について検討した結果、こ
の陽極酸化反応は使用する電極の種類ならびにその組み
合わせによつて大きく影響され、電極として特定の材質
の陽極および陰極を組み合わせて使用することにより前
記目的生成物が選択的にかつ高い電流効率で製造できる
ことを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、有機溶媒中で水の存在下に2,4
,6−トリアルキルフエノールを陽極酸化して4−ヒド
ロキシ−2,4,6−トリアルキルシクロヘキサ−2,
5−ジエノンを製造する方法において、陽極として鉛ま
たは酸化鉛を使用し、陰極として周期表の第1b族金属
、第1V族金属、第族金属からなる群から選ばれた金属
を使用することを特徴とする4−ヒドロキシ−2,46
,6−トリアルキルシクロヘキサ−2,5−ジエノンを
製造する方法である。
本発明の方法において、原料の2,4,6−トリアルキ
ルフエノールとして具体的には、たとえば、2,4,6
,一トリメチルフエノール、2,4,6−トリエチルフ
エノール、2,4,6−トリ−n−プロピルフエノール
、2,4,6−トリイソプロピルフエノール、2,4,
6−トリ−nーブチルフエノール、2,4,6−トリ−
Sec一ブチルフエノール、2,4,6−トリ−Ter
[−ブチルフエノール、4−メチル−2,6−ジイソプ
ロピルフエノール、4−メチノレ一2,6ジ一Tert
5一ブチルフエノールなどを使用することが,できる。
これらの2,4,6−トリアルキルフエノールのうちで
は、4位にメチル基を有する2,4,6−トリアルキル
フエノールを使用することが好まk(、7よく←?13
34,ε6−トリメチルフエノールを使用することが好
ましい。本発明において、前記2,4,6−トリアルキ
ルフエノールの電解反応は2,4,6−トリアルキルフ
エノールの溶液状態で実施される。
有機溶媒としては2,4,6−トリアルキルフエノール
を溶解しかつその電解蓼応に不活蛛な溶媒が使用される
。具体的にほ、たとえば、アセトニトリル、プロピオニ
トリル、ブチロニトリルなどのニトリル類、テトラヒド
ロフラン、ジオキサンなどのエーテル類、ジメチルホル
ムアミドなどのアミド類、これらの有機溶媒の二種以上
からなる混合溶媒を使用することもできる。これらの有
機溶媒のうちでは、ニトリル類を使用することが好まし
い。有機溶媒の使用割合は、2,4,6−トリアルキル
フエノールの濃度として通常0.01ないし5モル/l
、好ましくは0.1ないし1モル/lとなる範囲である
。本発明において、前記2,4,6−トリアルキルフエ
ノールの電解反応は水の存在下に実施される。
水の使用割合は、水の濃度として通常1ないし40モル
/l、好ましくは3ないし30モル/1となる範囲であ
る。本発明において、2,4,6−トリアルキルフエノ
ールの陽極酸化反応の電極として、陽極には鉛または酸
化鉛が使用され、かつ陰極には周期表の第1b族金属、
第1族金属および第VlI族金属からなる群から選ばれ
た金属が使用される。
陰極として使用される周期表の第1b族金属としては、
銅、銀または金を例示することができ、第1V族金属と
しては錫、鉛、チタン、ジルコニウムなどを例示するこ
とができ、また第族金属としては、鉄、コバルト、ニツ
ケル、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム
、イリジウムまたは白金を例示することができる。さら
にこれらの金属の酸化物の電極あるいはこれらの金属酸
化物で表面を被覆処理した電極を陰極として使用した場
合には陰極における還元作用を受けて前記金属になるの
で、このような実施態様で使用することも可能である。
これらの陰極のうちでは周期表の第1b族金属を使用す
ると、4−ヒドロキシ−2,4,6−トリアルキルシク
ロヘキサ−2,5−ジエノンへの選択性ならびに電流効
率が向上するのでとくに好ましい。本発明において、2
,4,6−トリアルキルフエノールの電解による陽極酸
化反応は通常支持電解質の存在下に実施される。
支持電解質としては、たとえば、硫酸、塩酸、燐酸など
の鉱酸、リチウムパークロレート、テトラアルキルアン
モニウムパークロレートなどの過塩素酸塩およびテトラ
アルキルアンモニウムクロリド、トリアルキルベンジン
アンモニウムクロリドなどの四級アンモニウム塩などを
使用することができる。これらの電解質のうちでは、硫
酸、燐酸などの鉱酸を使用することが好ましい。また、
これらの支持電解質の使用割合はその濃度として通常0
.01ないし1モル/l、好ましくは0.05ないし0
.5モル/lの範囲である。本発明において、2,4,
6−トリアルキルフエノールの電解による陽極酸化反応
の電解条件は電解槽の形状、電極の種類およびその組み
合わせ、原料の2,4,6−トリアルキルフエノールの
種類およびその濃度、溶媒の種類、水の濃度ならびに支
持電解質の種類およびその濃度などにより異なる。
電解反応の際の温度は通常−30ないし100℃、好ま
しくはOないし50℃の範囲の温度である。電解反応の
方法としては、通常の電流規制の方法、電位規制の方法
または端子電圧を一定に保つて電解する方法などを採用
することができる。いずれの場合にも電流密度を通常0
.5ないし200mA/Cm2、好ましくは1ないし1
00mA/Cnl2の範囲に保つて電解反応が行われる
。本発明の電解反応は隔膜の不存在下に実施することも
できるし、両極間に支持電解質イオンを通,すことはで
きるが原料の2,4,6−トリアルキルフエノールやそ
の酸化生成物を通さない隔膜の存在下に実施することも
できる。
本発明の電解反応を隔膜の存在下に行うと、生成物の選
択率、収率ならびに電流効率が向上するのでとくに好ま
しい。隔膜として具体的には、たとえば、ナフイヨン(
デユポン社製)、セレミオン(旭硝子社製)などの陽イ
オン交換膜あるいはガラスフイルタ一(f).3〜▲5
)、素焼板などを使用することができる。本発明の方法
において、電解反応終了後の反応生成混合物を蒸留法、
抽出法あるいは晶出法などの常法によつて処理すること
により4−ヒドロキシ−2,4,6−トリアルキルシク
ロヘキサ−2,5−ジエノンが得られる。
本発明の方法によつて製造された4−ヒドロキシ−2,
4,6−トリアルキルシクロヘキサ−2,5−ジエノン
を塩基の存在下に通常100ないし300℃、好ましく
は150ないし250℃の温度で加熱することにより、
2,3,6−トリアルキルヒドロキノンを製造すること
ができる。
次に、本発明の方法を実施例によつて具体的に説明する
実施例 1 隔膜(ナフイヨン、デユポン社製)および温度計を備え
た内容積70m1(7)H型電解セルの陽極室に2,4
,6−トリメチルフエノール(TMP)272mg(2
mm01)、アセトニトリル14m1および2N・H2
SO4aq2mlを、陰極室に陽極室と同量のアセトニ
トリルおよび2N−H2SO4aqを入れた。
これに1.5×2cmの電極(陽極に鉛、陰極に銅)を
両極板を50mm隔てて取り付け、マグネチツクスター
ラ一で攪拌しながら反応温度を30℃に保ち、電流密度
8mA/ClIl2、端子電圧13〜14Vの条件下で
4.0X10−3F(2F/MOl)の電気量を流した
。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でTfI4に
中和したのち、分液ロードに移し、これに水30m1を
加えてトルエン30m1で・3回抽出した。Na2sO
4上で脱水したのち、トルエンを留去し、残留物をジオ
キサンで10m1に稀釈し、内部標準物質としてベンゾ
フエノン0.2gを加え、ガスクロマトグラフイ一で分
析した。その結果、TMP転化率は90%で4−ヒドロ
キシ−2,4,6−トリメチルシクロヘキサ−2,5−
ジエノン(HTCD)の収率は82%(電流効率82%
)であることがわかつた。
実施例2〜7および比較例1 実施例1において、陰極材質を変化させた他は実施例1
と同様に実施した。
結果を表1に示す。実施例8〜9および比較例2実施例
1において、陰極に銅、銀および炭素(1.5cm×2
.0cm)を使用し、電気量を2.6F/MOlとした
以外は実施例1と同様に実施した。
結果を表2に示す。実施例 10〜12 実施例1において、アセトニトリルの代りにテトラヒド
ロフラン、ジオキサンあるいはジメチルホルムアミドを
溶媒に用いた他は実施例1と同様に実施した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 有機溶媒中で水の存在下に2,4,6−トリアルキ
    ルフェノールを陽極酸化して4−ヒドロキシ−2,4,
    6−トリアルキルシクロヘキサ−2,5−ジエノンを製
    造する方法において、陽極として鉛または酸化鉛を使用
    し、陰極として周期表の第 I b族金属、第IV族金属、
    第VIII族金属からなる群から選ばれた金属を使用するこ
    とを特徴とする4−ヒドロキシ−2,4,6−トリアル
    キルシクロヘキサ−2,5−ジエノンを製造する方法。 2 陰極として、銅または銀を使用する特許請求の範囲
    第1項に記載の方法。 3 隔膜の存在下に電解反応を行う特許請求の範囲第1
    項または第2項に記載の方法。 4 有機溶媒としてニトリル類またはエーテル類を使用
    する特許請求の範囲第1項ないし第3項に記載のいずれ
    かの方法。 5 水を3ないし30mol/lの範囲の濃度で存在さ
    せる特許請求の範囲第1項ないし第4項に記載のいずれ
    かの方法。
JP53094125A 1978-08-03 1978-08-03 4−ヒドロキシ−2,4,6−トリアルキルシクロヘキサ−2,5−ジエノンの製法 Expired JPS5953355B2 (ja)

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