JPS5952283A - 表示板の製作方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はネームプレート（個人表札、社名表札）、ナン
バープレート、標識プレート等の各種表示板の製作方法
に関するものである。

従来、この種表示板の製作方法としては、原稿を写真製
版してポジティブを作り、これをプラスチックプレート
表面にシルクスクリーン印刷する方法が多用されている
。しかしながら、このシルクスクリーン印刷（プロセス
印刷）法によると、インク付着面と非付着面の二通りの
みで文字等を表すものであるから、どうしても表現が単
純化、画一化し、仕上がりが平板的で立体感に欠けるこ
とと相俟って風格がなく、安っぽい感じを受けることは
周知の通りである。この点、別の製作方法であるエツチ
ングによる表示板は、銅板等の素材のもつ重厚感と光沢
とによって風格豊かに形成されるものの、非常に高価に
つくため、社名表札等ごく一部にしか使用さねておらず
、汎用性に乏しいものであった。

本発明は上記の点に鑑み、安価で汎用性に富み、しかも
従来のシルクスクリーン印刷による表示板にはない立体
感と風格を備えた表示板を得ることができる表示板の製
作方法を提供せんとするものである。

なお、本発明でいう表示板は、文字やマークが表示され
た一般的な表示板のほか、壁面レリーフ等に使用される
種々の図形や模様が描かれたレリーフプレートをも含む
ものである。

本発明の特徴とするところは、シルクスクリーン印刷に
より、表面に文字等がインク付着凸面またはインク非付
着凹面として描かねた原版を作成し、この原版の表面に
注型成形によって、上記文字等が写し取られたプラスチ
ック板を成形し、しかるのち、このプラスチック板から
インクを除去することにより、表面に文字等が凸面また
は凹面として描かれた表示板を得る表示板の製作方法、
に存する。

以下、本発明の実施例を図に依拠して説明する。

第１図および第２図に本発明方法によって製作されたホ
テルのナンバープレートＰを示している。

このナンバープレートＰの表面には、ルームナンバーと
ホテル名が凹凸面で表示されている。すなわち、ルーム
ナンバーｒ　１３２９Ｊの大文字１・・・が中央に凹面
で、ホテル名「Ｗａｓｈｊ−ｎｔｏｎ　ＨｏｔｅｌＪの
小文字２・・・が上部に凸面で表示さねている。従って
、大文字１・・・の地面３が凸面、小文字２・・・の地
面４および縁取り５が凹面となっている。このプレート
Ｐは全体が透明なポリエステル樹脂またはアクリル樹脂
等の透明プラスチックから成り、上記凸面２，６が透明
、各凹面１．４．５がすりガラス状の不透明となってい
る。

上記プレートＰは次のようにして製作することができる
。この製作方法による工程は、概ね、シルクスクリーン
印刷による原版作成→この原版をもとにしてのプラスチ
ック板注型成形→プラスチック板からのインク除去、と
なる。

（イ）原版作成 ｒ１３２９Ｊおよヒ［Ｗａｓｈｉｎｔｏｎ　Ｈｏｔｅｌ
Ｊ　）文字１ａ・・・、２ａ・・・が記載された第３図
に示す原稿Ｐ１を写真製版してポジティブ（印刷版）を
作り、これをもとに、第４．５図に示すようにガラス板
等の表面が平滑で耐熱性に富む板乙の表面に、水性白色
インクを用いてシルクスクリーン印刷することにより原
版Ｐ２を作成する。この原版Ｐ２は、第１．２図に示す
完成状態のプレートＰとはネガティブの関係にあり、大
文字１ｂ・・・と、小文字地面４ｂと、縁取り５ｂの各
部分がインクが付着せる凸面（第４図斜線で示す）、小
文字２ｂ・・・および大文字地面３ｂがインク非付着面
としての凹面となる。

（ロ）　プラスチック注型成形 上記原版Ｐ２をもとに第６図に示す如く型７を組み、こ
の型７に透明なポリエステル樹脂またはアクリル樹脂等
の透明プラスチック材料Ｐ３′を流し込んで注型成形を
行ない、材料硬化（または半硬化）後、第７図に示す如
く離型することによりプラスチック板Ｐ３が得らｊる。

このプラスチック板Ｐ３には、上記原版Ｐ２に接する面
に、第８図に示す如く該原版Ｐ２の凸面を形成せるｒ　
１３２９　Ｊ　の大文字１ｂ・・・、小文字地面４ｂ、
縁取り５ｂの白色インクが写し取られ、該インクにて不
透明な大文字１Ｃ・・・、小文字地面４ｃ、縁取り５Ｃ
が描かｔｌ、　（第８図斜線で示す）　ｒＷａ８ｈｉｎ
ｔｏｎ　ＨｏｔｅｌＪ　ノ小文字２Ｃ・・・および大文
字地面３Ｃがインク非付着の透明となる。

（ハ）インク除去 上記プラスチック板Ｐ３を洗浄し、大文字１Ｃ・・・、
小文字地面４ｃ、縁取り５Ｃのインクを除去する。

　５− このときインクは、プラスチック板Ｐ３に含浸付着した
分が薄い密度で残存し、すりガラス状の不透明層を形成
することとなる。

以上のようにして、第１，２図に示すようにｒ１３２９
Ｊの大文字１・・・、小文字地面４、縁取り５が不透明
凹面、［Ｗａｓｈｉｎｔｏｎ　ＨｏｔｅｌＪ　ｔｙ）小
文字２−・・および大文字地面６が透明凸面としてあら
れれたナンバープレートＰが得らｊる。

こうして製作されたナンバープレー）Ｐは、表面の凹凸
によって文字をあられしているため、従来のシルクスク
リーン印刷によって製作されたプレートにはない立体感
が得られる。また、■　凹凸に、透明、不透明の対比を
組み合わせて文字を浮き上がらせていること ■　不透明部分は、単なるインクによる印刷部分ではな
く、洗浄によって除去されたインクの残存層としてすり
ガラス状にあられしていること■　同不透明部分は、原
版作成時のシルクスクリーン印刷による微細な布目状に
あられれることの相乗効果により、表示手法として斬新
なものとなり、プラスチックプレートでありながら、従
来のプレートの如き安っぽさがなく、エツチング板とは
また異なった趣きの風格を備えたものとなる。

ところで、プラスチック板の注型成形において、顔料等
の着色剤を混入したプラスチック材料を用いることによ
り、プラスチック板を透明または半透明の着色板または
不透明着色板としてもよい。

一方、インク色は白色に限られず、プラスチック板の地
色（無色透明を含む）との対比で任意に選択することが
できる。また、インクはプラスチック板からの除去を容
易にするために通常は水性インクを用いるが、この除去
の問題さえ解決すれば油性インクを用いてもよい。

ところで、プレート表面の凹凸関係は原版Ｐ２の作成段
階でどのようににも変更することができる。

たとえば、原版Ｐ２の段階で大文字１ｂ・・・をインク
非付着面としておけば、完成状態で大文字１−・・が小
文字２・・・同様凸面であられされる。

また、上記実施例では、説明を判り易くするために比較
的単純なナンバープレートを例にあげたが、本発明は、
字数の多い、あるいはマーク、図形が組み合わされた複
雑なナンバープレートにも上記同様に実施でき、また勿
論、ナンバープレートに限られず、各種ネームプレート
（社名、個人名等）や標識プレート、案内板その他表示
板−切に適用可能であるし、店舗等の壁面レリーフとし
て使用される抽象図形や模様等が描かわだ各種サイズの
レリーフ板にも適用することができる。また、避難経路
案内板等において点字をこの手法で形成して盲人向けの
表示板を得ることも可能である。

以上述べたように本発明は、シルクスクリーン印刷によ
って原版を作成し、この原版］二にプラスチック板を注
型成形して原版の文字等を写ｌ、取り、しかるのち該プ
ラスチック板からインクを除去して、表面に文字等が凹
凸によってあられさねた表示板を得るものであり、安価
でありながら、従来のプラスチック板に直接シルクスク
リーン印刷を施して製作された表示板にはない立体感と
、表示の斬新値が得られ、独特の風格をもった表示板を
得ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施例を示し、第１図は製作さねたナンバ
ープレートの斜視図、第２図は第１図ｎ’−ｎ線に沿う
拡大断面図、第３図は原稿の平面図、第４図は原版の平
面図、第５図は第４図■−■線に沿う拡大断面図、第６
図は注型成形工程を示す断面図、第７図は注型成形によ
って得られたプラスチック板の断面図、第８図は同平面
図である。 °Ｐ・・・ナンバープレート（表示板）、１，４．５・
・・凹面としてあられれた文字、面、２，３・・・凸面
としてあられねた文字、面、Ｐｌ・・・原稿、Ｐ２・・
・原版、Ｉｂ、４ｂ、５ｂ・・・インク付着凸面として
描かれた文字、面、２ｂ、３ｂ・・・インク非付着凹面
として描かれた文字、面、Ｐ３・・・プラスチック板。 特　許　出　願　人　　株式会社　ナニワプロセス第　
　１　　図 第　　２　　図 第　　７　　図 ＝＝二二二一・−一「−−二：＝ ？ 第　　８　　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、　シルクスクリーン印刷により、表面に文字等がイ
   ンク付着凸面またはインク非付着凹面として描かれた原
   版を作成し、この原版の表面に注型成形によって、上記
   文字等が写し取られたプラスチック板を成形し、しかる
   のち、このプラスチック板からインクを除去することに
   より、表面に文字等が凸面または凹面として描かれた表
   示板を得ることを特徴とする表示板の製作方法。