JPS61235840A - 凹凸表面層を有する変化量表示板の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は計量器、測定機械器具、音響機器等の物理的変
化量ないし標識体を表示する表示板、主として変化量表
示板の遮光部分、又は表示輪郭を取り囲む表面層部分の
模様マスターフィルム作成から印刷被膜による凹凸表面
層を有する変化量表示板の製造方法に関するものであり
、格調感ある変化量表示板を提供するものである。

従来の技術 従来　変化量表示板はアルマイト染色法、オフセツト印
刷、グラビア印刷、スクリーン印刷その他種々の印刷等
で施されている。一例ではあるが自動車の計器類は一般
的にスクリーン印刷が利用されており、遮光性の印刷被
膜が施され、その表面層は平担なものとなつている。

そして今まで表示体の文字数字図柄等が注目され、その
バツクグラウンドである地部分については概して十年一
日の如くである。

一方　凹凸表面を具現する手段には従来より種々の方法
がある。大別して基材自体に凹凸を付与する手段と表示
簿の印刷を施した後凹凸を付与する手段がある。

基材自体に凹凸を付与する手段には射出成形法によつて
凹凸ある成形材を得る方法、加熱プレス又は型押し等で
樹脂板又は金属板等を得る方法、エツチングによつて基
材表面を凹凸にする方法、その他機械的な加工によつて
凹凸を得る方法がある。

表示等の印刷を施した後凹凸を得る手段には基材及び印
刷被膜又はコーテイング塗膜等を型押しで凹凸表面を得
る方法と透明塗膜によつて凹凸表面を得る方法があり透
明塗膜による方法には、凹凸表面を塗装技術によつて透
明塗膜を得る場合と、簡単な透明縞目印刷による場合、
凹凸を得る方法でなく凹凸感を得る方法であるが艶消透
明被膜によつてエツチングに似た凹凸感を出す場合、そ
の他　他の分野で行なわれている方法であるが平面印刷
した濃淡ある図柄等の上に透明な凹凸被膜を施して、該
平面図柄に立体感を現わしたもの等がある。

発明が解決しようとする問題点 概して　表示輪郭を取り囲む表面層が平面的である場合
、外観上単調となる傾向がある。

一般に成型法、型押しによる方法、エツチングによる方
法、機械的な加工法によつて得た基材自体の凹凸表面は
彩色加工をしなくてはならず、その加工は非能率的であ
り、しかも成型法、型押しによる方法で使用する金型は
高価であり、エツチングにしてもレジストインキを除か
なければならず　機械的な加工法例えば彫該加工におい
ても非量産的であり、全体として高価なものになる。

そしてこれらの凹凸基材に彩色加工を印刷によつて行な
う場合、所望の表示体を印刷被膜によつて明瞭に具現さ
せる印刷方法には限界があり、一般的な印刷方法では至
難であり、表示部が乱れて不鮮明になる。

透明塗膜の凹凸表面を塗装技術によつて得る場合その模
様は限られてしまい、簡単な透明縞目印刷にしても表示
体に重複して透過光線又は入射光及び反射光が乱れて不
鮮明なものとなり明瞭度を欠いている。

艶消透明被膜によつてエツチングに似た感覚を出す場合
は凹凸感を得る方法であり鏡面光沢面に付与したもので
あり、使用し得る基材が制限される。

その他の分野で行なわれているものには透明被膜とその
下の図柄との組み合わせ又は複数からなる層の段差ある
図柄を施し、下の図柄をレンズアクシヨン等によつて浮
き上がらせたものであり、目的対象手段において異質の
ものである。

本発明によれば従来の平面でなる物理的変化量ないし標
識体を表示する表示板の単調な外観を改良するため表示
輪郭を取り囲む表面層を写真フィルムの合成手段と処理
インキの選択及びその印刷方法によつて、任意の凹凸パ
ターンに形成する手段によつて表示部分の図柄を乱すこ
となく明瞭度を具備させ、いつそう格調を高め、低コス
トかつ価格以上の価値感を具備させようとするものであ
る。

問題点を解決するための手段 本発明は前述したように変化量表示板の遮光部分又は表
示輪郭を取り囲む表面層に対し、多種多様な地模様を生
成するところのスクリーン印刷用マスターフィルムの作
成からスクリーン印刷法によつて凹凸表面層を得る方法
までの一貫した製造工程を施すことによつて、単調な表
面を解決するための手段を提供するものである。

以下図面に従つて本発明を詳細に説明する。

第１図は本発明による凹凸表面層を有する変化量表示板
作成までの工程を示すものである。

第２図は規則的又は不規則的な明暗配置パターンの例で
あり、任意の密度で配置させたフィルムで、これら少な
くとも２枚を重ね合わせ一方の中心に対し、他方の中心
を基点にして回転およびＸ−Ｙ軸方向の対面移動を行な
い、所望の模様あるいは斑紋模様を得て、さらに変化量
表示板のポジフィルムと重ねて、写真作成操作により遮
光部分又は表示輪郭を取り囲む表面層における模様のス
クリーン印刷用マスターフィルムを作成する。

これらフィルムにはワンステツプ型のコンタクトフィル
ム又はリスコンタクトフィルムを使用するが撮影カメラ
によつてスクリーン印刷用マスターフィルムを作成して
もよい。

そして上記フィルムを使用して、スクリーン製版後、ス
クリーン印刷法により凹凸表面層を有する印刷を行なう
。

第３図中基材５は主にプラスチツク、金属等でありその
他木、紙、布、無機質等がある。

６は表示文字数字図形等の光線透過着色層である。

この層は自動車の計器類の場合は緑、黄、橙、赤、白そ
の他の着色層が一般的に使用され、単数又は複数層から
なつている。

７は遮光被膜層であり、遮光性のインキで抜き文字等で
印刷した被膜層である。

８は凹凸模様層であり、所望のインキの“のり厚さ”の
凹凸模様を施したものである。

インキの“のり厚さ”は使用するスクリーンステンシル
、メツシユ、及びその通過抵抗、レジストの厚さ、スキ
ージーのシヨワー硬度、版面とスキージーとの角度α、
及びその印圧、インキの硬さ、インキの腰切れの状態等
が関係しているためこれらを考慮して印刷を行なう。

そして用途に応じて凹凸被膜の厚さを沢めるべきである
。

例えば厚めの凹凸表面層を得たい時には、高メツシユの
ものより低メツシユのスクリーン、紗及びレジストは厚
く、スキージーのシヨワー硬度は低く、インクの押出量
に比例するｃｏｓαの値が大きいところの角度にする。

また固形分の多い高粘度でしかも腰切れの良いインキを
使用することが望ましい。紫外線硬化インキを使用して
厚めの被膜でもよい。この時はインキの性質上あまり低
メツシユのスクリーンは使用できない。

第４図中９は遮光被膜層７及び凹凸模様層８を被覆した
不透明着色樹脂層である。

この層は凹凸模様８のシヤープなエツジがとれるのを防
ぐ為、凹凸模様８より薄膜の印刷被膜である。９は肉薄
の遮光被膜層であつてもよい。

その場合７の層を省略してもよい。

よつて９の被覆樹脂層は凹凸模様８を施した時より、低
メツシユのスクリーンを使用し、レジストの厚さ、紗厚
は小さく、インキの粘度も稀釈剤等で低くした方が望ま
しい。

作用 かかる仕様により物理的変化量ないし標識体を表示する
表示板の表示輪郭を取り囲む表面層における多種多様の
模様のスクリーン印刷用マスターフィルムが作成でき、
得られた凹凸表面層被膜は従来の単調な表面を低コスト
で格調感あるおちついた感覚にし、あくまでも表示体の
バツクグラウンドであるという要求にかなつた作用を有
するものである。

実施例 本発明の実施例を示す。

実施例１ 第２図中の１および２の４００個／１インチ平方の明暗
配置バターンフィルムを任意方向に対面移動し、密度約
３０％の模様を得て、さらに変化量表示板（スピードメ
ーター）の表示部分を現すポジフィルムとリスコンタク
トフィルムをコンタクトさせ写真作成操作によつて表示
輪郭を取り囲む表面層への模様密度７０％のスクリーン
印刷用マスターフィルムを得た。

基材５にはポリカーボネート成形品を使用し８０℃、６
時間アニーリングを行ない洗浄後６の透過光着色層、緑
、黄、白　および１０なる表示体をあらわした７の遮光
被膜、黒を施した。グリコールエーテル糸の稀釈剤ブチ
ルセロソルブで稀釈して７の印刷を施した、次に１１の
表示文字数字図形をポジ印刷した。

そして８の凹凸模様をスクリーン版には　テトロン、２
００メツシユ／２．５４ｃｍ、オープニング８１μ、紗
厚０．０９１ｍｍ、糸径４５μ、で枠はアルミ枠、レジ
ストにはジアゾ感光剤を直接法にて製作し、シヨワー硬
度６５度のウレタンゴム製スキージーを使用して、次の
組成 アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂 混合体　　　　　　　　　　２２−２６％顔　料　　　
　　　　　　　２０−３２％芳香族炭化水素および 石油ナフサ　　　　　　　　２０−２５％オルトジクロ
ルベンぜン　　１０−１４％ケトン溶剤　　　　　　　
　６−１０％ブチルセロソルブ　　　　　４−８％ （グリコールエーテル糸） 添加物（助剤）　　　　　　２−４％ からなる粘度６００ポイズ（Ｐ＝ｄｙｎ　ｓｅｃ／ｃｍ
２）前後のインキにて表示輪郭を取り囲む表面層への凹
凸模様印刷を施した。

印刷後８０℃、１時間加熱乾燥して４０μの凹凸模様８
のおちついた格調感のある自動車のスピードメーターを
得た。

実施例２ 第２図中　同一の２の４００個／１インチ平方の明暗配
置パターンを２枚　任意方向の対面移動を行ない、模様
密度約２５％の模様フィルムを得て、自動車用計器パネ
ルの表示部分を現すポジフィルムとリスコンタクトフィ
ルムと重ね、写真作成操作により表示輪郭を取り囲む表
面層への模様密度７５％のスクリーン印刷用マスターフ
ィルムを得た。

ポリカーボネート成形品の基材５を８０℃、６時間アニ
ーリングを行ない洗浄後、光線透過着色層６を橙色に又
遮光被膜７を黒色に印刷後、８の凹凸被膜をステンレス
２００メツシユ／２．５４ｃｍ、オープニング８８μ、
紗厚０．１００ｍｍ、糸径４０μ、レジストは直接法に
よりジアゾ感光剤、版膜はスクリーン厚味を加えて０．
１４ｍｍなるスクリーン版を使用し、シヨワー硬度６５
度のウレタンゴム製スキージーを使用し、バインダー（
樹脂成分はアクリル樹脂及び塩化ビニル樹脂）４９％、
顔料３５％、溶媒１６％なる組成の粘度、室温にて８０
０ポイズ（Ｐ＝ｄｙｎ　ｓｅｃ／ｃｍ２）以上のインキ
にて遮光部分への凹凸模様印刷を施した。

印刷後８０℃１時間乾燥して厚さ８０μの凹凸模様被膜
８を得た。

さらにテトロン３００メツシユ／２．５４ｃｍ２、オー
プニング４５μ、紗厚０．０６５ｍｍ、糸径３９μ、ス
キージーの硬度８５度で、バインダー（樹脂成分ロアク
リル樹脂及び塩化ビニル樹脂）５２％、顔料２８％、溶
媒２０％なる組成のインキを稀釈剤ブチルセロソルブで
稀釈して粘度室温にて約２０ポイズ（Ｐ＝ｄｙｎ　ｓｅ
ｃ／ｃｍ２）で遮光被膜層７及び凹凸模様８を被覆した
仕上げの樹脂層９を黒色にて印刷した。

８０℃、１時間乾燥後１５μの被覆層９を表面層に有す
る凹凸深さ７０μの格調感ある自動車用計器パネル板を
得た。

発明の効果 本発明は以上詳細に説明したように、変化量表示板の表
示輪郭を取り囲む表面層における多種多様の模様のスク
リーン印刷用マスターフィルムが作成され、得られる凹
凸表面層を有する変化量表示板は低コストにおいて製作
でき、しかも今までの変化量表示板を一新してしまう程
の視覚的に格調の高い外観を提供するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による凹凸表面層を有する変化量表示板
作成までの過程を示す工程図である。 第２図の１〜４は規則的又は不規則的な明暗配置パター
ンフィルムであり、第３図および第４図は実施例を示す
断面図である。 ５は基材、６は光線透過着色層、７は遮光被膜層、８は
凹凸模様、９は７および８表面の被覆層、１０は光線透
過表示文字数字図形（ネガ）１１は表示文字数字図形（
ポジ） １〜４……規則的又は不規則的な明暗配置パターンフィ
ルム ５……基材 ６……光線透過着色層 ７……遮光被膜層 ８……凹凸模様 ９……７及び８表面の被覆層

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、物理的変化量ないし標識体を表示する表示板におい
   て、少なくとも２枚の規則的又は不規則的な明暗配置パ
   ターンをもつフィルムを重ね合わせ、これを任意方向の
   対面移動を行ない設定する手段、および製図ないしコン
   ピューターグラフィックからフィルムを得る手段との少
   なくともいずれか一方の方法において、所望の模様ある
   いは斑紋模様を表示部分を現すポジフィルムと重ね、写
   真作成操作により変化量表示板の表示輪郭を取り囲む表
   面層の立体的模様を生成するための 印刷用マスターフィルムを作成し、スクリーン印刷法に
   より凹凸ある印刷被膜地の模様を形成する 手段、必要に応じ、外観を整える仕上げの 印刷被膜を被覆する手段、以上の方法及び手段との不可
   分関係において任意の凹凸模様を具現する方法からなる
   凹凸表面層を有する変化量表示板の製造方法。