JPS595218B2 - プラスチック磁石の製造方法 - Google Patents
プラスチック磁石の製造方法Info
- Publication number
- JPS595218B2 JPS595218B2 JP7743279A JP7743279A JPS595218B2 JP S595218 B2 JPS595218 B2 JP S595218B2 JP 7743279 A JP7743279 A JP 7743279A JP 7743279 A JP7743279 A JP 7743279A JP S595218 B2 JPS595218 B2 JP S595218B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- melting point
- magnetic field
- ferromagnetic powder
- nylon
- polyamide
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はプラスチック磁石の製造方法にかかり、磁気特
性および成形性に優れたプラスチック磁石を容易に製造
できる方法を提供しようとするものである。
性および成形性に優れたプラスチック磁石を容易に製造
できる方法を提供しようとするものである。
バリウムフェライト、ストロンチウムフェライトなどの
強磁性粉末80〜90重量部とナイロン6、ナイロンー
66などのポリアミド樹脂20〜10重量部とよりなる
混練物を、射出成形機を使用して、磁界を印加しながら
所定の形状に成形することにより、強磁性粉末を磁界方
向に配向して、等方性フェライト焼結磁石と同等以上の
磁気特性のプラスチック磁石が得られることは既に公知
である。
強磁性粉末80〜90重量部とナイロン6、ナイロンー
66などのポリアミド樹脂20〜10重量部とよりなる
混練物を、射出成形機を使用して、磁界を印加しながら
所定の形状に成形することにより、強磁性粉末を磁界方
向に配向して、等方性フェライト焼結磁石と同等以上の
磁気特性のプラスチック磁石が得られることは既に公知
である。
一般に、ナイロンー6、ナイロンー66のような通常の
ポリアミド樹脂は結晶化度が高い結晶性高分子であり、
溶融したポリアミドの温度を下げ5 ていくと、融点で
急に固化する性質があるために、射出成形を行なつた場
合に、金型内に注入された樹脂がキャビティー内に十分
に充満しないで冷却固化する傾向がある。
ポリアミド樹脂は結晶化度が高い結晶性高分子であり、
溶融したポリアミドの温度を下げ5 ていくと、融点で
急に固化する性質があるために、射出成形を行なつた場
合に、金型内に注入された樹脂がキャビティー内に十分
に充満しないで冷却固化する傾向がある。
特に、強磁性粉末を多量に含有する混練物の場合には、
その熱伝導度が非常10に大きくなるために、この傾向
がより著しくなる。したがつて、磁界印加状態で射出成
形を行なつた場合に、強磁性粉末の配向が不十分となり
、磁気特性が低下したり、また、多数掴取成形が不可能
になつたりするなどの欠点が生じる。15本発明は上記
欠点に対処して、ストロンチウムフェライト、バリウム
フェライト、サマリウムコバルト合金、セリウムコバル
ト合金などの磁気異方性を有する強磁性粉末とポリアミ
ド樹脂とよりなるプラスチック磁石組成物において、少
なくとク0 も融点が150℃以下の低融点ポリアミド
樹脂を含有させることにより、磁界を印加しながら成形
した場合に、強磁性粉末の配向性がよくなり、磁気性が
向上し、さらに流動性がよくなつて、多数掴取射出成形
が容易に行なえることを見出したこ。
その熱伝導度が非常10に大きくなるために、この傾向
がより著しくなる。したがつて、磁界印加状態で射出成
形を行なつた場合に、強磁性粉末の配向が不十分となり
、磁気特性が低下したり、また、多数掴取成形が不可能
になつたりするなどの欠点が生じる。15本発明は上記
欠点に対処して、ストロンチウムフェライト、バリウム
フェライト、サマリウムコバルト合金、セリウムコバル
ト合金などの磁気異方性を有する強磁性粉末とポリアミ
ド樹脂とよりなるプラスチック磁石組成物において、少
なくとク0 も融点が150℃以下の低融点ポリアミド
樹脂を含有させることにより、磁界を印加しながら成形
した場合に、強磁性粉末の配向性がよくなり、磁気性が
向上し、さらに流動性がよくなつて、多数掴取射出成形
が容易に行なえることを見出したこ。
25とにもとづくものである。
融点が150゜C以下のポリアミド樹脂としては、共重
合ポリアミド−6/66/610(融点135゜C)と
共重合ボリアミドー6/66/12/610(融点11
0℃)のいずれか一方または両方を使用することができ
30る。一般に使用される成形用のポリアミド樹脂の融
点は、ナイロンー6が206℃、ナイロンー610が2
03℃、ナイロンー66が250℃、ナイロンー11が
185℃、ナイロンー12が175℃35であり、いず
れも150℃以上の高い融点をもつ樹脂である。
合ポリアミド−6/66/610(融点135゜C)と
共重合ボリアミドー6/66/12/610(融点11
0℃)のいずれか一方または両方を使用することができ
30る。一般に使用される成形用のポリアミド樹脂の融
点は、ナイロンー6が206℃、ナイロンー610が2
03℃、ナイロンー66が250℃、ナイロンー11が
185℃、ナイロンー12が175℃35であり、いず
れも150℃以上の高い融点をもつ樹脂である。
これらの高融点ポリアミド樹脂20〜3重量部と強磁性
粉末80〜97重量部とよりなる混練物の射出成形にお
いて、成形温度を高くするに従つて流動性がよくなるが
、それでもたかだか290℃が限界であり、それ以上の
高い温度ではポリアミド樹脂が分解劣化する傾向がある
。これらの高融点ポリアミド樹脂の代りに、あるいは高
融点ポリアミド樹脂に加えて、融点が150℃以下の低
融点の前記ポリアミド樹脂を含有させることにより、8
0〜97重量部の多量の強磁性粉末を含有する磁界中成
形において、強磁性粉末の配向性が向上し、さらに磁界
中射出成形の場合に、流動性がよくなり、多数個取成形
が容易に行なえるようになるなどの効果がある。強磁性
粉末としては、ストロンチウムフエライト、バリウムフ
エライト、サマリウムコバルト合金やセリウムコバルト
合金といつた稀土類コバルト合金、マンガンアルミニウ
ム合金などが使用され、その含有量は80〜96重量部
が望ましい。
粉末80〜97重量部とよりなる混練物の射出成形にお
いて、成形温度を高くするに従つて流動性がよくなるが
、それでもたかだか290℃が限界であり、それ以上の
高い温度ではポリアミド樹脂が分解劣化する傾向がある
。これらの高融点ポリアミド樹脂の代りに、あるいは高
融点ポリアミド樹脂に加えて、融点が150℃以下の低
融点の前記ポリアミド樹脂を含有させることにより、8
0〜97重量部の多量の強磁性粉末を含有する磁界中成
形において、強磁性粉末の配向性が向上し、さらに磁界
中射出成形の場合に、流動性がよくなり、多数個取成形
が容易に行なえるようになるなどの効果がある。強磁性
粉末としては、ストロンチウムフエライト、バリウムフ
エライト、サマリウムコバルト合金やセリウムコバルト
合金といつた稀土類コバルト合金、マンガンアルミニウ
ム合金などが使用され、その含有量は80〜96重量部
が望ましい。
以下に本発明の詳細を実施例により説明する。〔実施例
1〕第1表に示すように、ストロンチウムフエライ粉
末、ナイロン−6、共重合ポリアミド−6/66/61
0(融点135合C)、および共重合ポリアミド−6/
66/12/610(融点110℃)よりなる組成物を
250℃に加熱した加圧ニーダ一で混練し、それを金型
中で270℃に加熱して磁界を印加しながら成形固化し
て、横1577!U1縦15韮、高さ15mmの立方体
試料を得た。
1〕第1表に示すように、ストロンチウムフエライ粉
末、ナイロン−6、共重合ポリアミド−6/66/61
0(融点135合C)、および共重合ポリアミド−6/
66/12/610(融点110℃)よりなる組成物を
250℃に加熱した加圧ニーダ一で混練し、それを金型
中で270℃に加熱して磁界を印加しながら成形固化し
て、横1577!U1縦15韮、高さ15mmの立方体
試料を得た。
それぞれの得られた試料の磁界印加方向の磁気特性を測
定した結果を第2表に示した。第2表から明らかなよう
に、低融点ポリアミドを含有しない組成物(実1験番号
4)を磁場成形したときの成形物の最大エネルギー積は
0.92M−G−0eであるが、これに対して前記低触
点ポリアミドを含有した場合(実験番号3,2,1)の
成形物の最大エネルギー積は1.27〜1.50M−G
−0eと向上し、前記低融点ポリアミドの含有量が増大
するに従つて、磁気特性が向上している。
定した結果を第2表に示した。第2表から明らかなよう
に、低融点ポリアミドを含有しない組成物(実1験番号
4)を磁場成形したときの成形物の最大エネルギー積は
0.92M−G−0eであるが、これに対して前記低触
点ポリアミドを含有した場合(実験番号3,2,1)の
成形物の最大エネルギー積は1.27〜1.50M−G
−0eと向上し、前記低融点ポリアミドの含有量が増大
するに従つて、磁気特性が向上している。
〔実施例 2〕
実施例1の組成物を、磁界印加装置を具備した図に示す
ような金型を用いて、樹脂温度2900Cで、それぞれ
同じ成形条件で、直径25mm,、高さ10mmの円板
の32ケ取射出成形を行なつた。
ような金型を用いて、樹脂温度2900Cで、それぞれ
同じ成形条件で、直径25mm,、高さ10mmの円板
の32ケ取射出成形を行なつた。
なお、図において、1はキヤビテイ一、2はランナー、
3はスブル一、4は非磁性材料からなるキヤビテイ部型
盤である。成形物の外観、比重、磁界印加方向(高さ方
向)の磁気特性および比重などを第3表に示した。
3はスブル一、4は非磁性材料からなるキヤビテイ部型
盤である。成形物の外観、比重、磁界印加方向(高さ方
向)の磁気特性および比重などを第3表に示した。
第3表から、前記低融点ポリアミド樹脂を含有すること
により、成形物の表面状態が滑らかになり、比重が大き
くなるなど流動性が向上し、また、磁気特性が向上して
いることがわかる。そして、10『Cの雰囲気中に96
時間放置した後の表面状態および磁気特性に全然変化が
認められなかつた。
により、成形物の表面状態が滑らかになり、比重が大き
くなるなど流動性が向上し、また、磁気特性が向上して
いることがわかる。そして、10『Cの雰囲気中に96
時間放置した後の表面状態および磁気特性に全然変化が
認められなかつた。
図面は本発明にかかるブラスチツク磁石組成物の射出成
形用金型の一例の要部断面図である。 1・・・・・・キヤビテイ一、2・・・・・・ランナー
、3・・・・・・スブレ一、4・・・・・・キヤビテイ
部型盤。
形用金型の一例の要部断面図である。 1・・・・・・キヤビテイ一、2・・・・・・ランナー
、3・・・・・・スブレ一、4・・・・・・キヤビテイ
部型盤。
Claims (1)
- 1 磁気異方性を有する強磁性粉末とポリアミド樹脂と
を主成分とし、かつ前記ポリアミド樹脂として少なくと
も融点が150℃以下の共重合ポリアミド−6/66/
610または共重合ポリアミド−6/66/12/61
0のいずれか一方または両方が含有されている組成物を
磁界印加しながら射出成形することを特徴とするプラス
チック磁石の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7743279A JPS595218B2 (ja) | 1979-06-18 | 1979-06-18 | プラスチック磁石の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7743279A JPS595218B2 (ja) | 1979-06-18 | 1979-06-18 | プラスチック磁石の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56851A JPS56851A (en) | 1981-01-07 |
JPS595218B2 true JPS595218B2 (ja) | 1984-02-03 |
Family
ID=13633835
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7743279A Expired JPS595218B2 (ja) | 1979-06-18 | 1979-06-18 | プラスチック磁石の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS595218B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59165403A (ja) * | 1983-03-10 | 1984-09-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 樹脂マグネツト組成物 |
JPS59176346A (ja) * | 1983-03-25 | 1984-10-05 | Shin Kobe Electric Mach Co Ltd | 樹脂磁石成形材料の製造法 |
AR080431A1 (es) | 2010-03-03 | 2012-04-11 | Sicpa Holding Sa | Hilo o tira de seguridad que comprende particulas magneticas orientadas en tinta y procedimiento y medio para producir el mismo |
US20160075166A1 (en) | 2013-05-02 | 2016-03-17 | Sicpa Holding Sa | Processes for producing security threads or stripes |
JP6536880B2 (ja) * | 2015-03-19 | 2019-07-03 | 独立行政法人国立高等専門学校機構 | 磁石と、前記磁石を使用したピックアップ装置、前記磁石の製造方法 |
-
1979
- 1979-06-18 JP JP7743279A patent/JPS595218B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56851A (en) | 1981-01-07 |
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