JPS5923445B2 - 永久磁石 - Google Patents

永久磁石

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JPS5923445B2
JPS5923445B2 JP16564578A JP16564578A JPS5923445B2 JP S5923445 B2 JPS5923445 B2 JP S5923445B2 JP 16564578 A JP16564578 A JP 16564578A JP 16564578 A JP16564578 A JP 16564578A JP S5923445 B2 JPS5923445 B2 JP S5923445B2
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JP
Japan
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ferromagnetic powder
calcium stearate
injection molding
magnetic properties
molded product
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JP16564578A
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JPS5591803A (en
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寛 米野
美樹 林
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、永久磁石にかかり、磁気特性がよく、安価に
量産することのできる永久磁石を提供しようとするもの
である。
塩素化ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、合成ゴムあるい
はエチレン−酢酸ビニル共重合体などに強磁性粉末を混
合し、それを熱間ロールでシート状にするかあるいは射
出成形することによつて、いわゆるゴム磁石あるいは樹
脂磁石を製造することは周知である。
このような磁石において、その成形物の磁気特性は、含
有する樹脂またはゴムの体積分だけ低下するという欠点
がある。磁気特性を向上させるためには、強磁性粉末の
含有量を多くすること、および強磁性粉末を一定方向に
配向して異方性を与えることが必要である。
磁界の印加によつて磁性粒子を配向させる方法は、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピ
レンあるいはポリアミドなどを使用した永久磁石の製造
法が知られているが、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
ポリエチレンあるいはポリプロピレンなどを使用した場
合には、その成形物を100℃以上の温度中に放置した
場合に、強磁性粉末の配向が乱れ、磁気特性が低下し、
形状が変化するなど耐熱性に劣るという欠点がある。ポ
リアミドを使用した場合には、1500C以上の耐熱性
を有するものの、強磁性粉末含有量を多くすると強磁性
粉末の配向が不十分となり、磁気特性が低下するし、ま
た射出成形機を用いて成形する場合には、溶融混練物の
流れが悪くなるので、成形不可能になるなどの欠点があ
る。さらに、射出成形機の摩耗量が多く、成形機の寿命
が短くなつてコストが高くなるだけでなく、成形物中に
鉄粉などの摩耗物が混入することになり、成形物の品質
に悪影響を与えるなどの欠点もある。本発明は、上述の
ような欠点、問題点を解決し、・ 磁気特性が良好で、
安価で量産性のよい永久磁石を実現したものである。
以下、本発明の永久磁石について詳細に説明する。
本発明にかかる永久磁石は、ストロンチウムフッ 工ラ
イトまたはバリウムフェライトのような強磁性粉末とポ
リアミド樹脂とを主成分とする組成物にトルエンスルホ
ン酸アミドとステアリン酸カルシウムとを添加含有する
混練物であつて、その強磁性粉末が所定の方向に配向し
ているものである。
5 周知のように、ストロンチウムフェライトやバリウ
ムフェライトなどの強磁性粉末は、六方晶形をしていて
、磁気異方性を有し、磁界を印加することによりC軸方
向に配向する性質をもつている強磁性粉末と樹脂との混
練物において、強磁性粉末を磁界配向させるためには、
使用する樹脂の溶融粘度が小さく、樹脂中で強磁性粉末
が磁界方向に回転するときに受ける抵抗の少ないことが
望ましく、また、強磁性粉末間の接触抵抗が少なく、互
いに滑りやすいことが必要である〇本発明は、強磁性粉
末とポリアミド樹脂とを主成分とする組成物に、トルエ
ンスルホン酸アミドとステアリン酸カルシウムとを添加
含有させることによつて、次のような効果が得られる〇
(1)強磁性粉末間および強磁性粉末と樹脂との間の摩
擦抵抗が減少し、外部磁界を印加したときに、強磁性粉
末が磁界方向に容易に配向することになるので、磁気特
性が向上する〇(2)混練物を射出成形機を使用して成
形する場合に、強磁性粉末とポリアミド樹脂との混練溶
融物の流動性が高いために、多量の強磁性粉末が含有さ
れていても、それらの配向性がよく、そのため磁気特性
が向上する。
(3)成形機壁面と混練物との摩擦係数が小さくなり、
成形機の摩耗が非常に少なくなり、成形機の寿命が長く
なる。
さらに、成形物中に鉄粉などの摩耗物が混人することが
少なくなり、成形物の品質が向上する。また、本発明に
よつて得られた成形物は1500C以上の高温度下に長
時間放置しても、磁気特性および形状などに変化を生じ
ることがなく、優れた耐熱性を示し、トルエンスルホン
酸アミドとステリアン酸カルシウムとを添加したことに
よる耐熱性の劣化が認められない。
ステアリン酸カルシウムとトルエンスルホン酸アミドの
添加含有量が増加するに従つて、前述した効果は増大す
るが、逆に、成形物の機械的強度が低下し、割れやすく
なるため、これらの添加含有量はそれぞれ全量の0.1
〜1.5重量%であることが望ましい〇ステアリン酸カ
ルシウムとトルエンスルホン酸アミドとを使用すること
なくいずれか一方を使用したときには、前述の効果が少
ない。
ステアリン酸カルシウムとトルエンスルホン酸アミドを
同時に添加含有させることによつてはじめて、顕著な効
果が現われる。ポリアミド樹脂としては、ポリアミド−
6、ポリアミド−6,6、ポリアミド−11、ポリアミ
ド−12、共重合ポリアミドなど、通常のポリアミド樹
脂を使用することができる〇次に、実施例をあげて説明
する0ここでは、成形物の磁気特性について残留磁束密
度(Br)、保磁力(1Hc)および最大エネルギー積
(BH)Maxを調べて比較した。
また、強磁性粉末の配向度(P)は、配向方向の残留磁
束密度Braと、配向方向に直交する方向の残留磁束密
度Brbとで次式によつて算出した。また、射出成形機
としてはインラインスクリユ一式の東芝機械(株)製1
S−140Bを使用した〇実施例 1第1表Aに示す配
合比率で、平均粒子径1.3μmのストロンチウムフエ
ライト粉末、平均分子量35000のポリアミド−6、
トルエンスルホン酸アミド、およびステアリン酸カルシ
ウムからなる組成物を調製し、加圧二ーダ一を用いて溶
融混練した後、3〜5鰭の大きさに粉砕して成形用混練
ペレツトを得た〇上記混練ペレツトを用いて、図に示す
ような磁界発生用の電磁石コイルを具備した金型および
射出成形機を使用して、射出成形機ノズル温度を27『
Cに保持し、金型キヤビテイ一部に7000エルステツ
ドの磁界を印加した状態で金型内に上記混練ペレツトを
注入し、冷却固化後、磁界を除去して外径90、内径8
0mm1高さ171t1の放射状に配向したリング形状
物を成形した〇なお、図において1は射出成形機ノズル
、2は射出成形機固定盤、3は射出成形機可動盤である
〇4aは真ちゆうなどの非磁性質の可動側型板、4bは
鉄などの磁性質の可動側型板、4cは非磁性質の可動側
型板、4dは磁性質の固定側型板、4eは非磁性質の固
定側型板、4fは磁性質の可動側型板、5は可動側型板
4fの囲りに巻かれた電磁石用コイル、6はスプル一お
よびランナー、7はキヤビテイ一である。
電磁石用コイルに直流電流が印加されると、矢印A→B
の方向に磁界が発生し、キヤビテイー7内を放射状に磁
界が通る。得られた成形物の磁界方向のB−H特性を測
定した結果を第1表Bに示す。第1表Bから明らかのよ
うに、ステアリン酸力ルシウムとトルエンスルホン酸ア
ミドとを含む組成(実験番号1〜6)は、射出成形力乏
可能であり、成形物の磁気特性および配向度も良好なも
のである0しかし、ステアリン酸カルシウムとトルエン
スルホン酸アミドとを含まない組成(実験番号8〜12
)は、成形不可能なものであつた。
また、実験番号1と同7とを比較した場合、ステアリン
酸カルシウムとトルエンスルホン酸アミドとを含むこと
により、フエライト粉末の配合度が向上し、磁気特性が
向上していることがわかる0このように、トルエンスル
ホン酸アミドとステアリン酸カルシウムとを含ませるこ
とによつて、より多量の強磁性粉末を含有した状態での
射出成形が可能となる0さらに、強磁性粉末の配向性が
向上するなどの効果により、磁気特性の優れた永久磁石
を得ることができる。
また、成形物を150℃の高温中に240時間放置した
後の、磁気特性および形状は、初期値と全く同じであり
、良好な耐熱性を示した〇実施例 2 第2表Aに示すように、種々の組成物を調製し、実施例
1と同じ方法で混練した後、粉砕して、混練ペレツトを
得た。
このような混練ペレツトを用いて、実施例1と同じ方法
で磁界印加状態下で射出成形をして、リング形状物を成
形した0得られた成形物の特性を第2表Bに示す。第2
表Bより明らかなように、トルエンスルホン酸アミドと
ステアリン酸カルシウムの含有量を増加させるに従つて
、成形物の配向度および磁気特性が向上する0しかし、
圧縮破壊強度(リング形状成形物の直径方向の破壊強度
)は逆に低下する傾向があり、トルエンスルホン酸アミ
ド2.0重量%とステアリン酸カルシウム2.0重量%
を含有した組成(実1験番号20)の場合に非常に低く
なるOまた、ステアリン酸カルシウム単独の含有の場合
(実験番号21)およびトルエンスルホン酸アミド単独
の含有の場合(実験番号22)よりも、その両方を同時
に含有した場合(実験番号16)の方が、成形物の配向
性および磁気特性が良好であることから、ステアリン酸
カルシウムとトルエンスルホン酸アミドとを添加含有さ
せることにより、強磁性粉末の配向度が向上し、相乗効
果が現われることは明らかである〇実施例 3 第3表Aに示すようなストロンチウムフエライト、バリ
ウムフエライト、ポリアミド樹脂、ステアリン酸カルシ
ウムならびにステアリン酸マグネシウムのいずれか一方
もしくは両方、およびトルエンスルホン酸アミドの種々
の組成物を調製し、加圧二ーダ一を用いて溶融混練した
後、1〜511の大きさに粉砕して、成形用混練ペレツ
トを得た。
それぞれの上記ペレツトを用いて、実施例1と同じ方法
で磁界印加状態下で射出成形をしてリング形状物を成形
した。それぞれの組成についての成形性および成形物の
特性を第3表Bに示す。第3表Bから明らかのように、
ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、
トルエンスルホン酸アミドを含有しない組成(実験番号
30,31,32)の場合には成形材料の流動性が悪く
、金型内への成形材料の充填が不完全で成形不可能であ
るが、ステアリン酸カルシウムもしくはステアリン酸マ
グネシウム、あるいはその両方とトルエンスルホン酸ア
ミドとを含む組成の場合には成形性が良好で、強磁性粉
末の配向性も優れ、(BH)Max等の磁気特性が良好
であつた〇また、トルエンスルホン酸アミドとステアリ
ン酸カルシウムを含有する実験番号1の組成物を24時
間稼動して成形した場合と、上記添加物を含有しない実
験番号7の組成物を24時間稼動して成形した場合の射
出成形機のスクリユ一の摩耗度を比較した結果、実験番
号1の組成物の場合の方が少なかつたoさらに、ステア
リン酸カルシウムの一部または全部をステアリン酸マグ
ネシウムに代えても、ステアリン酸カルシウムを使用し
た場合と同等の効果が得られた〇
【図面の簡単な説明】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 強磁性粉末とポリアミド樹脂とを主成分とし、トル
    エンスルホン酸アミドとステアリン酸カルシウムとが添
    加含有されており、前記強磁性粉末が配向していること
    を特徴とする永久磁石。 2 トルエンスルホン酸アミドが0.1〜1.5重量%
    、およびステアリン酸カルシウムが0.1〜1.5重量
    %含まれていることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の永久磁石。
JP16564578A 1978-12-28 1978-12-28 永久磁石 Expired JPS5923445B2 (ja)

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