JPS5951570B2 - ポリプロピレン粉粒体に添加剤を付着させる方法 - Google Patents
ポリプロピレン粉粒体に添加剤を付着させる方法Info
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- JPS5951570B2 JPS5951570B2 JP9611779A JP9611779A JPS5951570B2 JP S5951570 B2 JPS5951570 B2 JP S5951570B2 JP 9611779 A JP9611779 A JP 9611779A JP 9611779 A JP9611779 A JP 9611779A JP S5951570 B2 JPS5951570 B2 JP S5951570B2
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- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はポリプロピレン粉粒体に添加剤を付着させる方
法に関する。
法に関する。
詳しくはポリプロピレン粉粒体にアタクチツクポリプロ
ピレンと添加剤とを溶解又は分散させた炭化水素系溶剤
を接触させ、次いで該炭化水素系溶剤を除去するポリプ
ロピレン粉粒体に添加剤を付着させる方法である。尚本
発明に於いてポリプロピレンとはプロピレンの単独重合
体及びプロピレンと他のオレフィン例えばエチレン、ブ
テンー1等のランダム共重合体、ブロック共重合体を含
む総称である。ポリプロピレンはプロピレン又はプロピ
レンと他のオレフィンとを重合して得られる汎用樹脂で
ある。
ピレンと添加剤とを溶解又は分散させた炭化水素系溶剤
を接触させ、次いで該炭化水素系溶剤を除去するポリプ
ロピレン粉粒体に添加剤を付着させる方法である。尚本
発明に於いてポリプロピレンとはプロピレンの単独重合
体及びプロピレンと他のオレフィン例えばエチレン、ブ
テンー1等のランダム共重合体、ブロック共重合体を含
む総称である。ポリプロピレンはプロピレン又はプロピ
レンと他のオレフィンとを重合して得られる汎用樹脂で
ある。
一般に該重合して得られるポリプロピレンは粉粒体とし
て得られるが加工時に熱劣化をうけたり耐候性が十分で
ないなどの欠陥を有するので予め酸化防止剤、紫外線吸
収剤、滑剤、造核剤、滞電防止剤、必要に応じて無機フ
ィラー等の種々の添加剤を混合し一旦溶融押出し切断し
ペレット状として市販される。しかしながら上記ペレッ
ト化処理(以下造粒処理と云う)は製造コストのアップ
を招くので最近ではプロピレン又はプロピレンと他のオ
レフィンとを重合して得られる粉粒体をそのまま市販す
ることが試みられている。この場合ポリプロピレン粉粒
体に前記添加剤を溶融付着させる方法とポリプロピレン
粉粒体に前記添加剤を混合する所謂ドライブレッド法と
が考えられる。しかしながら上記ドライブレッド法はポ
リプロピレン粉粒体を輸送する際に添加剤とポリプロピ
レン粉粒体とが分離され添加剤の濃度が片寄ることを防
止することが出来ない欠陥がある。そのために成形時に
於けるポリプロピレンの劣化或い・は成形品の耐候性の
低減があり十分に添加剤の役目をはたすことが出来ない
。また前記溶融付着する方法は確かに有効な方法の1つ
であるが添加剤が溶融するものに限定される欠陥がある
。即ち、高溶融点の添加剤又は無機化合物に代表される
添加剤を添加する場合は利用することが出来ない。本発
明者等は如何なる添加剤を用いても工業的に添加剤をポ
リプロピレン粉粒体に付着させる方法の技術確立に鋭意
努力して来た。その結果アタクチツクポリプロピレン(
以下単にAPPと略記ノする)と添加剤とを溶解又は分
散させた炭化水素溶剤をポリプロピレンと接触させるこ
とにより該APPがポリプロピレンと添加剤とのバイン
ダーとして働きすぐれた添加剤の付着効果を発揮するこ
とを見出し本発明を完成させるに至つた。ゝ 即ち本発
明はポリプロピレン粉粒体にアタクチツクポリプロピレ
ンと添加剤とを溶解又は分散させた炭化水素系溶剤を接
触させ、次いで該炭化水素系溶剤を除去するポリプロピ
レン粉粒体に添加剤を付着させる方法である。本発明で
用いるポリプロピレン粉粒体は特に限定されずプロピレ
ン又はプロピレンと他のオレフインを重合して得られる
ものがそのま・使用出来る。
て得られるが加工時に熱劣化をうけたり耐候性が十分で
ないなどの欠陥を有するので予め酸化防止剤、紫外線吸
収剤、滑剤、造核剤、滞電防止剤、必要に応じて無機フ
ィラー等の種々の添加剤を混合し一旦溶融押出し切断し
ペレット状として市販される。しかしながら上記ペレッ
ト化処理(以下造粒処理と云う)は製造コストのアップ
を招くので最近ではプロピレン又はプロピレンと他のオ
レフィンとを重合して得られる粉粒体をそのまま市販す
ることが試みられている。この場合ポリプロピレン粉粒
体に前記添加剤を溶融付着させる方法とポリプロピレン
粉粒体に前記添加剤を混合する所謂ドライブレッド法と
が考えられる。しかしながら上記ドライブレッド法はポ
リプロピレン粉粒体を輸送する際に添加剤とポリプロピ
レン粉粒体とが分離され添加剤の濃度が片寄ることを防
止することが出来ない欠陥がある。そのために成形時に
於けるポリプロピレンの劣化或い・は成形品の耐候性の
低減があり十分に添加剤の役目をはたすことが出来ない
。また前記溶融付着する方法は確かに有効な方法の1つ
であるが添加剤が溶融するものに限定される欠陥がある
。即ち、高溶融点の添加剤又は無機化合物に代表される
添加剤を添加する場合は利用することが出来ない。本発
明者等は如何なる添加剤を用いても工業的に添加剤をポ
リプロピレン粉粒体に付着させる方法の技術確立に鋭意
努力して来た。その結果アタクチツクポリプロピレン(
以下単にAPPと略記ノする)と添加剤とを溶解又は分
散させた炭化水素溶剤をポリプロピレンと接触させるこ
とにより該APPがポリプロピレンと添加剤とのバイン
ダーとして働きすぐれた添加剤の付着効果を発揮するこ
とを見出し本発明を完成させるに至つた。ゝ 即ち本発
明はポリプロピレン粉粒体にアタクチツクポリプロピレ
ンと添加剤とを溶解又は分散させた炭化水素系溶剤を接
触させ、次いで該炭化水素系溶剤を除去するポリプロピ
レン粉粒体に添加剤を付着させる方法である。本発明で
用いるポリプロピレン粉粒体は特に限定されずプロピレ
ン又はプロピレンと他のオレフインを重合して得られる
ものがそのま・使用出来る。
一般にはへキサン、へプタン等の有機溶媒の存在下又は
不存在下にプロピレン或いはプロピレンと他のオレフイ
ンと重合し、得られる重合体から有機溶媒或いは付着し
ている未反応オレフインを除き、必要に応じて更に乾燥
したものを用いればよい。本発明で用いるAPPは特に
限定された非晶質のポリプロピレンが用いうる。
不存在下にプロピレン或いはプロピレンと他のオレフイ
ンと重合し、得られる重合体から有機溶媒或いは付着し
ている未反応オレフインを除き、必要に応じて更に乾燥
したものを用いればよい。本発明で用いるAPPは特に
限定された非晶質のポリプロピレンが用いうる。
一般にAPPは、プロピレン又はプロピレンと他のオレ
フインの重合に際し、へキサン、へプタン等のプロピレ
ンの溶媒重合に用いられる公知の炭化水素系溶剤に可溶
な成分としてポリプロピレンから分離されるものが好適
に使用される。該APPはポリプロピレンの副生物とし
て分離し廃棄されるか燃料などに利用されている。本発
明で最も好適に利用出来るAPPを例示すれば次の通り
である。即ち分子量が10,000〜50,000、密
度が0.85〜0.88g/Cc,JISK253lに
準じて測定した軟化点が110〜140℃のAPPであ
る。該APPは特に限定されず用いられるが一般には次
の使用形態が好適に使用される。即ちAPPの使用形態
は固形状態のものを溶剤に溶解させて用いる方法でもよ
いが、特にポリプロピレンの製造工程に於て回収される
APPが固形状態になる前、すなわち、通常は炭化水素
系溶剤に溶けた状態にありその濃度は一般的に0.2〜
10重量部であるので、この溶液に後述する添加剤を溶
解または分散させて使用すると好適である。また本発明
で用いる添加剤は現在ポリプロピレンに配合されている
添加剤が特に制限されず使用出来る。
フインの重合に際し、へキサン、へプタン等のプロピレ
ンの溶媒重合に用いられる公知の炭化水素系溶剤に可溶
な成分としてポリプロピレンから分離されるものが好適
に使用される。該APPはポリプロピレンの副生物とし
て分離し廃棄されるか燃料などに利用されている。本発
明で最も好適に利用出来るAPPを例示すれば次の通り
である。即ち分子量が10,000〜50,000、密
度が0.85〜0.88g/Cc,JISK253lに
準じて測定した軟化点が110〜140℃のAPPであ
る。該APPは特に限定されず用いられるが一般には次
の使用形態が好適に使用される。即ちAPPの使用形態
は固形状態のものを溶剤に溶解させて用いる方法でもよ
いが、特にポリプロピレンの製造工程に於て回収される
APPが固形状態になる前、すなわち、通常は炭化水素
系溶剤に溶けた状態にありその濃度は一般的に0.2〜
10重量部であるので、この溶液に後述する添加剤を溶
解または分散させて使用すると好適である。また本発明
で用いる添加剤は現在ポリプロピレンに配合されている
添加剤が特に制限されず使用出来る。
該添加剤の代表的なものは例えばポリオレフイン等衛生
協議会刊行(1974年版)「ポジテイブリスト」に記
載されている。一般に最も広<使用されている代表的な
ものを例示すると酸化防止剤、紫外線吸収剤、滞電防止
剤、滑剤、造核剤等の有機又は無機の化合物である。更
に具体的にこれらの添加剤を例示すれば次の通りである
。例えば酸化防止剤の代表的なものはブチル化ヒドカキ
シトルエン、n−オクタデシル−β−(ヒドロキシ−3
’, 5’−ジ一 t −ブチルフエニル)プロピオネ
ート、4,4’−ブチリデンビス (6−t−ブチル−
m−クレゾール)、1,1,3−トリス(2−メチル−
4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフエニル)ブタン等が
好適に使用される。また紫外線吸収剤の代表的なものは
p−t−ブチルフエニルサリシレート、2−ヒドロキシ
−4−n−オクトキシベンゾフエノン、2,2’−ジヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフエノン、2一(2’−
ヒドロキシ−5’−メチルフエニル)ベンゾトリアゾー
ル等が好適に使用される。
協議会刊行(1974年版)「ポジテイブリスト」に記
載されている。一般に最も広<使用されている代表的な
ものを例示すると酸化防止剤、紫外線吸収剤、滞電防止
剤、滑剤、造核剤等の有機又は無機の化合物である。更
に具体的にこれらの添加剤を例示すれば次の通りである
。例えば酸化防止剤の代表的なものはブチル化ヒドカキ
シトルエン、n−オクタデシル−β−(ヒドロキシ−3
’, 5’−ジ一 t −ブチルフエニル)プロピオネ
ート、4,4’−ブチリデンビス (6−t−ブチル−
m−クレゾール)、1,1,3−トリス(2−メチル−
4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフエニル)ブタン等が
好適に使用される。また紫外線吸収剤の代表的なものは
p−t−ブチルフエニルサリシレート、2−ヒドロキシ
−4−n−オクトキシベンゾフエノン、2,2’−ジヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフエノン、2一(2’−
ヒドロキシ−5’−メチルフエニル)ベンゾトリアゾー
ル等が好適に使用される。
また帯電防止剤の代表的なものはグリセリン脂肪酸エス
テル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール等が好適に
使用される。
テル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール等が好適に
使用される。
また滑剤の代表的なものは合成パラフイン、ポリエチレ
ンワツクス、高級脂肪酸アマイド、エチレンビスオレイ
ン酸アマイド、ステアリン酸カルシウム等が好適に使用
される。
ンワツクス、高級脂肪酸アマイド、エチレンビスオレイ
ン酸アマイド、ステアリン酸カルシウム等が好適に使用
される。
更にまた造核剤の代表的なものはタルク、安息香酸ナト
リウム、P−T−ブチル安息香酸アルミニウム等が好適
に使用される。
リウム、P−T−ブチル安息香酸アルミニウム等が好適
に使用される。
以上代表的な添加剤を例示したがこれらの添加剤以外に
も例えば顔料、無機充填剤等通常使用される添加剤が特
に制限されず効果的に使用出来る。
も例えば顔料、無機充填剤等通常使用される添加剤が特
に制限されず効果的に使用出来る。
更に本発明に於いて用いる炭化水素系溶剤は特に限定さ
れずポリプロピレン及び使用する添加剤に不活性のもの
であれば使用出来るが一般にはAPPを溶解するものが
好適に使用される。
れずポリプロピレン及び使用する添加剤に不活性のもの
であれば使用出来るが一般にはAPPを溶解するものが
好適に使用される。
最も好適に使用される炭化水素系溶剤を例示するとプロ
パン、ブタン、へプタン、ヘキサン等の飽和炭化水素溶
剤、ベンゼン、トルエン、キシレン等の不飽和炭化水素
溶剤等である。本発明の特徴はポリプロピレン粉粒体に
添加剤を付着させる手段にAPP及び添加剤を溶解又は
分散させた炭化水素系溶剤を用いることである。
パン、ブタン、へプタン、ヘキサン等の飽和炭化水素溶
剤、ベンゼン、トルエン、キシレン等の不飽和炭化水素
溶剤等である。本発明の特徴はポリプロピレン粉粒体に
添加剤を付着させる手段にAPP及び添加剤を溶解又は
分散させた炭化水素系溶剤を用いることである。
該APPは後述する炭化水素系溶剤を分離するときポリ
プロピレン粉粒体に添加剤を付着させるバインダーの役
割をはたす。従つて添加剤がAPPを介してポリプロピ
レン粉粒体に固定されるのでポリプロピレン粉粒体の輸
送時に添加剤がポリプロピレン粉粒体から分離する現象
は完全に防止出来る。該APPは上記の如く好適に添加
剤の固定を行うがAPPの使用量が多すぎるとポリプロ
ピレン粉粒体同志が接着しやすくなリボリブ治ピレン粉
粒体の流動性を阻害し粉粒体を用いる成形加工に悪影響
を与える場合がある。またAPPの使用量が少なすぎる
と添加剤の固定化が十分でない場合がある。勿論上記A
PPの使用量はAPP自身の性状、添加剤の種類等によ
つて異なり一概に限定することが出来ず、必要に応じて
適宜決定すればよい。しかし一般にはポリプロピレン粉
粒体へのAPPの付着量が0.1〜2.0(重量)%好
しくは0.3〜1.0(重量)%の範囲が最も広く利用
される。また添加剤の使用量は添加剤使用の目的、種類
等によつて異なるので必要に応じて決定すればよい。一
般にはポリプロピレン粉粒体に現在使用されている公知
の範囲から目的、種類に応じて決定すればよい。通常、
添加剤の添加量はポリプロピレン粉粒体100重量部に
対して2重量部以下好ましくは1.5重量部以下で使用
される場合が最も多い。更にまた炭化水素系溶剤はその
使用量が少ないときにはAPPや添加剤による溶液粘度
が大きくなり取扱い或いは均一付着に影響を及ぼす場合
があるので、APPの性状、添加剤の種類或いはこれら
の使用量等に応じて予め決定するのが好ましい。一般に
はAPP濃度が1〜20(重量)%、添加剤濃度1〜2
0(重量)%の範囲が最も広く利用され、炭化水素系溶
剤の使用量は2〜20重量部好ましくは5〜15重量部
の範囲が最も好適である。該炭化水素系溶剤の使用量の
上限は経剤的に決定する要因で多く用いても、本発明の
目的には何んら悪影響がないが後述する炭化水素系溶剤
の除去に多量のエネルギーを要するので好ましくない。
本発明に於いてポリプロピレン粉粒体に前記炭化水素系
溶剤を接触させる方法は特に限定されず公知の方法が採
用出来る。
プロピレン粉粒体に添加剤を付着させるバインダーの役
割をはたす。従つて添加剤がAPPを介してポリプロピ
レン粉粒体に固定されるのでポリプロピレン粉粒体の輸
送時に添加剤がポリプロピレン粉粒体から分離する現象
は完全に防止出来る。該APPは上記の如く好適に添加
剤の固定を行うがAPPの使用量が多すぎるとポリプロ
ピレン粉粒体同志が接着しやすくなリボリブ治ピレン粉
粒体の流動性を阻害し粉粒体を用いる成形加工に悪影響
を与える場合がある。またAPPの使用量が少なすぎる
と添加剤の固定化が十分でない場合がある。勿論上記A
PPの使用量はAPP自身の性状、添加剤の種類等によ
つて異なり一概に限定することが出来ず、必要に応じて
適宜決定すればよい。しかし一般にはポリプロピレン粉
粒体へのAPPの付着量が0.1〜2.0(重量)%好
しくは0.3〜1.0(重量)%の範囲が最も広く利用
される。また添加剤の使用量は添加剤使用の目的、種類
等によつて異なるので必要に応じて決定すればよい。一
般にはポリプロピレン粉粒体に現在使用されている公知
の範囲から目的、種類に応じて決定すればよい。通常、
添加剤の添加量はポリプロピレン粉粒体100重量部に
対して2重量部以下好ましくは1.5重量部以下で使用
される場合が最も多い。更にまた炭化水素系溶剤はその
使用量が少ないときにはAPPや添加剤による溶液粘度
が大きくなり取扱い或いは均一付着に影響を及ぼす場合
があるので、APPの性状、添加剤の種類或いはこれら
の使用量等に応じて予め決定するのが好ましい。一般に
はAPP濃度が1〜20(重量)%、添加剤濃度1〜2
0(重量)%の範囲が最も広く利用され、炭化水素系溶
剤の使用量は2〜20重量部好ましくは5〜15重量部
の範囲が最も好適である。該炭化水素系溶剤の使用量の
上限は経剤的に決定する要因で多く用いても、本発明の
目的には何んら悪影響がないが後述する炭化水素系溶剤
の除去に多量のエネルギーを要するので好ましくない。
本発明に於いてポリプロピレン粉粒体に前記炭化水素系
溶剤を接触させる方法は特に限定されず公知の方法が採
用出来る。
一般にはAPP及び添加剤を含む炭化水素系溶剤中にポ
リオレフイン粉粒体を添加混合する方法、ポリプロピレ
ン粉粒体を攪拌又は流動させながら上記炭化水素系溶剤
を散布する方法等が好適に採用される。該炭化水素系溶
剤の散布方法は一般に多孔板の孔から該溶剤を流下させ
る方法、スプレーノズルを用いる方法等の液分布器を用
いるのが好適である。またAPP及び添加剤ポリプロピ
レン粉粒体に均一に散布するため、リボン型混合機、流
動化型混合機に代表されるような固定型混合機、流動床
型混合機を用いると好適である。前記ポリプロピレン粉
粒体にAPP及び添加剤を溶解又は分散させた炭化水素
系溶剤を接触させることによりAPP及び添加剤は均一
にポリプロピレン粉粒体に付着する。
リオレフイン粉粒体を添加混合する方法、ポリプロピレ
ン粉粒体を攪拌又は流動させながら上記炭化水素系溶剤
を散布する方法等が好適に採用される。該炭化水素系溶
剤の散布方法は一般に多孔板の孔から該溶剤を流下させ
る方法、スプレーノズルを用いる方法等の液分布器を用
いるのが好適である。またAPP及び添加剤ポリプロピ
レン粉粒体に均一に散布するため、リボン型混合機、流
動化型混合機に代表されるような固定型混合機、流動床
型混合機を用いると好適である。前記ポリプロピレン粉
粒体にAPP及び添加剤を溶解又は分散させた炭化水素
系溶剤を接触させることによりAPP及び添加剤は均一
にポリプロピレン粉粒体に付着する。
本発明に於いては前記ポリプロピレン粉粒体にAPP及
び添加剤を強固に固定するためには前記炭化水素系溶剤
をポリプロピレン粉粒体から除去することが必要である
。該炭化水素系溶剤の除去手段は特に限定されないが一
般に該炭化水素系溶剤の除去は加熱蒸発させる手段が好
適に採用される。例えば真空乾燥法、流動乾燥法等によ
る該炭化水素系溶剤を除去する手段は最も好適に採用さ
れる。本発明で得られるポリプロピレン粉粒体は前記炭
化水素系溶剤が除去された後、APPが粉粒体の表面又
は空隙内に被覆すると共に添加剤を固定化するので非常
に強固に付着される。
び添加剤を強固に固定するためには前記炭化水素系溶剤
をポリプロピレン粉粒体から除去することが必要である
。該炭化水素系溶剤の除去手段は特に限定されないが一
般に該炭化水素系溶剤の除去は加熱蒸発させる手段が好
適に採用される。例えば真空乾燥法、流動乾燥法等によ
る該炭化水素系溶剤を除去する手段は最も好適に採用さ
れる。本発明で得られるポリプロピレン粉粒体は前記炭
化水素系溶剤が除去された後、APPが粉粒体の表面又
は空隙内に被覆すると共に添加剤を固定化するので非常
に強固に付着される。
従つて添加剤の使用量も従来に比べると少量の使用で従
来以上の付着効果を発揮出来る。本発明を更に具体的に
説明するため以下実施例及び比較例を挙げて説明するが
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
来以上の付着効果を発揮出来る。本発明を更に具体的に
説明するため以下実施例及び比較例を挙げて説明するが
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
尚実施例及び比較例に於ける略語は次の通りでる。BH
T;2,6−ジーターシヤリーブチルパラクレゾールD
MTP;ジミリスチルチオジプロピオネートSt−Ca
;ステアリン酸カノレシウムまた実施例及び比較例に於
ける添加剤の分析は″次の方法で行なつた。
T;2,6−ジーターシヤリーブチルパラクレゾールD
MTP;ジミリスチルチオジプロピオネートSt−Ca
;ステアリン酸カノレシウムまた実施例及び比較例に於
ける添加剤の分析は″次の方法で行なつた。
(1) BHT.DMTPの分析
試料10gを秤量しソツクスレ一抽出器にかけ四塩化炭
素で6時間抽出した。
素で6時間抽出した。
抽出溶液を赤外分光器により定量した。7(2) St
−Ca、タルクの分析 試料10gを秤量し磁性ルツボで燃焼乾固する。
−Ca、タルクの分析 試料10gを秤量し磁性ルツボで燃焼乾固する。
タルクの含量は燃焼乾固後の灰分と実質的に同じである
。他方、St−Caの場合は1規定塩酸に溶解しエチレ
ンジアミン四酢酸ニナトリθ ウムでの滴定法により求
めた。実施例 1 (1)添加剤を含んだ炭化水素溶剤の調製。
。他方、St−Caの場合は1規定塩酸に溶解しエチレ
ンジアミン四酢酸ニナトリθ ウムでの滴定法により求
めた。実施例 1 (1)添加剤を含んだ炭化水素溶剤の調製。
へプタン200gの入つたビーカに分子量20,000
、密度0.86g/Ce、軟化点118℃を有するAP
Pを18g加え、加熱しながら完全に溶解した。次いで
BHTを6.0g,DMTPを6.0g、更にSt−C
aを6.0g添加し十分攪拌混合した。BHTとDMT
Pとは完全に溶解したがSt−Caは不溶であつた。な
お、各添加剤は150メツシユの篩を通過した粉粒体の
ものを使用した。
、密度0.86g/Ce、軟化点118℃を有するAP
Pを18g加え、加熱しながら完全に溶解した。次いで
BHTを6.0g,DMTPを6.0g、更にSt−C
aを6.0g添加し十分攪拌混合した。BHTとDMT
Pとは完全に溶解したがSt−Caは不溶であつた。な
お、各添加剤は150メツシユの篩を通過した粉粒体の
ものを使用した。
(2)プロピレン単独重合体粉粒体への添加剤溶液の付
着。
着。
平均粒径440μで48メツシユの篩を通過する部分が
3.9重量部を含むプロピレン単独重合体粉粒体6kg
を201容量のスーパー ・ミキサー団I田製作所・型
式SMV−20)に投入し冷却しながら攪拌し(1)に
記載した溶液全量をスプレー ・ノズル(岩田塗装機工
業・型式S−1)を用い10分間で散布した。
3.9重量部を含むプロピレン単独重合体粉粒体6kg
を201容量のスーパー ・ミキサー団I田製作所・型
式SMV−20)に投入し冷却しながら攪拌し(1)に
記載した溶液全量をスプレー ・ノズル(岩田塗装機工
業・型式S−1)を用い10分間で散布した。
この間粉粒体の温度は最高35℃であた。次いで、該粉
粒体を40℃で24時間真空乾燥しへプタンを除去した
。乾燥したポリプロピレン粉粒体を48メツシユの篩に
入れ篩振とう機に10分間かけた。篩上残と篩通過の各
粉粒体の添加剤の混入率の分析を行なつた。
粒体を40℃で24時間真空乾燥しへプタンを除去した
。乾燥したポリプロピレン粉粒体を48メツシユの篩に
入れ篩振とう機に10分間かけた。篩上残と篩通過の各
粉粒体の添加剤の混入率の分析を行なつた。
その結果は表1に示す。添加剤は48メツシユの篩は通
過する粒度であこり、添加剤がプロピレン単独重合体粉
粒体に強<付着していなければ篩通過の粉粒体の部分の
添加剤混入率が大きくなるはずである。しかしながら両
粉粒体の添加剤混入率は実質的に同じであり添加剤が強
固に付着していることを示し5ている。比較例 1 実施例1と同じ種類で且つ同じ量の添加剤及びプロピレ
ン単独重合体粉粒体とを (APPの添加はない)2旧
のスーパー ・ミキサーに投入し、冷4却しながら10
分間攪拌混合した。
過する粒度であこり、添加剤がプロピレン単独重合体粉
粒体に強<付着していなければ篩通過の粉粒体の部分の
添加剤混入率が大きくなるはずである。しかしながら両
粉粒体の添加剤混入率は実質的に同じであり添加剤が強
固に付着していることを示し5ている。比較例 1 実施例1と同じ種類で且つ同じ量の添加剤及びプロピレ
ン単独重合体粉粒体とを (APPの添加はない)2旧
のスーパー ・ミキサーに投入し、冷4却しながら10
分間攪拌混合した。
混合中該粉粒体は最高35℃まで上昇した。次いで、実
施例1と同様に48メツシユの篩で篩分けし、添加剤分
析を行なつた。この結果を表2に示す。この結果が示す
如く、添加剤プロピレン単独重合体粉粒体に付着してお
らず、振動エネルギーにより容易に分離する。
施例1と同様に48メツシユの篩で篩分けし、添加剤分
析を行なつた。この結果を表2に示す。この結果が示す
如く、添加剤プロピレン単独重合体粉粒体に付着してお
らず、振動エネルギーにより容易に分離する。
即ちAPPの添加をしない場合は添加剤がプロピレン単
独重合体粉粒体に固定出来ないこと力畔りる。実施例
2〜4 実施例1に於てへプタンの使用量、各添加剤及びAPP
の使用量を表3に記載したように変更した以外は実施例
1と同様に実施した。
独重合体粉粒体に固定出来ないこと力畔りる。実施例
2〜4 実施例1に於てへプタンの使用量、各添加剤及びAPP
の使用量を表3に記載したように変更した以外は実施例
1と同様に実施した。
結果は表4に示した。実施例 5
実施例1の添加剤St−Caのかわりに、150メツシ
ユ篩通過のタルクを使用した以外は実施例1と全く同様
に実施した。
ユ篩通過のタルクを使用した以外は実施例1と全く同様
に実施した。
Claims (1)
- 1 ポリプロピレン粉粒体にアタクチツクポリプロピレ
ンと添加剤とを溶解又は分散させた炭化水素系溶剤を接
触させ、次いで該炭化水素系溶剤を除去することを特徴
とするポリプロピレン粉粒体に添加剤を付着させる方法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9611779A JPS5951570B2 (ja) | 1979-07-30 | 1979-07-30 | ポリプロピレン粉粒体に添加剤を付着させる方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9611779A JPS5951570B2 (ja) | 1979-07-30 | 1979-07-30 | ポリプロピレン粉粒体に添加剤を付着させる方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5621815A JPS5621815A (en) | 1981-02-28 |
JPS5951570B2 true JPS5951570B2 (ja) | 1984-12-14 |
Family
ID=14156433
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9611779A Expired JPS5951570B2 (ja) | 1979-07-30 | 1979-07-30 | ポリプロピレン粉粒体に添加剤を付着させる方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5951570B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6123628A (ja) * | 1984-07-11 | 1986-02-01 | Nippon Paint Co Ltd | 高耐候性機能を有する微小樹脂粒子 |
JPS6262826A (ja) * | 1985-09-13 | 1987-03-19 | Toray Ind Inc | 被覆有機球状微粒子の製造方法 |
US4853426A (en) * | 1988-01-25 | 1989-08-01 | Shell Oil Company | In-reactor stabilization of polyolefins via coated stabilizers |
US5064878A (en) * | 1989-07-05 | 1991-11-12 | Shell Oil Company | In-reactor stabilization of polymers via coated stabilizers |
US5204022A (en) * | 1989-08-11 | 1993-04-20 | Eastman Kodak Company | Solid-form additive systems dispersible in aqueous media |
US5300256A (en) * | 1989-08-11 | 1994-04-05 | Eastman Chemical Company | Solid-form additive systems dispersible in aqueous media |
JP2008201976A (ja) * | 2007-02-22 | 2008-09-04 | Sumitomo Chemical Co Ltd | ポリオレフィン粉体の安定化方法 |
CN102227464B (zh) | 2008-09-30 | 2013-08-14 | 陶氏环球技术有限责任公司 | 将改性剂连接于基体的方法 |
-
1979
- 1979-07-30 JP JP9611779A patent/JPS5951570B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5621815A (en) | 1981-02-28 |
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