JPS595154B2 - ポリエステルケイホツトメルトセツチヤクザイ - Google Patents

ポリエステルケイホツトメルトセツチヤクザイ

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JPS595154B2
JPS595154B2 JP50037256A JP3725675A JPS595154B2 JP S595154 B2 JPS595154 B2 JP S595154B2 JP 50037256 A JP50037256 A JP 50037256A JP 3725675 A JP3725675 A JP 3725675A JP S595154 B2 JPS595154 B2 JP S595154B2
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acid
dicarboxylic acid
tables
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国臣 江藤
義治 新浪
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリエステル系ホットメルト接着剤に35関し
、さらに詳しくは低温度ならびに高温度での接着力が著
しく改善されたポリエステル系ホットメルト接着剤に関
するものである。
ク7q一 ポリアミド、ポリエステル、ポリアクリレートなどを有
効成分とする接着剤が近年とみに開発されており、なか
でも接着力、機械的性質、熱的性質、電気的性質に優れ
る各種のポリエステル系ホツトメルト接着剤が特に注目
されている。
本発明者らも、従来より各種のポリエステル系ホツトメ
ルト接着剤について種々検討を重ねてきたが、要求され
る接着剤としての性質一各種の接着力、熱的、機械的あ
るいは電気的性質など一の高度化などにより、更に高性
能の接着力を有するポリエステル系ホツトメルト接着剤
の開発が要望されている。従来のポリエステル系ホツト
メルト接着剤においては、非構造用接着剤の用途では要
求性能をほぼ満足するものも多少みられるが、構造用接
着剤に近い性能を充たすものはいまだ見出されていない
。本発明者らは、上記の事情に鑑み、種々の被着体に対
して高い接着力を有し、殊に接着に有用なポリエステル
系接着剤を得るべく鋭意検討した結果、本発明に到達し
たのである。
すなわち、本発明は、 (1)テレフタル酸残基 (2)脂肪族ジカルボン酸残基および/またはテレフタ
ル酸以外の芳香族ジカルボン酸もしくは芳香族オキシ酸
残基(3)少なくとも1種以上のグリコール残基(4)
一般式(1)〜()で示される第3級アミノ基を有す
るグリコール残基またはジカルボン酸残基からなる群よ
り選ばれたグリコール残基もしくはジカルボン酸残基上
記四成分から構成された第3級アミノ基を有する共重合
ポリエステルにプロツク化されたイソシアネート化合物
を配合してなる共重合ポリエステル組成物を有効成分と
するポリエステル系ホツトメルト接着剤である。
〔上記(1)〜()式中、R1、R2、R5、R7、R
8)R9・RlO)Rll・Rl4)Rl6)Rl9)
R2Olは炭素原子数1〜15のアルキレン基、R6、
Rl,、Rl2は水素原子または炭素原子数1〜10の
アルキル基、R,7、R,8は水素原子または炭素原子
数1〜4のアルキル基を示し、Rl7とRl8は、共通
のポリメチレン基であつて窒素原子とともに異節環を形
成してもよい。
R3、R4は炭素原子数1〜10のアルキル基を示す。
またRl5は炭素原子数1〜3のアルキル基または↓V
l5 一般にポリエステル系ホツトメルト接着剤にイソシアネ
ート化合物を添加して高温(100℃附近)の接着力を
向上させることは公知である。
しかしながら単なるイソシアネート化合物を使用した場
合は、室温でさえも徐々に反応が進行する為、操作上非
常に困難である。本発明のポリエステル系ホツトメルト
接着剤はプロツクイソシアネートを使用して140〜1
50℃に加熱しないとイソシアネート基が再生されない
ことを利用して、この欠点を補つた。しかも単なるポリ
エステル系ホツトメルト接着剤とプロツクイソシアネー
トを併用する場合にはイソシアネート基の再生速度が遅
いという欠点が知られているが、本発明のポリエステル
系ホツトメルト接着剤は第3級アミノ基をポリエステル
分子中に導入することによつて、プロツクインシアネー
トの構造によつて違うが例えばコロネートAP−Sta
ble(日本ポリウレタン社製)の場合では150〜1
55℃以下ではプロツクイソシアネートの解離速度が極
端に遅く、160〜165℃以上では第3級アミノ基の
触媒作用でプロツクイソシアネートの解離速度が著しく
加速され短時間で反応が完結するという著しい特長を有
している。更にこの様な第3級アミノ基の存在によつて
金属あるいはプラスチツクフイルムに対する密着性も著
しく改善される。プロツク化されたイソシアネートの解
離触媒としては、一般に三級アミンジブチルチッオキサ
イド等のものが知られているが、これらのモノマー状の
触媒に比べて、本発明のポリエステル中に導入された第
3級アミノ基は、150〜155℃以下では解離がほと
んど起らず、しかも160〜165℃附近に加熱すると
急激に解離反応を促進するという特殊な効果がみられる
この機構については現在まだ明らかでないが恐らく、特
異な高分子触媒作用があるものと考えられる。この様な
効果は本発明の第3級アミノ基含有ポリエステル樹脂と
プロツク化されたイソシアネートの組成物においてのみ
得られるものである。本発明において酸残基、グリコー
ル残基とは、ポリエステル中での酸もしくはグリコール
の構造を意味し、酸残基とは、カルボン酸からヒドロキ
シルを取去つた後に残る基を云う。
またグリコール残基とは、グリコールから両末端の水素
原子を取去つた後に残る基を云ぅ。本発明において、脂
肪族ジカルボン酸残基を供するジカルボン酸としては、
シユウ酸、コハク酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼラ
イン酸、セバシン酸、ウンデカンジオン酸、ドデカンジ
オン酸、ブラシリン酸、テトラデカンジオン酸などを挙
げることができる。
テレフタル酸以外の芳香族ジカルボン酸もしくは芳香族
オキシ酸残基を供するカルボン酸としては、イソフタル
酸、オルソフタル酸、2・6−ナフタレンジカルボン酸
、2・7ーナフタレンジカルボン酸、P−オキシ安息香
酸、m−オキシ安息香酸、P−オキシエトキシ安息香酸
、m−オキシエトキシ安息香酸など挙げることができる
一方グリコール残基を供するグリコールとしては、炭素
原子数2〜10の脂肪族グリコール、芳香族グリコール
、または脂環族グリコールを挙げることができる。
具体的には、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、トリエチレングリコール、
テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリコール
、ヘキサメチレングリコール、ヘプタメチレングリコー
ル、オクタメチレングリコール、ノナメチレングリコー
ル、デカメチレングリコール、ネオペンチルグリコール
、p〜キシリレングリコール、m−キシリレングリコー
ル、1・4−シクロヘキサンジメタノール、1・4−シ
クロヘキサンジエタノール、1.4−シクロヘキサンジ
オール、1・3−シクロヘキサンジメタノール、その他
ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコー
ル、ビスフエノールA1ビスフエノールAのアルキレン
オキサイド付加物などを挙げることができる。一般式(
1)〜()で示される第3級アミノ基を有するグリコー
ル残基またはジカルボン酸残基を供するグリコールまた
はジカルボン酸としては以下のようなものを挙げること
ができる。
(1) 一般式(1)で示される基を有するグリコーノ
レN−N−ビス(ヒドロキシメチル)ピペラジン、N−
マービス(ヒドロキシメチル)メチルピペラジン、N−
N′−ビス(2−ヒドロキシプロピル)ピペラジン、N
−N−ビス(2−ヒドロキシプロピル)−2・5−ジメ
チルピペラジン、N−N−ビス(2−ヒドロキシエチル
)2・5−ジメチルピペラジン、N−N′−ビス(2−
ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ピペラジン、N−N
7−ビス(2−メチル−2−ヒドロキシノニル)ピペラ
ジン、N−N−ビス(2ヒドロキシ−3−メトロキシル
プロピル)ピペラジン、N・N−ビス(3−フエニル一
2ヒドロキシプロピル)ピペラジンなど。
(2) 一般式(1)で示される基を有するジカルボン
酸N−N−ビス(カルボキシメチル)ピペラジン、N−
N!−ビス(カルボキシエチル)ピペラジン、N−N−
ビス(カルボキシメチル)−2・6−ジメチルピペラジ
ン、N−N−ビス(3−カルボキシプロピル)ピペラジ
ン、N−(2一カルボキシエチル)−マ一(カルボキシ
メチル)ピペラジンなど。
(3) 一般式()で示される基を有するグリコーノレ
ジエタノールアミン、N−N−ビス(2−ヒドロキシエ
チル)メチルアミン、N−N−ビス(2−ヒドロキシエ
チル)シクロヘキシルアミン、N−N−ビス(2−ヒド
ロキシプロピル)アミン、N−N−ビス(2−ヒドロキ
シプロピル)メチルアミン、N−N−ビス(2−ヒドロ
キシプロピル)イソプロピルアミンなど。
(4) 一般式()で示される基を有するジカルボン酸
N−マービス(カルボキシメチル)メチルアミン、N−
N−ビス(2−カル?キシエチル)メチルアミン、N−
N−ビス(2−カルボキシエチル)−イソプロピルアミ
ン、N−カルボキシメチル−N−(2−カルボキシエチ
ル)メチルアミンなど。
(5) =般式()で示される基を有するグリコーノレ
N−N−ジメチル−N−N−ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)エチレンジアミン、N−N−ジシクロヘキシル−N
−N−ビス(2−ヒドロキシエチル)ヘキサメチレンジ
アミン、N−マジエチル一N−マービス(2−ヒドロキ
シプロピル)エチレンジアミン、N−マージブチル一N
−マービス(2−ヒドロキシプロピル)ペンタメチレン
ジアミンなど。
(6) 一般式()で示される基を有するジカルボン酸
N−N−ジメチル−N−N−ビス(カルボキシメチル)
エチレンジアミン、N−N′−ジメチル−N●N−ビス
(2−カルボキシエチル)エチレンジアミン、N−〜−
ジメチル−N−マービス(3−カルボキシプロピル)へ
キサメチレンジアミンなど。
(7) =般式()で示される基を有するグリコーノレ
2−メチル−2−N−N−ジメチルアミノメチル−1・
3−プロパンジオール、2−メチル−2−N−N−ジエ
チルアミノメチル−1・3プロパンジオール、2−エチ
ル−2−N・Nジ一n−プロピルアミノメチル−1・3
−プロパンジオール、2−メチル−2−N−N−ジn−
ブチルアミノメチル−1・3−プロパンジオール、2−
メチル−2−N−N−ジメチルアミノエチル−1・3−
プロパンジオール、2メチル−2−ピペリジツメチル−
1・3−プロパンジオール、ビス(2−N−N−ジメチ
ルアミノメチル)−1・3−プロパンジオール、ビス(
2−N−N−ジーイソプロピルアミノメチル)−1・3
−プロパンジオール、3−メチル−3−N−N−ジメチ
ルアミノメチル−1・5−ベンタンジオール、3−メチ
ル−3−N・N−ジエチルアミノメチル−1・5−ペン
タンジオール、4−エチル−4−N−N−ジーイソプロ
ピルアミノメチル一1・6−ヘキサンジオールなど。
(8) 一般式()で示される基を有するジカルボン酸
4−メチル−4−N−N−ジメチルアミノメチル−アゼ
ライン酸、5−メチル−5−N−Nジエチルアミノエチ
ルーウンデカンジオン酸、6−エチル−6−N−N−ジ
一n−プロピルアミノメチル−ブラシリン酸、9−メチ
ル−9一N−N−ジメチルアミノメチルーノナデカンジ
オン酸など。
(9) 一般式()で示される基を有するグリコーノレ
3・5−ジメチロールピリジン、2・5−ジメチロール
ピリジンなど。
σ0) 一般式()で示される基を有するジカルボン酸
3・5−ジカルボキシピリジン、2・5−ジカルボキシ
ピリジンなど。
なお、前記した第3級アミノ基を有するジカルボン酸の
低級アルキルエステル、酸ハロゲン化物も同様に用いる
ことができる。
本発明における共重合ポリエステルの製法は、常法を採
用しうるが、好ましくは以下のとおりである。
テレフタル酸成分、脂肪族ジカルボン酸成分もしくはテ
レフタル酸以外の芳香族カルボン酸成分とアルキレング
リコールを直接エステル化もしくはエステル交換させ、
次に第3級アミノ基を有するグリコールもしくはジカル
ボン酸を加えて反応させ、次いで重縮合する方法、また
、テレフタル酸成分、脂肪族ジカルボン酸成分もしくは
テレフタル酸以外の芳香族カルボン酸成分とアルキレン
グリコールを直接エステル化もしくはエステル交換反応
を経て重縮合してポリエステルを製造し、別に第3級ア
ミノ基を有するグリコールもしくはジカルボン酸とジカ
ルボン酸もしくはグリコールとから第3級アミノ基を有
するポリエステルを製造し、両者を溶融混合して共重合
させる方法などを採用することができる。
本発明における共重合ポリエステルは、酸成分がテレフ
タル酸成分/テレフタル酸以外の酸成分−80/20〜
20/80の割合であるものが好ましい。
また一般式(1)〜(V)で示される第3級アミノ基を
有するグリコールもしくはジカルボン酸の比率はモル比
でグリコール/全グリコール−1/100〜50/10
01ジカルボン酸/全酸=1/100〜50/100で
あるものが好ましい。さらに還元粘度ηSp/c(クロ
ロホルム溶媒中、c−0.4V/Dll3O℃にて測定
)0.2〜2.0のものが好ましい。本発明において用
いるフロツク化されたイソシアネート化合物とは、ポリ
イソシアネート化合物とイソシアネートブロツク化剤と
の付加反応生成物である。
ここでいうポリイソシアネート化合物としては、脂肪族
、芳香族あるいは脂環族のジイソシアネート、トリイソ
シアネートなどの多官能性イソシアネートを含むもので
ある。
このような化合物としては、具体的にはテトラメチレン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
メタキシリレンジイソシアネート、イソボロンジイソシ
アネート、フエニレンジイソシアネート、トリレンジイ
ソシアネート、ジフエニルエタンジイソシアネート、ナ
フチレンジイソシアネート、ジフエニルメタントリイソ
シアネート、トリフエニルメタントリイソシアネートな
どが挙げられ、さらにエチレングリコール、プロピレン
グリコール、ブチレングリコール、トリメチロールプロ
パン、ヘキサントリオール、グリセリン、ソルビトール
、ヒマシ油、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミ
ンなどの低分子活性水素化合物あるいは各種のポリエー
テルポリオール類、ポリエステルポリオール類、ポリア
ミドなどの高分子活性水素化合物と上記ポリイソシアネ
ート化合物とを活性水素あたりイソシアネート基が過剰
になるような割合にて反応させて得られる末端イソシア
ネート基含有高分子化合物などが挙げられる。
イソシアネートフロツク化剤とは、上記ポリイソシアネ
ート化合物と付加反応し、温度120〜180℃におい
て分解しうるプロツク化されたイソシアネート化合物を
生成しうるものである。
このような化合物としては、例えばフエノール、チオフ
エノール、メチルフエノール、ジメチルフエノール、エ
チルフエノール、キシレノール、レゾルシノール等のフ
エソール類、Tert−ブタノール、Tert−ヘキサ
ノール等の第3級アルコール類、コハク酸イミド、フタ
ル酸イミド等のイミド類、アセト酢酸エステル、アセチ
ルアセトン、マロン酸ジメチル等の活性メチレン化合物
、2−メルカプトベンゾチアゾール等のメルカプタン類
、ε力プロラクタム、δ−バレロラクタム、γ−ブチロ
ラクタム等のラクタム類、エチレンイミン尿素、ジエチ
レン尿素、チオ尿素等の尿素類、アセトオキシム、シク
ロヘキサノンオキシム等のオキシム類などが挙げられる
。本発明におけるプロツク化されたイソシアネート化合
物は、上記の如きポリイソシアネート化合物とイソシア
ネートプロツク化剤とを従来公知の方法に従い、付加反
応せしめることによつて得られる。
本発明の主たる構成成分である第3級アミノ基を有する
共重合ポリエステルおよびプロツク化されたイソシアネ
ート化合物の配合方法は、特に制限はないが、たとえば
各々固状で混合しプロツクイソシアネートの触媒温度以
下で溶融する方法、または前記共重合ポリエステルとプ
ロツク化されたイソシアネート化合物をクロロホルム、
テトラクロルエタン、テトラハイドロフランなどの溶剤
に溶解し、次いで乾燥して溶剤を揮散させる方法などを
採用することができる。
前記共重合ポリエステルに配合するプロツク化されたイ
ソシアネート化合物の配合量は、接着剤として要求され
る接着力、被着体の材質、接着剤の使用形態、共重合ポ
リエステルとの混合方法などにより適宜選択すればよい
が、好ましくは共重合ポリエステルに対して1〜50重
量%、より好ましくは3〜30重量%である。
本発明における接着剤は、常法によりテープ状、リボン
状、フィルム状、棒状、矩形状、ストランド状などに成
形して被着体に挟み、溶融接着する方法、また、溶融状
態で被着体に塗布し接着するいわゆるデイツプコート接
着法、その他溶剤に溶解して被着体に塗布し、溶剤を除
去後溶融接着する方法など各種の接着法を広汎に採用す
ることができる。
本発明における接着剤には他の種々の目的のために顔料
、染料、各種の改質剤−たとえば難燃剤、難燃助剤、耐
候剤、紫外線吸収剤、ブロッキング防止剤など一、結晶
核剤、滑剤、充填剤、補強材などを配合しても何らさし
つかえない。
本発明の接着剤は、各種の接着力に優れ、しかも被着体
の材質および形態を選ばないが、殊に金属あるいはプラ
スチツクフイルムの接着にはその効果を十二分に発揮す
る。
また共重合ポリエステルは、接着力のみならず、他の優
れた性質をも具備している。即ち、紫外線により硬化す
る性質を有するので、光硬化型接着剤、光硬化型塗料、
感光材としても使用できる。以下、本発明を実施例によ
り具体的に説明する。
なお、例中単に部あるいは%とあるのは重量部あるいぱ
重量%を意味する。また各種の性質の測定は以下の方法
によつた。Oポンノマ一の還元粘度ηSp/c クロロホルム溶媒を用い、ポリマー濃度0.47/Dl
l3O℃にて測定した。
Oポリマーの融点 ポリマー細片を加熱して延伸し、次いで冷却後冷延伸し
たものをカバーグラスに挟み、顕微鏡で観察しながら1
゜c/分の速度で昇温し、結晶輝点が消失する点を融点
とした。
0T剥離接着力(Kg/C7rL)JISK68547
3に準処2枚の試験片(厚さ100μ大きさ7?×6?
)の間にフイルム状の接着剤を挟みポリマ一の融点以上
60℃の温度にて5k9/Cdl2分間ヒートシールし
た後(ヒートシール後の接着剤層の厚さは100μ)1
cm幅に切断し、テンシロンを用い、23℃および10
0℃で引張速度200關/分にてT剥離したときの接着
強度を測定した。
O剪断接着力(Kg/Cd)JISK685O72に準
処2枚の試験片(厚さ1.6mm大きさ1CTfL×1
0C7TL)の間にフイルム状の接着剤を挟み(接着剤
の接着面積:1cd)230℃にて5kg/Crli2
分間ヒートシールした後(ヒートシール後の接着剤層の
厚さ:100μ)、テンシロンを用い23℃にて引張速
度20mm/分で2枚の試験片を接着面に対して水平に
それぞれ反対方向に引張つたときの接着強度を測定した
Oゲル化率 接着試験と同様の方法で処理した各試料0.17を特級
クロロホルム10m1に浸漬し、時々攪拌しながら室温
で2日間放置した後、ガラスフイルターで濾別した。
実施例 1 (1)第1表に示されるように、ジメチルテレフタレー
ト所定量、および所定のグリコール所定量(ジカルボン
酸に対して2.2倍モル)に酢酸亜鉛(全酸に対して0
.030モル%)および三酸化アンチモン(全酸に対し
て0.025モル%)を加えて反応器に仕込み、2時間
を要して150℃から210℃まで加温し、理論量のメ
タノールを留去した。
次いで反応生成物をオートクレーブに移し、脂肪族ジカ
ルボン酸を所定量加え、窒素ガス気流下に210℃から
260゜Cまで30分を要して加温しつつエステル化反
応を行ない、260℃に達した時点で減圧し30分間で
0.1mmHgまで減圧し、そのまま45分間重縮合し
て共重合ポリエステル(A)を得た。(4)テレフタル
酸1モル下記構造式で示されるジオーノレ1.1モノレ
およびテレフタル酸に対し1重量%の亜リン酸をオート
クレープに仕込み、窒素ガス気流下210〜220℃に
て1時間30分、反応により生成する水を留去させなが
らエステル化し、その後3mmHgに減圧して2時間重
縮合したところ、下記のくり返し単位を有するポリマー
(B)(還元粘度0.55)を得た。
(11i)得られた二種のポリマー(自)および(B)
を260℃で窒素気流下に30分間第1表に示される割
合にて溶融混合し、共重合させ第3級アミノ基一を有す
る共重合ポリエステルを得た。
このようにして得られた第3級アミノ基を有する共重合
ポリエステルにプロツク化されたイソシアネート化合物
(商標名コロネートAp−Stable)日本ポリウレ
タン社製)を添加して、クロロホルムに溶解し、溶剤を
揮散させることによつてフィルム状のポリエステル系ホ
ツトメルト接着剤(試料番号1、3、6、9および12
)を作成した。
これらの接着剤の接着特性を第2表に示す。
比較のため、第3級アミノ基を有するポリマー(B)を
共重合させない共重合ポリエステルの場合(試料番号4
、5、7、8、11および13)ならびに第3級アミノ
基を有する共重合ポリエステルにプロツク化されたイソ
シアネート化合物を添加しない場合(試料番号2、4、
8、10、11および13)を示す。第2表から明らか
なように第3級アミノ基を有する共重合ポリエステルは
プロツク化されたイソシアネート化合物との反応が非常
に速く進行する。
かくして三次元化がすみやかに発現し接着力の耐熱性が
向上する(試料番号1、3、6、9および12)。この
ような効果は他の組合せでは得られない。実施例 2 (1)ジメチルテレフタレート126.1部、エチレン
グリコール136.4部、酢酸亜鉛0.074部、三酸
化アンチモン0.062部を反応器に仕込み、2時間を
要して150℃から210℃まで加温し、反応により生
成する水を留去しながらエステル交換反応を行なつた。
次いで反応生成物をオートクレーブに移し、ドデカンジ
オン酸80.5部を加え、窒素気流下に30分を要して
210℃から260℃まで加温しつつエステル化反応を
行ない、260℃に達した時点で減圧し、30分後に0
.1mmHgまで減圧した。
このまま45分間重縮合して共重合ポリエステル(0を
得た。次に、第3級アミノ基を有するポリエステルを以
下の如く合成した。
(11)テレフタル酸1モル、下記(1)、()または
()の構造式を有するジオール1.1モル、およびテレ
フタル酸に対して1重量%の亜リン酸をオートクレーブ
に仕込み、窒素気流下210〜220℃で1時間30分
、反応により生ずる水を留去しながらエステル化反応を
行ない、次いで3mmHgまで減圧し、2時間重縮合し
たところ下記くり返し単位を有するポリマー(D)、(
E)またJl′!.(F)を得た。
得られた共重合ポリエステル(C)および所定の第3級
アミノ基を有するポリエステル(D)、(E)あるいは
(F)を窒素気流下260℃にて30分間第3表に示さ
れる割合にて溶融混合し、共重合させ第3級アミノ基を
有する共重合ポリエステルを得た。このようにして得ら
れた第3級アミノ基を有する共重合ポリエステルと3種
のプロツク化されたイソシアネート化合物、すなわちコ
ロネートAp−Stable(日本ポリウレタン社製)
、トリレンジイソシアネート(TDI)とトリメチロー
ルプロパンの反応生成物のP−フエニルフエノール付加
物、イソボロンジイソシアネートとトリメチロールプロ
パンの反応生成物のε一カプロラクタム(CL)付加物
をクロロホルムに溶解し、溶剤を揮散させることによつ
てフィルム状のポリエステル系ホツトメルト接着剤(試
料番号14、15、17、19、22、23および24
)を作成した。
これらの接着剤の接着特性を第4表に示す。
比較のため、第3級アミノ基を有しない共重合※ポリエ
ステル(C)単独の場合(試料番号21)、ならびに第
3級アミノ基を有する共重合ポリエステルにプロツク化
されたイソシアネート化合物を添加しない場合(試料番
号16、18、20および21)を示す。実施例 3 ビス(β−ヒドロキシエチル)テレフタレート165.
1部(0.65モル)、ドデカンジオン酸80.5部(
0.35モル)、前記構造式()または()を有する
グリコール所定量( 0.16モル)および三酸化アン
チモン0.062部を加え、窒素気流下に220℃で1
.5時間をかけてエステル化を行ない、次いで240℃
に加温し、30分をかけて徐々に減圧にし0.3mmH
gとした。
さらにこの」条件下に2時間重合し、第3級アミノ基を
有する共重合ポリエステルを得た。このようにして得ら
れた第3級アミノ基を有する共重合ポリエステルとプロ
ツク化されたイソシアネート化合物、(コロネートAp
− Stable日本ポリウレタン社製)をクロロホル
ムに溶解し、溶剤を揮散させることによつてフイルム状
のポリエステル系ホツトメルト接着剤を作成した。
この接着剤の接着特性を第5表に示す。実施例 4 実施例1と同様にして第3級アミノ基を有する共重合ポ
リエステルを合成し、これにプロツク化されたイソシア
ネート化合物としてコロネート化合物としてコロネート
Ap−Stable(日本ポリウレタン社製)および必
要により解離触媒としてトリベンジルアミンを添加して
第6表に示されるようなポリエステル系ホツトメルト接
着剤(試料番号28)を得た。
得られた接着剤を第7表に示される所定温度で所定時間
反応させたものについてゲル化率を測定した。
その結果を第7表に示す。比較のため、第3級アミノ基
を有しない共重合ポリエステル(A)単独の場合(試料
番号29)ならびにこの共重合ポリエステル(A)にフ
ロツク化されたイソシアネート化合物を添加した場合(
試料番号30および31)を示す。
上記第6、7表から明らかなように本発明のポリエステ
ル系ホツトメルト接着剤(試料番号28)は、他のもの
に比べて155℃では殆んど三次元化は起らず、165
℃に於いては短時間で三次元化反応が完結するという特
長を有していることは明らかである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (1)テレフタル酸残基 (2)脂肪族ジカルボン酸残基および/またはテレフタ
    ル酸以外の芳香族ジカルボン酸もしくは芳香族オキシ酸
    残基(3)少なくとも1種以上のグリコール残基(4)
    一般式( I )〜(V)で示される第3級アミノ基を有
    するグリコール残基もしくはジカルボン酸残基からなる
    群より選ばれたグリコール残基もしくはジカルボン酸残
    基上記四成分から構成された第3級アミノ基を有する共
    重合ポリエステルにブロック化されたイソシアネート化
    合物を配合してなる共重合ポリエステル組成物を有効成
    分とするポリエステル系ホットメルト接着剤。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I )▲数式、化
    学式、表等があります▼(II)▲数式、化学式、表等が
    あります▼(III)▲数式、化学式、表等があります▼
    (IV)▲数式、化学式、表等があります▼(V)〔上記
    ( I )〜(V)式中、R_1、R_2、R_5、R_
    7、R_8、R_9、R_1_0、R_1_3、R_1
    _4、R_1_6、R_1_9、R_2_0は炭素原子
    数1〜15のアルキレン基、R_6、R_1_1、R_
    1_2は水素原子または炭素原子数1〜10のアルキル
    基、R_1_7、R_1_8は水素原子または炭素原子
    数1〜4のアルキル基を示し、R_1_7とR_1_8
    は、共通のポリメチレン基であつて窒素原子とともに異
    節環を形成していてもよい。 R_3、R_4は炭素原子数1〜10のアルキル基を示
    す。またR_1_5は、炭素原子数1〜3のアルキル基
    または▲数式、化学式、表等があります▼を示す。 〕。
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