JP3017798B2 - 制振鋼板用樹脂組成物 - Google Patents

制振鋼板用樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は制振鋼板用樹脂組成物に関する。さらに詳し
くは、たとえば電気洗濯機、電気掃除機、自動車、橋梁
などのごとく構造的に振動が問題となる分野において、
制振材として好適に使用しうる制振鋼板用樹脂組成物に
関する。
〔従来の技術〕
構造的に振動が問題となる分野においては一般に制振
材が用いられている。このような制振材には、従来から
主としてポリエステル−ウレタン系樹脂組成物が用いら
れている(特開昭63−207809号公報、特開昭63−202613
号公報、特開昭63−48321号公報、特開昭62−295949号
公報)。
しかしながら、ポリエステル−ウレタン系樹脂組成物
は、塗工時の適性な粘度を保持しうる時間、いわゆる可
使時間が短かったり、系の粘度が高くなったりして塗工
作業性に劣り、その結果、えられる塗工膜に塗工ムラや
表面の平滑性が低下するという問題がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであ
り、塗工作業性にすぐれかつ、制振材として重要な制振
温度幅が広く、また基材との接着性にもすぐれた制振鋼
板用樹脂組成物を提供することを目的とするものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、(A)ガラス転移温度が−10℃以下の飽和
ポリエステル(A)、 (B)ガラス転移温度が0℃以上の飽和ポリエステル
(B)、および (C)分子中にシアナト基を2個以上含有する多官能性
シアン酸エステルおよび該多官能性シアン酸エステルの
プレポリマーから選ばれたポリシアナト を含有してなり、前記飽和ポリエステル(B)のガラス
転移温度と前記飽和ポリエステル(A)のガラス転移温
度の差が10〜150℃である制振鋼板用樹脂組成物に関す
る。
〔作用および実施例〕
本発明の制振鋼板用樹脂組成物は、前記したように、 (A)ガラス転移温度が−10℃以下の飽和ポリエステル
(A)、 (B)ガラス転移温度が0℃以上の飽和ポリエステル
(B)、および (C)分子中にシアナト基を2個以上含有する多官能性
シアン酸エステルおよび該多官能性シアン酸エステルの
プレポリマーから選ばれたポリシアナト を含有したものである。
このように、本発明の制振鋼板用樹脂組成物は、ポリ
エステルとシアナト化合物のブレンド系の樹脂組成物で
あるため、その粘度はポリエステルの粘度に近く、塗工
作業性が良好であり、しかもえられる制振材は、従来の
ものと比較して何ら遜色のない物性を有するものであ
る。
また、本発明においては、ガラス転移温度が異なり、
かつ非相溶性の2種類の飽和ポリエステル、すなわち飽
和ポリエステル(A)および飽和ポリエステル(B)が
用いられているため、えられる制振材の制振領域が非常
に広いことが特徴としてあげられる。
前記飽和ポリエステル(A)は、ガラス転移温度が−
10℃以下のものである。かかるガラス転移温度は、−10
℃よりも高いばあいには、常温付近での制振特性が不足
する。好ましいガラス転移温度は、−80〜−10℃、なか
んづく−70〜−10℃である。また、前記飽和ポリエステ
ル(A)の数平均分子量は、あまりにも大きいばあいに
は、塗工性が不良となり、またあまりにも小さいばあい
には、充分な制振特性がえられにくくなるので、通常10
00〜50000、なかんづく2000〜30000であるのが好まし
い。
前記飽和ポリエステル(A)は、たとえばジカルボン
酸とポリオールとを反応させることによりえられる。
前記ジカルボン酸としては、たとえばテレフタル酸、
イソフタル酸、オルトフタル酸、1,5−ナフタレンジカ
ルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4′−ビフ
ェニルジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル
酸などの芳香族ジカルボン酸;1,4−シクロヘキサンジカ
ルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,2−シ
クロヘキサンジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸;
コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ド
デカンジカルボン酸、ダイマー酸などの脂肪族ジカルボ
ン酸;p−オキシ安息香酸などのオキシカルボン酸などが
あげられ、これらのジカルボン酸は、単独でまたは2種
以上を混合して用いられる。
また、前記ポリオールとしては、たとえばネオペンチ
ルグリコール、ネオペンチルグリコールヒドロキシピバ
レート、エチレングリコール、プロピレングリコール、
1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペ
ンタンジオール、3−メチルペンタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、ジエチレン
グリコールなどの脂肪族グリコール;1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール、トリシクロデカンジメチロールなどの
脂環族ジオール;ビスフェノールAのエチレンオキサイ
ド付加物、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付
加物、ビスフェノールSのエチレンオキサイド付加物、
ビスフェノールSのプロピレンオキサイド付加物などの
芳香環含有グリコールなどがあげられ、これらのポリオ
ールは単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
前記ジカルボン酸とポリオールとの比率は、通常モル
比で1.0:1.0〜1.0:3.0、なかんづく1.0:1.05〜1.0:2.0
となるように調整することが好ましい。
前記飽和ポリエステル(B)は、ガラス転移温度が0
℃以上のものである。かかるガラス転移温度は、0℃よ
りも低いばあいには、常温以上の温度での制振特性がえ
られがたくなる。好ましいガラス転移温度は、0〜100
℃、なかんづく10〜100℃である。また、前記飽和ポリ
エステル(B)の数平均分子量は、あまりにも大きいば
あいには、塗工性が不良となり、またあまりにも小さい
ばあいに、充分な制振特性がえられなくなるので、通常
1000〜50000、なかんづく1000〜30000であるのが好まし
い。
前記飽和ポリエステル(B)は、たとえばジカルボン
酸とポリオールとを反応させることによりえられる。
前記ジカルボン酸およびポリオールとしては、たとえ
ば前記した飽和ポリエステル(A)を調製する際に用い
られるものが例示される。
前記ジカルボン酸とポリオールとの比率は、通常モル
比で1.0:1.0〜1.0:3.0、なかんづく1.0:1.05〜1.0:2.0
となるように調整することが好ましい。
前記飽和ポリエステル(B)のガラス転移温度(TB
と前記飽和ポリエステル(A)のガラス転移温度(TA
の差(TB−TA)は、10〜150℃となるように調整され
る。かかる差(TB−TA)が10℃よりも小さいばあいに
は、制振特性を示す温度領域がせまくなる傾向があり、
また150℃をこえるばあいには、その温度領域における
制振特性が低下する。なお、前記差(TB−TA)は、好ま
しくは20〜120℃、なかんづく20〜100℃である。
前記飽和ポリエステル(A)と前記飽和ポリエステル
(B)の配合割合は、通常重量比で0.5:99.5〜99.5:0.
5、好ましくは10:90〜90:10、さらに好ましくは20:80〜
80:20であることが望ましい。
飽和ポリエステル(A)の割合が前記範囲外であるば
あいには、制振特性を示す温度幅の広域化が望めなくな
る。
前記分子中にシアナト基を2個以上含有する多官能性
シアン酸エステルの代表例としては、たとえば一般式
(I): ROCN) (I) (式中、Rは芳香族の有機基、mは2以上、好ましくは
2または3の整数を示す)で表わされるものがあげられ
る。前記多官能性シアン酸エステルの具体例としては、
たとえば1,3−ジシアナトベンゼン、1,4−ジシアナトベ
ンゼン、1,3,5−トリシアナトベンゼン、1,3−ジシアナ
トナフタレン、1,4−ジシアナトナフタレン、1,6−ジシ
アナトナフタレン、1,8−ジシアナトナフタレン、2,6−
ジシアナトナフタレン、2,7−ジシアナトナフタレン、
1,3,6−トリシアナトナフタレン、4,4′−ジシアナトビ
フェニル、ビス(4−ジシアナトフェニル)メタン、2,
2−ビス(4−シアナトフェニル)プロパン、2,2−ビス
(3,5−ジクロロ−4−シアナトフェニル)プロパン、
2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−シアナトフェニル)プ
ロパン、ビス(4−シアナトフェニル)エーテル、ビス
(4−シアナトフェニル)チオエーテル、ビス(4−シ
アナトフェニル)スルホン、トリス(4−シアナトフェ
ニル)ホスファイト、トリス(4−シアナトフェニル)
ホスフェート、ノボラックとハロゲン化シアンの反応生
成物などがあげられる。
また、前記多官能性シアン酸エステルは、鉱酸、ルイ
ス酸、炭酸ナトリウム、塩化リチウムなどの塩類、トリ
ブチルホスフィンなどのリン酸エステル類などの存在下
に重合させてえられるプレポリマーとして用いることが
できる。これらのプレポリマーは、一般に前記シアン酸
エステル中のシアン基が三量化することによって形成さ
れるsym−トリアジン環を分子中に有している。本発明
においては、数平均分子量300〜6000の前記プレポリマ
ーを用いるのが好ましい。
また、前記多官能性シアン酸エステルは、アミンとの
プレポリマーのかたちでも用いることができる。好適に
用いうるアミンとしては、たとえばメタまたはパラフェ
ニレンジアミン、メタまたはパラキシリレンジアミン、
1,4−または1,3−シクロヘキサンジアミン、ヘキサヒド
ロキシリレンジアミン、4,4′−ジアミノビフェニル、
ビス(4−アミノフェニル)メタン、ビス(4−アミノ
フェニル)エーテル、ビス(4−アミノフェニル)スル
ホン、ビス(4−アミノ−3−メチルフェニル)メタ
ン、ビス(4−アミノ−3,5−ジメチルフェニル)メタ
ン、ビス(4−アミノフェニル)シクロヘキサン、2,2
−ビス(4−アミノフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−アミノ−3−メチルフェニル)プロパン、2,2−
ビス(4−アミノ−3−クロロフェニル)プロパン、ビ
ス(4−アミノ−3−クロロフェニル)メタン、2,2−
ビス(4−アミノ−3,5−ジブロモフェニル)プロパ
ン、ビス(4−アミノフェニル)フェニルメタン、3,4
−ジアミノフェニル−4−アミノフェニルメタン、1,1
−ビス(4−アミノフェニル)−1−フェニルエタンな
どがあげられる。
前記多官能性シアン酸エステル、そのプレポリマーお
よびアミンとのプレポリマーは、混合物として用いるこ
とができる。
前記飽和ポリエステル(A)および飽和ポリエステル
(B)とポリシアナトとは、通常70:30〜99.5:0.5、好
ましくは80:20〜99:1の重量比で混合して用いられる。
なお、飽和ポリエステル(A)および飽和ポリエステル
(B)の割合が前記範囲よりも小さいばあいには、充分
な制振特性がえられず、また前記範囲よりも大きいばあ
いには、基材との接着強度や耐熱性が低下する傾向があ
る。
前記飽和ポリエステル(A)および飽和ポリエステル
(B)ならびに前記ポリシアナトを配合することによ
り、本発明の制振鋼板用樹脂組成物がえられるが、使用
に際しては、通常、前記制振鋼板用樹脂組成物は溶剤に
溶解して用いられる。このように本発明の制振鋼板用樹
脂組成物を溶剤に溶解して用いるばあいには、通常濃度
が10〜80%(重量%、以下同様)、なかんづく20〜70%
となるように調整される。前記溶剤としては、たとえば
トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、酢酸エチル、イソホロン、シクロヘキサ
ノンなどがあげられる。
なお、本発明の制振鋼板用樹脂組成物には、必要によ
り各種充填剤、カップリング剤、レベリング剤、着色剤
などを適宜配合してもよい。
つぎに本発明の制振鋼板用樹脂組成物を実施例に基づ
いてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例の
みに限定されるものではない。
実施例1 イソフタル酸0.55モル、セバシン酸0.45モル、エチレ
ングリコール0.52モル、ネオペンチルグリコール0.25モ
ルおよびトリエチレングリコール0.23モルからなる飽和
ポリエステル(A)(ガラス転移温度:−20℃、数平均
分子量:20000)と、テレフタル酸0.8モル、イソフタル
酸0.2モル、エチレングリコール0.75モルおよびトリシ
クロデカンジメチロール0.25モルからなる飽和ポリエス
テル(B)(ガラス転移温度:90℃、数平均分子量:1000
0)とを重量比で50:50の割合で混合した。
前記飽和ポリエステル(A)および飽和ポリエステル
(B)の混合物の40%シクロヘキサノンに溶液中の樹脂
固形分95重量部に対して、2,2−ビス(4−シアナトフ
ェニル)プロパン(三菱ガス化学(株)製、BT2000)を
5重量部混合して制振鋼板用樹脂組成物の塗工液をえ
た。
まず塗工液についてその安定性を調べたのち、えられ
た塗工液をロールコーターを用いて鋼板上に乾燥後の塗
膜の厚さが50μmとなるように塗布し、熱風乾燥機を用
いて180℃で3分間乾燥した。このときの塗膜の状態を
調べた。さらにこの鋼板の塗膜上に、塗膜が形成されて
いない鋼板を重ね合わせ、10kg/cm2の圧力で230℃の温
度で3分間熱処理を施し、2枚の鋼板のあいだに樹脂層
が形成された複合鋼板をえた。
えられた複合鋼板の物性として制振ピーク温度、最大
損失係数、損失0.1以上の温度幅、T剥離強度および剪
断強度の制振特性を調べた。その結果を第1表に示す。
なお、各種物性の測定法はつぎのとおりである。
(イ)塗工液の安定性 塗工液を40℃にて放置し、ゲル化がおこるまでの時間
を測定する。
(ロ)塗工ムラ 目標とした塗膜厚さと現実の塗膜厚さとの差(μm)
で示す。
(ハ)塗面状態 目視によってその塗面状態を観察する。
(ニ)制振特性 B&K社製の制振性自動測定システムを用い、周波数
250Hzにて各種温度における損失係数を求めることによ
り測定する。
(i)制振ピーク温度は、最大の損失係数を示したとき
の温度である。
(ii)損失0.1以上の温度幅は、損失係数が0.1以上にと
どまっている温度の範囲で示す。
(iii)T剥離強度(kgf/25mm):JISK−6854に準じる
(ただし、試料片幅は25mm、引張速度は10mm/minであ
る)。
(iv)剪断強度(kgf/cm2):JISK−6850に準じる(ただ
し、試料片の縦幅は10mm、横幅は35mm、引張速度は5mm/
minである)。
実施例2 テレフタル酸0.5モル、イソフタル酸0.5モル、エチレ
ングリコール0.45モルおよびトリエチレングリコール0.
55モルからなる飽和ポリエステル(A)(ガラス転移温
度:−10℃、数平均分子量:20000)と、イソフタル酸0.
55モル、ゼバシン酸0.45モル、エチレングリコール0.85
モルおよびトリシクロデカンジメチロール0.15モルから
なる飽和ポリエステル(B)(ガラス転移温度:0℃、数
平均分子量:20000)とを重量比で50:50の割合で混合し
た。
前記飽和ポリエステル(A)および飽和ポリエステル
(B)の混合物の40%シクロヘキサノン溶液中の樹脂固
形分95重量部に対して、2,2−ビス(4−シアナトフェ
ニル)プロパンを5重量部混合して制振鋼板用樹脂組成
物の塗工液をえた。
えられた塗工液および複合鋼板の各種物性を実施例1
と同様にして調べた。その結果を第1表に示す。
実施例3 イソフタル酸0.7モル、セバシン酸0.3モル、エチレン
グリコール0.2モルおよびトリエチレングリコール0.8モ
ルからなる飽和ポリエステル(A)(ガラス転移温度:
−60℃、数平均分子量:2000)と、テレフタル酸0.5モ
ル、イソフタル酸0.55モル、エチレングリコール0.75モ
ルおよびトリシクロデカンジメチロール0.25モルからな
る飽和ポリエステル(B)(ガラス転移温度:90℃、数
平均分子量:15000)とを重量比で40:60の割合で混合し
た。
前記飽和ポリエステル(A)および飽和ポリエステル
(B)の混合物の40%シクロヘキサノン溶液中の樹脂固
形分90重量部に対して、1,6−ジシアナトナフタレンを1
0重量部混合して制振鋼板用樹脂組成物の塗工液をえ
た。
えられた塗工液を用いて実施例1と同様にして複合鋼
板をえた。
えられた塗工液および複合鋼板の各種物性を実施例1
と同様にして調べた。その結果を第1表に示す。
実施例4 イソフタル酸0.55モル、セバシン酸0.45モル、エチレ
ングリコール0.52モル、ネオペンチルグリコール0.25モ
ルおよびトリエチレングリコール0.23モルからなる飽和
ポリエステル(A)(ガラス転移温度:−20℃、数平均
分子量:20000)と、テレフタル酸0.25モル、イソフタル
酸0.5モル、セバシン酸0.25モル、エチレングリコール
0.5モル、ネオペンチルグリコール0.25モルおよびトリ
シクロデカンジメチロール0.25モルからなる飽和ポリエ
ステル(B)(ガラス転移温度:30℃、数平均分子量:15
000)とを重量比で60:40の割合で混合した。
前記飽和ポリエステル(A)および飽和ポリエステル
(B)の混合物の40%シクロヘキサノン溶液中の樹脂固
形分80重量部に対して、1,4−ジシアナトベンゼンを20
重量部混合して制振鋼板用樹脂組成物の塗工液をえた。
えられた塗工液を用いて実施例1と同様にして複合鋼
板をえた。
えられた塗工液および複合鋼板の各種物性を実施例1
と同様にして調べた。その結果を第1表に示す。
比較例1 実施例1で用いたのと同じポリエステル95重量部およ
びポリイソシアネート化合物(コロネートL、日本ポリ
ウレタン(株)製、樹脂固形分:70%、イソシアネート
濃度:11.5%)7.1重量部を混合して制振鋼板用樹脂組成
物の塗工液をえた。
つぎに、えられた塗工液を用いて実施例1と同様にし
て複合鋼板を作製し、その物性および塗工液の各種物性
を実施例1と同様にして調べた。その結果を第1表に示
す。
比較例2 アジピン酸100モルおよびネオペンチルグリコール110
モルからなるポリエステルジオール(水酸基価:56KOHmg
/g、数平均分子量:2000)を用意した。
温度計、撹拌機および還流式冷却器を備えた反応容器
中に、トルエン50重量部およびメチルエチルケトン50重
量部を仕込み、ついで前記ポリエステルジオール100重
量部を加えて溶解した。
つぎにイソホロンジイソシアネート16.5重量部および
ジブチル錫ジラウレート0.02重量部を加え、70〜80℃で
3時間反応させたのち、4,4′−ジアミノジフェニルメ
タン5重量部を加え、70〜80℃でさらに4時間反応させ
た。この間、粘度の上昇にあわせてトルエン94重量部お
よびメチルエチルケトン94重量部を加え、樹脂固形分濃
度を30%とした。
えられたポリウレタン(ガラス転移温度:−32℃、数
平均分子量:52000)を用いて実施例1と同様にして複合
鋼板を作製し、その物性および塗工液の各種物性を実施
例1と同様にして調べた。その結果を第1表に示す。
第1表に示した結果から明らかなように、実施例でえ
られた本発明の制振鋼板用樹脂組成物は、広い温度領域
にわたってすぐれた制振特性を発揮し、しかも基材との
接着力にすぐれかつ塗工性も良好であるから、制振材と
して好適に使用しうるものであることがわかる。
[発明の効果] 本発明の制振鋼板用樹脂組成物は、従来の制振鋼板用
樹脂組成物と比較して制振特性、塗工性が良好であるの
で、制振材として好適に使用しうるものである。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 73/00 - 73/26 C08L 67/00 - 67/08 C08G 63/00 - 63/91 C09D 179/00 - 179/08 C09J 179/00 - 179/08 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ガラス転移温度が−10℃以下の飽和
    ポリエステル(A)、 (B)ガラス転移温度が0℃以上の飽和ポリエステル
    (B)、および (C)分子中にシアナト基を2個以上含有する多官能性
    シアン酸エステルおよび該多官能性シアン酸エステルの
    プレポリマーから選ばれたポリシアナト を含有してなり、前記飽和ポリエステル(B)のガラス
    転移温度と前記飽和ポリエステル(A)のガラス転移温
    度の差が10〜150℃である制振鋼板用樹脂組成物。
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