JPH0622989B2 - 塩ビ樹脂被覆鋼材 - Google Patents

塩ビ樹脂被覆鋼材

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JPH0622989B2
JPH0622989B2 JP60041913A JP4191385A JPH0622989B2 JP H0622989 B2 JPH0622989 B2 JP H0622989B2 JP 60041913 A JP60041913 A JP 60041913A JP 4191385 A JP4191385 A JP 4191385A JP H0622989 B2 JPH0622989 B2 JP H0622989B2
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vinyl chloride
coated steel
isocyanate
chloride resin
steel material
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豊 中西
健吉 浮田
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Denka Co Ltd
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Denki Kagaku Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 塩化ビニル樹脂(塩ビ樹脂)で被覆した鋼材として、代
表的なものに塩ビ鋼板がある。この塩ビ鋼板の歴史は古
く、本格的に生産が開始されてからすでに20数年にな
り、建築材料、家電製品、自動車部品等の広い分野で、
着実にその実積を伸ばしている。
また近年、この塩ビ鋼板の技術を生かした、様々な塩ビ
被覆鋼材が生まれてきており、今後更に発展していくこ
とが見込まれる。
本発明は、特定の接着剤を用いた塩ビ樹脂被覆鋼材に関
するものである。
(従来の技術) 鋼材と塩ビ樹脂との密着性が悪いことをカバーするた
め、種々の方法があるが、現在は、中間に接着剤層を介
在させる方法が主流である。したがつて、塩ビ被覆鋼材
の物性上、接着剤は特に重要である。
接着剤の使用方法に関しては、塩ビ被覆の方法にかかわ
らず、現在は再活性化法が行われている。再活性化法と
は、鋼材にあらかじめ接着剤を塗布し、溶剤の揮発等に
より接着剤層を仮硬化させ、その後塩ビを被覆する時
は、接着剤層を再び接着活性に富む状態まで加熱してか
ら塩ビを接着する方法である。
従来使用されている接着剤としては、ニトリル−フエノ
ール系、塩ビ−酢ビ系、アクリル−エポキシ系がある
が、これらが十分な接着力を保つためには、210℃以
上の再活性化温度が必要なため、塩ビの劣化等の問題が
しばしばおこつている。
(発明が解決しようという問題点) 塩ビ樹脂の劣化や熱変形の防止あるいは加熱のためのエ
ネルギーコストを下げるためにも、再活性化温度が 200
℃以下の接着剤を用いた十分な接着強度を有する塩ビ樹
脂被覆鋼材が望まれてきた。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、活性化温度が200℃以下でも、十分強固な
接着力を有し、かつ、長期安定性に優れる、一液タイプ
の接着剤を用いた塩ビ樹脂被覆鋼材に関するものであ
る。
更に詳しくは、塩ビ樹脂を主成分とする樹脂層を、2個
以上の NCO基を有するイソシアネート(A) と、フェノー
ル類、オキシム類、ラクタム類および活性メチレン化合
物からなる群より選ばれたマスキング剤(B) との反応で
得られるブロックドイソシアネートと、ポリエステルを
含有する接着剤で鋼材面に被覆接着してなることを特徴
とする塩ビ樹脂被覆鋼材に関するものである。
本発明に用いられる可溶性ポリエステルは、イソフタル
酸、メチルイソフタル酸、テレフタル酸等に代表される
芳香族ジカルボン酸及びアジピン酸、セバチン酸等に代
表される脂肪族ジカルボン酸と、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1−4
ブチレングリコール等に代表されるグリコールとのポリ
エステルで、分子量が5000〜25000程度のものである。
これらのポリエステルは、軟化点が、塩ビ樹脂の劣化温
度より低く、溶融物は、塩ビ樹脂と良好に相溶するた
め、低温活性化に多いに寄与する。
また本発明に用いられる2個以上のNCO 基を有するイソ
シアネートとしては、トリレンジイソシアネート、4,
4′−ジフエニルメタンジイソシアネート、ナフタレン
ジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、リジン
イソシアネート等のジイソシアネートや、ポリメチレン
ポリフエニルポリイソシアネートに代表されるポリイソ
シアネート等がある、イソシアネートを加えることによ
り、鋼材面への密着性が大幅に向上し、かつ、ポリエス
テルと架橋反応をおこして接着剤樹脂の凝集力が向上
し、優れた接着強さを発現する。
しかし、ポリエステルとイソシアネートは、常温におい
ても反応してしまい、貯蔵安定性が問題である。そこで
イソシアネートの替わりに各種マスキング剤でブロツク
した、ブロツクドイソシアネートを加えることによりこ
れら問題点を解決し、本発明を完成させるに至つた。本
発明に用いられるマスキング剤としては、フエノール類
として、フエノール、クレゾール、キシレノール、およ
びレゾルシノール等があげられ、オキシム類としては、
アセトキシム、メチルエチルケトキシム、シクロヘキサ
ノキシム等があげられる。また、ラクタム類としては、
ε−カプロラクタム、δ−パレロラクタム、γ−ブチロ
ラクタム等があげられ、活性メチレン化合物としては、
マロン酸ジエステル、アセチルアセトン、アセト酢酸エ
チル等があげられる。
本発明のブロツクドイソシアネートと、可溶性ポリエス
テルを組み合せた系は、驚くべきことに、200℃以下
の再活性化温度においても、強い接着力を示す。特にイ
ソシアネートとして、一般式 で示されるイソシアネートを使用した場合、鋼材への接
着性には、目を見張るものがある。また、特にマスキン
グ剤として、一般式 で示されるケトオキシム類を用いることにより活性化温
度の低下、接着力、再活性化時の臭気低減に著しい効果
を発揮する。
本発明で用いられる有機溶剤としては、ブロッグドイソ
シアネートと可溶性ポリエステルを溶解するものであれ
ば、単独溶剤または混合溶剤のいずれでも良い。具体的
には、単独溶剤としては、例えばベンゼン、トルエン、
キシレン、塩化メチレン、2−ニトロプロパン、四塩化
炭素、トリクレン、パークレン、二塩化プロピレン、メ
チルエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、酢
酸セルソルブ、ジオキサン、テトラヒドロフラン等、混
合溶剤としては有機溶剤を2種以上混合したもの、例え
ばトルエン/メチルエチルケトン、トルエン/メチルエ
チルケトン/酢酸エチル等、また単独では用いにくいエ
タノール、アセトン、メチルイソブチルケトン等も例え
ばトルエン/エタノール、トルエン/アセトン等のよう
に混合溶剤として用いることができる。
次に実施例を示す。
(実施例) 実施例−1 被着体として、厚みが200μmの軟質塩ビシートと、
JIS G−3141に規定してあるSPCC−SDを使用した。
可溶性ポリエステル(商品名、東洋紡績(株)、バイロ
ンRU−200)20重量部と、MDI(ジフエニルメ
タンジイソシアネート)系ブロツクドイソシアナート
(商品名、日本ポリウレタン(株)、ミリオネートMS
−50)10重量部を、メチルエチルケトン70重量部
に溶解し、十分混合したものを、SPCC−SD鋼に塗
り、60℃で3分乾燥した。その後、ホツトプレート上
で塗布面の温度が195℃になるまで加熱した。195
℃に達したら、あらかじめ、160℃に加熱した軟質塩
ビシートを貼り合わせ、すばやく取り出し、室温に放置
した。この接着試験物を用いて、剥離速度50mm/min
で180度剥離強度を測定した結果を第1表に示した。
また、200μmの軟質塩ビシートの替りに、厚みが3
mmの軟質塩ビ板を使い、同様に接着し、引張速度2.5
m/mで、引張剪断強度を測定した。結果を第1表に示
す。
実施例−2 実施例−1における可溶性ポリエステル20重量部と、
TDI(トリレンジイソシアネート)系ブロツクドイソシ
アナート〔固形分55%〕溶液(商品名、武田薬品工
業、タケネートB−830)20重量部を、メチルエチ
レンケトン60重量部に溶解し、十分混合したものを用
いて、実施例1と同様の試験を行い、結果を第1表に示
した。
実施例−3 実施例−1における可溶性ポリエステル20重量部と、
IPDI(イソホロンジイソシアナート)系ブロツクド
イソシアナート(商品名、住友バイエルウレタン(株)
クレランU−T)10重量部をメチルエチルケトン70
重量部に溶解し、十分混合したものを用いて、実施例−
1と同様の試験を行い、結果を第1表に示した。
比較例−1 実施例−1と同様の被着体を用いて、接着剤を用いずに
直接塩ビとSPCC−SDを実施例1と同様にして加熱
接着し、180度剥離強度、引張剪断強度を測定した。
結果を第1表に示した。
比較例−2 実施例−1における可溶性ポリエステル30重量部をメ
チルエチルケトン70重量部に溶解し、十分混合したも
のを用いて、実施例−1と同様の試験を行い、結果を第
1表に示した。
180度剥離において、実施例−1は、塩ビの材料破壊
をおこし、実施例−2、3は、接着剤層破壊、比較例−
1は、まつたく強度が出ず、比較例−2は、SPCC−
SDと接着剤層との界面破壊をおこした。引張剪断試験
においては、実施例−1は全体的に、実施例−2、3は
部分的に、塩ビの材料破壊をおこし、比較例−1は強度
が出ず、比較例−2は、SPCC−SDと接着剤層との
界面破壊をおこした。
実施例−4 被着体は、実施例−1と同じものを用いた。実施例−1
における可溶性ポリエステル20重量部と、メチルエチ
ルケトキシムでブロツクしたブロツクドイソシアナート
溶液(固形分80%)(商品名、日本ポリウレタン
(株)、コロネートDC−2974)12.5重量部
を、メチルエチルケトン67.5重量部に溶解し、十分
混合したものを、実施例−1と同様、SPCC−SDに
塗り、60℃で3分乾燥した。その後、ホツトプレート
上で塗布面の温度が175℃に達したらあらかじめ、1
60℃に加熱しておいた塩ビ(軟質塩ビシート、あるい
は硬質塩ビ板)を貼りあわせ、すばやく室温に放置し
た。(実施例−4・a )、同様にしてホツトプレート上で
塗布面の温度が185℃(実施例−4・b )、及び195
℃(実施例−4・c )に達した時に塩ビを貼り合わせた。
それらの接着試験物を用いて、実施例−1と同様、18
0度剥離強度および引張剪断強度を測定した。結果を第
2表に示す。
実施例−4・a、−4・b、−4・cとも塩ビの材料破
壊をおこした。
実施例−5 実施例−1と4の混合溶液を用い、鋼板上へ薄く塗布し
60℃で3分乾燥後、あらかじめ195℃に保つていた
ホツトプレートの上にのせ、脱ガスの臭気を観察した。
その結果を第3表に示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩ビ樹脂を主成分とする樹脂層を、2個以
    上の NCO基を有するイソシアネート(A) と、フェノール
    類、オキシム類、ラクタム類および活性メチレン化合物
    からなる群より選ばれたマスキング剤(B) との反応で得
    られるブロックドイソシアネートと、ポリエステルを含
    有する接着剤で鋼材面に被覆接着してなることを特徴と
    する塩ビ樹脂被覆鋼材。
  2. 【請求項2】(A) が一般式 (ただし、nは0〜5) で示されるイソシアネートである、特許請求の範囲第1
    項記載の塩ビ樹脂被覆鋼材。
  3. 【請求項3】(B) が一般式 で示されるオキシムである、特許請求の範囲第1項記載
    の塩ビ樹脂被覆鋼材。
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