JPH07103355B2 - ウレタン系接着剤組成物 - Google Patents

ウレタン系接着剤組成物

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JPH07103355B2
JPH07103355B2 JP62290669A JP29066987A JPH07103355B2 JP H07103355 B2 JPH07103355 B2 JP H07103355B2 JP 62290669 A JP62290669 A JP 62290669A JP 29066987 A JP29066987 A JP 29066987A JP H07103355 B2 JPH07103355 B2 JP H07103355B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、樹脂、特にSMC、FRPなどの繊維強化プラスチ
ックを強固に接合するために有用なウレタン系接着剤組
成物に関するものである。
〔従来の技術〕
ウレタン系接着剤は、樹脂、特に自動車、船舶、建材な
どの分野において構造用途あるいは非構造用途に使用さ
れるSMC、FRPなどの繊維強化プラスチックスを接着固定
するために広く用いられている。しかし斯かるウレタン
系接着剤は、常態においては優れた接着強度を示すもの
の、接着後負荷される水、湿気、熱などにより強度が低
下し、また高温下では充分な接着強度が得られないとい
う問題点を有する。
このような接着信頼性の不足という問題点に対し、従
来、接合しようとする被着材の表面をサンディングした
り、極性の高いポリマー成分を含むプライマーを塗布し
たり、あるいはその両者を併用したりして、被着材と接
着剤の接着性を向上させることが一般に行われている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、接着工程に先立ってこのような被着材の
表面処理を必要とすることは、接着工法を採用する各種
産業にとって工程数の増加、生産性の低下という面で好
ましいことではない。すなわち、被着材のサンディング
処理においては、被着材を機械的に研磨する工程および
それによって生じた研磨粉を除去する工程が、プライミ
ング処理においては、プライマーを塗布する工程および
プライマー中の溶剤を揮発させる乾燥工程が、また場合
によってはプライマー中の有効成分を被着材表面に定着
させるための焼付工程が必要となる。しかし、これらの
表面処理を施しても被着材と接着剤の接着性の向上が充
分であるとはいえなかった。従って、被着材のサンディ
ングやプライマーを塗布するといった特別の表面処理を
施すことなく、接合部に高い耐久性および信頼性が得ら
れる状態で被着材を接着させることのできる接着剤の出
現は、自動車、船舶、建材などの各種産業界より強く要
望されるところである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明のウレタン系接着剤組成物は、ポリイソシアネー
トおよび/またはポリイソシアネートとポリオールとを
反応させて得られる分子中に2個以上のイソシアネート
基を有するポリイソシアネートプレポリマー(A)と、
ポリオール(B)とよりなるウレタン系接着剤組成物に
おいて、前記ポリオール(B)の重量平均分子量Mwと数
平均分子量Mnの比Mw/Mnの値が3以上であり、当該ポリ
オール(B)は、数平均分子量が1,000未満のポリオー
ル化合物と、数平均分子量が1,000以上のポリオール化
合物とを含有してなり、かつ、(A)中のプレポリマー
を得るために用いたポリオールとポリオール(B)との
全体において、数平均分子量が1,000以上のポリオール
の含有割合は、それによる水酸基の割合がポリオール全
体の全水酸基の20%未満となる割合であることを特徴と
する。
本発明において、比Mw/Mnの値はゲルパーミエイション
クロマトグラフ(GPC)によって測定されるポリスチレ
ン換算値より計算される値である。
以下、本発明を具体的に説明する。
本発明のウレタン系接着剤組成物において用いられるポ
リイソシアネートおよび/またはポリイソシアネートプ
レポリマー(A)のうちのポリイソシアネートは、分子
中に複数の、好ましくは2〜3のイソシアネート基を有
する化合物である。このポリイソシアネートとしては、
例えば脂肪族、芳香族、脂環式などの各種のポリイソシ
アネートを用いることができる。
斯かる(A)成分のポリイソシアネートとしては、例え
ばキシリレンジイソシアネート、ポリフェニルメタンジ
イソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシア
ネート、イソホロンジイソシアネート、トリレンジイソ
シアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ナフタ
レンジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシ
アネート、水添キシリレンジイソシアネート、ジシクロ
ヘキシルメタンジイソシアネートなどのジイソシアネー
ト、あるいはこれらの重合物を挙げることができ、さら
に、アロファネート結合、イソシアヌレート結合、カル
ボジイミド結合などと複数のイソシアネート基を有する
化合物、例えばジフェニルメタンジイソシアネートの縮
合物などをポリイソシアネート化合物として用いること
もできる。
さらに、本発明に使用するポリイソシアネートは、得ら
れる接着剤組成物の接着強度をより高めるために、芳香
族系ポリイソシアネートの割合が、全ポリイソシアネー
トの50重量%以上であることが好ましく、特に80重量%
以上であることが好ましい。
本発明において、ポリイソシアネートは単独で用いても
よいし、2種以上のものを組み合せて用いてもよい。
さらにまた、本発明においては(A)成分として、ポリ
イソシアネートとポリオールとを反応させて得られる、
分子中に複数のイソシアネート基を有するポリイソシア
ネートプレポリマーを用いることもできる。斯かるプレ
ポリマーは、例えば上記のようなポリイソシアネート
と、ポリオールとを、例えば20〜90℃で1〜6時間反応
させることによって得ることができる。この際、ポリイ
ソシアネートと反応させるポリオールは、分子量が50〜
10,000の範囲のものを選ぶことができるが、生成するプ
レポリマーの粘度との関係、他の原料との相溶性などか
ら、許される限りにおいて分子量の高いものが望まし
い。
なお、本発明においては、(A)成分のイソシアネート
基の全部あるいは一部がブロックされていてもよい。
このブロックのためのブロック剤の例としては、エタノ
ール、プロパノール、ブタノール、イソブタノールなど
のアルコール類、フェノール、クレゾール、キシレノー
ル、p−ニトロフェノールなどのフェノール類、マロン
酸エチル、アセト酢酸エチル、アセチルアセトンなどの
カルボニル化合物類、アセトアミド、アクリルアミドな
どの酸アミド類、コハク酸イミド、マレイン酸イミドな
どの酸イミド類、2−エチルイミダゾール、2−エチル
−4−メチルイミダゾールなどのイミダゾール類、2−
ピロリドン、ε−カプロラクタムなどのラクタム類、ア
セトキシム、メチルエチルケトキシム、ジアセチルモノ
オキシム、シクロヘキサノンオキシムなどのオキシム
類、その他を挙げることができる。
これらのブロック剤は、(A)成分と、通常の方法、例
えばブロック剤を溶解する活性水素原子を含有しない溶
媒中または無溶媒下において、室温〜80℃の温度で0.5
〜5時間程度反応させればよい。
これらのブロックされた(A)成分は、接着剤組成物の
硬化時にイソシアネート基を生成するものである。
本発明において用いることができるポリオール(B)と
しては、例えばエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、トリメチロールプロ
パン、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ヘキサメチレングリコール、グリセリン、1,3−ブ
チレングリコール、1,4−ブタンジオール、ヘキサント
リオール、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ネオ
ペンチルグリコールなどの多価アルコール類;前記多価
アルコール類と、エチレンオキサイド、プロピレンオキ
サイドなどのアルキレンオキサイドとの付加重合により
得られるポリエーテルポリオール;前記多価アルコール
類と、マレイン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン
酸、酒石酸、テレフタル酸、イソフタル酸などの多塩基
酸類との縮合反応により得られるポリエステルポリオー
ル;ε−カプロラクトン、γ−バレロラクトンなどのラ
クトン類の開環重合により得られるポリエステルポリオ
ール;アクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロ
キシブチル、トリメチロールプロパンアクリル酸モノエ
ステルなどの水酸基を含有する重合性モノマーを単独で
重合して、またはこれらと共重合可能なモノマー、例え
ばアクリル酸、メタクリル酸、スチレン、アクリロニト
リル、α−メチルスチレンなどとを共重合して得られる
アクリルポリオール;ヒマシ油もしくはその誘導体;両
末端にエポキシ基を有するエポキシ樹脂と、モノエタノ
ールアミン、ジエタノールアミンなどとを反応させて得
られるエポキシポリオール;その他を挙げることができ
る。
また、ポリオール(B)の一部は、予めポリイソシアネ
ートと反応させ、末端に水酸基を有するポリオールプレ
ポリマーの形態で用いることもできる。このポリオール
プレポリマーの生成に用いるポリイソシアネートとして
は、前記に例示したポリイソシアネートと同様のものを
挙げることができる。
本発明の特徴の一つは、ポリオール(B)分子量分布
が、GPCにより測定されるポリスチレン換算による重量
平均分子量Mwと数平均分子量Mnとの比Mw/Mnの値が3以
上であることである。このような分子量分布を有するポ
リオールは、平均分子量の異なる2種類以上のポリオー
ル化合物を混合することによって得られる。具体的に
は、数平均分子量が1,000未満である低分子量のポリオ
ール化合物と、数平均分子量が1,000以上である高分子
量のポリオール化合物とが混合されてポリオール(B)
が構成される。なお、比Mw/Mnの値の上限は特に定める
必要はないが、混合される2種類以上のポリオール化合
物の相溶性の点から、当該値が10以下のものが好適に用
いられる。
本発明のもうひとつの特徴は、(A)成分のポリイソシ
アネートプレポリマーを得るために用いたポリオールと
(B)成分のポリオールとの全体において、数平均分子
量が1,000以上のポリオールの含有割合は、それによる
水酸基の割合がポリオール全体の全水酸基の20%未満と
なる割合であることである。
ここで、比Mw/Mnの値が3未満であったり、数平均分子
量が1,000以上のポリオールの有する水酸基の割合が全
水酸基の20%以上である場合には、本発明の特長であ
る、特別な表面処理をせずに接着しても、接合部が優れ
た耐久性および信頼性を示す、という効果を充分に発現
することができない。
本発明のウレタン系接着剤組成物によって、耐久性およ
び信頼性を含めた優れた接着接合が可能となる理由は必
ずしも明らかでないが、低分子量のポリオール化合物と
高分子量のポリオール化合物とが含有されて幅広い分子
量分布をもつポリオール(B)によって硬化されること
により、分子量分布の狭いポリオールを用いた場合に比
べ、ハードセグメントとソフトセグメントとがより容易
に分離するようになり、それが、接着界面における密着
力の向上に寄与しているものと考えられる。また、数平
均分子量が1,000以上のポリオールの有する水酸基の割
合が全水酸基の20%以上であると、充分な接着強度が得
られなくなる。
本発明のウレタン系接着剤組成物は、基本的には、上記
の如きポリイソシアネートおよび/またはポリイソシア
ネートプレポリマー(A)と、ポリオール(B)とより
なり、その使用の際には、(A)成分を主成分として含
む第1成分と、(B)成分を主成分として含む第2成分
とが混合され、この混合液が被着材の表面に塗布され、
次いで硬化されることにより、被着材の接着固定が行わ
れる。
本発明のウレタン系接着剤組成物において、ポリオール
(B)の有する全水酸基(OH)の当量数は、(A)成分
の有する全イソシアネート基(NCO)の1当量に対し
て、0.8〜2(NCO/OH)当量比))の範囲内となるよう
に選択することが好ましい。この比の値が0.8未満のと
きには接着剤組成物の硬化後において耐水性が低下する
場合があり、一方この比の値が2を超えるとときには、
過剰のイソシアネート基が環境下の水分などと反応し、
接着剤硬化物のポリマー特性や接着部の耐久性に悪影響
を与える場合がある。
本発明のウレタン系接着剤組成物には、当該接着剤組成
物を被着材に塗工する際における当該接着剤組成物の垂
れを防止するために、第1級または第2級アミン化合物
を添加することができる。この第1級または第2級アミ
ン化合物は、通常、(B)成分を主成分として含む第2
成分中に添加される。斯かる第1級または第2級アミン
化合物としては、例えばエチレンジアミン、ジエチレン
トリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレン
ヘキサミン、ペンタエチレンヘキサミンなどの脂肪族ポ
リアミン;シクロヘキシレンジアミン、ジシクロヘキサ
シルメタンジアミン、イソホロンジアミンなどの脂環式
ポリアミン;フェニレンジアミン、トリレンジアミン、
キシリレンジアミン、ジフェニルメタンジアミン、ポリ
フェニルメタンポリアミンなどの芳香族ポリアミン;ピ
ペラジン、アミノエチルピペラジンなどの複素環式ポイ
アミンを用いることができる。これらのアミン化合物の
添加割合は、(B)成分の100重量部に対し5重量部以
下であることが好ましい。
また、本発明のウレタン系接着剤組成物には、接着剤組
成物の硬化を促進させるために、硬化用触媒が添加され
ていてもよい。この硬化用触媒は、通常、(B)成分を
主成分として含む第2成分中に添加される。斯かる硬化
用触媒としては、例えば酢酸第一すず、オクタン酸第一
すず、ラウリン酸第一すず、オレイン酸第一すずなどの
カルボン酸第一すず;ジブチルチンアセテート、ジブチ
ルチンジラウレート、ジブチルチンマレエート、ジブチ
ルチンジ−2−エチル−ヘキソエート、ジラウリルチン
ジアセテート、ジオクチルチンジアセテートなどのカル
ボン酸のジアルキルすず塩;水酸化トリメチルすず、水
酸化トリブチルすず、水酸化トリオクチルすずなどの水
酸化トリアルキルすず;酸化ジブチルすず、酸化ジオク
チルすず、酸化ジラウリルすずなどの酸化ジアルキルす
ず;二塩化ジブチルすず、二塩化ジオクチルすずなどの
塩化ジアルキルすず;トリエチルアミン、ベンジルジメ
チルアミン、トリエチレンジアミン、テトラメチルブタ
ンジアミン、2−メチル−トリエチレンジアミンなどの
第3級アミン;1,8−ジアザ−ビシクロ(5,4,0)ウンデ
セン−7(以下「DBU」と略す。)のフェノール塩、ス
テアリン酸塩、オレイン酸塩、ギ酸塩などのDBU塩を用
いることができる。
また、本発明のウレタン系接着剤組成物には、必要に応
じて無機フィラーなどの充填剤が添加されていてもよ
い。斯かる充填剤の例としては、炭酸カルシウム、タル
ク、クレイ、シリカ、マイカ、酸化チタン、硫酸バリウ
ム、亜鉛華、ゼオライト、ガラスバルーン、カーボンブ
ラックなどを挙げることができる。特に被着材中や環境
の水分による接着剤の発泡を抑制するためにはゼオライ
トが好適に用いられる。
なお、所望により、各種安定剤、可塑剤、着色剤、その
他を本発明組成物中に添加することもできる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について具体的に説明するが、本
発明はこれらによって限定されるものではない。なお、
以下において「部」は重量部を、「%」は重量%を示
す。
〔実施例1〜8、比較例1〜5〕 第1成分の調整 (1)数平均分子量700のポリエーテルポリオール「エ
クセノール720」(旭硝子(株)製)26.3部に、4,4′−
ジフェニルメタンジイソシアネート重合体「スミジュー
ル44V−20」(平均官能度2.5、住友バイエルウレタン
(株)製)53.7部を加え、温度80℃で2時間反応させて
ポリイソシアネートプレポリマーを合成し、これに合成
ゼオライト「モレキュラーシーブ4A」(ユニオン昭和
(株)製)20部を加えてイソシアネート基を13.5%を含
む第1成分を得た。これを「A−1」とする。
(2)数平均分子量2,000のポリエーテルポリオール
「アデカポリエーテルP−2000」(旭電化工業(株)
製)32.3部に、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート重合体「スミジュール44V−20」47.8部を加え、以
下前記(1)と同様の方法により第1成分「A−2」を
得た。
(3)数平均分子量830のポリエステルポリオール「プ
ラクセル208」(ダイセル化学工業(株)製)27.5部
に、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート重合体
「スミジュール44V−20」50部を加え、以下前記(1)
と同様の方法により第1成分「A−3」を得た。
(4)数平均分子量4,000のポリエーテルポリオール
「エクセノール510」(旭硝子(株)製)34.2部に、4,
4′−ジフェニルメタンジイソシアネート重合体「スミ
ジュール44V−20」45.8部を加え、以下前記(1)と同
様の方法により第1成分「A−4」を得た。
(5)数平均分子量3,000のポリエーテルポリオール
「アデカポリエーテルP−3000」(旭電化工業(株)
製)32部と、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト重合体「スミジュール44V−20」36部と、水添キシレ
ンジイソシアネート「タケネート600」(武田薬品工業
(株)製)7部とを温度80℃で2時間反応させてポリイ
ソシアネートプレポリマーを合成し、これに合成ゼオラ
イト「モレキューラーシーブ4A」5部および炭酸カルシ
ウム「NS#600」(日東粉化工業(株)製)を加えてイ
ソシアネート基を13.5%含む第1成分を得た。これを
「A−5」とする。
第2成分の調製 以下のポリオールおよび2−メチルトリエチレンジアミ
ンを第1表に示すように組合せて第2成分とした。
エクセノール890MP: 数平均分子量200のポリプロピレングリコール(旭硝子
(株)製) エクセノール5030: 数平均分子量5,000のポリプロピレングリコール(旭硝
子(株)製) エクセノール4030: 数平均分子量4,000のポリプロピレングリコール(旭硝
子(株)製) エクセノール330: 数平均分子量300のポリプロピレングリコール(旭硝子
(株)製) エクセノール450NE: 数平均分子量500のポリプロピレングリコール(旭硝子
(株)製) エクセノール823:数平均分子量5,000のポリプロピレン
エチレングリコール(旭硝子(株)製) プラクセル 303: 数平均分子量310のポリエステルポリオール(ダイセル
化学工業(株)製) プラクセル 240: 数平均分子量4,000のポリエステルポリオール(ダイセ
ル化学工業(株)製) アデカポリエーテルG−700: 数平均分子量700のポリエーテルポリオール(旭電化工
業(株)製) アデカポリエーテルG−1500: 数平均分子量1,500のポリエーテルポリオール(旭電化
工業(株)製) エクセノール220: 数平均分子量250のポリプロピレングリコール(旭硝子
(株)製) エクセノール3020: 数平均分子量3,200のポリプロピレングリコール(旭硝
子(株)製) エクセノール3030: 数平均分子量3,000のポリプロピレングリコール(旭硝
子(株)製) 接着剤の調製 上記の第1成分、第2成分および必要に応じて充填剤を
第1表に示すように組み合わせ、実施例1〜8および比
較例1〜5の接着剤を調製した。
なお、ここで第2成分のポリオールの分子量分布はGPC
カラム「HLC−802A」(東洋曹達(株)製、溶媒:テト
ラヒドロフラン)を用いて測定した。
また、第1表において「数平均分子量1,000以上のポリ
オールの水酸基の割合(%)」は、第1成分および第2
成分を調製する際に用いたポリオールの各々について、
以下の操作手順に従って水酸基価を測定することによっ
て求めた。
(操作手順) 正確に秤量したポリオール試料をエステル化用フラスコ
に入れ、無水フタル酸のピリジン溶液25mlをホールピペ
ットで正確に加え、フラスコに共栓を取付け、98±2℃
の定温湯浴中に加熱して反応させた。2時間経過後、フ
ラスコを湯浴中から取り出して室温になるまで放置した
後、共栓を取外し、これをピリジンで洗浄し、N/2の水
酸化ナトリウム溶液50mlをホールピペットで正確に加え
た。次いで、フェノールフタレイン(指示薬)のピリジ
ン溶液を10滴加え、さらに、N/2の水酸化ナトリウム溶
液で滴定し、少なくとも15秒間紅色を保つ点を終点とし
た。なお、この試験においては、同一条件で空試験を行
った。
ポリオール試料の滴定に要したN/2の水酸化ナトリウム
溶液の量A(ml)と、空試験の滴定に要したN/2の水酸
化ナトリウム溶液の量B(ml)とから、下記の式により
水酸基価H(KOH/mg/g)を算出した。
式) H=〔28.05×(B−A)×f〕/S ここに、fはN/2の水酸化ナトリウム溶液のファクタ
ー、Sは試料の重量(g)である。
接着性能試験 縦25mm、横100mm、厚さ3mmの自動車用繊維強化樹脂(SM
C)のテストピースをメチレンクロライドで脱脂したも
のを被着材として使用し、上記各実施例および比較例に
係る接着剤の第1成分と第2成分とを第1表に示す混合
比率で混合してなる接着剤をテストピースの表面に塗布
し、2枚のテストピースの重なり領域が縦25mm、横12.5
mmとなるように接着し、25℃で24時間硬化処理して接着
試験片を作製した。以上において、接着剤層の厚みはガ
ラスビーズを使用して0.5mmに調整した。
そして各接着試験片の接着部の引張剪断強度を、引張試
験機「オートグラフAG5000」(島津製作所製)を用い、
常態(20℃)および高温(80℃)において、チャック間
距離110mm、引張スピード5mm/分の条件で測定した。
また、接着部の耐久性を試験するため、当該接着試験片
を温度40℃の水中に30日間放置した場合(耐水性)、温
度50℃、相対湿度95%の環境下に30日間放置した場合
(耐湿性)および温度100℃の環境下に30日間放置した
場合(耐熱老化性)における接着部の引張剪断強度を上
記と同様にして測定した。
接着剤の配合、試験結果のうちの常態強度と高温強度を
第1表に、耐久性については第2表に示した。
なお、テストピースを#150のサンドペーパーにてサン
ディング処理した後に比較例1の接着剤で接着したもの
並びにテストピースを日本合成ゴム(株)製「マイティ
グリップ9036」にてプライミングし、25℃で15分間風乾
した後に比較例1の接着剤で接着したものを、それぞれ
接着試験片として用いて同様の試験を行った結果を比較
例2および比較例3として比較例の欄に示す。
第1表の結果から、本発明のウレタン系接着剤組成物を
用いた実施例1〜8では、ポリオールの比Mw/Mnの値が
3未満である比較例1および4に比して、更に数平均分
子量が1,000以上のポリオールの有する水酸基の割合が
全水酸基の20%以上の比較例5に比して、特に高温下で
の接着強度および接着破壊の状態が著しく改善されてお
り、被着材をサンディングした比較例2、あるいはプラ
イマーを塗布した比較例3さえも凌ぐ優れたものである
ことが明らかである。
また第2表の結果から、本発明の接着剤組成物は、被着
材に特別な表面処理を施さずに接着した場合であって
も、サンディングした場合よりも優れ、プライマーを塗
布した場合と同等の耐水性、耐湿性および耐熱老化性を
有していることが明らかである。
〔発明の効果〕
本発明のウレタン系接着剤組成物は、樹脂、特にSMCやF
RPなどの繊維強化プラスチックを、サンディング、プラ
イマーの塗布などの特別な表面処理を施すことなしに、
それらの処理をした場合と同等以上の耐久性および信頼
性をもって接着することのできるものであり、従ってそ
れらの表面処理が不要となるので、自動車、船舶、建材
などの接着工法を採用する産業界において生産性の向上
に資するところきわめて大である。勿論、本発明のウレ
タン系接着剤組成物を用いたときに、そのような被着材
の表面処理を行うことが禁止されるものではない。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−281176(JP,A) 特開 昭59−45376(JP,A) 特開 昭63−69882(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリイソシアネートおよび/またはポリイ
    ソシアネートとポリオールとを反応させて得られる分子
    中に2個以上のイソシアネート基を有するポリイソシア
    ネートプレポリマー(A)と、ポリオール(B)とより
    なるウレタン系接着剤組成物において、前記ポリオール
    (B)の重量平均分子量Mwと数平均分子量Mnの比Mw/Mn
    の値が3以上であり、当該ポリオール(B)は、数平均
    分子量が1,000未満のポリオール化合物と、数平均分子
    量が1,000以上のポリオール化合物とを含有してなり、
    かつ、(A)中のプレポリマーを得るために用いたポリ
    オールとポリオール(B)との全体において、数平均分
    子量が1,000以上のポリオールの含有割合は、それによ
    る水酸基の割合がポリオール全体の全水酸基の20%未満
    となる割合であることを特徴とするウレタン系接着剤組
    成物。
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