JPH0715092B2 - ポリウレタン系接着剤 - Google Patents
ポリウレタン系接着剤Info
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- JPH0715092B2 JPH0715092B2 JP1116779A JP11677989A JPH0715092B2 JP H0715092 B2 JPH0715092 B2 JP H0715092B2 JP 1116779 A JP1116779 A JP 1116779A JP 11677989 A JP11677989 A JP 11677989A JP H0715092 B2 JPH0715092 B2 JP H0715092B2
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Description
は、特定の鎖延長剤を用いて合成したポリウレタン樹脂
を必須成分として含有するポリウレタン系接着剤に関す
る。
来から接着剤として用いられているが、最近では接着
性、密着性等すべての点ですぐれた品質が益々要求され
るようになってきている。
載のポリウレタン組成物がある。
テルポリオール[A]と鎖伸長剤[B]とポリイソシア
ネート[C]とを必須の構成成分とし、前記各成分の当
量比が特定の範囲にあり、活性水素とイソシアネート基
の当量比が特定の範囲にあるポリウレタン樹脂を必須の
構成成分とするポリウレタン組成物である。
テレフタレート(PET)フィルムに対する接着剤として
は良好な密着性および屈曲性を有するのであるが、他の
樹脂たとえばポリ塩化ビニルフィルムやシートに対して
は必ずしも優れた密着性あるいは屈曲性を示さない。
剤は、セメント、モルタル、あるいはアスファルト等に
床材あるいはじゅうたんを接着する場合、施行後、初期
接着性が悪いので、巻きぐせの悪いシート類を節着する
ときは接着部がはがれてしまって、作業性が悪いという
問題点がある。
いはアスファルト等に対する床材あるいはじゅうたん等
の優れた接着性あるいは樹脂同士の優れた接着性、すな
わち接着施行後に加熱による活性化を行なわなくても充
分に長い接触接着期間を保持するとともに、初期および
最終接着強度がより大きく、基材に対する密着性にもよ
り優れ、かつ良好な作業性を有すると云う、ポリウレタ
ン樹脂含有の接着剤を提供することにある。
オールとポリイソシアネートと2−エチル−2−アルキ
ル−1,3−プロパンジオール、特に炭素数が2〜4であ
るアルキル基を有する2−エチル−2−アルキル−1,3
−プロパンジオールとから合成されたポリウレタン樹脂
を含有することを特徴とするポリウレタン系接着剤であ
る。
ン酸類の一種または二種以上とポリオール類の一種また
は二種以上とを、公知の方法たとえば、反応混合物の酸
価が2未満に下がるまで100〜260℃の温度の下で脱水縮
重合反応させることによって得ることができる。
酸、脂肪族ポリカルボン酸および脂環族ポリカルボン
酸、ならびに、これらの無水物、これらの酸ハロゲン化
物およびこれらの分子内エステル(ラクトン)等のポリ
カルボン酸誘導体を挙げることができる。
酸、イソフタル酸およびテレフタル酸などの芳香族ジカ
ルボン酸、トリメシン酸、ヘミメリット酸およびトリメ
リット酸等の芳香族トリカルボン酸、メロファン酸なら
びにメリット酸等が挙げられる。
ロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン
酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸およびドデ
カン二酸などの脂肪族ジカルボン酸が挙げられる。
ボン酸、ショウノウ酸およびシクロヘキシルジカルボン
酸等を挙げることができる。
酸、脂肪族ジカルボン酸およびそれらの無水物が好まし
く、特に、イソフタル酸およびテレフタル酸、炭素数が
1〜10の脂肪族ジカルボン酸ならびにこれらの無水物が
好ましい。
ル、1,2−または1,3−プロパンジオール、1,2−または
1,3−または1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペン
タンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオー
ル、2−メチル−2−エチル−1,3−プロパンジオー
ル、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2−ブチ
ル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジブチ
ル−1,3−プロパンジオール、1,9−ノナンジオール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロ
ピレングリコール、トリプロピレングリコールなどを挙
げることができる。
く、特に炭素数が2〜6のアルキレングリコールが好ま
しく、さらにはエチレングリコール、ブタンジオールお
よびヘキサンジオール等が好ましい。
各種のポリカルボン酸類とを反応させて得られる直鎖状
の化合物が好ましい。
ールは、その分子量が通常300〜10,000であり、特に800
〜5,000である。
性が劣り、分子量が10,000より越えるとポリウレタン樹
脂としての物性は向上するが、作業性に劣り、実用的で
ないポリウレタン組成物になることがある。
脂環族の公知のポリイソシアネートが挙げられる。
ジイソシアネート、1,10−デカメチレンジイソシアネー
ト、2,2,4−トリメチルヘキサン−1,6−ジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、4,4′−ジシクロヘ
キシルメタンジイソシアネート、2,4−トルエンジイソ
シアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、2,6−トルエンジイソシアネート、フェニレンジイ
ソシアネート、1,5−ナフチレンジイソシアネート、3,
3′−ジクロロ−4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、キシリレンジイソシアネート、トルイレンジイソ
シアネート、水素化キシリレンジイソシアネート等のジ
イソシアネート、トリフェニルメタンチリイソシアネー
ト、トリイソシアネートフェニルチオホスフェンート等
のトリイソシアネートなどがある。
シアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、
ジフェニルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソ
シアネート等のジイソシアネートが好ましい。
ウレタン系接着剤の粘度を下げることができて、作業性
の優れた接着剤にすることができる。
ル〉 本発明における2−エチル−2−アルキル−1,3−プロ
パンジオールは鎖延長剤として使用される。
的を達成することができる。他方、他の公知の鎖延長剤
では本発明の目的を達成することができないのは注目す
る可きことである。
オールにおけるアルキル基は、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチ
ル基、オクチル基、ノニル基およびデセニル基等を挙げ
ることができ、さらに長鎖アルキル基を有するものも場
合により使用することができる。
ジオールにおけるアルキル基としては、炭素数が2〜4
である低級アルキル基が好ましい。すなわち、好ましい
2−エチル−2−アルキル−1,3−プロパンジオール
は、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオー
ル、2−エチル−2−プロピル−1,3−プロパンジオー
ル、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオールである。
合成することができるが、ワンショット法により合成す
るのが好ましい。
とポリイソシアネートとを混合し、反応温度を通常50〜
200℃、好ましくは80〜150℃に保ち、活性水素とイソシ
アネート基との当量比を1:0.85〜1.10、好ましくは1:0.
90〜1.10とし、溶剤を用いて合成するか、または溶剤を
使用せずに合成した後に溶剤で希釈する方法である。
水素、ヘキサン等の脂肪族炭化水素、酢酸エチル、酢酸
ブチル等のエステル、メチルエチルケトン(MEK)等の
ケトン類、ジメチルホルムアミド(DMF)、アノン類な
どを挙げることができる。
二種以上を混合して使用することもできる。
を必須成分にする。
みから構成されていても良く、また、他の添加剤や粘度
調整のための低沸点有機溶剤等を含有していても良い。
を含ませることにより着色しても良い。
特に限定はなく、たとえばPET、ABS、ポリ塩化ビニル樹
脂などの合成樹脂、金属類、ゴム類、木材、各種発泡体
などがある。特にこのポリウレタン系接着剤は、より具
体的には、セメント、モルタル、アスファルト等の基材
に対する床材やじゅうたんの接着に適している。
するには、たとえばスプレー法、ハケ刷り法、ロール塗
り法など公知の塗布方法を採用すればよい。
ぐれ、接着施行後、加熱による活性化を行なわなくても
充分に長い接触接着時間を保持するとともに、初期およ
び最終接着強度が大きく、また、作業性も良好である。
体的に説明する。
水縮重合反応により、第1表に示す平均分子量を有する
ポリエステルジオールを得た。
イソシアネートを用いて次の要領でポリウレタン系接着
剤を製造した。
合成したポリエステルジオールとジイソシアネートとを
混合して、80℃にて2時間かけてプレポリマー反応を行
った後、鎖伸長剤を添加した。
(DMF)を添加し、120℃で8時間かけて合成を行った
後、その他の低沸点溶剤を添加してポリウレタン系接着
剤を得た。
として30重量部のジオクチルフタレート、5重量部のエ
ポキシ大豆油および1.2重量部のバリウムカドミウムラ
ウレートから得られた厚さ4mmのポリ塩化ビニル樹脂材
料を用意した。
べき長さ15cmで幅3cmの前記ポリ塩化ビニル樹脂材料ス
トリップの表面を粒度40の研摩紙で充分にこすって磨
き、それから研摩粉を除去した。
料を室温にて60分間かけて風乾し、次いで接合し、プレ
ス(250kgf/cm2)した。
評価した。
回行ない、塗膜面の外観評価を行なった。
着テープ(商品名;セロハンテープ)にて剥離テストを
行なった。
目に前記粘着テープを貼付し、その後剥離することによ
り、剥離しなかった碁盤目の数を第2表に示した。
合を○、接合しなかった場合を×で示した。
取り付け、両端を1分当たり100mmの速度にて引き離す
ことにより初期強度を測定した。
延長剤を用いた実施例1〜18のポリウレタン系接着剤
は、初期強度、密着性、室温における接触接着期間、屈
曲性のいずれも優れるばかりか、粘度も小さくて、良好
な作業性を有していた。
ウレタン系接着剤は、上述した物性の大部分、あるいは
いずれかに著しく劣っており、物性のバランスに欠けて
いる。
前記実施例7で使用したポリウレタン系接着剤(E7)、
前記実施例8で使用したポリウレタン系接着剤(E8)お
よび前記実施例17で使用したポリウレタン系接着剤(E1
7)それぞれを、第3表に示す種類の下地に、1.0kg/m2
の塗布量にて、刷毛で塗り、温度20℃および湿度60%の
無風状態の条件下で40分かけて開放放置し、その後、10
0角陶器タイルを貼り付け、圧着した。そしてその状態
のまま20℃にて7日間放置した。
た、 結果を第3表に示した。
は、何れの種類の下地材にも強力な接着力を示した。
いたポリエステルポリウレタンを必須成分として含有す
るため、屈曲性、密着性、引張接着性の初期接着性に優
れるとともに最終接着性にも優れ、かつ低粘度であるの
で、コテさばき等の作業性のいずれも優れるという、バ
ランスのとれた物性を有している。それ故、このポリウ
レタン組成物を使用することにより、塩化ビニル樹脂に
対する接着はもとよりセメント、モルタル、アスファル
トに対する床材やジュウタンを接着するための優れた接
着剤を構成することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】ポリエステルポリオールとポリイソシアネ
ートと2−エチル−2−アルキル−1,3−プロパンジオ
ールとから合成されたポリウレタン樹脂を含有すること
を特徴とするポリウレタン系接着剤。 - 【請求項2】2−エチル−2−アルキル−1,3−プロパ
ンジオール中のアルキル基が炭素数2〜4のアルキル基
である請求項1に記載のポリウレタン系接着剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1116779A JPH0715092B2 (ja) | 1989-05-10 | 1989-05-10 | ポリウレタン系接着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1116779A JPH0715092B2 (ja) | 1989-05-10 | 1989-05-10 | ポリウレタン系接着剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02296884A JPH02296884A (ja) | 1990-12-07 |
JPH0715092B2 true JPH0715092B2 (ja) | 1995-02-22 |
Family
ID=14695508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1116779A Expired - Lifetime JPH0715092B2 (ja) | 1989-05-10 | 1989-05-10 | ポリウレタン系接着剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0715092B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010138291A (ja) * | 2008-12-11 | 2010-06-24 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | 高耐久性ポリウレタン系接着剤の主剤および高耐久性ポリウレタン系接着剤 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103387657A (zh) * | 2013-08-14 | 2013-11-13 | 上海天洋热熔胶有限公司 | 一种本体聚氨酯胶黏剂的制备方法 |
CN103555258A (zh) * | 2013-10-23 | 2014-02-05 | 上海天洋热熔胶有限公司 | 一种纺织用聚酯/聚醚混合体系聚氨酯胶黏剂的制备方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56155270A (en) * | 1980-04-30 | 1981-12-01 | Toyoda Gosei Co Ltd | Adhesive for synthetic resin |
-
1989
- 1989-05-10 JP JP1116779A patent/JPH0715092B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
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JP2010138291A (ja) * | 2008-12-11 | 2010-06-24 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | 高耐久性ポリウレタン系接着剤の主剤および高耐久性ポリウレタン系接着剤 |
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---|---|
JPH02296884A (ja) | 1990-12-07 |
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