JPS595095Y2 - 排泥装置

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【考案の詳細な説明】上水道の本管を延長する工事の際、どの様に注意をはら
っても新しい管内に土砂が入ることを防止することがで
きない。

北海道等の寒冷地においては、従来法のような排泥装置
が設けられている。

すなわち第１図に示すように、延長管１に直角方向に排
泥管２，３の間に制水弁４を設け、排水弁５、立上り管
６を設ける。

７は地上の側溝である。工事完了後地上からの操作で利
水弁４を開くと、新管内の水は延長管１内の土砂と共に
排泥管２，３に導かれて立上り管６を経て側溝７に排出
される。

この作業が終了した後地上からの操作で排水弁５を開く
と立上り管６内の水は排水弁５を経て地中に排出される
。

排泥管２．３等は上記の排泥のみに使用され、以後は使
用されない。

以上が公知の方法であるが、北海道等の寒冷地において
は延長管１も排泥管２，３も何れも凍結深度以下の地中
に埋設されるので、地上から制水弁４、排水弁５を操作
するのは如何なる機構を用いても容易ではない。

また作業によっては制水弁４の位置と排水弁５の位置が
遠く離れている場合があり、作業員は２名を要し、連絡
もとりにくい。

本考案は公知面の前記欠点を除去するため排水弁５の代
りに自動的に作動する排泥装置を提供することを目的と
する。

本考案は上記目的を達成するため下記の構成とした。

以下添附図面に示す一実施例により更に“詳細に説明す
る。

図中８はエルボ型の弁箱であって、フランジ９，１０を
有し、フランジ９は排泥管３に接続し、フランジ１０は
立上り管６に接続する。

１１は排水エレボであって弁箱８の垂直部に取付けられ
、下部に排水口１２が設けられている。

１３は弁体、１４は弁バネ、１５は弁バネ取付ナツト、
１６は弁バネ棒であり、図において右側はねに１７が切
られており、排水エレボ１１の壁面に螺合し、弁バネ棒
の右側は調整ノブ１８に構成されている。

本考案品の使用の態様は次のとおりである。

すなわち工事が完了して利水弁４を開くと通水されるが
、その水圧により弁体１４は第４図に示すとおりとなり
、排水エレボ１１への回路を閉じ、水は立上り管６を経
て側溝７に導かれ、延長管１内の土砂は排出される。

制水弁４を閉じると弁体１３を押圧する圧力が失われる
ので、弁体１４は弁バネ１４の力により開放され、立上
り管内の水は排水エレボ１１に入り排水口１２から地中
に排出される。

この様な作動を正確に行わせるために弁バネ１４を調整
ノブ１８の操作により調整しておくのであるが、これは
貯水池と敷設地の落差等を考え、あるいは水圧を現実に
測定することにより、敷設前に調整しておくことが可能
である。

なお延長管が長いときは第２図の装置を複数用いること
になる。

本考案は上記の構成を有し、上記のように使用されるの
で、公知の排水弁と異なり地上からの操作を要せず従っ
て作業員も１人で足り公知面の欠点を除去する効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は公知の方法を示す略図、第２図は本考案品の位
置を示す略図、第３図は本考案品の斜面図、第４図、第
５図は本考案品の一部の正断面図である。

【実用新案登録請求の範囲】

延長管に接続する排泥管、制水弁、排泥管と立上り管と
の間に垂直部に排水口１２を有しかつ弁バネ１４、弁バ
ネ棒１６、調整ノブ１８を収容した排水エレボ１１を設
け、かつ排水エレボ１１を開閉する弁体１３を設けたエ
ルボ型弁箱８を取付けて成る排泥装置。