JPS5922072Y2 - 緊急時用貯水タンク - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、地震、事故などにより水道の給水が杜絶した
場合、あるいは一時的な低圧吸水時などにおいて、水を
補給できるようにした緊急用時用貯水タンクに関するも
のである。

本考案の構成を図面にしたがって説明すると、家庭用な
どの水道管の放水部の地下に、適宜大きさの貯水タンク
１を埋設し、これに水道管を連結するのであるが、放水
側の水道管２は貯水タンク１壁、好ましくは土壁に連結
開口させ、水が貯水タンク１よりオーバーフローして、
水道管２を通り蛇口に導びかれるようにする。

一方、完本側の水道管３には逆止弁４を設けて、その先
端部を貯水タンク１の内底部に開口させる。

また、貯水タンク１の内部に通じる別の配管５を設け、
その下端は、貯水タンク１の内底部に開口させ、上端は
、貯水タンク１の外部にて三方コツクロを経て貯水タン
ク１の氷取出し管７と放水補助管８に分岐させる。

放水補助管８はさらに吸引ポンプ９を介して放水側の水
道管２と連結させる。

貯水タンク１の上部には空気ポンプ１０が、放水側の水
道管２の地上部には空気ポンプ１１が設けられる。

また、放水側の水道管２にはコック１２，１３、バルブ
１４が設けられ、放水補助管８にはバルブ１５が設けら
れる。

貯水タンク１の上面は保護ケース１６でカバーし、三方
コツクロ、空気ポンプ１０およびコック１２は保護ケー
ス１６内に納める。

次に、本考案に係る貯水タンクの使用方法について説明
する。

常時は、三方コツクロを配管５と放水補助管８とが通じ
るように開いておき、かつコック１２、バルブ１４は開
いておき、コック１３、バルブ１５は閉じておく。

その結果、水道水は送水側の水道管３から逆止弁４を経
て、貯水タンク１の底部に流入し、貯水タンク１をオー
バーフローして、開放されている放水側の水道管２を通
って蛇口に導びかれる。

次に１時的な低圧吸水時には、常時の状態において、バ
ルブ１４を閉じ、コック１３、バルブ１５を開き、吸引
ポンプ９および空気ポンプ１１を作動させることによっ
て、貯水タンク１内の水が、配管５、放水補助管３を通
って蛇口に導びがれる。

空気ポンプ１１は補助的なものであり、蛇口に水が導び
がれた後は作動を止め、吸引ポンプ９を作動させておく
と、逆止弁４は閉じることなく、低圧による送水不足を
タンク１内の水で補ないはがら定時送水を可能にする。

このようにして、地上部だけの操作により、簡易に貯水
タンク１内の水を取出すことができる。

さらに地震、事故等によって水道の給水が杜絶し、放水
側の水道管２および放水補助管８が破壊されたとしても
、貯水タンク１上部の土を掘り起こし、保護ケース１６
を取りはずして、コック１２を閉じ、三方コツクロを配
管５と氷取出管７とが通じるよう開き、空気ポンプ１０
を作動させることによって、氷取出し管７よりゴムホー
スなどを使用して、貯水タンク１内の水を取り出すこと
ができる。

なお、逆止弁４は、空気ポンプ１０または１１が作動さ
れた時に逆波を防ぐ働きをする。

本考案によれば、一時的な低圧吸水時には、地上部の操
作のみによって簡易に貯水タンクの水を取出すことがで
き、さらに地震、事故等によって水道の給水が杜絶し、
地上部の構造が破壊されても、上部の土を掘り起こすこ
とによって貯水タンクの水を取り出すことができる。

また、貯水タンク内には常に水が流れているので、新鮮
な水が貯蔵できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の縦断側面図である。 １・・・・・・貯水タンク、２・・・・・・放水側の水
道管、３・・・・・・送水側の水道管、４・・・・・・
逆止弁、５・・・・・・配管、６・・・・・・三方コッ
ク、７・・・・・・氷取出し管、８・・・・・・放水補
助管、９・・・・・・吸引ポンプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水道管の放水部の地下に貯水タンク１を埋設し、放水側
   の水道管２を貯水タンク１の土壁に連結開口せしめ、送
   水側の水道管３には逆止弁４を設けて、その先端部を貯
   水タンク１の内底部に開口せしめ、さらに貯水タンク１
   の内底部に開口する配管５を三方コツクロを経て分岐さ
   せ、一方を貯水タンク１の水の取り出し管７とし、他方
   は放水側の水道管２と連結して放水補助管８とし、この
   放水補助管８には吸引ポンプ９を設けてなる緊急時用貯
   水タンク。