JPS5950592B2 - エレベ−タの非常救出口装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は乗場出入口扉とかご出入口扉のそれぞれ対応
した位置に非常口層を設けたものである。

エレベータがかんずめ事故にあうと、エレベータの扉は
一般的に電動式で乗場出入口扉とかご出入口扉が連動し
ているため手で開けられないし、扉自身の故障や扉の案
内具などに障害物が入り込んでも手で開けられないため
、外部から保守会社の保守員を呼んでかんずめの救出を
していた。

したがって、長時間かんすめ状態になり、かご内の乗客
に不安感や不快感を与える不具合があった。

この発明は上記の欠点を解消するもので、かんずめ事故
があった場合、乗場側及びかご側から容易に開閉できる
非常口を設けて十分な換気をすると同時に、早く救出す
るためビル側の係員でも安全かつ容易に救出が可能なか
んずめ乗客の救出設備を提供しようとするものである。

以下第１図によって、この発明の一実施例を説明する。

図中、１は乗場出入口扉、２はかご出入口扉、３は乗場
側非常口層、４はかご側非常口扉、５はエレベータのか
ごである。

上記乗場出入口扉１及びかご出入口扉２のそれぞれ対応
した位置に非常口層３，４を設け、この非常口層３，４
は常時閉めた状態にしておき、非常時に手で開けられる
構造とし、開けたときエレベータの運転回路は自動的に
切られる構造とする。

すなわち、かごがかんずめ状態になったとき、乗客がか
ご内から非常コック等によりかご側非常口扉４を開けれ
ば開口部が出来るため、閉じ込められた感じが少なくな
り、乗客の不安感をやわらげることができる。

そして、かご側非常口扉４に対応した乗場側非常口層３
を乗客が手で開けるか、あるいはビル側の係員が乗場側
から開けることが出来るので早く救出が可能となる。

また、たとえかご側非常口扉４と乗場側非常口層３の位
置が対応した位置になく、乗客が出入り出来ない状態で
もかご側非常口扉４が開けられるため密室感がなくなる
し、乗場側非常口層３を開ければ、ビル側の係員と会話
のやりとりが直接出来る。

場合によっては物資の搬入も可能なため、かんずめにな
った乗客にとっては密室にとじ込められた不安は大巾に
解消される。

なお、この実施例における乗場側非常口層３が全階にわ
たって設けられていなくとも同様な作用を得ることが出
来る。

なお、上記実施例において、乗場側非常口層３の幅を乗
客が出入り可能な範囲で最小にし、かつ高さをできるだ
け長くした縦長に設ければ、かごの停止位置が乗場から
ずれた場合でも、乗場側非常口層３の高さに対応した範
囲では乗場への脱出が可能となり、また、このときに乗
客が昇降路へ転落することも防止できる。

また、第２図はこの発明の他の実施例を示すもので、図
中、乗場出入口扉１、かご出入口扉２、エレベータのか
ご５等は第１図と同様である。

３．４は乗場出入口扉１及びかご出入口扉２のそれぞれ
対応した位置に設けられた非常口層で、その開閉方式は
引き戸の形式を取っているが、この非常口層３，４の開
閉方式をロレットネジ等により取りはずす形式でも同様
な作用が得られることは明白で゛ある。

以上説明した通りこの発明は乗場出入口扉とかご出入口
扉のそれぞれ対応した位置に手動により開閉可能な非常
口層を設けたので、エレベータかかんすめ事故にあった
ときでも早期の救出を可能とし、密室に閉じ込められた
ときの不安感を軽減出来るもので゛ある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明によるエレベータの非常救出口装置の
一実施例を示すエレベータ装置の概略横断面図、第２図
はこの発明の他の実施例を示す第１図相当図である。 １・・・・・・乗場出入口扉、２・・・・・・かご出入
口扉、３・・・・・・乗場出入口扉、４・・・・・・か
ご側非常口扉、５・・・・・・エレベータのかご。 なお、図中同一部分または相当部分は同一符号により示
す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 乗場出入口扉とかご出入口扉のそれぞれ対応した位
   置に、手動により開閉可能な非常口層を備えたことを特
   徴とするエレベータの非常救出口装置。