JPS5946959B2 - 有機スズニハロゲン化物の製造法 - Google Patents

有機スズニハロゲン化物の製造法

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JPS5946959B2
JPS5946959B2 JP51024933A JP2493376A JPS5946959B2 JP S5946959 B2 JPS5946959 B2 JP S5946959B2 JP 51024933 A JP51024933 A JP 51024933A JP 2493376 A JP2493376 A JP 2493376A JP S5946959 B2 JPS5946959 B2 JP S5946959B2
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Akzo NV
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/56Organo-metallic compounds, i.e. organic compounds containing a metal-to-carbon bond
    • C08K5/57Organo-tin compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/22Tin compounds
    • C07F7/2208Compounds having tin linked only to carbon, hydrogen and/or halogen
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/22Tin compounds
    • C07F7/2224Compounds having one or more tin-oxygen linkages
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/22Tin compounds
    • C07F7/226Compounds with one or more Sn-S linkages

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
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  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、金属スズから出発する有機スズハロゲン化物
の製造法に関するものである。
有機スズハロゲン化物は、重合体用有機スズ安定剤製造
における重要な中間生成物である。上記ハロゲン化物の
商業的製造法は、しばしばグリニヤール、アルミニウム
アルキル、またはウルツ経路を使用し、塩化スズをテト
ラアルキルスズに変え、これについでアルキルスズハロ
ゲン化物に変える。
しかし、これらの方法は比較的費用がかかり、更にこの
方法と実施する人に幾分の危険を伴なう。
金属スズから出発する他の既知の方法は一層危険が小さ
く巧みなものであり、スズを直接ハロゲン化アルキルと
反応させてアルキルスズハロゲン化物を形成する。最後
に述べた直接法は、たとえばオランダ特許明細書第14
4,283号に記載されている。
しかし、この既知の直接法は比較的高温で触媒の使用を
必要とし、副生物の生成の結果としてかなりのスズの損
失をきたすから、商業的には魅力的でない。本発明によ
つて金属スズとハロゲン化水素と次の型(ただしRl,
R2,R3,R4は水素または炭化水素基を表わし、た
だしR1とR2のうち少なくとも1つはオレフインニ重
結合に隣接したカルボニル基を有する酸素含有基である
)のオレフインとを反応させ、次の構造式を有する有機
スズニハロゲン化物を形成するときは、上記欠点を避け
られることが分かつた。
金属スズとハロゲン化水素と、1つまたはそれ以上のカ
ルボニル基により活性化されたオレフインとの間の反応
は常温、常圧で触媒を使わなくても、スズから計算し高
収率を与える。ハロゲン化水素としては、比較的高価で
ない塩化水素の使用が好ましい。
ォレフイン中の活性化カルボニル基はたとえば酸基、エ
ステル基、アルデヒド基、またはケト基の一部分を形成
できる。
適当なオレフインの例として次のものを挙げることがで
きる。アクリル酸、塩化アクリロイル、アクリル酸メチ
ル、1,1−ビス(カルボキシエチル)プロピレン、ク
ロトン酸メチル、メチルビニルケトン、2−シクロヘキ
シルアクリル酸メチル、タンチルオキシド、ケイ皮酸、
メチルスチリルケトン、ケイ皮酸メチルエステル。
したがつて、本法はR,,R2の少なくとも1つが次式
n (ただしR5は水素、ヒドロキシル、ハロゲン、アミ八
または1〜18個の炭素原子を含むアルキル、置換アル
キル、またはアルコキシである)を有する酸素含有基で
あるオレフインを使つて実施することが好ましい。
場合により、反応は溶媒中で実施できる。
適当な溶媒の例としてエーテル類、アルコール類、エス
テル、塩素化炭化水素、または塩素化されてない炭化水
素を挙げることができる。溶媒として過剰のオレフイン
を使用することもできる。金属スズはどんな形でも使用
できる。
原則的には粉末スズを使うのが好ましい。大きな有効ス
ズ表面の結果、反応速度が増すためである。しかし、商
業上入手できる粒状スズは直接使うこともできる。後者
の場合、反応速度を増すために反応温度の適度の上昇が
望ましい。本法は、通常一般構造式(R)2SnHat
2を有する官能基の置換した有機スズニハロゲン化物を
生成する。
ただしRは上記で定義した基 i1!21し4 を表わす。
この新規な化合物は、既知の技術によつて、ポリ塩化ビ
ニルおよび他の重合体用の法外に良好な有機スズ安定剤
製造の原料を形成する。
上記安定剤ではハロゲン原子は酸、チオエステル、チオ
アルキル基のような通常の有機残基で置換されている。
アルキルスズ安定剤の技術から、ジアルキルスズとモノ
アルキルスズ安定剤の混合物は、相乗効果をもつことが
知られている。
本出願者が行なつたこれまでの研究から、ニハロゲン化
スズとハロゲン化水素とカルボニルで活性化されたオレ
フインとは互に反応して一般構造式RSnHat3をも
つ有機スズ三ノ叩ゲン化物を形成するようである。
金属スズの一部分をまずニハロゲン化スズに変え、つい
で反応させて有機スズ三ハロゲン化物を形成するように
本法を制御できることが分かつた。
こうして、金属スズを直接に(R)2SnHat2とR
SnHat3の混合物にし、この混合物をついで直接に
望ましい相乗効果をもつ安定剤混合物に変えることが可
能となつた。次の実施例から明らかなように、有機スズ
ハロゲン化物中の三ハロゲン化物の量は、たとえばO〜
95重量%と広い限度内で変化できる。
混合物を得ようとするときは、使用量はふつうは約5〜
60重量%の範囲内である。反応生成物中に任意の量の
三ハロゲン化物が同時に生成するためには、一方ではス
ズとハロゲン化水素間の他方では上記物質と活性化オレ
フイン間の競争反応が前者の反応の有利なように影響さ
れることが必要である。
そこで上記の生成は反応物の割合、反応物を添加する順
序および(または)速度、有効スズ表面、および一層少
ない程度では温度を変えることによつて特に促進できる
そこで、たとえば過剰オレフインの使用、ハロゲン化水
素のゆつくりした添加、有効スズ表面の減少は、ニハロ
ゲン化物(R)2SnHat2の過度の生成をきたす傾
向がある。
反応条件を上記と逆に変えると三ハロゲン化物RSnH
al3の生成を増す。
所望により、R2snHat3と混合した有機スズニハ
ロゲン化物 R2snHat2を常法で酸またはメルカ
プタンと反応させると、Rsnx3との混合物であるこ
とのできる一般式(R)2SnX2をもつすぐれた安定
剤を生成する。
酸残基Xを有するこの有機スズ塩は、アルキルチオカル
ボン酸エステル、アルキルチオール、モノカルボン酸、
ポリカルボン酸の部分エステルとの反応によつて形成す
るのが好ましい。本有機スズニハロゲン化物から誘導さ
れる良好な安定剤の特別な例として、次のものを挙げる
ことができる。
部分エステル (CH3OCOCHCH2)2Sn(0C0CH=CH
COOBu)2(BuOCOCH2CH2)2Sn(0
C0CH=CHCOOCH3)2本発明により得られた
有機スズハロゲン化物から誘導された有機スズ安定剤は
、一般に伝統的なブチルスズ安定剤よりも一層良い耐熱
性重合体、特にポリ塩化ビニルを生じる。
硫黄含有安定剤の場合には、臭いがかなり改良されるこ
とが分かつた。
特に食品の分野(包装フイルムなど)では、安定剤の毒
性が著しく重要である。この点に関し、本発明により得
られた有機スズハロゲン化物から誘導された種々の安定
剤は伝統的なブチルスズ安定剤よりもかなり好ましいこ
とが分かつた。そこで、ラツトに対する伝統的安定剤の (C4H9)2Sn(SCH2COOC8H,7)2の
LD5O値(すなわち実験動物の50%が死ぬ投薬量)
は約500T111!/体重Kfである。
しかし、化合物(CH3OCOCH2CH2)2Sn(
SCH2COOC8Hl7)2ではこの種は12,00
0Wf1/K′の程度である。次の実施例は、本発明の
例である。実施例1〜12は三ハロゲン化物の同時の形
成または形成なしで本発明の有機スズニハロゲン化物の
製造を記載する。
参考例1〜4はこれらハロゲン化物から安定剤の製造に
関する。参考例5はポリ塩化ビニルに合体した上記安定
剤の比較試験を記載している。実施例 1 冷浴につけ、かきまぜ機、温度計、冷却器、ガス入口管
を備えた500m1の三ツロフラスコに、粉末スズ60
9とアクリル酸メチル87.49と溶媒としてジエチル
エーテル140aを仕込んだ。
約3時聞こわたり、20℃で、かきまぜながら乾燥塩化
水素ガス87f9を上記混合物に導入した。ついで、エ
ーテルを留去し、残留物を熱クロロホルム300m1で
抽出した。痕跡の塩化スズ(1)と共に未反応スズ約0
.59が残つた。クロロホルム抽出液から100℃、4
闘Hf!でクロロホルムを除去後、帯白色固体177.
29が残つた。
分析(核磁気共鳴分光分析)で、この物質は有機スズニ
ハロゲン化物と三ハロゲン化物の混合tすなわちCt2
Sn(CH2cH2COOCH3)2と27重量%のC
t3SnCH2CH2COOCH3の混合物であること
が分かつた。
収率は転化スズ基準で定量的であつた。
混合物を上記三塩化物がよく溶けるジエチルエーテルで
洗つた後、白色結晶性物質が残り、くり返し分析(赤外
、核磁気共鳴分光分析、および元素分析)で、融点13
2℃をもつ純粋なCt2Sn(CH2CH2COOCH
3)2であることが分かつた。
実施例 2 実施例1で使つた方法によつて、粉末スズ609とアク
リル酸メチル95.79とジエチルエーテル110aを
フラスコに仕込んだ。
約14時間にわたり20℃で乾燥塩化水素ガス429を
上記混合物に通した。実施例1のように、溶媒を除去し
、残留物を抽出し、その後未反応スズ3.79が残つた
白色固体物質167.29が抽出液から得られた。この
物質はCt2Sn(CH2CH2COOCH3)2と3
.5重量%のCt3SnCH2CH2COOCH3の混
合物であることが分かつた。使つたスズ量から計算し、
収率は98%であつた。実施例 3 実施例1の方法によつて、粉末スズ609とアクリル酸
メチル37.19とヘキサン140m1をフー
1ラスコに仕込み、12一時間に
わたり乾燥塩化水゛ 2素ガス469を導入した
反応混合物を淵過し、ヘキサン100aで洗い、熱クロ
ロホルムで抽出後未反応スズ1.5gが残り、抽出液か
ら固体物質1739を得た。分析でこの物質はCt2S
n(CH2CH2COOCH3)2と15.9重量%の
Ct2SnCH2CH2COOCH3の混合物であるこ
とが分かつた。
転化したスズから計算し、収率は99%であつた。実施
例 4 実施例1のフラスコに粉末スズ509とアクリル酸メチ
ル95.7f!を導入した。
45分にわたり塩酸(35.4%)1159をかきまぜ
ながら加え、その後かきまぜを4時間続けた。
ついで、反応混合物を淵別し、水洗し、クロロホルムで
抽出した。未反応スズ14.9gが残り、抽出液から固
体物質103.59が得られ、分析により純粋なCt2
Sn(CH2CH2COOCH3)2であることが分か
つた。
残りは洗浄水中に塩化スズとして含まれていた。実施例
5 実施例1の方法により粉末スズ609とアクリル酸メチ
ル(溶媒としても働らく)174.2f!をフラスコに
入れた。
15時間にわたり乾燥塩化水素ガス409を導入した。
反応混合物を淵過し、アクリル酸メチル209で洗つた
。クロロホルム抽出により未反応スズ5.09が残り、
抽出液から転化スズで計算し84.6%収率で純粋なC
4Sn(CH2CH2COOCII3)2の結晶性生成
物141.29が得られた。
淵液はなお上記生成物17.39を含むことが分かり、
最終収率は95%であつた。実施例 6 実施例1で使つた操作によつて、粉末スズ609とアク
リル酸メチル95.79とジエチルエーテル140m1
をフラスコに仕込んだ。
ついで、10一時間にわたり乾燥臭化水素ガス110f
1を導入した。溶媒の除去後、残留物を熱クロロホルム
300aで抽出し、未反応スズ9.59が残つた。
抽出液を蒸発して固体物質196.09が得ら仏これは
融点137℃のBr2Sr(C珪g卜COOC凡)2と
19.7重量のBr3sncH2CH2COOCH3の
混合物と分析された。転化スズから計算し収率は定量的
であつた。実施例 7 実施例1のフラスコに粉末スズ609とタンチルオキシ
ド99.29とジエチルエーテル140m1を入れた。
ついで、10−2時間にわたり乾燥塩化水素ガス709
を導入した。淵過し氷冷エーテル150m1で洗つた後
、残留物をクロロホルム300aで抽出した。スズは全
く残らず、抽出液から淡かつ色結晶性物質84.69が
得られ、これは融点158℃を有する純粋なC4Sn(
C(CH3)CH2COCH3)2[であつた。転化ス
ズから計算し、収率は43%であつた。
蒸発後エーテル淵液から暗かつ色生成物89.5f!が
得られ、これは約40重量%のCt2Sn(C(CH3
)2CH2C0CH3)2と40重量%のCt3SnC
(CH3)2cH2c0cH3を含むことが分かつた。
したがつて、有機スズ化合物の最終全収率は約80%で
あつた。実施例 8 実施例1のフラスコに粉末スズ609とメチルビニルケ
トン78.09とジエチルエーテル140aを入れた。
ついで14時間にわたり乾燥塩化水素ガス549を導入
した。反応混合物を淵過して痕跡の未反応スズ(約0,
1f!)を除去し、ついで100℃で4mmH9で蒸発
し、暗かつ色固体物質162.4f!が残つた。分析に
よりこの物質は約40重量%のCt2Sn(CH2CH
2COCH3)2と40重量%のCt3SnCH2CH
2COCH3を含むことが分かつた。有機スズ化合物の
全収率は転化スズから計算レ約80%であつた。
実施例 9 実施例1のフラスコに粉末スズ60f!と塩化アクリロ
イル91.59とジエチルエーテル140m1を仕込ん
だ、19一時間にわたり、乾燥塩化水素) 2S
ガス609を導入した。
淵過して反応混合物から未反応スズ249を除去し、つ
いで蒸発させた。残留物を熱クロロホルム300m1で
抽出後、抽出液を濃縮し、かつ色固体物質103f!を
得た。分析でこの物質は幾分のCt2Sn(CH2CH
2COCt)2のほかに主としてCt3SnCH2CH
2COCtを含むことが分かつた。有機物の存在のため
に、収率の正確な決定は十分にできなかつた。実施例
10 実施例1のフラスコに粉末スズ609とアクリル酸n−
ブチル129.69とジエチルエーテル140aを仕込
んだ。
20時間にわたり乾燥塩化水素ガス549を導入した。
反応混合物を済過し未反応スズ0.2f!を除去し、そ
の後P液を濃縮して透明な無色液224gを得、これは
分析で少量のCt3.SnCH2CH2COOC4H9
と共に主としてCt2Sn(CH2CH2COOC4H
9)2からなることが分かつた。全収率は転化スズから
計算し約97%であつた。この場合反応生成物が液体で
あるから、本実施例で使つた方法は連続式操作によく適
している。実施例 11 実施例1のフラスコに粉末スズ609とメタクリル酸メ
チル101.29とジエチルエーテル140m1を仕込
んだ。
ついで22時間にわたり乾燥塩化水素ガス449を導入
した。反応混合物を蒸発させ、残留物を熱クロロホルム
300m1で抽出した。こうして未反応スズ33.39
が残り、抽出液から最後に結晶性物質67.39が得ら
れ、これは分析により融点111℃をもつCt2Sn(
CH2CH(CH3)COOCH3)2と57.5重量
%のCt3SnCH(CH3)COOCH3からなるこ
とが分かつた。
全収率は転化スズから計算し、84%であつた。実施例
12 実施例1のフラスコに加熱ジヤケツトをつけ、粒状スズ
609とアクリル酸n−ブチル129.69を入れた。
ついでフラスコ内容物を120℃に加熱後、12時間に
わたり乾燥塩化水素ガス789を導入した。反応混合物
を淵過して未反応スズ(9.89)を分離し、淵液を蒸
発して残存アクリル酸ブチルと副生物の塩化水素化アク
リル酸エステルを除去した。透明な実際上無色の液体1
79.89が残り、分析によつて、主としてCt2Sn
(CH2CH2COOBU)2からなることが分かつた
収率は転化スズから計算し95%であつた。生成物はポ
リアクリル酸ブチルによりわずかに汚染されていた。参
考例 1 かきまぜ機、温度計、加熱板を備えた600aビーカ一
に、Ct2Sn(CH2CH2COOCH3)2(実施
例1のように単離した)54.69とチオグリコール酸
イソオクチル64.39と溶媒としてテトラヒドロフラ
ン200m1とを入れた。
この混合物にかきまぜながら無水の重炭酸ナトリウム2
6.69を加え、ついで2時間50〜60℃で加熱した
。生成塩化ナトリウムを済別し、済液を濃縮して無色液
体104.89を得た。この熱い液体を再び沢過し、分
析により(CH3OCOCH2CH2)2Sn(SCH
2cOOc8Hl7)2と同定された。
上記の合成によつて、有機スズのニハロゲン化物と三ハ
ロゲン化物の混合物から相当するチオグリコール酸エス
テルスズ化合物の混合物をつくることも可能であつた。
参考例 2 実施例1による三ツロフラスコにラウリン酸64.59
と水250m1に溶かした水酸化ナトリウム129を仕
込んだ。
温度を70〜80℃に上げ、ついでCt2Sn(CH2
CH2COOCH3)254.69を加え、上記温度に
1時間保つた。ついで、トルエン150m1を加え、更
に5分かきまぜを続けた。生成トルエン層を分離し、濃
縮して(CH3OCOCH2CH2)2Sn(00CC
1,H23)2を含む淡黄色液1029を得た。
上記と同一操作によつて、有機スズニハロゲン化物およ
び三ハロゲン化物の混合物を相当するラウリン酸塩スズ
化合物混合物にすることができた。
参考例 3600aビーカ一にCt2Sn(CH2CH
2COOCH3)272.79とラウリルチオール80
,8f!と溶媒としてテトラヒドロフラン250m1を
仕込んだ。
かきまぜて無水炭酸ナトリウム42.49を添加後、混
合物を60℃で1時間加熱した。ついで塩化ナトリウム
を淵別し、済液を濃縮して無色液1379を得、これは
分析により(CH3OCOCH2CH2)2Sn(S−
C,2H25)2からなることが分かつた。
同一方法で、ジおよびトリチオラウリルスズ化合物の混
合物を得ることができた。
参考例 4 60aビーカ一にC4弘(CH2CH2COOCH3)
272.7f1とマレイン酸モノブチル68.89と溶
媒としてテトラヒドロフラン250m1を仕込んだ。
無水重炭酸ナトリウム33.69を添加後、温度を60
℃に1時間保つた。塩化ナトリウムを淵別以淵液を濃縮
し(CH3OCOCH2CH2)2Sn(0C0CH=
0HC00Bu)2を含む無色液1249を得た。同一
方法で相当する有機スズニハロゲン化物および三ハロゲ
ン化物をジおよびトリマレイン酸塩スズ化合物の混合物
にすることができた。参考例 5 参考例1〜4で得た一般構造式 (CH3OCOCH3CH2)2snx2をもつ有機ス
ズ化合物について、安定化効果をポリ塩化ビニルで試験
し、既知のジブチル安定剤(C4H9)2snx2と比
較した。
各々の場合に、(可塑化)ポリ塩化ビニルから計算し2
重量%の安定剤を添加し、185℃で時間による変色に
基づき耐熱性を決めた。相当する Rsnx3化合物1
0重量%を含んでいる実施例13の安定剤混合物1重量
%を含んでいるポリ塩化ビニルびん、およびRsnx3
のみ1重量%を含んでいる上記びんでも試験を行なつた
結果を次表に総括する。表から本発明により得られた有
機スズハロゲン化物から誘導された安定剤は改良された
安定性を与えることが分かる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 金属スズをハロゲン化水素及び 式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (ただし、R_1、R_2、R_3およびR_4は水素
    または炭化水素基を表わし、ただしR_1とR_2のう
    ち少なくとも1つはオレフイン二重結合に隣接したカル
    ボニル基を有する酸素含有基である)を有するオレフィ
    ンと反応させ、上記反応に於いて、 式 ▲数式、化学式、表等があります▼ を有する有機スズ二ハロゲン化物または上記有機スズ二
    ハロゲン化物と式 ▲数式、化学式、表等があります▼ を有する有機スズ三ハロゲン化物との混合物を形成する
    ことを特徴とする、金属スズを出発原料とする有機スズ
    ハロゲン化物の製造法。 2 R_1とR_2のうち少なくとも1つが式 ▲数式
    、化学式、表等があります▼ (ただしR_5は水素、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ
    、または1〜18個の炭素原子を含むアルキルもしくは
    アルコキシである)を有する酸素含有基である特許請求
    の範囲第1項記載の製造法。 3 5〜60重量%の有機スズ三ハロゲン化物を含む有
    機スズハロゲン化物混合物を形成する特許請求の範囲第
    1項記載の製造法。 4 オレフィンをアクリル酸、アクリル酸エステル、ア
    クリル酸アミド、ビニルアルキルケトンおよびハロゲン
    化アクリロイルからなる群から選ぶ特許請求の範囲第1
    項記載の製造法。
JP51024933A 1975-03-17 1976-03-08 有機スズニハロゲン化物の製造法 Expired JPS5946959B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
NL7503116A NL7503116A (nl) 1975-03-17 1975-03-17 Werkwijze voor het bereiden van organotindihaloge- niden, alsmede daarvan afgeleide organotinstabi- lisatoren.

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