JPS5946309B2 - ホ−ロ−引き浴槽 - Google Patents
ホ−ロ−引き浴槽Info
- Publication number
- JPS5946309B2 JPS5946309B2 JP2504580A JP2504580A JPS5946309B2 JP S5946309 B2 JPS5946309 B2 JP S5946309B2 JP 2504580 A JP2504580 A JP 2504580A JP 2504580 A JP2504580 A JP 2504580A JP S5946309 B2 JPS5946309 B2 JP S5946309B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- bathtub
- enamel
- enameled
- base material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Glass Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はホーロー引き浴槽に関するものである。
ホーロー引ぎ鋳物浴槽を製造する方法として、鋳物浴槽
基材を800−1000℃に加熱し、この加熱した浴槽
基材に乾式のホーローフリットを吹付け、この吹付けフ
リットを浴槽基材に、その基材の高温度によつて焼付け
る乾式法が広く用いられている。而して、浴槽の着色化
粧のために、上記ホーローフリットには、顔料を配合し
た着色フリットが用いられている。
基材を800−1000℃に加熱し、この加熱した浴槽
基材に乾式のホーローフリットを吹付け、この吹付けフ
リットを浴槽基材に、その基材の高温度によつて焼付け
る乾式法が広く用いられている。而して、浴槽の着色化
粧のために、上記ホーローフリットには、顔料を配合し
た着色フリットが用いられている。
しかしながら、着色顔料による化粧は、単一色の化粧で
あり、単調である。
あり、単調である。
ところで、造岩鉱物の一つであるマイカにおいては、S
i−Al−Oの層、Al−Mg−Feの層、にまたはN
aの層等の積層構造物から成り、にまたはNaの層がそ
の上下のSi−Al−Oの層をつなぎ合せているが、そ
のつなぎ合せ力が弱いので、薄い層にはがれ易い性質を
備えている。
i−Al−Oの層、Al−Mg−Feの層、にまたはN
aの層等の積層構造物から成り、にまたはNaの層がそ
の上下のSi−Al−Oの層をつなぎ合せているが、そ
のつなぎ合せ力が弱いので、薄い層にはがれ易い性質を
備えている。
而るに、この剥離された薄い層の表面に現われる結晶は
、単斜晶系以外に、三方晶系や三斜晶系も含まれ、その
光学的性質は特異である。従つて、マイカは鋳物ホーロ
ー引き浴槽の化粧剤として有用であると考えられる。
、単斜晶系以外に、三方晶系や三斜晶系も含まれ、その
光学的性質は特異である。従つて、マイカは鋳物ホーロ
ー引き浴槽の化粧剤として有用であると考えられる。
本発明は、上記マイカをホーロー引き浴槽の化粧材とし
て、効果的に使用できるホーロー引き浴槽を提供するも
のである。
て、効果的に使用できるホーロー引き浴槽を提供するも
のである。
1 すなわち、本発明に係るホーロー引き浴槽は、鋳物
浴槽基材の表面にホーロー溶着層、マイカ粉末の散布層
、及び表面にネオジウムを偏析させた透明ホーロー層が
この順に積層溶着されて成ることを特徴とするものであ
る。
浴槽基材の表面にホーロー溶着層、マイカ粉末の散布層
、及び表面にネオジウムを偏析させた透明ホーロー層が
この順に積層溶着されて成ることを特徴とするものであ
る。
以下、本発明を一実施例に基づいて説明する。
本発明を実施するには、まず鋳物浴槽基材に鉄鋳との密
着性に秀れ、かつホーローとの融着性に秀れた下グスリ
を塗布する。この下グスリには例えば、酸化コバルト、
二酸化マンガン、酸化ニッケル等を、気化性の、のりに
混入したものを使用できる。
着性に秀れ、かつホーローとの融着性に秀れた下グスリ
を塗布する。この下グスリには例えば、酸化コバルト、
二酸化マンガン、酸化ニッケル等を、気化性の、のりに
混入したものを使用できる。
下グスリを塗布した後は、浴槽基材を加熱炉中に投入し
て、約1000℃に加熱して、これを炉から取出すと同
時に黒色顔料配合のホーローフリット(乳濁釉)を吹付
け、これを浴槽基材に溶着させる。
て、約1000℃に加熱して、これを炉から取出すと同
時に黒色顔料配合のホーローフリット(乳濁釉)を吹付
け、これを浴槽基材に溶着させる。
乳濁釉の吹付け後、このフリット溶着層が高温(850
〜900℃)の半溶融状態にある間に、そのフリット溶
着層上にマイカ粉末を蒔絵風にふりかけて、付着させる
。
〜900℃)の半溶融状態にある間に、そのフリット溶
着層上にマイカ粉末を蒔絵風にふりかけて、付着させる
。
このマイカ粉末の大きさは、70〜100メッシュとす
ることが好ましい。
ることが好ましい。
マイカ粉末が100メッシュよりも細かいときは、マイ
カの扁平形状に基づく光学的特徴が失なわれ、にごつた
色感となつて、マイカの特異な光学的性質を有効に利用
し難い。一方、マイカ粉末が70メッシュよりも大きい
ときは、同一ふりかけ量のもとでのマイカの全体的な表
面積が小さくなり、マイカと上記乳濁ホーローまたは後
述ず透明ホーローとの熱膨脹係数の差異のために、冷却
時にマイカと乳濁ホーロー層または後述の透明ホーロー
層との間に剥離が生じ易い。上記のようにしてマイカ粉
末をふりかけた後は、浴槽基材を再度加熱炉に投入して
、上記、乳濁ホーロー層の溶融温度よりもやX低い温度
にまで浴槽基材を加熱する。
カの扁平形状に基づく光学的特徴が失なわれ、にごつた
色感となつて、マイカの特異な光学的性質を有効に利用
し難い。一方、マイカ粉末が70メッシュよりも大きい
ときは、同一ふりかけ量のもとでのマイカの全体的な表
面積が小さくなり、マイカと上記乳濁ホーローまたは後
述ず透明ホーローとの熱膨脹係数の差異のために、冷却
時にマイカと乳濁ホーロー層または後述の透明ホーロー
層との間に剥離が生じ易い。上記のようにしてマイカ粉
末をふりかけた後は、浴槽基材を再度加熱炉に投入して
、上記、乳濁ホーロー層の溶融温度よりもやX低い温度
にまで浴槽基材を加熱する。
この加熱後、浴槽基材を加熱炉から取出すと同時に、透
明ホーローフリツトにネオジム(融点:1024℃)を
添加したホーローフリツトを、上記ふりかけマイカ粉末
層上に吹付け、これを浴層基材の温度で溶着させる。
明ホーローフリツトにネオジム(融点:1024℃)を
添加したホーローフリツトを、上記ふりかけマイカ粉末
層上に吹付け、これを浴層基材の温度で溶着させる。
透明ホーローフリツトに対するネオジムの添加量は、前
記透明ホーローフリツトとネオジムとの合計重量100
重量%としたとき、2〜7重量%であり、4〜5重量%
が好ましい。
記透明ホーローフリツトとネオジムとの合計重量100
重量%としたとき、2〜7重量%であり、4〜5重量%
が好ましい。
ネオジムを添加したホーローの溶融時、ネオジムがホー
ローから分離する績果、透明ホーロー層の表面にネオジ
ムが偏析し、透明ホーロー層の表面に薄い銀白色層が形
成される。図面は本発明の鋳物ホーロー引き浴槽を示し
ている。
ローから分離する績果、透明ホーロー層の表面にネオジ
ムが偏析し、透明ホーロー層の表面に薄い銀白色層が形
成される。図面は本発明の鋳物ホーロー引き浴槽を示し
ている。
1は鋳物浴槽基材であり、その厚さは5韮である。
2は下グスリ層であり、その厚さは0.2〜0.311
mである。
mである。
3は乳濁ホーロー層であり、その厚さは0.411であ
る。
る。
4,4・・・・・・はマイカ粉末のふりかけ層であり、
マイカ粉末一単位の大きさは70〜100メツシユであ
る。
マイカ粉末一単位の大きさは70〜100メツシユであ
る。
5は透明ホーロー層であり、その厚さは0.57!Tm
であり、その表面には透明ホーロー層厚さの20〜30
%厚さのネオジム層6が形成されている。
であり、その表面には透明ホーロー層厚さの20〜30
%厚さのネオジム層6が形成されている。
この浴槽においては、マイカ粉末の既述した特異な光学
的性質のために意匠的に特徴のある外観を呈する。
的性質のために意匠的に特徴のある外観を呈する。
しかも、透明ホーロー層表面の銀白色のネオジム層のた
めに、入射光の一部が反射されて銀白色の輝きが出現し
、更に、浮濁ホーロー層面での反射効果も合い俟つて、
上記の意匠的効果はより一層高められる。上述したよう
に、本発明によればマイカ粉末を利用して意匠的に秀れ
たホーロー引き浴槽を製造でき、鋳物ホーロー引き浴槽
における化粧の種類を拡張できる。
めに、入射光の一部が反射されて銀白色の輝きが出現し
、更に、浮濁ホーロー層面での反射効果も合い俟つて、
上記の意匠的効果はより一層高められる。上述したよう
に、本発明によればマイカ粉末を利用して意匠的に秀れ
たホーロー引き浴槽を製造でき、鋳物ホーロー引き浴槽
における化粧の種類を拡張できる。
図面は本発明のホーロー引き浴槽を示す説明図である。
図において、1は浴槽基材、2は下グスリ層、3は乳濁
ホーロー層、4,4・・・・・・はマイカ粉末、5は透
明ホーロー層、6はネオジム層である。
ホーロー層、4,4・・・・・・はマイカ粉末、5は透
明ホーロー層、6はネオジム層である。
Claims (1)
- 1 鋳物浴槽基材の表面に、下地ホーロー溶着層、マイ
カ粉末の散布層、及び表面にネオジウムを偏析させた透
明ホーロー層がこの順に積層溶着されて成ることを特徴
とするホーロー引き浴槽。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2504580A JPS5946309B2 (ja) | 1980-02-28 | 1980-02-28 | ホ−ロ−引き浴槽 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2504580A JPS5946309B2 (ja) | 1980-02-28 | 1980-02-28 | ホ−ロ−引き浴槽 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56123373A JPS56123373A (en) | 1981-09-28 |
JPS5946309B2 true JPS5946309B2 (ja) | 1984-11-12 |
Family
ID=12154938
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2504580A Expired JPS5946309B2 (ja) | 1980-02-28 | 1980-02-28 | ホ−ロ−引き浴槽 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5946309B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4868871B2 (ja) * | 2006-02-06 | 2012-02-01 | タカラスタンダード株式会社 | 調理器 |
-
1980
- 1980-02-28 JP JP2504580A patent/JPS5946309B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56123373A (en) | 1981-09-28 |
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