JPH0513725Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0513725Y2 JPH0513725Y2 JP1985027336U JP2733685U JPH0513725Y2 JP H0513725 Y2 JPH0513725 Y2 JP H0513725Y2 JP 1985027336 U JP1985027336 U JP 1985027336U JP 2733685 U JP2733685 U JP 2733685U JP H0513725 Y2 JPH0513725 Y2 JP H0513725Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plastic
- ceramic
- container
- coating layer
- plastic container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
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Landscapes
- Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
本考案は、プラスチツク容器に関するもので、
より具体的には表面にセラミツク被覆を施したプ
ラスチツク容器に関するものである。
より具体的には表面にセラミツク被覆を施したプ
ラスチツク容器に関するものである。
〈従来の技術〉
化粧品容器の多くのものは造形の自由度、生産
性の良さ及び低材料コスト等の理由から熱可塑性
プラスチツクから成形されている。しかしなが
ら、このようなプラスチツクから成形された容器
は表面硬度が低いために表面に傷が付き易く、携
帯用のコンパクト容器とか使用頻度の多い化粧品
容器では比較的短期間のうちに傷が付いて価値感
を著しく低下させてしまうと言う問題があつた。
性の良さ及び低材料コスト等の理由から熱可塑性
プラスチツクから成形されている。しかしなが
ら、このようなプラスチツクから成形された容器
は表面硬度が低いために表面に傷が付き易く、携
帯用のコンパクト容器とか使用頻度の多い化粧品
容器では比較的短期間のうちに傷が付いて価値感
を著しく低下させてしまうと言う問題があつた。
〈考案が解決しようとする問題点〉
本考案は上記のような問題点に鑑みてなされた
もので、その目的はプラスチツクの持つ特徴であ
る造形の自由度、生産性の良さを生かし、その欠
点である表面硬度の低さを改善し、しかも従来の
プラスチツク製品とは異なる外観高級感を呈する
プラスチツク容器を提供するにある。
もので、その目的はプラスチツクの持つ特徴であ
る造形の自由度、生産性の良さを生かし、その欠
点である表面硬度の低さを改善し、しかも従来の
プラスチツク製品とは異なる外観高級感を呈する
プラスチツク容器を提供するにある。
〈問題点を解決するための手段〉
上記の問題点を解決する本考案のプラスチツク
容器は、セラミツク原料粉末の微細粒子をプラス
チツク容器の表面に喰い込み溶着させて成る厚さ
20〜100μのセラミツク被覆層を有するものであ
る。
容器は、セラミツク原料粉末の微細粒子をプラス
チツク容器の表面に喰い込み溶着させて成る厚さ
20〜100μのセラミツク被覆層を有するものであ
る。
〈実施例〉
以下に本考案の好適な実施例について添付図面
を参照にして説明する。
を参照にして説明する。
本願考案は、21世紀の新素材としてその優れた
多くの物性面があらゆる産業分野で注目されてい
るセラミツクをプラスチツク容器に適用したもの
である。セラミツク自体による成形品の製造は原
材料の調合技術を始め、圧縮成形或いは射出成形
等の後に燃成焼結工程を長時間必要とする等複雑
多岐にわたり、生産原価が極めて高いため、その
実用化は物性面での付加価値の高い機能部品に限
定されていた。
多くの物性面があらゆる産業分野で注目されてい
るセラミツクをプラスチツク容器に適用したもの
である。セラミツク自体による成形品の製造は原
材料の調合技術を始め、圧縮成形或いは射出成形
等の後に燃成焼結工程を長時間必要とする等複雑
多岐にわたり、生産原価が極めて高いため、その
実用化は物性面での付加価値の高い機能部品に限
定されていた。
本願考案は成形性に優れたプラスチツクの特性
を生かし、その表面硬度が低いと言つた欠点をセ
ラミツクで補充してなる有機と無機材質の複合化
技術をプラスチツク容器に適応したものである。
即ち、セラミツク製品の成形上のネツクとなつて
いる焼結工程を全く必要としない溶射方法を用
い、直接プラスチツク成形品の表面にセラミツク
素材を溶射してなる全く新しい製造方法を適用し
たのである。
を生かし、その表面硬度が低いと言つた欠点をセ
ラミツクで補充してなる有機と無機材質の複合化
技術をプラスチツク容器に適応したものである。
即ち、セラミツク製品の成形上のネツクとなつて
いる焼結工程を全く必要としない溶射方法を用
い、直接プラスチツク成形品の表面にセラミツク
素材を溶射してなる全く新しい製造方法を適用し
たのである。
第１図は本考案に係る化粧用コンパクト容器を
示し、このコンパクト容器はプラスチツクから成
形された蓋体１と容器本体２の２部品より構成さ
れ後端側蝶番部３のピン４を中心として回転自在
に枢着されている。蝶番３の反対側には蓋体１と
容器本体２とを係合する係合突起５，６が各々の
前端壁に形成され、また蓋体１の前端部には開放
用の指掛凹所７が形成されている。また、蓋体１
の内側天井面には化粧用の鏡８が接着され、容器
本体２の内側には化粧料を収納する凹所９が形成
されている。
示し、このコンパクト容器はプラスチツクから成
形された蓋体１と容器本体２の２部品より構成さ
れ後端側蝶番部３のピン４を中心として回転自在
に枢着されている。蝶番３の反対側には蓋体１と
容器本体２とを係合する係合突起５，６が各々の
前端壁に形成され、また蓋体１の前端部には開放
用の指掛凹所７が形成されている。また、蓋体１
の内側天井面には化粧用の鏡８が接着され、容器
本体２の内側には化粧料を収納する凹所９が形成
されている。
本考案は上記のような構造のプラスチツク製コ
ンパクト容器の表面にセラミツク原料粉末の微細
粒子を喰い込み溶着させて成る厚さ20〜100μの
セラミツク被覆層１０を有するものである。セラ
ミツク被覆層１０は、例えば以下のようにしてコ
ンパクト容器の表面に形成される。すなわち、セ
ラミツクの原材料となる炭化けい素（SiC）、窒
化けい素（Si3N4）、酸化けい素（SiO2）等の粉
末を溶射ガンを用いて火花放電により2000〜3000
℃で溶解し、圧縮空気と共にプラスチツクの成形
品表面に溶射して塗膜するものである。この際、
セラミツクは圧縮空気と共に２〜8μの超微粒子
となり吹き付けられる。そして、粒子は圧縮空気
により熱を奪われ冷却され、製品の表面に溶射さ
れる際は、温度が100℃前後となり瞬間的にプラ
スチツク表面を溶かし生地内部に喰い込み溶着す
る。
ンパクト容器の表面にセラミツク原料粉末の微細
粒子を喰い込み溶着させて成る厚さ20〜100μの
セラミツク被覆層１０を有するものである。セラ
ミツク被覆層１０は、例えば以下のようにしてコ
ンパクト容器の表面に形成される。すなわち、セ
ラミツクの原材料となる炭化けい素（SiC）、窒
化けい素（Si3N4）、酸化けい素（SiO2）等の粉
末を溶射ガンを用いて火花放電により2000〜3000
℃で溶解し、圧縮空気と共にプラスチツクの成形
品表面に溶射して塗膜するものである。この際、
セラミツクは圧縮空気と共に２〜8μの超微粒子
となり吹き付けられる。そして、粒子は圧縮空気
により熱を奪われ冷却され、製品の表面に溶射さ
れる際は、温度が100℃前後となり瞬間的にプラ
スチツク表面を溶かし生地内部に喰い込み溶着す
る。
上記の溶射を続けると、微粒子そのものは溶射
特有の有枝構造をしている関係で構造結合して積
層され、剥離する恐れがなく完全に接着する。し
かも、セラミツク粒子はコンパクト容器の表面に
喰い込み溶着されるため、溶射微粒子が積層され
て成るセラミツク被覆層がコンパクト容器から剥
離する恐れがなく完全に接着する。以上のよう
に、セラミツク被覆層１０の厚さは溶射時間によ
り自在に調節可能であるが、プラスチツク表面の
充分なる保護のためには20μ以上の厚さが必要
で、経済的見地からは100μ以下とすることであ
る。
特有の有枝構造をしている関係で構造結合して積
層され、剥離する恐れがなく完全に接着する。し
かも、セラミツク粒子はコンパクト容器の表面に
喰い込み溶着されるため、溶射微粒子が積層され
て成るセラミツク被覆層がコンパクト容器から剥
離する恐れがなく完全に接着する。以上のよう
に、セラミツク被覆層１０の厚さは溶射時間によ
り自在に調節可能であるが、プラスチツク表面の
充分なる保護のためには20μ以上の厚さが必要
で、経済的見地からは100μ以下とすることであ
る。
尚、プラスチツク製品は、セラミツク粒子が連
続して圧縮空気により溶射されるのでプラスチツ
ク表面の温度は殆ど上昇しなく、変形、２次収縮
の発生は全く心配ない。また粒子の温度は圧縮空
気の空気量と被溶射面と溶射ガンの距離で自在に
調整が可能である。
続して圧縮空気により溶射されるのでプラスチツ
ク表面の温度は殆ど上昇しなく、変形、２次収縮
の発生は全く心配ない。また粒子の温度は圧縮空
気の空気量と被溶射面と溶射ガンの距離で自在に
調整が可能である。
上記セラミツク被覆層１０に着色するには素材
に顔料を添加するとか或いは溶射後カラー塗装を
施すことにより自由に行なうことができる。ま
た、セラミツク素材にガラス粒子を混合すると表
面に点在する透明なガラスにより光輝感を呈する
加飾効果を得ることができる。また、プラスチツ
ク容器の一部にセラミツク被覆層１０を形成する
には、そのプラスチツク容器の他の部分にマスキ
ングを施してセラミツクを喰い込み溶射をすれば
良く、これによつてバリエーシヨンに富む斬新な
意匠の容器を得ることが可能となる。
に顔料を添加するとか或いは溶射後カラー塗装を
施すことにより自由に行なうことができる。ま
た、セラミツク素材にガラス粒子を混合すると表
面に点在する透明なガラスにより光輝感を呈する
加飾効果を得ることができる。また、プラスチツ
ク容器の一部にセラミツク被覆層１０を形成する
には、そのプラスチツク容器の他の部分にマスキ
ングを施してセラミツクを喰い込み溶射をすれば
良く、これによつてバリエーシヨンに富む斬新な
意匠の容器を得ることが可能となる。
尚、本願考案は上記第１図に示したコンパクト
容器以外にも種々のプラスチツク容器に適応する
ことができ、例えば第２図に示すような底深のカ
ツプ状容器本体１１にキヤツプ１２を螺合してな
るクリーム容器の外表面にセラミツク被覆層１０
を施すこともできることは勿論のことである。
容器以外にも種々のプラスチツク容器に適応する
ことができ、例えば第２図に示すような底深のカ
ツプ状容器本体１１にキヤツプ１２を螺合してな
るクリーム容器の外表面にセラミツク被覆層１０
を施すこともできることは勿論のことである。
〈考案の効果〉
以上のように本考案のプラスチツク容器によれ
ば、その表面にセラミツク原料粉末が喰い込み溶
着されて厚さが20〜100μのセラミツク皮膜層が
形成されているため、表面硬度が大きくて傷が付
きにくいものとなつている。従つて、携帯用のコ
ンパクト容器とか使用頻度の多い化粧品容器とし
て好適なものである。しかも、従来のプラスチツ
クの有機質としての視覚、触覚とは全く異なる無
機質の感触が得られるので、代替品としてのプラ
スチツク感がなく、陶器とか石の天然の高級感が
顕出できる。
ば、その表面にセラミツク原料粉末が喰い込み溶
着されて厚さが20〜100μのセラミツク皮膜層が
形成されているため、表面硬度が大きくて傷が付
きにくいものとなつている。従つて、携帯用のコ
ンパクト容器とか使用頻度の多い化粧品容器とし
て好適なものである。しかも、従来のプラスチツ
クの有機質としての視覚、触覚とは全く異なる無
機質の感触が得られるので、代替品としてのプラ
スチツク感がなく、陶器とか石の天然の高級感が
顕出できる。
第１図は本考案の第１実施例に係るコンパクト
容器を示す断面図、第２図は本考案の第２実施例
に係るクリーム容器を示す断面図である。 １０……セラミツク被膜層。
容器を示す断面図、第２図は本考案の第２実施例
に係るクリーム容器を示す断面図である。 １０……セラミツク被膜層。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) セラミツク原料粉末の微細粒子をプラスチツ
ク容器の表面に喰い込み溶着させて成る厚さ20
〜100μのセラミツク被覆層を有するプラスチ
ツク容器。 (2) セラミツク原料粉末が炭化けい素（SiC）、
窒化けい素（Si3N4）、酸化けい素（SiO2）よ
りなる実用新案登録請求の範囲第１項記載のプ
ラスチツク容器。 (3) セラミツク原料粉末に顔料を添加したもので
ある実用新案登録請求の範囲第１項記載のプラ
スチツク容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985027336U JPH0513725Y2 (ja) | 1985-02-28 | 1985-02-28 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985027336U JPH0513725Y2 (ja) | 1985-02-28 | 1985-02-28 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61146237U JPS61146237U (ja) | 1986-09-09 |
| JPH0513725Y2 true JPH0513725Y2 (ja) | 1993-04-12 |
Family
ID=30524194
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1985027336U Expired - Lifetime JPH0513725Y2 (ja) | 1985-02-28 | 1985-02-28 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0513725Y2 (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6187864A (ja) * | 1984-10-03 | 1986-05-06 | Kishimoto Akira | 薄膜を被覆されたプラスチツク成形容器の製造方法 |
-
1985
- 1985-02-28 JP JP1985027336U patent/JPH0513725Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6187864A (ja) * | 1984-10-03 | 1986-05-06 | Kishimoto Akira | 薄膜を被覆されたプラスチツク成形容器の製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61146237U (ja) | 1986-09-09 |
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