JPS594573B2 - Ｖ形ブロツクベルト - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は機械要素と機構とに関し、更に詳細にいえば、
Ｖ形ブロンクベルトに係るものである。

Ｖ形プロンクベルトは、可変速のベルト駆動装置の所望
の速度比の変化に対応して幅に対する厚みの比率が小さ
な構造をとることができるので、可変速ベルトとして広
範に使用されている。

そのようなベルトは一般にそのまわりで曲げが生じる赤
道面を形成する平たいバンド型荷重支持部材を有する構
造に作られる。

Ｖ形プロンクは長さ方向に間隔をあげられ締付けまたは
成形により荷重支持部材に取り付けられる。

締付は型ベルトの例が米国特許第１，４４６．０１８号
、第礼３４３，３６７号および第２，６４７．４１０号
明細書に記載されている。

米国特許第４，１７７．６８７号明細書には、荷重支持
部材を取り巻きそれを支持している補強体の斜めの側部
部材のまわりに成形された重合体物質を使用して、締付
は型Ｖ形プロンクベルトに伴う多（の馬力およびトルク
問題を解決する方法が記載されている。

ブロックベルトは順次のプロッタにまたがっている平た
い荷重支持部材が薄いので）ねじれ曲げにおいて極端な
可撓性を生じることがある。

ねじれ剛性がないとＶ形プロンクがプーリーに入る際に
曲がり、プーリー間でベルトを振動させるかベルトの振
動を一層大にすることがある。

米国特許第１，４４６．０１８号明細書には、順次の板
と各板が１つのＶ形ブロンクの頂部から荷重支持部材の
順次のブロンク間に延びている部分上を接線をなして延
びるようにしてベルトが一方向に運動する際にベルトが
後方に曲がるのを防止する方法が示しである。

そのような構造にするとまたブロックベルトにある程度
ねじれ安定性を加える力瓢板が荷重支持部材と接線をな
して接触している時ベルトのねじれ剛性を増大するだけ
であるので、この構造は部分的にしか作用しない。

ブロックがプーリーに入るかプーリー間で自由な部分（
スパン）で振動している時の如く、板が荷重支持部材か
ら遠ざかり運動するとねじれ剛性は減少せしめられろ。

本発明によれば、順次のＶ形ブロンクがベルトの長さ方
向軸線を中心として振動することを防止し、それにより
ねじれ剛性を増大するＶ形ブロンクベルトが提供されろ
。

１つの好ましい具体例では、平たいバンド型荷重支持部
材に沿い互いに取り付けられ互いに長さ方向に間隔をあ
けられた補強体ノ斜めの側部部材のまわりにエラストマ
一部分が成形されている。

各エラストマ一部分は荷重支持部材の赤道面の下方また
オプションとして上方にも突出する摩擦駆動面を有する
Ｖ側部を形成する。

各エラストマ一部分は共通のｖ側部に接続する２つの反
対向き側部を有していて、反対向き側部は荷重支持部材
を横切る方向に配向されている。

側部の一方はリプを有し他方の側部はリブ収容ソケット
を有し、リプとソケットとは並置され荷重支持部材を横
切る方向に配向されている。

順次のブロンク間のリプとリブ収容ソケットとは互いに
はまり合うよう配向され、ベルトのねじれ剛性を高めろ
手段を形成している。

本発明の利点は添付図面と図面を参照しての説明とによ
り明らかになることと思う。

本発明によるねじれ剛性の特性を向上する手段は、米国
特許第２，３４３，３６７号明細書に記載されたタイプ
に入るか、米国特許第４，１７７．６８７号明細書に記
載された取り巻く補強体と成形されたタイプに入るもの
の如きいくつかの型式のＶ形ブロンクベルトと併用でき
る。

後者のタイプのベルトが本発明を例示するため使用され
る。

図面において、ベルト１０は好ましいのは平たいバンド
型である荷重支持部材１４に取り付けた複数のＶ形プロ
ンク１２を有している。

各Ｖ形ブロンク１２は２つのエラストマ一部分１６．１
８を有していて、これらエラストマ一部分は２つの間隔
をあけたほぼ平行の脚部材２２．２４を有するＵ形補強
体２０の斜めの側部部材（図示してないが米国特許第４
，１７７．６８７号明細書に記載した如き）のまわりに
一体に成形されている。

荷重支持部材１４は、織布３２の如き他の繊維質補強体
を含むことのできるエラストマー母体の層２８．３０間
に位置決めされたらせん巻コード２６の如き引張補強体
を有している。

荷重支持部材１４には脚部材のリプ係合部にはまるよう
にした横方向に配置されているリプ３４が予め成形され
る。

オプションとしてリプは前記米国特許第４，１７７．６
８７号明細書に記載した如くプロッタが組み立てられた
以後の成形作業で形成することもできる。

引張補強体はベルトがまわりを曲がる赤道面３６を形成
している。

エラストマ一部分１６．１８は摩擦駆動面３８゜４０を
形成するＶ側部を形成し適当なエラストマーまたは天然
または合成ゴム、フェノール樹脂、ウレタンおよびそれ
らの配合物の如きプラスナックで作ることができる。

繊維質の補強体はオプションとしてエラストマ一部分に
埋め込まれて構造の一体性を向上させる。

摩擦駆動面は赤道面３６０下方４２また任意であるが好
ましいのは上方４４にもＶ側部の一部４６．４８として
延びている。

各エラストマ一部分はＵ形補強体２０の脚部材と並置し
て成形配向されている２つの脚部材収容空所５０．５２
を有している。

ベルトは、２つの脚部材を荷重支持部材上で反対方向か
らすべらせ脚部材が成形された空所に侵入するよう押す
ことにより組み立てられる。

荷重支持部材１４にその内外面に沿い間隔をあげたリブ
が予め成形される場合、脚部材のリブ係合部がリブに係
合するよう位置せしめられる。

成形された空所は脚部材の侵入部分を把持し、このよう
に組み立てた部品が点溶接５４または組み立てた脚部材
をエラストマー母体５８に埋め込むといった方法で堅固
に互いに取り付けられるまで、脚部分を横方向に並べて
保持する。

後者の取付は方法では、リブは米国特許第４，１７７．
６８７号明細書に記載した如く組み立てた構成要素と未
硬化の荷重支持部材とを追加のエラストマーを入れた多
空所型に入れ、次いで荷重支持部材を加圧することによ
り荷重支持部材に同時に形成できる。

ブロックの各エラストマ一部分は、Ｖ側部３８４０に接
続した２つの反対向きの側部６０．６２を有していてこ
れら側部は荷重支持部材を横切る方向に延びている。

一方の接続側部はリブ６４を有し、他方の反対向きの接
続側部は荷重支持部材１４を横切る関係に配向されたリ
ブ収容ソケット６６を有している。

リブとリブ収容ソケットとは、並置されたエラストマ一
部分に荷重支持部材の赤道面において一体に成形される
。

Ｖ形ブロンクはそれらが荷重支持部材に組み合わされる
ときに互に接近し、順次のＶ形プロンクのリブとソケッ
トとが符号６８で示した如（はまり合い、ベルトのねじ
れ剛性を向上する手段を形成するような寸法にしである
。

第３図に示しであるように、リブとソケットとは順次の
ブロンク間のほぼ中間７２に位置決めされた軸線７０を
有していて、リブとソケットとは円筒形の表面部分７４
を有している。

リブ６４とソケット６６とは、第１図に示した如く反対
向きの側部を横切り部分的に延びるか、または第５図に
示した如くリブ７６とソケット７８とが側部を完全に横
切り延びることもできる。

使用時には、順次のブロックのソケットとはまり合うリ
ブとが順次のブロック部材にねじれ荷重を伝達すること
によりベルトのねじれ剛性を向上する。

以上の説明は例示にすぎず前記特許請求の範囲により定
義される本発明の範囲を制限する意図ではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の■形ブロンクベルトの分解等角斜視図
、第２図ははまり合つリブとリプ収容ソケットとを示し
明確にするためある平行線の陰影を省略した第１図の２
−２線に沿い見た部分図、第３図は第１図の３−３線に
沿い見てベルトを前方に曲げリブとリプ収容ソケットと
をはめ合わせ明確にするため平行線の陰影を省略して示
す断面図、第４図は第１図の４−４線に沿い切断して示
した断面部分図、第５図は第１図に示したものに似てい
るが本発明の変形例を示すブロック構成要素の部分図で
ある。 １０・・・・・・ベルト、１２・・・・・・ブロック、
１４・・・・・・荷重支持部材、１６．１８・・・・・
・エラストマ一部分、６４・・・・・・リブ、３６・・
・・・・赤道面、３８．４０・・・・・・摩擦駆動面（
Ｖ側部）、６６・・・・・・リプ収容ソケット、６０．
６２・・・・・・反対向きの側部、１２・・・・・・Ｖ
形ブロンク、２０・・・・・・補強体。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 荷重支持部材に取付けられた複数のＶ形ブロンクを
   有し、各Ｖ形プロンクが２つのエラストマ一部分を有し
   、該２つのエラストマ一部分が互にｖ形をなして摩擦駆
   動面をなす２つのＶ側部を有する形式のＶ形ブロンクベ
   ルトにおいて、各エラストマ一部分が、それぞれそのＶ
   側部に接続した２つの反対向きの側部を有し、一方の側
   部には一体的に成形されたリプが設けられ、他方の反対
   向きの側部には一体的に成形されたリブ収容ソケットが
   設けられ、リプとソケットとがそれぞれ円筒形の表面部
   分を有して並置されて荷重支持部材を横切る方向に且つ
   荷重支持部材の赤道面に配置され、順次に隣接するＶ形
   ブロンクのリプとソケットとが互にはまり合ってピボン
   ト運動の支点となり、ベルトのねじれ剛性を向上せしめ
   る手段を形成していることを特徴とするＶ形ブロンクベ
   ルト。 ２ 前記リブとソケットとが隣接するブロンク間のほぼ
   中間位置に位置する軸線を有し、該軸線がピポント運動
   の支点となっていることを特徴とする特許請求の範囲第
   １項記載のＶ形ブロンクベルト。 ３ 平たいバンド形式の荷重支持部材と、荷重支持部材
   の上方と下方とに突出して且つ各Ｖ形ブロンクのＶ側部
   に並置された補強体の斜めの側部部材とを有するＶ形ブ
   ロンクベルト用のブロンク要素であって、 該プロンク要素が斜めの側部部材に取付けられたエラス
   トマーブロンクを含み、該エラストマーブロンクが摩擦
   駆動面を限定する側部と該側部に接続された２つの反対
   向きの側部とを有し、該反対向きの側部は荷重支持部材
   を横切る方向に配向され、該反対向きの側部の一方には
   一体的に成形されたリブが設けられ、他方の反対向きの
   側部には一体的に成形されたリプ収容ソケットが設けら
   れ、リブとソケットとがそれぞれ円筒形の表面部分を有
   して並置されて荷重支持部材の赤道面に配置され、別の
   同等の形状のエラストマーブロンクと共動して互にはま
   り合ってピボント運動の支点となり、組立てられたプロ
   ンクベルトのねじれ剛性を向上する手段を構成している
   ことを特徴とするブロンク要素。